更新日:2024/04/18
初めての人に会うときに大切なのが第一印象です。
特に、企業の面接では、限られた時間で自分を精一杯アピールして、面接官に好印象を抱いてもらうことが重要です。特に、転職の面接では志望者に社会人としてのビジネスマナーが備わっていることが期待されるため、身だしなみがきちんと整っていることは最低条件だといえるでしょう。
ここでは、髪型やメイクといった、面接時にふさわしい身だしなみのマナーを男女別にまとめました。面接に挑む際の参考にしてください。
目次
まずは、男女ともに重要な、面接の際の髪型のポイントを見ていきましょう。
面接の際には、顔がはっきりと見えるヘアスタイルを心掛けます。
面接で採用担当者は、自己PRや志望動機など、応募者が話す内容はもちろんですが、話している人の雰囲気や態度をチェックしています。
いくら熱意を持って話していても、顔が見えないとそれが伝わりませんし、表情がよく見えないと、「この人は暗い人だ」「自信がなさそうだ」といった印象を与えてしまうこともあります。
面接で好印象を持ってもらうには、服装と同様に、髪型も「清潔感」が重要です。
顔が見えるように前髪を短くしたりサイドの髪の毛をまとめたりしても、スタイリング剤が髪にべっとりついてテカテカしていたり、おくれ毛が目立ってボサボサしていたりすると清潔感に欠け、印象は良くありません。
髪色は、できる限り黒または自然に近い色にしましょう。志望先の業界や職種によっては、髪色をそれほど重視しないところもあるかもしれませんが、確証が持てないのであれば、落ち着いたカラーを選ぶのが無難です。
面接における身だしなみは、面接官に好印象を持ってもらうことが重要ですが、根本的には「実際に応募先企業で働くのにふさわしいか」を見られていることを忘れてはいけません。
社風や業界に合わなかったり、そのままクライアントへ出向くのにふさわしくなかったりする髪型は避けましょう。
面接を受ける前に鏡で姿を見て、応募企業の社風に合う髪型や身だしなみであるかどうか、チェックします。自分ではわからないという場合は、友人や家族、先輩に聞いてみるのもおすすめです。
続いては、男性が面接を受ける際の髪型のポイントをご紹介します。
ヘアスタイルを整える必要がある場合は、早めに美容院に行くようにしてください。
男性の場合、基本的にはショートカットや刈り上げのような、清潔感のある髪型を心掛けます。
耳に髪がかからないようにして、襟足もすっきり整えましょう。
面接に不向きな男性の髪型には、次のようなものがあります。
職場によっては、男性社員のパーマを許容しているところもあるでしょう。
しかし、面接においては、クリエイティブ系やデザイン系など、一部の業界を除いて、「不真面目である」「清潔感がない」とった印象を与えてしまう可能性があります。
特に、強いパーマをかけている人は、髪型を変えることを検討しましょう。
どうしてもパーマスタイルの髪型がいいという場合は、スタイリングする際にすっきりとした印象になるようにまとめてください。
ワックスなどのスタイリング剤は、清潔感やフレッシュ感を出す程度であれば、使用しても問題ありません。つけすぎてテカテカしたり、清潔感のない見た目になったりしないように気を付けます。
続いて、女性の面接時の髪型のポイントを見ていきましょう。
髪型別のポイントの他、ヘアアイテムの選び方についてもご紹介します。
女性は、髪の長さによって気を付けるべきポイントが変わります。
サイドの髪や前髪で顔が隠れてしまうことがあるため、表情がよく見えるようにセットします。
サイドの髪は、フェイスラインにかぶせるのではなく、耳にかけたほうが明るい印象になるでしょう。
ミディアムやロングの場合も、サイドの髪が顔にかからないよう、すっきりとまとめます。
ある程度長さがあるのであれば、後ろで1つに束ねましょう。
ポニーテールにする場合は、位置が高すぎると幼稚な印象になるため、耳の延長線の高さまでがベターです。また、ハーフアップも好印象を抱かれやすい髪型です。
長い髪は、後ろでお団子にすると清潔感が出ます。
そのままにしておくと、お辞儀をする度に髪がだらりとぶら下がったり、髪をかき上げたりしなければならなくなるため、必ず束ねるようにしてください。
なお、サイドに2つに分けてまとめる結び方だと、カジュアルすぎる印象になってしまうため、面接では避けたほうが無難です。
