日本の多くの地域で1年のうち最も寒くなる時期の1月は、俳句の世界では冬の終わりである「晩冬」にあたります。そんな1月の季語は、厳しい寒さを表す言葉や春を心待ちにする言葉、新年に関する言葉など種類豊富です。
本記事では、バラエティ豊かな1月の季語を一覧でわかりやすく紹介します。また、手紙や挨拶状で使用できる1月の季語を使用した時候の挨拶も解説するので、ぜひ参考にしてください。
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1 1月の季語とは
俳句や手紙で使う1月の季語には、どのようなものがあるのでしょうか。ここではまず、俳句の世界における1月の区分と恒例行事、季語の傾向などを解説します。
1.1 1月はどんな季節?
俳句の世界においては、11月7日頃(立冬)から2月3日頃(立春の前日)までの3ヶ月間を「三冬」と呼び、「冬」と区分しています。1月は三冬の中で、終盤にあたる「晩冬」と呼ばれる季節です。
しかし、実際は冬本番とも言えるほど厳しい寒さが続き、特に1月下旬の大寒を迎える頃は、一年のうちで最も気温が低くなることもあります。また、新たな一年が始まる月であるため、新年に関する物事が多いのも特徴です。
1.2 1月の恒例行事
1月には二十四節気の「小寒」「大寒」のほか、「成人の日」や「鏡開き」といった行事があります。1月の主な恒例行事には以下のようなものがあります。
| 日にち | 行事 |
|---|---|
| 1月1日 | 元日 |
| 1月5日頃 | 小寒 |
| 1月7日 | 人日の節句、七草の日 |
| 1月第2月曜日 | 成人の日 |
| 1月11日 | 鏡開き |
| 1月15日 | 小正月 |
| 1月20日 | 二十日正月 |
| 1月20日頃 | 大寒 |
1.3 1月の季語の傾向
1月の季語には「寒」「氷」「雪」などがついた、冬らしい言葉が揃っています。一方で、冬の終わりにあたる季節であることから、「春待つ」「春隣」など、間もなく訪れる春を心待ちにする季語も登場します。
また、一年の始まりを表す「初」という文字が多く使用されているのも特徴です。さらに、お正月に関わるさまざまな行いや行事も、新年の季語として使用できます。
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2 1月の季語一覧
ここからは1月に使える季語を、分類ごとに一覧で紹介します。
2.1 【時候】1月の季語一覧
季節・時期・暦上の区分など、時候に関する1月の季語には以下のようなものがあります。
一月、寒土用、寒の入、寒の内、寒波、厳寒、三寒四温、しばれる、小寒、節季、節分、大寒、大呂、年内立春、春近し、春隣、春待つ、晩冬、日脚伸ぶ、冬尽く、冬深し、五日、女正月、元日、小正月、旧年、去年、去年今年、今年、小年、三が日、正月、人日、新年、七日、七日正月、二十日正月、初春、初三十日、春永、二日、仏正月、松過、松の内、三日、六日、睦月、宵の年、四日
2.2 【天文】1月の季語一覧
星・月・風・雷など、天文に関する1月の季語には以下のようなものがあります。
雨氷、風花、寒月、寒の雨、寒晴、しまき、樹氷、節東風、ダイヤモンドダスト、吹雪、冬三日月、霧氷、雪、雪時雨、雪女郎、雪晴、八日吹、御降、淑気、儺追風、初茜、初明り、初霞、初東風、初東雲、初松籟、初空、初凪、初晴、初日、初星、春の初風
2.3 【地理】1月の季語一覧
田畑・山・海・川など、地理に関する1月の季語には以下のようなものがあります。
凍滝、御神渡、寒の水、氷、氷橋、氷柱、波の花、氷海、氷湖、初景色、初筑波、初比叡、初富士、若菜野
2.4 【生活】1月の季語一覧
衣食住・仕事・健康など、生活に関する1月の季語には以下のようなものがあります。
