更新日:2024/04/26
暑い夏の面接には、できるだけ涼しい服装で臨みたいと思う方もいるでしょう。
とはいえ、面接ですから服装のマナーに気を付けなければなりません。
どのような服装なら失礼に当たらないか、クールビズは面接の服装にも適用されるのかなど、迷う方も多いと思います。
服装は、面接において面接官がチェックする重要なポイントの一つです。
ここでは、面接官に好印象を与えることができる夏場の服装のポイントをご紹介します。
マイナビエージェントでは、面接対策や服装のアドバイスなども行っております。
夏場の服装や印象について気になる方は、お気軽にご相談ください。
目次
夏の面接の服装では、暑い時期でも普段通りのスーツを着なければならないのか、それともクールビズでも良いのかが気になるところです。
まずは、会社におけるクールビズの位置づけに加え、面接で「クールビズOK」の場合に押さえておくべきポイントを紹介します。
「クールビズ」は2005年、環境省が中心となって導入した、夏にオフィスでの軽装を推進する取り組みのことです。現在では、多くの企業で採用されています。
一般財団法人日本気象協会が2017年5月に実施した「クールビズに関するアンケート調査」によれば、クールビズの認知度は98.3%、実施率は61.5%となっています。
クールビズは、ノーネクタイ・ノージャケットが基本です。少数派ではありますが、企業によっては半袖シャツやアロハシャツの着用を認めている場合もあります。
ただし、クールビズはあくまでも夏場の社内での服装として認められているものです。クールビズを導入している企業でも、取引先への訪問時や来客対応時にはスーツを着用するのがマナーとされています。
クールビズは、あくまでも社内の制度です。暑くて大変ですが、夏の面接でもスーツで臨むのが基本です。
しかし、最近では夏場の面接に「クールビズでお越しください」という会社も多くなってきました。これには、会社からの提案を受け入れ、それに合わせられる柔軟性を見るという意図が込められていることもあります。
とはいえ、「クールビズOK」といわれても、どの程度なら許されるのかがわからないという方も少なくないでしょう。
ここでは、クールビズの基本とやってはいけない注意ポイントを紹介します。
男性のクールビズの基本は、ノーネクタイ・ノージャケットで、スーツのパンツに長袖または半袖の白のワイシャツを合わせた服装となります。
ワイシャツは普通のものより、ボタンダウンやスナップダウンなどノーネクタイでも襟元がだらしない印象にならないものの方がいいでしょう。
女性の場合は、きれいめのシャツにスーツのスカートかパンツが一般的です。夏物ジャケットのインナーにカットソーを合わせたスタイルでも問題ありません。
クールビズで面接に臨む場合に、やってはいけないポイントがいくつかあります。
長袖のワイシャツを着用する場合、腕まくりをするのは避けましょう。
腕まくりは、面接に臨むスタイルとはいえませんし、面接官にも悪い印象を与えてしまいます。シャツのボタンを開け過ぎたり、露出が多過ぎたりすると、だらしない印象を与えてしまうのでこちらも要注意です。
またクールビズで良いといわれたからといって、アロハシャツのような柄シャツやチノパン、ポロシャツ、スニーカーなどを取り入れた恰好は、職場での服装として一般的ではありませんので、面接の服装としては避けるようにしましょう。
服装の指定がない場合、面接の服装はどうするのが適切でしょうか?つぎは、4つのポイントについて、夏の面接での正しい服装を紹介していきます。
服装の指定がない場合、夏でもジャケットを着用するのが基本です。しかし、暑い夏は、面接に向かう道途中で汗をかいてしまうものです。汗だくで面接に挑んでは、かえって印象が悪くなってしまう可能性があります。
面接会場までの移動中は、ジャケットを脱いでおくといいでしょう。その際、ジャケットがシワにならないように持ち方には注意が必要です。
暑い中の転職活動では、少しでも涼しくなるように半袖シャツを着たいと思うこともあるのではないでしょうか。
