更新日:2024/04/12
採用面接では、応募者の自己PRなどの回答内容の他、髪型やスーツといった身だしなみもチェックされます。面接で持っていくカバンも身だしなみの一部ですから、好印象となるように気を配ることが大切です。
ここでは、面接官の好印象となるようなカバンの選び方や、持ち方・置き方のマナーを詳しく解説します。
目次
採用面接は、一般的に応募企業のオフィスなどで行われるため、カバンはビジネスバッグであることが望ましいです。企業や面接官によっては、持っているカバンが不適切であるという理由で悪印象となってしまう可能性があるので気を付ける必要があるでしょう。まずは、どのようなカバンが面接でNGとされる可能性があるのかご紹介します。
男女問わず、ト―トバッグやリュックサック、ハンドバッグといったカジュアルすぎるカバンは避けましょう。スーツとの相性も悪く、「真面目さに欠ける」「だらしない」と思われてしまう可能性があります。
派手な柄や色、奇抜なデザインのカバンも、印象が悪くなってしまう可能性があります。
目立ちすぎず、落ち着いたデザインのカバンを選ぶのがおすすめです。
続いては、面接に持っていくカバンの選び方を、男女別にご紹介します。男女ともに共通するポイントは、シンプルなデザインで機能性が高い物を選ぶことです。具体的にどのようなカバンが面接に適しているのか、色や素材、大きさ、形状などを見ていきましょう。
まずは、面接における男性のカバンの選び方をご紹介します。
男性の場合、靴と同じ色の革素材のカバンを選ぶのがおすすめです。統一感が生まれ、スマートな印象を与えることができるでしょう。
素材はナイロンでも問題ありませんが、いずれも社会人らしいシンプルなデザインの物を選ぶようにしてください。
カバンの大きさは、応募書類や面接時に渡される企業の説明資料など、A4サイズの書類を折らずに余裕を持って入れることができるサイズが望ましいといえます。
面接中、カバンは足元に立てた状態で置く可能性もあるため、床に置いたときに手を離しても自立する、底鋲(そこびょう)がついている物がおすすめです。また、カジュアルな肩掛けやトートバッグ、リュックサックは避けて、手提げタイプのカバンを選びましょう。
続いては、面接時の女性のカバンの選び方をご紹介します。
女性の場合、カバンの色は黒、紺、ベージュ、茶などで、素材は革もしくは合皮がおすすめです。
ナイロン素材はNGではありませんが、光沢感があると派手な印象になってしまいますので、見た目が落ち着いている物を選んでください。
女性の場合も応募書類や、面接で渡される企業の説明資料など、A4サイズの書類が問題なく入るサイズのカバンがベストです。
また、男性と同様に、面接中はカバンを床に立てて置くため、自立する物を選びましょう。メイク道具を入れた化粧ポーチなどを携帯する場合、内側にポケットがついているカバンや、バッグインバッグなど、使いやすい物を選んでください。
面接は、適切なカバンを選んで持っていくだけでなく、カバンの持ち方や置き方のマナーを守ることが大切です。
ここでは、面接官に好印象を与えるようなカバンの扱い方を、男女別にご紹介します。
ビジネスバッグには、肩から掛けられるようにショルダーベルトがついている物もあります。
しかし、カバンを肩に掛けた状態で面接の受付けをしたり、面接を行う部屋に入ったりするのは失礼にあたります。面接の会場付近では手持ちに変え、だらしなく見えないようにショルダーベルトはカバンの中にしまってください。
女性用のカバンは、肩掛けタイプの物も多くありますが、男性同様に面接の会場付近で手持ちに変えるようにしましょう。ちなみに、電車での移動中など、カバンを長時間肩に掛けておくと、スーツに跡が残ってしまう場合がありますので、左右の肩で定期的に掛け変えるようにしてください。
面接のときに、カバンの置き場所に迷ったことがある方もいるのではないでしょうか。
