夏は、太陽の日差しが降り注ぐ、エネルギーに満ちた季節です。入道雲やひまわりなどの自然、海水浴や川遊びなどのレジャー、夏祭りや花火大会などのイベント、かき氷やスイカなどの食べ物と、夏をイメージさせるものは数多くあります。この記事では、「夏といえば?」と聞かれて連想する風物詩をカテゴリー別に紹介するので、ぜひ、夏を楽しむための参考にしてください。
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1 夏はどんな季節?
一口に「夏」といっても、正式な期間がいつからいつまでなのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで、まずは夏の期間について解説します。また、夏の始めと終わりでは大きく異なる気候の特徴も紹介します。
1.1 夏の期間
夏がいつからいつまでという絶対的な定義はありませんが、気象庁が使用する予報用語では「6月~8月」を夏としています。体感的にも、徐々に蒸し暑さが増してくる6月を夏の始めと認識する方が多く、現在はこの考え方が一般的です。
一方、暦や文学・俳句の世界では、二十四節気に基づいて四季を区分しており、「立夏(5月6日頃)~立秋の前日(8月8日頃)」までが夏とされます。つまり、5月・6月・7月頃を夏とし、この3ヶ月のことを「三夏(さんか)」と呼んでいます。
なお、本記事では季語や時候の挨拶を紹介するにあたり、「5月~7月」を夏として解説していきます。
1.2 夏の気候
夏の始まりである5月は、比較的穏やかで晴天の日が多く、新緑が美しい季節です。梅雨入りする地域も多い6月は、湿度が高く蒸し暑さも増していきます。7月に入ると梅雨明けが近づき、いよいよ本格的な夏が到来します。
夏は気温が一気に上昇していくため、熱中症などの暑さ対策が必要です。また、急な雷雨や夕立といった天候の変化にも注意しなければなりません。全国の2024年夏の平均気温は以下のとおりです。
札幌 | 東京 | 大阪 | 福岡 | 那覇 | |
---|---|---|---|---|---|
5月 | 14.2℃ | 20.0℃ | 19.4℃ | 20.2℃ | 24.7℃ |
6月 | 19.0℃ | 23.1℃ | 23.9℃ | 23.9℃ | 26.9℃ |
7月 | 23.3℃ | 28.7℃ | 29.6℃ | 29.9℃ | 30.5℃ |
2 ずばり!夏といえば何を連想する?
「夏といえば?」と聞かれたら、真っ先に何を思い浮かべるでしょうか。多くの人が「夏」という単語から連想するものには、以下のような例が挙げられます。
- 海
- 花火
- ひまわり
- スイカ
- かき氷
- 夏祭り
- 夏休み
- 入道雲
夏といえば、「海」「花火」「ひまわり」といった自然やイベントをイメージする方が多いようです。また、「スイカ」や「かき氷」など、暑さを和らげる定番の食べ物も夏の風物詩として知られています。
これらの言葉は、夏の気候や行事、自然と密接に結びついており、明るく開放的な季節を思い起こさせます。もしも、イラストや時候の挨拶で夏らしさを伝えたいときは、上記に挙げたものを活用するといいでしょう。
2.1 5月といえば?
5月は三夏において「初夏」にあたり、春から夏へ移り変わる時期です。そんな5月から連想される言葉には、以下のようなものがあります。
- ゴールデンウィーク
- こどもの日、端午の節句
- こいのぼり
- 母の日
4月下旬から5月上旬にかけての「ゴールデンウィーク」は、一般企業に勤める方にとって嬉しいイベントでしょう。また、「こどもの日」や端午の節句に関連した「こいのぼり」、5月第2日曜日の「母の日」も5月を代表する風物詩です。
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2.2 6月といえば?
6月は三夏において「仲夏」と呼ばれる時期であり、夏の半ばにあたる季節です。そんな6月から連想される言葉には、以下のようなものがあります。
- 梅雨
- あじさい
- 傘
- ボーナス
- 父の日
一般的に、6月は「梅雨」の季節であり、「あじさい」や「傘」など雨に関連する言葉が挙げられます。また、夏期の「ボーナス」が6月に支給されるケースも多いようです。
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2.3 7月といえば?