しかし、具体的に半袖シャツOKの指示がない限りは、夏の面接であっても基本的には長袖のシャツを着た方が良いでしょう。
スーツを着る際、ジャケットの袖口から少しワイシャツが見えるようにするのが一般的なマナーです。
また、面接時にジャケットを脱いで構いませんといわれることもあります。その際、半袖シャツより長袖シャツのほうが好印象を与えやすいという側面もあります。
男性の場合、スーツのインナーはワイシャツが無難でしょう。一方、女性の場合は清潔感があってデザインや色がシンプルなものであれば、カットソーやブラウスを着用してもかまいません。ただし、フリルやレースが付いたものは面接の服装としては相応しくないので避けるようにしましょう。
夏の面接の場合、スーツの色はグレーやネイビーのような涼しげなイメージの色の方が面接官への印象が良くなります。女性の場合は、ベージュやライトグレーのスーツを選ぶと、女性らしく涼しげな印象を与えることができます。
黒のスーツは着る側としても熱を吸収しやすく、見た目も暑苦しくなりやすいので、どうしても黒のスーツしか用意できないという場合にはネクタイの色や髪型で印象を和らげることをおすすめします。
ブラウスやネクタイの夏仕様と言っても、明確な定義があるわけではないので、不安な方もいらっしゃるかと思います。
マイナビエージェントでは、服装のアドバイスや面接対策なども行っておりますので、お気軽にご相談ください。
夏の面接に適した服装について、男性と女性で気をつける点が違ってきます。ここでは男女別に適したマナーをみていきましょう。
女性の場合もスーツ着用が基本ですが、スーツに合わせるのに適したアイテムやジャケットなど、服装マナーについて紹介します。
インナーには爽やかさや清潔感のあるシャツやブラウスが適していますが、素材に関しても「夏に適した素材」のものを取り入れるといいでしょう。
通気性がよくさらっとした着心地のものや速乾性、消臭性のある高機能素材を使ったものなどがおすすめです。最近では触れるとひんやりする涼感素材のものなどもありますので探してみるのもいいでしょう。
夏に着るジャケットは、裏地のないものがおすすめです。通気性がよく軽い着心地で熱がこもりにくくなります。
スーツの種類としては全部に裏地がないもの以外にも、背中の下半分に裏地がない「背抜き仕立て」や肩より下の裏地がない「半裏仕立て」などがあります。袖に裏地のあるものを選ぶと、インナーに長袖のシャツを着ているときでも腕が通りやすくなり、脱ぎ着が楽になります。
面接時のインナーとしては白が万能です。また、明るいベージュなどの薄い色も柔らかく落ち着いた印象を与えるので、顔色の写りなどを考慮して選んでもよいでしょう。
爽やかで清潔感のある色味を選ぶことで、涼しげな好印象を与えることができます。
男性は、スーツにインナー、ネクタイ、小物と、意外と選ぶアイテムが多いものです。
ここでは、トータルコーディネートを意識してみていきましょう。
基本的に面接ではスーツ着用で臨みますが、ネクタイも必須と捉えましょう。炎天下の中ネクタイをして歩くのがつらいときには、着用するのは面接直前でも構いません。
ワイシャツには各自の好みもあると思いますが、面接時には白の無地が無難です。職種によっては薄いストライプ柄色などでも構わない場合もありますが、濃い柄物や色味は避けシンプルなものを選びましょう。またシャツは、ジャストサイズのものを選ぶようにしましょう。
メンズスーツでは一番下のボタンは留めないのが正しい着用法といわれています。一番下のボタンは、もともと飾りボタンとされていたこともあり、留めていると着用時の動きを妨げたり、座ったときにシワができてしまうことから、外しておくのが正しいとされています。
夏の面接で面接官に好印象を残すためには、服装のほかにも気を付けておきたいポイントがあります。見た目の印象はもちろん、見えないところにも気を遣うことで、印象アップを心がけましょう。
スーツをスマートに着こなすときに最も重要なのは、自分の体型に合ったものを選ぶことです。既製服の場合でも、デザインや値段で選ぶのではなく、自分の体型に合うものを選ぶことが何より大事です。
