春といえば何?食べ物・行事・自然など春で連想する風物詩を紹介

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春は、自然や文化が豊かに息づく季節です。桜の開花をはじめとする花々の彩り、栄養豊富でみずみずしい春野菜、そして新しい生活のスタートを象徴する入学式や入社式など、春ならではの風物詩が多くあります。この記事では、「春といえば?」と聞かれて連想するものをカテゴリー別に紹介するので、ぜひ、春を楽しむための参考にしてください。

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1 春はどんな季節?

一口に「春」といっても、正式な期間がいつからいつまでなのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで、まずは春の期間について解説します。また、春の始めと終わりでは大きく異なる気候の特徴も紹介します。

1.1 春の期間

春がいつからいつまでという絶対的な定義はありませんが、気象庁が使用する予報用語では「3月~5月」を春としています。体感的にも、本格的に寒さが和らぎ始める3月を春の始めと認識する方が多く、現在はこの考え方が一般的です。

一方、暦や文学・俳句の世界では、二十四節気に基づいて四季を区分しており、「立春(2月4日頃)~立夏の前日(5月5日頃)」までが春とされます。つまり、2月・3月・4月頃を春とし、この3ヶ月のことを「三春(さんしゅん)」と呼んでいます。

なお、本記事では季語や時候の挨拶を紹介するにあたり、「2月~4月」を春として解説していきます。

1.2 春の気候

長い冬が終わり、徐々に太陽の暖かさを感じられるようになります。2月~3月は朝晩冷え込むことが多いものの、昼間は気温が上昇して過ごしやすい日が増えていきます。3月~4月は梅や桜などの花が咲き始め、風もさわやかに感じられるでしょう。

ただし、春先の天候は変わりやすく、「春一番」という南寄りの突風が吹くこともあります。また、花粉や黄砂に悩まされることが多くなるのも春の特徴です。全国の2024年春の平均気温は以下のとおりです。

札幌東京大阪福岡那覇
2月 -1.9℃ 8.0℃ 8.4℃ 9.9℃ 19.8℃
3月 0.8℃ 9.6℃ 9.5℃ 11.5℃ 19.5℃
4月 10.4℃ 17.1℃ 17.8℃ 17.6℃ 23.9℃

「春といえば?」と聞かれたら、真っ先に何を思い浮かべるでしょうか。多くの人が「春」という単語から連想するものには、以下のような例が挙げられます。

  • お花見
  • 卒業式
  • 入学式
  • 花粉症
  • 新生活
  • 春一番

やはり、春といえば桜をイメージする方が多いようです。3月~4月に日本各地で見られる桜は春の象徴として親しまれており、花見を楽しむ文化も根付いています。

桜の開花は新たな始まりを感じさせる季節の節目であり、卒業式や入学式といった人生の大切な行事とも結びついています。

2.1 2月といえば?

2月は三春において「初春」にあたり、まだ春浅い季節です。そんな2月から連想される言葉には、以下のようなものがあります。

  • バレンタインデー
  • 節分
  • 豆まき
  • うぐいす

2月といえば、やはり「バレンタイン」と「節分」という2つの大きなイベントを連想する方が多いでしょう。また、春の訪れを感じさせる「梅」や「うぐいす」も、2月を表すイラストや時候の挨拶でよく使用されます。

2.2 3月といえば?

3月は三春において「仲春」と呼ばれる時期であり、春の半ばにあたる季節です。そんな3月から連想される言葉には、以下のようなものがあります。

  • ひな祭り
  • 卒業式
  • ホワイトデー

「ひな祭り」は3月の代表的な行事です。また、春を代表する「桜」「卒業式」なども、3月からイメージされる言葉として挙げられます。

2.3 4月といえば?

4月は三春において「晩春」にあたり、春の終わりを意味する季節です。そんな4月から連想される言葉には、以下のようなものがあります。

  • お花見
  • 入園式、入学式、入社式
  • 新学期
  • 花粉症

4月は新生活が始まるケースが多いことから、「入社式」や「新学期」という言葉が挙がります。体感的には4月が春の真ん中なので、4月の行事や風物詩を春のイメージとして記憶している方も多いようです。

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3 春の行事・イベントといえば

春の行事やイベントにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、一般的な行事・イベントと、仕事に関する行事・イベントに分けて紹介します。

3.1 一般的な春の行事・イベント

春の代表的な行事・イベントは以下のとおりです。

日にち行事
2月3日頃 節分、豆まき
2月4日頃 立春
2月11日 建国記念日
2月14日 バレンタインデー
2月23日 天皇誕生日
3月3日 ひな祭り、桃の節句
3月14日 ホワイトデー
3月20日頃 春分
3月上旬~下旬 卒業式、春休み
4月上旬 入学式・入社式
4月上旬~下旬 お花見
4月1日 エイプリルフール
4月29日 昭和の日
4月29日頃~5月5日頃 ゴールデンウィーク