7月は三夏において「晩夏」にあたり、夏の終わりを意味する季節です。そんな7月から連想される言葉には、以下のようなものがあります。
- 七夕
- 海
- ひまわり
- 花火
- 朝顔
「7月」といえば、代表的な行事である「七夕」を思い浮かべる方が多いようです。また、体感的には夏本番といった季節のため、「海」「ひまわり」「花火」といった夏を象徴するワードが並びます。
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3 夏の行事・イベントといえば
夏の行事やイベントにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、一般的な行事・イベントと、仕事に関する行事・イベントに分けて紹介します。
3.1 一般的な夏の行事・イベント
夏の代表的な行事・イベントは以下のとおりです。
日にち | 行事 |
---|---|
5月1日 | メーデー |
4月29日~5月5日 | ゴールデンウィーク |
5月3日 | 憲法記念日 |
5月4日 | みどりの日 |
5月5日 | 子供の日、端午の節句 |
5月6日頃 | 立夏 |
5月第2日曜日 | 母の日 |
6月21日頃 | 夏至 |
6月第3日曜日 | 父の日 |
7月7日 | 七夕 |
7月第3月曜日 | 海の日 |
7月中旬~下旬 | 土用の丑の日 |
7月中 | 海開き |
5月6日頃の「立夏」を過ぎると、暦の上では夏となります。また、6月21日頃の「夏至」には昼の長さが最も長くなり、その後は冬至に向かって少しずつ短くなっていきます。7月には各地の海水浴場で海開きが宣言され、本格的な海水浴シーズンが始まります。
3.2 仕事に関する夏の行事・イベント
厚生労働省が公表している2024年夏に実施された仕事に関する行事やイベントには、以下のようなものがあります。また、一般企業が夏に行う主な業務や、夏に転職する場合のスケジュールについても解説します。
実施期間 | 行事・イベント | 主催 |
---|---|---|
5月1日~9月30日 | STOP!熱中症 クールワークキャンペーン | 厚生労働省 |
6月1日~6月30日 | 外国人雇用啓発月間 | 厚生労働省 |
6月1日~6月30日 | 男女雇用機会均等月間 | 厚生労働省 |
6月23日~6月29日 | 男女共同参画週間 | 男女共同参画局 |
7月1日~7日 | 全国安全週間 | 厚生労働省、中央労働災害防止協会 |
7月1日 | 令和6年度安全衛生に係る優良事業場、団体又は功労者に対する厚生労働大臣表彰 | 厚生労働省 |
7月31日~8月1日 | 第19回若年者ものづくり競技大会 | 厚生労働省、中央職業能力開発協会 |
出典厚生労働省「報道・広報|報道発表資料、行事・会議の予定」
出典厚生労働省「6月は「第30回男女雇用機会均等月間」です」
・夏に行う主な業務は?
一般的な企業では、夏になると以下のような業務が行われます。
- 法人に課される税金の確定申告と納付
- 自動車税の納付
- 個人住民税の納付
- 株主総会の実施
- お中元、暑中見舞いの準備
- 社会保険料の定時決定
- 労働保険・雇用保険の申告書提出
- お中元・暑中見舞いの発送
- 夏期ボーナスの支給
法人税、法人住民税、法人事業税、消費税の確定申告と納付は、期末から2ヶ月以内とされているため、5月末までに行う必要があります。また、株主総会の実施に伴う作業や、お中元・暑中見舞いの準備も、この時期の大切な業務です。
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・夏に転職する場合のスケジュールは?
