夏と言えば、厳しい暑さや青い海を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、俳句における夏は5月、6月、7月の3ヶ月間を指すため、実際の夏とは若干ずれが生じます。本記事では、そんな間違えやすい夏の季語を、一覧で分かりやすく紹介します。
また、人気の美しい季語や、有名歌人が詠んだかっこいい俳句、手紙で使える時候の挨拶も詳しく解説するので、夏の季語について知りたい方はぜひ参考にしてください。
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1 食べ物から植物まで種類豊富な夏の季語
青々とした木々が風に揺れ、太陽の光が照りつける夏には、開放的で明るい季語が揃っています。また、夏ならではの食べ物や、生育が活発になる植物が多いのも特徴です。ここでは具体的な季語を紹介する前に、まずは夏の季語が使える時期と分類について解説します。
1.1 夏の季語が使える時期
俳句の世界では二十四節気に基づいて四季を区分しており、俳句における夏は「5月6日頃の立夏から8月8日頃の立秋の前日まで」です。つまり、夏の季語が使えるのは5月・6月・7月頃であり、この3ヶ月のことを「三夏(さんか)」と呼びます。
さらに細かく言うと、5月6日頃~6月5日頃を「初夏」、6月6日頃~7月6日頃を「仲夏」、7月7日頃~8月7日頃を「晩夏」と表します。俳句では、それぞれの時期に合った季語を使用することが大切です。
1.2 季語の分類
夏特有の行事や自然、夏によく食べられる食べ物、夏に動きが活発になる動植物など、季語はいくつかのジャンルに分けることができます。ここでは、よく使用される7つの分類と内容を紹介します。
時候 | 季節や時期、暦上の区分を表した季語 |
---|---|
天文 | 星、月、風、雷など空に関わる自然を表した季語 |
地理 | 田畑、山、海、川など大地に関わる自然を表した季語 |
生活 | 衣食住、仕事、健康など身の回りに関わるものを表した季語 |
行事 | その季節に行われるイベントやお祭りを表した季語 俳人や有名人の忌日を〇〇忌として季語にすることもある |
動物 | その季節に活動が活発になる動物を表した季語 |
植物 | その季節に生育が活発になる植物を表した季語 |
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2 夏全般で使える夏の季語
ここからは具体的な夏の季語を、上記のジャンルごとに分けて詳しく解説していきます。まずは、夏全般で使える季語を紹介します。
2.1 夏全般で使える季語一覧
夏全般で使える季語には以下のようなものがあります。
時候 | 夏、晩夏、暑き日、夏の日、夏の夜、夏の宵、夏の夕、夏の暁、明易(あけやす)、短夜(みじかよ)、暑し、涼し |
---|---|
天文 |
【星、月、空に関わる季語】 【雨、風、雷に関わる季語】 【その他の季語】 |
地理 |
【田畑、山に関わる季語】 【海、川、湖に関わる季語】 |
生活 |
【衣に関わる季語】 【食に関わる季語】 【住に関わる季語】 【遊びや仕事に関わる季語】 【健康に関わる季語】 【その他の季語】 |
行事 | 祭り、安居(あんご)、夏書(げがき)、夏断(げだち)、夏花(げばな)、夏念仏、湯殿詣 |
動物 |
【虫に関わる季語】 【鳥に関わる季語】 【魚に関わる季語】 【貝に関わる季語】 【その他の季語】 |
植物 |
【花、野草、木に関わる季語】 【果物、野菜に関わる季語】 |
2.2 夏全般で使える代表的な季語と意味
上記の中で、代表的な季語の意味を紹介します。
明易(あけやす) | 夏の夜は明けるのが早いという意味 |
---|---|
驟雨(しゅうう) | 突然降り出してしばらくすると止む、にわか雨や通り雨のこと |
やませ | 冷害を引き起こす山を越えて吹く風 |
滴(したた)り | 山道の苔や岩肌を伝い流れてくる水 |
安居(あんご) | 夏のある期間に、僧侶が部屋に籠って修行をすること |
2.3 夏全般の季語を使った有名俳句
夏全般の季語が使われている有名な俳句を紹介します。
- 明易や花鳥諷詠南無阿弥陀(高浜虚子)
- 島々や千々に砕けて夏の海(松尾芭蕉)