最近では手頃な価格でスーツをオーダーメードできるお店も増えてきましたので、最初から自分に合ったものを作ってもらうということも選択肢に入れてみてください。
ネクタイは、スーツとのバランスを考えて選ぶのがポイントです。また、季節を問わず、派手になり過ぎないことが大切です。
夏の面接では涼しい印象を与える水色や淡いピンクなどのネクタイがおすすめです。
面接官に好印象を与えるためには、服装だけでなくヘアスタイルも非常に重要です。ジェルやワックスなどを使って前髪を上げておくといいでしょう。
前髪を上げることで清潔感がアップしますし、額を見せることで明るく誠実な印象を与えることもできます。
時間があれば、美容院へ行き前髪だけでなく、全体的にすっきりとした清潔感のある髪型にイメチェンするのもいいかもしれないですね。
せっかくスーツが体型に合っていて着こなせていたとしても、小物に統一感がないと、全体的にごちゃごちゃとした印象を与えてしまいます。ベルトや靴にも素材感や色味などに統一感を持たせると、全体的にすっきりとスマートな印象を与えることができるでしょう。
面接ではとにかく印象が重要になります。
マイナビエージェントでは、清潔感のある身だしなみのアドバイスや面接対策なども行っておりますので、お気軽にご相談ください。
これまでに紹介したポイントに加え、さらに以下の点に注意しておくと、夏の面接時の対策はより万全なものになります。ぜひ、押さえておきましょう。
夏は汗をかきやすいせいか、前髪が汗で額に貼り付きヘアスタイルが乱れがちです。
前髪は見た目の印象に大きく影響するため、汗で貼り付いたままでは、清潔感がなく、だらしない印象を与えてしまいます。
朝にジェルやスプレーでヘアセットをしていても面接会場についた時には崩れてしまっていた、ということもあるので、面接前には化粧室の鏡で軽くセットし直し、乱れがないことを確認してから面接に臨みましょう。
夏の面接では、汗をかいてしまうことへの対策もしっかりと考えておかなければなりません。普段汗をかきにくい人でも、当日アクシデントがあって走ったり、緊張で汗がとまらなくなったりすることも考えられます。
汗だくの状態で面接に臨むと自分自身も焦りが生まれますし、面接担当者の印象を損ねてしまう可能性もあります。万全の状態で面接に挑めるように、準備をしておくことが大切です。
特にクールビズでジャケットを着用していない場合、シャツの汗ジミは非常に気になるものです。脇汗が気になる方は、脇汗パッドや汗取りパッドを使うと良いでしょう。最近では、男性向けの商品も出ています。
インナーにも汗取りパッド付きのものがあるので、ぜひ上手に活用して快適に夏の面接活動を進めましょう。
またすぐに汗を拭くことができるように、ハンカチは常に携帯しておきましょう。特に汗をかきやすい人は、ハンカチの予備やハンドタオルなどを準備しておくと良いかもしれません。
女性の場合、汗でメイクが崩れてしまうこともあります。そんなときのために、メイクの上から汗や皮脂を吸い取ってくれるシートを準備しておくと良いでしょう。
汗を素早く吸収し、速乾性がある機能性インナーを着用することもおすすめします。
汗ジミ対策も重要ですが、それ以上に欠かせないのが汗によるにおい対策です。汗ジミを防ぐことができていても、汗臭さが残っていては印象がよくありません。
そのため、制汗剤を使用するなど事前の準備を怠らないことが大切です。ただし、香りが強い制汗剤や香水を使うと、かえって悪臭になりかねないため注意が必要です。無香料か、香りが強くないタイプのものを選ぶようにしましょう。
なお、抗菌・防臭機能がある脇汗パッドを用いると、汗ジミ対策とともににおい対策にもなって便利です。
夏の面接の服装では、いかに暑苦しさを感じさせず、清潔感を高めることが大切です。そのためにも、これまで紹介したポイントを押さえた服装を心がけて転職活動に臨みましょう。
涼しげで爽やかな印象を与える装いで、夏の転職活動を乗り切り、ぜひ成功を勝ち取ってください。
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