基本的には、面接会場に入り椅子に座るよう促されたら、会釈をしてカバンは椅子の横に立てて置きます。その際、カバンは椅子にもたれさせるのではなく、自立させるようにしてください。着席するときもカバンが倒れないように、足元を確認しつつ座るといいでしょう。
なお、レストランなどで椅子の背もたれにカバンを置いて座ることもありますが、このような置き方は面接時には行わないようにしてください。面接官から椅子の上に置いても構わないという指示があれば別ですが、基本的にはカバンは椅子に置かないのがマナーです。
ここからは、面接のカバンに関してよくある質問と、その回答を見ていきましょう。
応募書類は提出済みで、面接に持っていく物が特にないという場合でも、カバンは持っていくのがマナーです。
面接で書類をもらったときに、ずっと手に持っているわけにはいきませんし、ポケットに小さく折りたたんで入れるのも失礼です。面接だけでなく、顧客企業を訪問する際などには、書類を受け取ることを想定してカバンを持っていくことがビジネスマナーであることを覚えておいてください。
転職活動中に、新卒時の就職活動で使用していたリクルートバッグを使っても問題ありません。デザインが落ち着いた物であれば、面接官の印象が悪くなることはないでしょう。
ただし、リクルートバッグの中には、就職活動専用のカバンであることがすぐにわかるデザインの物がありますので、新卒のように見られてしまわないか気になる方は避けてください。
派遣やパートの面接でも、履歴書や筆記用具を入れるためのカバンは必要です。A4サイズの書類を折らずに収納できるサイズで、シンプルなデザインのカバンを選びましょう。
なお、「スーツでなくカジュアルな格好でお越しください」といった指示があり、面接に私服で行く場合はリュックなどでも問題ありませんが、面接会場に着いたらリュックは手で持つなど、マナーに注意しましょう。なお、ポリエステル素材のエコバックなど、カジュアルすぎるカバンは避けてください。
持ち物が多い場合、バッグを2つに分けて持ちたいという方もいるかもしれません。しかし、通勤時であれば問題ありませんが、面接の場合は基本的にはビジネスバッグ1つにまとめることをおすすめします。
カバンが2つあると、置く際にスペースを取ってしまいますし、入退室時の動作がスマートではなくなってしまいます。また、片方のカバンをうっかり面接会場に忘れてしまうといったリスクもあるでしょう。いずれにせよ、応募企業の迷惑となる可能性がありますので、面接に持っていくカバンは1つにしてください。
荷物が多くてどうしてもカバンが2つ必要であるという場合は、駅のロッカーを利用してもいいでしょう。
面接を含むビジネスシーンでは、清潔感のある身だしなみを心掛けることが大切です。スーツにしわが寄っていたり、革靴が汚れていたりしていては、だらしなく見えてしまいます。
カバンも同様で、スーツや革靴のように、定期的にお手入れをするようにしましょう。続いては、カバンのお手入れ方法についてご紹介します。
本革または合皮のカバンは、乾いた布で汚れを落とした後に、専用の汚れ落としクリームで汚れを除去します。カバンの素材がナイロンである場合は洗濯表示に従い、水洗いなどで汚れを落としましょう。
本革または合皮のカバンは、変形しやすく湿気に弱いので、保管方法に注意が必要です。変形しないように中に紙などを入れて、形をキープした状態で保管しましょう。
また、カバンをクローゼットにしまう場合は、季節によって湿度が高くなりますので、除湿剤を活用するのがおすすめです。
社会人にとって、カバンは大切なビジネス道具のひとつです。スーツや靴と同様に面接官の目を引くアイテムでもあるため、面接の場にふさわしい物を用意しておきましょう。
また、カバンの置き方や持ち方は、面接だけでなくあらゆるビジネスシーンで、出会う人の印象を左右するものです。カバンの扱い方のマナーを意識して、相手に好印象を与えることができるようにしましょう。
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