- 短夜や朝日にあまる鶏の声(千代女)
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3 初夏(5月頃)に使える夏の季語
5月6日頃~6月5日頃の「初夏」に使える夏の季語を紹介します。徐々に夏へ向かう季節の変化を表した言葉や、5月ならではの行事などの季語が揃っています。
3.1 初夏に使える季語一覧
初夏に使える季語には以下のようなものがあります。
時候 | 五月、初夏、立夏、若夏、卯月、夏浅し、夏の朝、薄暑、夏めく、小満、清和、麦の秋 |
---|---|
天文 | 卯月曇、卯の花腐し、木の芽流し、筍流し、茅花流し、走り梅雨、迎へ梅雨、麦の秋風 |
地理 | 青葉潮、卯波(うなみ)、代田 |
生活 | ごり汁、筍飯、麦飯、柏餅、身欠鰊(みがきにしん)、粽(ちまき)、新茶、番屋閉づ、麦扱、更衣、メーデー、蚕豆引、新麦、蕗伐、セル、ネル、麦笛 松前渡る、囲ひ船、麦藁、白重、矢車、繭、端午、ダービー、吹流 麦打、菜種刈、刈敷、幟市、蚕植う、溝浚へ、袷、豆植う、武者人形 |
行事 | 母の日、子供の日、愛鳥週間、浅草祭、出雲祭、今宮祭、卯之葉神事、御柱祭、賀茂祭、神田祭、関帝祭、 御霊祭、嵯峨祭、昇天、 神泉苑祭、千団子、筑摩祭、楠公祭、日光東照宮祭、晶子忌、隠元忌、健吉忌、朔太郎忌、四方太忌、四迷忌、肖柏忌、多佳子忌、たかし忌、辰雄忌、万太郎忌、青葉の簾、団扇撒、氷を供ず |
動物 | 初鰹、蜘蛛の囲、早苗蜻蛉、鹿の袋角、巣立鳥、鷹の塒入、松蝉 |
植物 | アカシアの花、あやめ、苺、卯の花、カーネーション、胡瓜苗 胡瓜の花、桐の花、芍薬、新緑、鈴蘭、筍、栃の花、夏蜜柑、バナナ、薔薇、蕗、フロックス、マーガレット、茉莉花、蜜柑の花、水木の花、麦、柚の花、ゆりの木の花、ルピナス、連理草 若楓、若葉 |
3.2 初夏に使える代表的な季語と意味
上記の中で、代表的な季語の意味を紹介します。
小満 | 徐々に成長してある大きさに達するという意味で、5月21日頃を指す言葉 |
---|---|
麦の秋 | 5月から6月の麦が成熟する頃を指す言葉 |
走り梅雨 | 梅雨に入る前のぐずついた天気のこと |
卯波(うなみ) | 卯の花が咲く頃、海上に現われる波 |
メーデー | 5月1日に世界各地で行われる労働者の祭典 |
3.3 初夏の季語を使った有名俳句
初夏の季語が使われている有名な俳句を紹介します。
- 塵ほどに鳶舞ひ上る卯月かな(桜井梅室)
- 夏めくや庭を貫く滑川(松本たかし)
- 片隅にあやめ咲きたる門田かな(正岡子規)
3.4 初夏の季語を使った時候の挨拶
手紙の書き出しで使用できる、初夏の季語を使った時候の挨拶を紹介します。
- 小満の候、ご清祥のこととお慶び申し上げます。
- 立夏を迎え、〇〇様におかれましてはますますご活躍のことと存じます。
- 朝晩の風に春の名残を感じつつ、暦の上では立夏を迎えました。その後いかがお過ごしでしょうか。
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4 仲夏(6月頃)に使える夏の季語
6月6日頃~7月6日頃の「仲夏」に使える夏の季語を紹介します。暦の上では夏の中盤にあたる季節ですが、暑さはまだ厳しくなく、梅雨に関する季語が多くなっています。
4.1 仲夏に使える季語一覧
仲夏に使える季語には以下のようなものがあります。
時候 | 六月、夏至、芒種、皐月、仲夏、田植時、梅雨寒、入梅、白夜、半夏生 |
---|---|
天文 | いなさ、青梅雨、空梅雨、五月雨、五月晴、梅雨、梅雨雷、梅雨曇、梅雨空、梅雨の月、梅雨の星、梅雨晴、虎が雨、薬降る、黒南風、黄雀風、五月闇、ながしはえ、夏ぐれ |
地理 | 井水増す、植田、五月川、皐月波、五月富士、五月山、五月川、梅雨穴、梅雨の山、出水、富士の雪解 |
生活 | 田植、雨乞、雨休み、集め汁、糸取、漆掻く、菊挿す、黍蒔(きびまき)、薬玉、早乙女、菖蒲酒、菖蒲湯、新茄子和、神水、水論、田下駄、手花火、夏引の糸、煮梅、蛍売、蛍籠、蛍狩、水見舞、麦藁籠、蘭湯 |
行事 | 花の日、父の日、愛染祭、熱田祭、菖蒲の枕、三枝祭、札幌祭、三位祭、品川祭、百万石祭、聖心祭、聖体祭、聖ペテロ・パウロ祭、五月忌、桜桃忌、芙美子忌、沖縄忌 |