皸、悴む、寒稽古、寒肥、寒声、寒復習、寒晒、寒施行、寒卵、寒厨、寒中水泳、寒造、寒搗、寒釣、寒天製す、寒乗、寒糊、寒弾、寒紅、寒見舞、寒餅、葛晒し、氷餅作る、事納、採氷、砕氷船、霜焼、新海苔、すが漏り、雪上車、探梅、追凍傷、春支度、柊挿す、避寒、蒲団、吹雪倒れ、豆撒、丸太曳、水餅、鬼餅、厄払、雪遊、雪兎、雪掻、雪棹、雪達磨、雪吊、雪踏、雪見、雪見舞、雪眼、雪眼鏡、雪焼、鏡開、鏡餅、書初、数の子、門松、かまくら、仕事始、獅子舞、正月の凧、新年会、双六、雑煮、年男、年玉、寝正月、年賀、年賀状、羽子板、初夢、初笑、春着、春駒
2.5 【行事】1月の季語一覧
イベント・お祭り・俳人や有名人の忌日など、行事に関する1月の季語には以下のようなものがあります。
役行者忌、御潔め祭、鬼走、寒垢離、元三会、寒念仏、黒川能、公現祭、五条天神参、聖家族祭、世節分詣、西本願寺報恩講、御髪上、成人の日、初詣、明恵忌、茗荷祭、和布刈神事、夕霧忌、義仲忌、義政忌、乙字忌、鬼房忌、覚如忌、関西震災忌、才麿忌、実朝忌、草城忌、大徳寺開山忌、団水忌、久女忌、蕪村忌、碧梧桐忌、遍照忌
2.6 【動物】1月の季語一覧
鳥・魚・虫など、動物に関する1月の季語には以下のようなものがあります。
凍蝶、潤目鰯、寒烏賊、寒鴉、寒鯉、寒蜆、寒雀、寒鯛、寒鮠、寒鮒、白鳥、むつ、八目鰻、伊勢海老、初鶯、初鴉、初声、初雀、初鶴、初鶏、初鳩、嫁が君
2.7 【植物】1月の季語一覧
花・草・木など、植物に関する1月の季語には以下のようなものがあります。
寒独活、寒木瓜、水仙、早梅、花野菜、葉牡丹、冬菫、冬椿、冬の梅、冬萌、雪折、臘梅、御行、鏡草、榧(かや)、歯朶(しだ)、薺(なずな)、野老、蘿蔔(すずしろ)、菘(すずな)、根白草、子日草、福寿草、穂俵、仏の座、柚柑、若菜
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3 1月の代表的な季語
上記の一覧で紹介した1月の季語の中から、代表的な季語の意味を掘り下げて解説します。
| 季語 | 意味 |
|---|---|
| 正月(しょうがつ) | 新年を迎える月、つまり1月のことを指します。また、年の初めを祝う行事が行われる期間(三が日や松の内)を指すことも多いです。 |
| 初春(しょしゅん、はつはる) | 春の初めや新年を表す言葉です。年初めの1月や、春の気配が感じられる1月終わり〜3月の初めを指して使われます。 |
| 初空(はつぞら) | 元日の朝の空のことです。新年の初々しい気持ちで空を見上げる様子を彷彿とさせます。 |
| 門松(かどまつ) | 新年を迎えるにあたり、門前などに飾られる松や竹を用いた縁起物の飾りです。年神を家に迎え入れるための目印として古くから用いられてきました。 |
| 初夢(はつゆめ) | 新年になってから初めて見る夢のことで、その内容で1年の吉凶を占う風習があります。夢を見る具体的な日にちについては複数の説が存在します。 |
4 1月の季語を使った有名な俳句
1月の季語が使用されている有名な俳句をいくつか紹介します。
| 俳句 | 作者 | 季語 |
|---|---|---|
| 凛々と 目覚時計 寒波来 | 日野草城 | 寒波 |
| 借りし書の 返しがたなし 春隣 | 松本たかし | 春隣 |
| いくたびも 雪の深さを 尋ねけり | 正岡子規 | 雪 |
| くらがりの 柄杓にさはる 氷かな | 炭太祇 | 氷 |
| 探梅の 人が覗きて 井は古りぬ | 前田普羅 | 探梅 |
| 元日や 晴れてすゞめの ものがたり | 服部嵐雪 | 元日 |
| 初春や 思ふ事なき 懐手 | 尾崎紅葉 | 初春 |
| 門松や 月明らかに 応へ無し | 渡辺水巴 | 門松 |
| 松の内 社前に統べし 舳かな | 杉田久女 | 松の内 |
| 光琳の 屏風に咲くや 福寿草 | 夏目漱石 | 福寿草 |
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5 美しい1月の季語といえば?