2月4日頃の「立春」を過ぎると、暦の上では春となります。また、3月20日頃の「春分」には昼と夜の長さが同じになり、その後も昼の長さは夏至に向かって少しずつ長くなっていきます。4月には穏やかな陽気の中、各地で入学式やお花見が行われます。

3.2 仕事に関する春の行事・イベント

厚生労働省が公表している2024年春に実施された仕事に関する行事やイベントには、以下のようなものがあります。また、一般企業が春に行う主な業務や、春に転職する場合のスケジュールについても解説します。

実施期間行事・イベント主催
2月24日~26日 第32回技能グランプリ 厚生労働省など
2月下旬 公衆衛生事業功労者表彰式 厚生労働省

・春に行う主な業務は?

一般的な企業では、春になると以下のような業務が行われます。

  • 決算の準備
  • 新年度の経営計画書作成
  • 決算処理
  • 実地棚卸
  • 売掛金の回収
  • 入社式の準備
  • 新入社員や異動社員に関わる準備
  • 株主総会準備
  • 社会保険や労働保険の資格取得・喪失に関わる手続き
  • メーデーに向けた準備と対策

春は、3月の決算に向けた業務が多くなります。また、4月からは新年度に切り替わるため、入社式や従業員の異動に関わる準備も忙しくなる時期です。

・春に転職する場合のスケジュールは?

春に転職活動を始める場合の一般的なスケジュールは以下のとおりです。

2月~4月 ・キャリアの洗い出し
・退職規約の確認
・市場動向や企業情報の収集
・転職エージェントへの登録
3月~5月 ・書類作成
・応募の開始
・面接の練習
4月~6月 ・転職先の決定
・退職の申し出
・引き継ぎ書の作成
5月~7月 ・退職
・転職先へ入社

転職活動を始めてから完全に転職が完了するまでには、通常3カ月程度の期間を要します。企業によっては、早めに申し出たり引継ぎを行ったりしなければならない場合もあるので、規約を確認して計画的に進めましょう。

4 春の食べ物といえば

春に旬を迎える食材には以下のようなものがあります。

野菜 白菜、菜の花、野沢菜、小松菜、春菊、ほうれん草、カリフラワー、ブロッコリー、ゆりね、わらび、春キャベツ、新玉ねぎ、うど、からし菜、かぶ、ふき、ふきのとう、せり、セロリ、三つ葉、ニラ、わけぎ、たけのこ、アスパラガス、さやえんどう、グリンピース、ぜんまい、そら豆、たらの芽、パセリ
果物 いよかん、デコポン、はっさく、甘夏、夏みかん、いちご
魚介 あんこう、鯛、金目鯛、しらうお、ほうぼう、わかさぎ、あおやぎ、甘エビ、いいだこ、牡蠣、ズワイガニ、はまぐり、さより、あさり、かずのこ、ひじき、わかめ、めばる、しらす、とりがい、ホタルイカ、もずく


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5 春の花・草・木といえば

春に花をつけたり見頃を迎えたりする花・草・木には、以下のようなものがあります。

梅、蝋梅(ロウバイ)、椿、福寿草、水仙、菜の花、スノードロップ、クロッカス、節分草、シクラメン、パンジー、桜、桃、チューリップ、たんぽぽ、ツツジ、アカシア、木蓮、すみれ、こぶし、カタクリ、芝桜、すずらん、なでしこ、ハナミズキ、ライラック、ガーベラ、アネモネ、藤、クレマチス

6 春の生き物といえば

春に活動が活発になる生き物には、以下のようなものがいます。

うぐいす、ひばり、すずめ、つばめ、めじろ、えなが、てんとう虫、モンシロチョウ、アゲハチョウ、ミツバチ、ダンゴムシ、めだか、どじょう、フナ、コイ

7 春の季語といえば

春全般で使用できる代表的な季語には、以下のようなものが挙げられます。

暖か、麗らか、朧月夜、遅日(ちじつ)、春暁(しゅんぎょう)、長閑(のどか)、春の月、朧月、春雨、淡雪、春雷、陽炎、霞、山笑ふ、春の水、春眠、春祭、蜂、蝶、鶯、雲雀、燕の巣、さより、赤貝、浅蜊、桜貝、蜆、蛙、いぬふぐり、沈丁花、薺(なずな)、椿、シクラメン、木の芽、蓬(よもぎ)、春菊、海雲(もずく)、若布(わかめ)