ヘアゴムやバレッタを使う場合は、暗めの色のアイテムを選びましょう。
黒やこげ茶、紺色などの落ち着いた色がおすすめです。特にバレッタの場合、様々なデザインやサイズのものがありますが、派手すぎず、ビジネスシーンに合う物を選びます。
気軽に髪の毛をまとめることができるシュシュですが、面接に臨むスタイルとしては不向きです。
落ち着いた色やデザインだとしても、どうしてもカジュアルな印象を与えてしまうため、できれば避けるようにしましょう。同様に、相手がパッと見たときに視線に入ってしまうような、大きくて目立つヘアアクセサリーも避けてください。
女性の場合、メイクやネイルといった身だしなみも、髪型と合わせて整えたいところです。
まずはメイクですが、基本的には派手すぎない、普段どおりのメイクで問題ありません。
顔色がよく見える、明るめの色を使うのがおすすめです。
普段、あまりメイクをしないという人もいるかもしれませんが、ノーメイクだと、顔色や表情が暗く見えてしまう可能性があります。特別な事情がないのであれば、ある程度のメイクはしたほうがいいでしょう。
一方、爪は何もしなくても特に問題はありません。
だらしない印象にならないよう、長さや形を整えておきましょう。
ジェルネイルやマニキュアをする場合は、派手なデザインを避け、薄いベージュやピンクなどのワンカラーネイルを選びます。ただし、業界や企業の風土として、ネイルを良しとしない風潮がある場合は、面接前に落としておいてください。
癖毛や天然パーマの場合も、気を付けるべきポイントは同じです。男性であっても、女性であっても、清潔感のあるスタイルを意識しましょう。
男性の場合、ワックスで自然に流す形でスタイリングしてみてください。
癖が強くてまとまらず、だらしない印象になってしまう場合は、思い切って短くカットするのもおすすめです。美容室で、「天然パーマだが短くしてまとまりを良くしたい」と相談してみましょう。
女性であれば、癖毛でも1つにまとめてしまえば、それほど目立ちません。
ワックスなどを使って、まとめ髪にしてしまいましょう。
また、ストレートパーマをかけてまっすぐにするという方法もあります。ストレートパーマは、一度かければ、髪が伸びてくるまでは効果が持続します。転職活動中、面接の度にスタイリングに悩むのであれば、ストレートパーマをかけてしまったほうが手間は省けるでしょう。
男性、女性を問わず意識したい前髪のポイントが、眉に髪をかけないということです。
長めの前髪が眉にかかっていると、表情がわかりづらく、暗い印象を持たれる可能性があります。
セットした直後の状態だけでなく、会話をしたり、うなずいたりしたときも、前髪が眉にかぶってしまわないか、鏡の前でチェックしてみてください。
男性は、前髪を短くカットするか、ワックスで髪を立ち上げたり、横に流したりして、額が広めに出るスタイルを作りましょう。
女性の場合、前髪はサイドに流してピンでとめて、お辞儀をしたときに前髪が落ちてこないようにスタイリングしてください。
採用面接では、髪型だけでなく、受け答えの内容や立ち居振る舞いをチェックされます。
いくら髪の毛をきっちりセットしていっても、髪型が気になって何度も頭をさわったり、まとめ髪が崩れてきてしまったりすると、かえって悪印象になりかねません。長い髪の場合は特に、崩れにくいようにセットしましょう。
また、面接のためにストレートパーマをかけたり、ショートカットにしたりする場合、履歴書に貼る写真の印象と大きくイメージが変わってしまう可能性があります。
できれば、写真撮影の前に髪型を決めておきましょう。
面接の際には、髪型だけでなく服装にも注意が必要です。
男女ともに、清潔感のあるしわのないスーツを選んでください。
なお、企業によっては「私服で来てください」と言われることもあります。このときも、カジュアルな格好は避け、ジャケットに襟付きのシャツなど、ラフすぎない服装を選びましょう。
髪型やメイクは、面接での第一印象を左右する重要な評価ポイントです。
服装や持ち物がきちんと整っていても、髪型がだらしなかったり清潔感がなかったりすると、マイナスな印象が強くなってしまいます。ビジネスシーンにふさわしい髪型を意識して整えましょう。
髪型やメイクをきちんと整えることで、自然と自信がつき、面接でも緊張しすぎず、落ち着いて臨むことができます。
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