動物 | 牛蛙、蟷螂生る(とうろううまる)、蚕蛾、蝉生る、津走、蜻蛉生る、夏蚕、鯰(なまず)、濁り鮒、蛇衣を脱ぐ、蛍、麦藁鯛 |
植物 | アイリス、アマリリス、紫陽花、杏子、いちいがしの花、漆の花、えごの花、桜桃の実、沢瀉(おもだか)、オリーブの花、杜若(かきつばた)、柿の花、黴(かび)、ガーベラ、金柑の花 金魚草、小梅、苔茂る、早苗、早桃、胡蝶花、菖蒲、除虫菊、すぐりの実、どくだみ、花菖蒲、枇杷、昼顔、水芭蕉、百合の花、ラベンダー、若竹 |
4.2 仲夏に使える代表的な季語と意味
上記の中で、代表的な季語の意味を紹介します。
芒種 | 穀物の種を蒔く時期という意味で、6月6日頃を指す言葉 |
---|---|
白夜 | 夏の北極や南極近くで見られる、夜になっても暗くならない現象 |
植田 | 田植え直後の、水がたっぷり張られた水田 |
ながしはえ | 梅雨時期に吹く湿気を含んだ暖かい南風 |
薬降る | 薬日とされる陰暦5月5日の正午に降る雨 |
4.3 仲夏の季語を使った有名俳句
仲夏の季語が使われている有名な俳句を紹介します。
- 心澄めば怒濤ぞ聞こゆ夏至の雨(臼田亞浪)
- 田を植ゑるしづかな音へ出でにけり(中村草田男)
- 蛍火の昼は消えつゝ柱かな(松尾芭蕉)
4.4 仲夏の季語を使った時候の挨拶
手紙の書き出しで使用できる、仲夏の季語を使った時候の挨拶を紹介します。
- 芒種の候、貴社におかれましては、ますますご繁益のこととお慶び申し上げます。
- 向夏のみぎり、〇〇様におかれましてはますますご活躍のことと存じます。
- 入梅を迎え、山々の緑が一層深みを増しております。その後いかがお過ごしでしょうか。
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5 晩夏(7月頃)に使える夏の季語
7月7日頃~8月7日頃の「晩夏」に使える夏の季語を紹介します。晩夏は文字通り夏の終わりにあたる季節ですが、季語には厳しい暑さや夏ならではの風物詩に関する言葉が多く揃います。
5.1 晩夏に使える季語一覧
晩夏に使える季語には以下のようなものがあります。
時候 | 盛夏、大暑、小暑、極暑、炎暑、炎昼、溽暑、七月、晩夏、冷夏、水無月、炎ゆ、灼く、夏深し、秋近し、秋を待つ、三伏、梅雨明、土用、夏の果、熱帯夜、腐草蛍となる、みなづき尽、夜の秋 |
---|---|
天文 | 朝曇、朝凪、夕凪、朝焼、夕焼、油照、雲海、炎天、西日、熱風、日盛、旱(ひでり)、旱星、送り梅雨、温風、風死す、片蔭、喜雨、御来迎、白南風、涼風、土用あい、土用東風、土用凪 |
地理 | 熱砂、雪渓、青田、赤富士、お花畠、田水沸く、土用波、日焼田 |
生活 | 暑中見舞、裸、花火、サマードレス、登山、帰省、雨休み、冷し瓜、外寝、帷子、ダイビング、避暑、冷房、プール、甚平、線香花火、かちわり、藻刈、暑気払、キャンプ、水飯、夏期講習会、白服、袴能、西瓜割り、麻刈る、菅刈る、花氷、水狂言、夏休、干瓢剥く、赤痢、土用鰻、夏枯、藍刈る、霍乱、行水、納豆造る、梅酒、ナイター、すててこ、草取、海水浴、納涼 |
行事 | 海開き、川開き、山開き、夏芝居、土用灸、雷鳴陣、解斎の御粥、粉河祭、七月場所、キュリー夫人祭、夏越、富士詣、塩釜祭、忌火の御飯、パリ祭、鬼燈市、津島祭、桑名祭、那智火祭、厳島祭、御手洗詣、海の記念日、独立祭、四万六千日、志度寺祭川止め、氷室、博多の祗園祭、杉風忌、不死男忌、秋成忌、茅舎忌、鷗外忌、季吟忌、河童忌、谷崎忌、源信忌、露伴忌 |
動物 | 蝉、内雀、優曇華(うどんげ)、空蝉、天牛(かみきり)、薄翅蜉蝣(うすばかげろう)、草蜉蝣(くさかげろう)、樟蚕(くすさん)、紙魚(しみ)、玉虫、夏茜、練雲雀、羽抜鳥、山叺(やまかます)、天蚕(やままゆ)、鷹羽遣ひを習ふ、夕顔別当鶯音を入る |
植物 | 百日草、月下美人、撫子、胡蝶蘭、向日葵、睡蓮、若竹、瓜、フクシア、ダリア、茄子、メロン、サルビア、早桃、蒼朮(おけら)の花、青唐辛子、日光黄菅、銀盞花、岩高蘭、夏豆、パイナップル、日日草、月見草、黒百合、トマト、藪虱(やぶじらみ)の花、帚木(ははきぎ)、合歓の花、夏萩、豚草、新藷、ダチュラ、糸瓜の花、駒草、甜瓜、美女桜、夕顔、韮の花、亜麻の花、芭蕉の花、茉莉花、夏水仙、昆布、青胡桃、縷紅草(るこうそう) |
