11月の季語を一覧で紹介!美しい花を使った有名俳句や時候の挨拶も解説

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二十四節気で季節を区切る俳句の世界では、日本の多くの地域で11月7日の立冬を境に冬が始まります。そのため、11月は「初冬」に分類され、季語には徐々に冬めいていく気候を表す言葉が揃っています

本記事では、そんな11月の季語や有名俳句を一覧でわかりやすくまとめました。また、カジュアルな手紙やビジネスメールで使用できる時候の挨拶も紹介します。11月の季語について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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1. 11月の季語とは

俳句や手紙で使う11月の季語には、どのようなものがあるのでしょうか。ここではまず、俳句の世界における11月の区分と恒例行事、季語の傾向などを解説します。

1.1. 11月はどんな季節?

俳句の世界においては、11月7日頃(立冬)から2月3日頃(立春の前日)までの3ヶ月間を「三冬」と呼び、「冬」と区分しています。11月は三冬の中で、序盤にあたる「初冬」と呼ばれる季節です。

実際の11月も初冬という呼び名にふさわしく、秋から冬へと季節が移り変わる時期であり、街や山々の景色は徐々に冬へと変化していきます。

木々の葉は枯れ落ち、動物たちは冬眠や渡りの準備を進めます。後半になると気温は一気に下がり、地域によっては小雪が舞ったり霜が降りたりすることもあるでしょう。

1.2. 11月の恒例行事

11月には二十四節気の「立冬」「小雪」のほか、「七五三」や「勤労感謝の日」といった行事があります。11月の主な恒例行事には以下のようなものがあります。

日にち行事
11月の酉の日 酉の市
11月3日 文化の日
11月7日頃 立冬
11月10日 十日夜
11月15日 七五三
11月22日頃 小雪
11月23日 勤労感謝の日

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1.3. 11月の季語の傾向

11月の季語には「冬」がつく言葉がいくつか登場します。また、「初霜」「初雪」など、初めての寒さに関する季語も多くなっています。ただし、春や夏と比較すると、活発に活動や生育を始める動物や植物は少ないため、季語の数は全体的に少なめです。

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2. 11月の季語一覧

ここからは11月に使える季語を、7つの分類ごとに一覧で紹介します。

2.1. 【時候】11月の季語一覧

季節・時期・暦上の区分など、時候に関する11月の季語には以下のようなものがあります。

神無月、小春、十一月、小雪、冬浅し、冬めく、水始めて氷る、立冬、冬の日

2.2. 【天文】11月の季語一覧

星・月・風・雷など、天文に関する11月の季語には以下のようなものがあります。

神渡し、凩、時雨、初時雨、初霜、初冬、初雪、冬凪、星の入東風

2.3. 【地理】11月の季語一覧

田畑・山・海・川など、地理に関する11月の季語には以下のようなものがあります。

初氷

2.4. 【生活】11月の季語一覧

衣食住・仕事・健康など、生活に関する11月の季語には以下のようなものがあります。

浅漬、亥の子、射場始、馬下げる、案山子揚、風除、蕪引、蕪菁干す、刈上餅、雁木、北窓塞ぐ、口切、車蔵ふ、楮蒸す、木の葉髪、蒟蒻掘る、敷松葉、霜除、棕櫚剥ぐ、生姜掘る、蕎麦刈、大根引、大根干す、沢庵漬、塗炉縁、蓮根掘る、初猟、冬構、冬の更衣、べつたら市、干菜吊る、麦蒔、目貼、炉炭を進る、炉開

2.5. 【行事】11月の季語一覧

イベント・お祭り・俳人や有名人の忌日など、行事に関する11月の季語には以下のようなものがあります。

厳島鎮座祭、恵比寿講、納の庚申、御火焚、元の節、神在祭、神送、髪置、神の旅、神の留守、神迎、神等去出神事、感謝祭、九州場所、勤労感謝の日、熊手、七五三、十夜、聖ザビエル祭、松明あかし、亜浪忌、一葉忌、一蝶忌、一碧楼忌、空也忌、契冲忌、宗鑑忌、徂徠忌、達磨忌、東叡山開山忌、東福寺開山忌、土芳忌、豊国忌、波郷忌、芭蕉忌、三島忌、頼朝忌、来山忌、羅山忌、嵐雪忌、浪化忌

2.6. 【動物】11月の季語一覧

鳥・魚・虫など、動物に関する11月の季語には以下のようなものがあります。

落鱸、熊穴に入る、柳葉魚、蟷螂枯る、初鱈、冬の蝗、綿虫

2.7. 【植物】11月の季語一覧

花・草・木など、植物に関する11月の季語には以下のようなものがあります。

銀杏落葉、帰り花、柿落葉、寒葵、寒竹の子、寒蘭、山茶花、茶の花、石蕗の花、柊の花、枇杷の花、冬葵、冬紅葉、朴落葉、麦の芽、紅葉散る、八手の花

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3. 11月の代表的な季語

上記の一覧で紹介した11月の季語の中から、代表的な季語の意味を掘り下げて解説します。

季語意味
神無月(かんなづき) 旧暦の10月を表す和風月名で、10月下旬から12月上旬の期間を指します。この時期、全国の神様が出雲に集まるため、各地から神様がいなくなることから「神無月」とも呼ばれます。
初時雨(はつしぐれ) 晩秋から初冬にかけて降る、寒冷前線によるにわか雨を指し、冬に最初に降る時雨を意味します。
星の入東風(ほしのいりごち) 旧暦10月頃、夜明けに昴(すばる)が西に沈む頃に吹く北東風を指します。畿内、中国の船頭の間で使われた言葉です。
十夜(じゅうや) 旧暦の10月10日にあたる夜、またはその夜におこなわれる仏教行事を指す言葉です。 「十夜法要」「十夜講」「十夜念仏」などさまざまな呼び方がありますが、正しくは「十日十夜法要」です。
七五三(しちごさん) 子どもの成長を祝う日本の伝統行事であり、3歳・5歳・7歳の節目に神社やお寺に参拝し、成長への感謝と今後の健康や幸福を祈ります。