夏に転職活動を始める場合の一般的なスケジュールは以下のとおりです。
5月~7月 | ・キャリアの洗い出し ・退職規約の確認 ・市場動向や企業情報の収集 ・転職エージェントへの登録 |
---|---|
6月~8月 | ・書類作成 ・応募の開始 ・面接の練習 |
7月~9月 | ・転職先の決定 ・退職の申し出 ・引き継ぎ書の作成 |
8月~10月 | ・退職 ・転職先へ入社 |
転職活動を始めてから完全に転職が完了するまでには、通常3カ月程度の期間を要します。企業によっては、早めに申し出たり引継ぎを行ったりしなければならない場合もあるので、規約を確認して計画的に進めましょう。
4 夏の食べ物といえば
夏に旬を迎える食材には以下のようなものがあります。
野菜 | あしたば、アスパラガス、うど、かぶ、グリンピース、さやえんどう、さんしょう、じゃがいも、ぜんまい、そら豆、たけのこ、たらの芽、ニラ、にんにく、ふき、ルッコラ、高原レタス、いんげん、枝豆、おくら、きゅうり、ししとう、しそ、ズッキーニ、トマト、ピーマン、らっきょう、みょうが、あおとうがらし、かぼちゃ、冬瓜、とうもろこし、茄子、ゴーヤ、パプリカ、モロヘイヤ |
---|---|
果物 | 甘夏、いちご、夏みかん、メロン、あんず、さくらんぼ、梅、びわ、いちじく、すいか、ぶどう、桃 |
魚介 | あじ、いさき、かつお、きびなご、しらす、めばる、うに、とりがい、ほたるいか、もずく、わかめ、あなご、鮎、いわし、カジキマグロ、かます、かわはぎ、かんぱち、きす、すずき、トビウオ、車エビ、サザエ、ホヤ、うなぎ、太刀魚、とびうお、はも |
5 夏の花・草・木といえば
夏に花をつけたり見頃を迎えたりする花・草・木には、以下のようなものがあります。
カーネーション、薔薇、ラベンダー、マリーゴールド、藤、シャクヤク、アマリリス、ルピナス、つつじ、かきつばた、山法師、あじさい、桔梗、ダリア、ユリ、花菖蒲、クチナシ、睡蓮、ひまわり、朝顔、ケイトウ、月下美人、ハイビスカス、ノウゼンカズラ、サルスベリ
6 夏の生き物といえば
夏に活動が活発になる生き物には、以下のようなものがいます。
ツバメ、カッコウ、ホトトギス、コチドリ、セミ、カブトムシ、クワガタ、カマキリ、トンボ、ホタル、ミツバチ、カエル、フナ、コイ、ドジョウ
7 夏の季語といえば
夏全般で使用できる代表的な季語には、以下のようなものが挙げられます。
暑き日、夏の宵、暑し、涼し、夏の空、虹、夕立、南風、風薫る、雷、夏富士、泉、滝、滴り、浴衣、日傘、氷水、甘酒、ビール、焼酎、白玉、麦茶、梅干、冷奴、水羊羹、 噴水、日除、香水、冷蔵庫、団扇、扇風機、風鈴、走馬燈、シャワー、芝刈、夜店、寝冷、汗、日焼、昼寝、祭り、兜虫、水馬(あめんぼ)、蜘蛛、蝸牛(かたつむり)、 郭公(かっこう)、眼白、山雀、いなだ、かんぱち、めごち、 鮎 、山女 、金魚 、いさき、 鰹 、鯖 、鯵、 鱧 、穴子 、鰻、 蟹、帆立貝、雨蛙、 いもり、やもり、とかげ、 蛇、ベゴニア、ペチュニア、夏草、日日草、玉葱、夏菜、夏葱、パセリ、夏蜜柑、パパイヤ
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7.1 5月の季語
5月に使用できる代表的な季語には、以下のようなものが挙げられます。
初夏、立夏、若夏、卯月、夏浅し、薄暑、夏めく、走り梅雨、筍飯、麦飯、柏餅、粽(ちまき)、新茶、メーデー、繭、端午、ダービー、吹流 母の日、子供の日、浅草祭、出雲祭、晶子忌、四迷忌、多佳子忌、初鰹、松蝉、あやめ、苺、卯の花、胡瓜の花、桐の花、芍薬、新緑、鈴蘭、筍、バナナ、薔薇、蕗、フロックス、麦、柚の花、ルピナス、若葉
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7.2 6月の季語
6月に使用できる代表的な季語には、以下のようなものが挙げられます。
夏至、芒種、梅雨寒、入梅、白夜、半夏生、空梅雨、五月雨、五月晴、梅雨、薬降る、ながしはえ、夏ぐれ、皐月波、出水、田植、雨乞、雨休み、早乙女、菖蒲湯、手花火、花の日、父の日、聖心祭、聖体祭、五月忌、沖縄忌、鯰(なまず)、蛍、アイリス、アマリリス、紫陽花、杏子、杜若(かきつばた)、ガーベラ、菖蒲、どくだみ、ラベンダー、若竹
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7.3 7月の季語
7月に使用できる代表的な季語には、以下のようなものが挙げられます。
盛夏、大暑、小暑、極暑、炎暑、冷夏、炎ゆ、灼く、秋近し、秋を待つ、熱帯夜、油照、雲海、炎天、西日、熱風、日盛、旱(ひでり)、暑中見舞、花火、登山、帰省、避暑、冷房、プール、甚平、線香花火、夏休、海水浴、納涼、海開き、谷崎忌、源信忌、蝉、内雀、玉虫、百日草、月下美人、撫子、胡蝶蘭、向日葵、睡蓮、トマト、夕顔