5.2 晩夏に使える代表的な季語と意味
上記の中で、代表的な季語の意味を紹介します。
炎(も)ゆ | 炎をあげて燃えているかのように、暑い日差しが照りつける様子 |
---|---|
油照(あぶらでり) | 風がなく、汗が吹き出すような蒸し暑い日のこと |
片蔭(かたかげ) | 夏の午後、家や塀でできる影 |
土用あい | 秋の気配を感じさせる、土用のころに吹く北風 |
赤富士 | 夏の朝焼けで、富士山が赤く照らされる様子 |
5.3 晩夏の季語を使った有名俳句
晩夏の季語が使われている有名な俳句を紹介します。
- 兎も片耳垂るる大暑かな(芥川龍之介)
- 日盛りに蝶の触れ合ふ音すなり(松瀬青々)
- 閑さや岩にしみ入る蝉の声(松尾芭蕉)
5.4 晩夏の季語を使った時候の挨拶
手紙の書き出しで使用できる、晩夏の季語を使った時候の挨拶を紹介します。
- 盛夏の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
- 炎暑のみぎり、〇〇様におかれましてはますますご活躍のことと存じます。
- 連日厳しい暑さが続いておりますが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。
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6 夏の季語に関するQ&A
俳句や手紙で夏の季語を使用するにあたって、よくある質問を紹介します。季語についての基本から、人気の美しい季語まで解説するので、ぜひ参考にご覧ください。
6.1 そもそも季語は誰が決めている?
現在、多くの言葉が季語として認められ、さまざまな出版社から発売されている「歳時記」にまとめられています。しかし、季語は誰か特定の人が決めているのではありません。基本的に、季語として認められるには以下の条件が必要とされています。
- その言葉を使った名句があること
- その名句が社会的に広く認知されていること
- 多くの人がその言葉を季語として使用していること
これらの条件が全て満たされると、季語として認められる可能性が出てくるのです。このように、季語はある程度の時間をかけて、その時代に生きる人々が生み出すものと言えます。
6.2 春夏秋冬はどこで区切る?
俳句の世界では二十四節気の「立春」「立夏」「立秋」「立冬」を境に、四季を区分しています。そのため、2~4月頃は春、5~7月頃は夏、8~10月頃は秋、11~1月頃は冬とするのが基本です。
6.3 美しい夏の季語といえば?
美しい夏の季語にはさまざまなものがあります。例えば、夜空に輝く月の季語や、日本ならではの情景を表した季語などが人気です。美しい夏の季語は、手紙の書き出しや結びの挨拶に添える際も役立ちます。以下に、いくつかの美しい季語を紹介します。
- 清夏
- 夕凪
- 夏霞
- 涼風
- 夏の月
- 星涼し
- 夏の宵
- 蝉時雨
- 宵蛍
- 涼夜
6.4 夏の季語と間違えやすい季語は?
夏のイメージがある言葉でも、実際は夏以外の季語も多く存在しています。例えば、「七夕」は、旧暦の7月7日に行われていたことから8月の季語、つまり秋の季語です。また、「すいか」「朝顔」といった夏の風物詩も、8月の季語のため秋に季語になります。
俳句の世界と実際の季節とは若干のずれが生じるため、季語を使用する際は季節を混同しないように注意する必要があります。
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7 まとめ
夏といえば、ギラギラと照りつける太陽や、真っ青な海や空を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、夏の季語は「5月の初夏」「6月の仲夏」「7月の晩夏」と、それぞれの時期に応じたバラエティ豊かな言葉が揃っています。
行事や植物に関する季語も多く、夏の美しい情景を見事に切り取った有名俳句が多いのも特徴です。ぜひ、本記事を参考にして、夏の季語を俳句や手紙で活用してください。
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