新年を迎えると同時に春の気配も意識し始める1月は、新しい1年や季節への希望を感じさせるような季語が多くそろっています。俳句や手紙で使用できる美しい1月の季語としては、以下のようなものが挙げられます。
- 春隣
- 風花
- 雪晴
- 初茜
- 初明り
- 初笑
- 初雀
- 冬椿
「初〇〇」といった縁起の良い言葉や、寒さの中に見える明るさ・暖かさを表す言葉は、1月ならではの美しい季語と言えるでしょう。
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6 要注意!間違えやすい1月の季語
1月はさまざまな季語がそろっていますが、中にはほかの季節と間違えやすい季語もあります。
例えば、「春永(はるなが)」は日が長くなる春の季節を指すこともありますが、季語として使う際は新年を末永くあれと祝う言葉になります。また、「三寒四温」「日脚伸ぶ」「早梅」なども2月〜3月の季語と間違われやすいですが、1月の季語です。
このように、1月の季語には実際の体感よりも春を強く感じさせる言葉が多いことに注意しましょう。
7 1月上旬に使える時候の挨拶
季語は手紙に季節感を添える際にも使用されます。そこで、ここからは手紙に使える時候の挨拶を紹介します。まずは、1月上旬~1月中旬頃に適した時候の挨拶を例文を交えて解説するので、ぜひ参考にしてください。
7.1 1月上旬の書き出しに使える時候の挨拶
改まった手紙の書き出しでは、「拝啓」など頭語の後に季節感を添える時候の挨拶を続けるのが一般的です。1月上旬に適した書き出しの時候の挨拶には、以下のようなものがあります。
- 新春の候、貴社におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 小寒のみぎり、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 年も改まり、決意も新たにご活躍のことと存じます。
7.2 1月上旬の結びに使える時候の挨拶
手紙の最後に挿入する「敬具」など結語の前には、内容を締めくくる結びの挨拶を添えます。1月上旬に適した結びの時候の挨拶には、以下のようなものがあります。
- 初春の候、〇〇様のますますの発展をお祈りいたします。
- 寒さ厳しき折、くれぐれもお体にはご留意ください。
- 今年も〇〇様にとって幸多き年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。
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8 1月下旬に使える時候の挨拶
次に、1月中旬から1月下旬にかけて使用できる時候の挨拶を紹介します。
8.1 1月下旬の書き出しに使える時候の挨拶
1月下旬に適した手紙の書き出しに使える時候の挨拶には、以下のようなものがあります。
- 大寒の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 雪晴れの青空が鮮やかな折、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
- 松の内のにぎわいも過ぎ、正月気分も抜けるころとなりました。
8.2 1月下旬の結びに使える時候の挨拶
1月下旬に適した手紙の結びに使える時候の挨拶には、以下のようなものがあります。
- 酷寒の候、貴社のさらなるご繁栄を、心よりご祈念いたします。
- もうしばらく寒い日が続きます。体調を崩さないよう気をつけてお過ごしください。
- 暖かい春を待ちわびつつ、皆様のご多幸をお祈りいたしております。
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9 他の月の季語
他の月の季語は、下記の記事でご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。
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10 まとめ
俳句の世界では、冬の終盤を意味する「晩冬」にあたる1月ですが、寒さが厳しい時期であることから「寒」「雪」など冬らしい言葉のつく季語が多くなっています。また、1月は一年のスタートを切る月であるため、新年に関する季語も揃っています。
1月の季語は俳句作りだけでなく、年賀状の代わりに出す寒中見舞いや、新年の挨拶状に添える時候の挨拶でも使用できます。ぜひ、バラエティ豊かな1月の季語を、日常生活でも活用してみましょう。
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