7.1 2月の季語

2月に使用できる代表的な季語には、以下のようなものが挙げられます。

雨水、冴返る、春まけて、旧正月、余寒、春めく、春寒、春浅し、立春、遅春、寒明、春聯(しゅんれん)、針供養、梅見、針供養、初午、記念祭、謝肉祭、安吾忌、かの子忌、句仏忌、多喜二忌、雪虫、猫の恋、飯蛸、白魚、公魚、梅、クロッカス、片栗の花、猫柳、蕗の薹、はこべ、節分草

7.2 3月の季語

3月に使用できる代表的な季語には、以下のようなものが挙げられます。

春分、啓蟄、春社、如月、彼岸、初雷、春一番、春出水、雪間、流氷、水温む、残雪、雪しろ、雪崩、残る氷、氷解、雛あられ、雛流し、進級、卒業、春場所、春休、白酒、桃の酒、雛祭、お水取り、赤彦忌、大石忌、犀星忌、利休忌、燕、たらの芽、土筆、韮、蒲公英(たんぽぽ)、分葱、蕨、枝垂桜、彼岸桜、初桜、木蓮

7.3 4月の季語

4月に使用できる代表的な季語には、以下のようなものが挙げられます。

穀雨、清明、花時、花冷え、春暑し、春深し、春惜しむ、行く春、夏近し、花時、暮の春、蜃気楼、苗代、花見、夜桜、茶摘、海女、磯遊び、菱餅、汐干狩、遠足、お札流し、甘茶、稲荷祭、靖国祭、光太郎忌、虚子忌、啄木忌、雀の子、頬白、岩燕、春駒、鱒、若鮎、桜鯛、鰆、雲丹、鱒、ひがい、蚕、桜、芝桜、八重桜、霞草、勿忘草、花水木

8 春の時候の挨拶といえば

時候の挨拶とは、フォーマルな手紙や正式な挨拶状で使用される言葉であり、日本特有の四季の特徴を用いて、相手の体調を伺ったり健康を祈ったりするのが一般的です。ここでは、春に使用できる代表的な時候の挨拶を紹介します。

8.1 2月の時候の挨拶

2月に使用できる時候の挨拶には、以下のようなものが挙げられます。

【2月の書き出しに使える時候の挨拶】

  • 向春の候、貴社におかれましては、ますますご繁益のこととお慶び申し上げます。
  • 立春の候、〇〇様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
  • 春まだ浅く、余寒厳しき日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
  • 少しずつ日脚が伸び、吹く風にも春の匂いが感じられます。皆様いかがお過ごしでしょうか。

【2月の結びに使える時候の挨拶】

  • 寒明けの折、貴社のますますのご発展を心より祈念しております。
  • 三寒四温の折、なにとぞご自愛専一にてお願い申し上げます。
  • 寒の戻りで冷え込む日もございますので、どうぞお身体をおいといくださいませ。
  • 幸多き春の門出となりますよう心よりお祈り申し上げます。

8.2 3月の時候の挨拶

3月に使用できる時候の挨拶には、以下のようなものが挙げられます。

【3月の書き出しに使える時候の挨拶】

  • 弥生の候、貴社にはますますご清栄の由大慶に存じます。
  • 春分の候、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 春の日差しがきらめく頃となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
  • 春うらら、穏やかな毎日を過ごされていることでしょう。

【3月の結びに使える時候の挨拶】

  • 春寒のみぎり、お身体を大切になさってください。
  • 春暖快適の候、皆様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
  • 春からも変わらぬご厚誼を、何卒お願い申し上げます。
  • 春光うららかなこの季節に、皆様のご多幸をお祈りいたしております。

8.3 4月の時候の挨拶

4月に使用できる時候の挨拶には、以下のようなものが挙げられます。

【4月の書き出しに使える時候の挨拶】

  • 春暖の候、貴社におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 春光の候、〇〇様におかれましてはますますご壮健のことと拝察いたしております。
  • 春爛漫の時期を迎えました。皆様、お元気でいらっしゃいますか。
  • 春らしいうららかな日和が続いております。皆様、お健やかにお過ごしでしょうか。

【4月の結びに使える時候の挨拶】

  • 春爛漫のみぎり、健康には十分にご留意なされ、さらにご活躍されますことを祈念申し上げます。
  • 麗春の折、お健やかな日々を過ごされますようお祈りいたしております。
  • 花冷えに風邪など召されませぬようご自愛ください。
  • 花どきは気候も不安定ですので お体を大切になさってください。

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9 まとめ

「春といえば何?」と聞かれて連想するものには、「桜」「お花見」「入学式」などが挙げられます。そのほかにも、春ならではの旬な食べ物、楽しい行事、美しい自然などを思い浮かべる方もいるでしょう。

春は新しい命や希望を感じさせる季節であり、ワクワクするような楽しみが詰まっています。ぜひ、この記事で紹介した風物詩を参考に、麗らかで彩り溢れる春を楽しみましょう。

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