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4. 11月の季語を使った有名な俳句

11月の季語が使用されている有名な俳句をいくつか紹介します。

俳句作者季語
草山の 重なり合へる 小春哉 夏目漱石 小春
初雪や かけかかりたる 橋の上 松尾芭蕉 初雪
初霜や 茎の歯ぎれも 去年まで 小林一茶 初霜
木枯や ひろ野を走る 雲のかげ 森鴎外 こがらし
手へしたむ 髪の油や 初氷 炭太祇 初氷
月影や 外は十夜の 人通り 正岡子規 十夜
通りをる 電車不思議や 酉の市 久米正雄 酉の市
桐の実の 鳴りいでにけり 冬構 芝不器男 冬構
春雨と 思ふ日もあり 帰り花 大島蓼太 帰り花
山茶花や いくさに敗れたる国の 日野草城 山茶花

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5. 美しい11月の季語といえば?

葉の色が移り変わり、冬の気配を感じ始める11月には、冷たい風や落ち葉など、晩秋の情景を表す季語が多くそろっています。俳句や手紙で使用できる美しい11月の季語としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 小春
  • 冬めく
  • 星の入東風
  • 紅葉散る
  • 帰り花
  • 茶の花
  • 冬紅葉

葉の色づきや落ち葉などで冬の始まりが感じられ、朝晩の冷え込みも増す時期でもあるため、霜や北風、落葉など、晩秋の自然現象を表す言葉が多く用いられるのも11月の季語の特徴です。

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6. 要注意!間違えやすい11月の季語

地域によっては11月は紅葉の見頃を迎える時期であり、秋の雰囲気を味わえる季節ですが、暦の上では冬とされています。11月には秋の終わりと冬の始まりを表す言葉があるため、使い方に注意が必要です。

例えば、「七五三」は秋のイメージがありますが、11月におこなわれるため暦の上では「冬の行事」です。

また、「冬隣(ふゆどなり)」という季語も11月の季語ですが、名前に「冬」と入っているため、12月の季語と混同しやすくなります。「秋」と「冬」が入る季語に注意し、正しく使い分けましょう。

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7. 11月上旬に使える時候の挨拶

季語は手紙に季節感を添える際にも使用されます。そこで、ここからは手紙に使える時候の挨拶を紹介します。まずは、11月上旬〜中旬頃に適した時候の挨拶を、書き出しと結びに分けて解説するので、ぜひ参考にしてください。

7.1. 11月上旬の書き出しに使える時候の挨拶

改まった手紙の書き出しでは、「拝啓」など頭語の後に季節感を添える時候の挨拶を続けるのが一般的です。11月上旬に適した書き出しの時候の挨拶には、以下のようなものがあります。

  • 立冬の候、皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  • 初冬のみぎり、皆様におかれましては、ますますご隆昌のこととお喜び申し上げます。
  • 暦は立冬を過ぎましたが、おだやかな小春日和が続いております。

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7.2. 11月上旬の結びに使える時候の挨拶

手紙の最後に挿入する「敬具」など結語の前には、一般的に内容を締めくくる結びの挨拶を添えます。11月上旬に適した結びの時候の時候の挨拶には、以下のようなものがあります。

  • 冷雨の候、一層のご隆盛を衷心よりお祈り申し上げます。
  • 朝晩の冷え込みは日ごとに増してまいります。お体十分においといください。
  • 立冬を過ぎ、いよいよ本格的な冬に向かいます。健康にはくれぐれもご留意ください。

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8. 11月下旬に使える時候の挨拶

次に、11月中旬から11月下旬にかけて使用できる時候の挨拶を紹介します。

8.1. 11月下旬の書き出しに使える時候の挨拶

11月下旬に適した手紙の書き出しに使える時候の挨拶には、以下のようなものがあります。

  • 小雪の候、貴社ますますご発展の由、大慶に存じます。
  • 吹き来る木枯らしに、冬の到来を実感する今日この頃、皆さまいかがお過ごしですか。
  • 日脚もめっきり短くなり、ひだまりの恋しい季節となりました。

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8.2. 11月下旬の結びに使える時候の挨拶

11月下旬に適した手紙の結びに使える時候の挨拶には、以下のようなものがあります。

  • 初霜のみぎり、皆様におかれましては、一段とご壮健のこととお慶び申し上げます。
  • 寒気厳しくなる折、健康には十分留意してお過ごしください。
  • 今年もいよいよ残り少なくなってまいりました。貴社のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。

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9. 他の月の季語

他の月の季語は、下記の記事でご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

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10. まとめ

紅葉もピークを過ぎて枯れ葉となり、徐々に冬の到来を感じ始めるのが11月です。気温は一気に低くなり、各地から初霜や初雪のたよりが届き始めます。そんな11月の季語には、秋から冬へと移り変わる季節を表現した言葉がそろっています。

動物や植物の活動が静かになることから、全体的な数は多くないものの、七五三や酉の市など11月らしい行事も季語として使用できます。ぜひ、本記事を参考にしながら、11月の季語を俳句や手紙で活用してみましょう。

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