更新日:2024/04/05
ビジネススーツを着用している際に、そのときの雰囲気やタイミングに合わせてコーディネートすることができるのがネクタイです。ネクタイの選択肢は幅広く、選び方によって与える印象も大きく異なります。まずは、転職にふさわしいネクタイを理解し、その中で自分や面接に合わせたネクタイを選べるようにしましょう。
目次
面接に臨む時に身につけるネクタイには避けたいものがいくつかあります。面接官から「一緒に働きたい」と思ってもらえるよう清潔感がありシンプルなものが良いとされています。
白のネクタイは結婚式、黒のネクタイはお葬式や法事というように使う場所が決まっています。ビジネスシーンには不向きなので選ばないようにしましょう。
面接でファッションセンスを見せつける必要はありません。派手なブランドものや大きなブランドロゴが入ったものは、面接官にとっての印象が良くありませんので避けましょう。
面接では人物として会社にふさわしいかどうかを見られています。キャラクターもののネクタイは幼稚で不真面目なイメージを持たれかねません。小さなモチーフであっても選ばないのがベターです。
複数人数で一斉に面接を行う場合、他の人よりも目立とうという思いから鮮やかなピンクやゴールドなどのネクタイを身につけようとする人もいるかもしれません。しかし、いくら印象的に思ってもらおうとするからといってネクタイで目立とうとしてしまうのは、逆効果です。
基本的には無難な幅や色、柄のものを選ぶようにしましょう。会社で働く人の年齢層は幅広く、クライアントとの関わりがある職種では、他社からの見る目も考えなければなりません。季節に合っていて清潔感のあるものや、シンプルで幅広い年齢層から受けが良いものがおすすめです。基本的には、あくまでもまじめさをアピールし、派手すぎるものや面接の場にふさわしくないものを身につけたり、目立ちすぎたりしないように注意します。
青や紺は知的さや落ち着き、真面目さをイメージする色です。そのため、銀行や事務、公務員、インフラなど冷静沈着に業務をこなすことが必要となる業界や職種にぴったりです。
赤の中ではえんじ色が良いとされています。活動的、やる気があるといった印象を与えることができます。赤を選ぶときには柄なしのシンプルなものか、入っていても細いストライプのものにしましょう。
黄色はコミュニケーションカラーと言われており、親近感があって話しかけやすい、明るい、元気、といった印象を受けます。営業職にぴったりの色です。しかし、明るすぎると派手になってしまうので、落ち着いた色味にしましょう。
緑は植物に代表される色であることから落ち着いている、協調性があるといった印象があります。ネクタイに緑を選ぶときには薄い色にすると好印象ですので参考にしてみてください。
グレーは新卒者が身につけていると暗いイメージを与えがちですが、転職者が身につけていると落ち着いた雰囲気があると思われることが多いです。グループディスカッションでリーダーを務めるなど落ち着いていて冷静な印象を求めるときに選びたい色です。
ネクタイの柄はスーツのデザインと合わせて選ぶと良いとされています。定番は紺のレジメンタルネクタイや紺色にシルバーのストライプのものが挙げられます。ただし、これらは他の人とかぶってしまうこともあるので独自性を出すことも求められている転職者は少しオリジナル性のあるものを選ぶと良いでしょう。
ドットには大きさがさまざまなものがありますが、小ぶりなものが上品さを演出してくれるのでおすすめです。水玉模様のような大きいものですとファッション性が増してしまうので、転職活動にはふさわしくありません。
ストライプは万人受けするデザインです。印象を強めたり、人の目を引いて注目を集めたりする効果があります。
コーディネートすることが難しいチェック柄のネクタイ。快活さや親しみやすさを感じさせるデザインです。ただし、カジュアルすぎないように全体のバランスをみることが必要です。
ネクタイピンを身につけること必須ではありません。それでも大きな役割を担うネクタイピンの役割とその着け方について説明します。
ネクタイピンはもともとネクタイの揺れが気になったり、乱れやすかったりする時には使われてきました。現在もその目的で使われていることも多いです。しかし最近ではネクタイの生地や縫製がしっかりしていることが多く、ネクタイピンとしての役割を必要としなくなりました。そのため、デザイン性の高いものが増えてアクセサリーとしての役割が大きくなり、転職者に必要な個性を出すアイテムとして使われることが多くなっています。
ネクタイピンを着ける位置はジャケットを着ているときとそうでないときで使い分けます。ジャケット着用時は第1ボタンから見えるところにつけます。ジャケットなしの時は本来のネクタイピンの目的で使い、下の方につけてお辞儀をしたときにネクタイがぶら下がらないようにします。そのときの状況に合わせてネクタイピンの位置を使い分けることができるととてもスマートです。
初めての就職活動が始まるときに親からネクタイの結び方を教えてもらったという人も多いでしょう。転職活動するときには、きちんとネクタイが結べることが当たり前とされます。せっかくセンスの良いスーツとネクタイを選んでも結び方がおかしいと台無しになってしまいますので、しっかりと理解しておきましょう。
ネクタイの結び目は面接で面接官が話す時に目線を注ぎやすい場所です。結び目は大きすぎても小さすぎても不格好です。結んだ時にスーツのジャケットのVゾーンとのバランスを見てチェックしましょう。理想的なのは左右対称で逆三角になっている状態です。
結び目がばっちりでもネクタイの長さが極端だと不格好に見えてしまいます。ジャケットを面接中に脱ぐことはほとんどありません。しかし、長すぎるとジャケットの下からネクタイが見えてしまうこともありますし、短すぎるとお辞儀をしたときにジャケットの胸元から出てしまう可能性もあります。ネクタイの長さはネクタイの先がベルトの幅に収まるくらいを目安にしましょう。
さまざまなネクタイの結び方がありますが、一度で理想の結び方を選び、完璧に結ぶことはなかなか難しいです。また、ネクタイ1本1本の生地感によって結びやすいものとそうでないものもあります。理想的な結び方のイメージを自分の中で描いてそれに近いものができるよう何度も結ぶ練習をしましょう。
ネクタイにはさまざまなブランドやメーカーから豊富な種類のものが出されていて、正直どれを選べばいいのか迷ってしまいます。ネクタイ選びに迷ったときには、志望企業が求める人物像のイメージから選ぶことをおすすめします。真面目な感じなら青や紺、柄から選ぶならストライプといった具合に選びましょう。あくまでも個人の好みが入りすぎないようにするのがポイントです。ネクタイを身につけたときの自分を想像して、上司や客先からの印象はどうか考え、自分が過ごすビジネスシーンに合っていてなおかつ自分に似合うものを選ぶよう心がけましょう。
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