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8 夏の時候の挨拶といえば
時候の挨拶とは、フォーマルな手紙や正式な挨拶状で使用される言葉であり、日本特有の四季の特徴を用いて、相手の体調を伺ったり健康を祈ったりするのが一般的です。ここでは、夏に使用できる代表的な時候の挨拶を紹介します。
8.1 5月の時候の挨拶
5月に使用できる時候の挨拶には、以下のようなものが挙げられます。
【5月の書き出しに使える時候の挨拶】
- 新緑の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 立夏の候、心地よい五月晴れの折から、お元気にお過ごしのことと存じます。
- 爽やかな五月晴れに、夏の気配を感じる頃となりました。その後いかがお過ごしでしょうか。
- 木々の葉が鮮やかな緑色になる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
【5月の結びに使える時候の挨拶】
- 向暑の折、皆様の健康とご多幸をお祈り申し上げます。
- 風薫る五月、どうぞお健やかにお過ごしください。
- 爽やかな初夏のみぎり、皆様のますますのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
- 梅雨入り前の変わりやすいこの時季、くれぐれも体調に気を付けてお過ごしください。
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8.2 6月の時候の挨拶
6月に使用できる時候の挨拶には、以下のようなものが挙げられます。
【6月の書き出しに使える時候の挨拶】
- 芒種の候、皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 初夏の候、〇〇様には一段とご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 初夏の爽やかな風が心地いい季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
- 梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、その後お変わりなくお過ごしでしょうか。
【6月の結びに使える時候の挨拶】
- 長雨の折、どうかご自愛専一に、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
- 清々しい初夏のみぎり、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。
- 蒸し暑い日が続きますが、体調には十分ご留意ください。
- 梅雨晴れの青空を待ちつつ、皆様のご多幸をお祈りいたしております。
関連記事【例文付き】6月の時候の挨拶を月内全般・上旬・中旬・下旬の別に紹介
8.3 7月の時候の挨拶
7月に使用できる時候の挨拶には、以下のようなものが挙げられます。
【7月の書き出しに使える時候の挨拶】
- 小暑の候、〇〇様におかれましては、ますますご壮健のこととお慶び申し上げます。
- 炎暑の折、皆様におかれましては、一段とご壮健のこととお慶び申し上げます。
- いよいよ梅雨明けも近づき、夏本番が迫っております。その後お身体の調子はいかがでしょうか。
- 梅雨明け後からうだるような暑さが続いておりますが、夏バテなどされていませんでしょうか。
【7月の結びに使える時候の挨拶】
盛夏の候、一層のご隆盛を衷心よりお祈り申し上げます。
炎暑の時節柄、お身体に気をつけてお過ごしください。
間もなく本格的な猛暑がやってきます。体調を崩されませぬよう、くれぐれもご自愛ください。
厳しい暑さが続きますので、体調に気をつけながら楽しい夏休みをお過ごしください。
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9 まとめ
「夏といえば何?」と聞かれて連想するものには、「海」「花火」「ひまわり」などが挙げられます。そのほかにも、夏ならではの旬な食べ物、楽しい行事、美しい自然などを思い浮かべる方もいるでしょう。
夏は自然の力強さを全身で感じられる季節です。暑さの中にも、開放的な景色や音色に心躍る瞬間がたくさんあります。ぜひ、この記事で紹介した風物詩を参考に、賑やかで活気のある夏を楽しみましょう。
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