【例文付き】12月の時候の挨拶を全般・上旬・中旬・下旬ごとに紹介

ビジネススキル・マナー

取引先などの関係者に手紙などを送る際には、季節に合わせた時候の挨拶を添えるのが一般的です。時候の挨拶があることで、相手に丁寧さと気遣いが伝わります。

そこで本記事では、日本の多くの地域では初冬を迎える12月に使える時候の挨拶をご紹介します。時候の挨拶がどのようなものなのかを含め、上旬・下旬など使う時期に応じた具体的な使用例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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1. 時候の挨拶とは?

時候の挨拶とは手紙を書く際に添える季節に応じた一文で、「拝啓」など頭語の後ろにつける「書き出しの挨拶」と、「敬具」など結語の前につける「結びの挨拶」があります。

12月は多くの地域でいよいよ冬本番となるため、寒さに関連したキーワードや年末を意識した語句がよく使用されます。このように季節を感じさせる時候の挨拶ですが、どのような役割があるのでしょうか。

1.1. 相手に気遣いを伝えられる

例えば、多くの地域で寒さが厳しくなる12月は、「寒い時期ですがお元気ですか」「寒くなりますので、暖かくしてお過ごしください」といった主旨の時候の挨拶がよく使用されます。

いきなり本題に入るのではなく、季節に応じて相手の健康や状況を伺う一言を書き添えることで、相手を大切にしている気持ちを伝えられます(※)。

丁寧な書き出しになるので相手からしても印象が良く、その後に続く本題へスムーズに導入できるという効果もあります。

(※仕事の取引先や目上の方ではなく、親しい人などに向けて頭語として「前略」を使う場合は、時候の挨拶や安否の挨拶を省略します)

1.2. メールやLINEでは必要?

手紙では時候の挨拶を添えるのがマナーとされていますが、基本的にオンライン上のメールやLINEでは必要ありません。なぜなら、メールやLINEの場合は、できるだけ短時間で簡潔にやりとりしたいというニーズが強いからです。

とはいえ、特にビジネスシーンでは「いつもお世話になっております」「お忙しいところ失礼します」といった一文は書き添えるようにしましょう。

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2. 挨拶状の構成と送るタイミング

ここでは挨拶状の基本構成と、挨拶状を送るタイミングについて解説します。文面だけでなく、どのような項目を記載するのか、またいつ出せばいいのかという点も事前に把握しておきましょう。

2.1. 挨拶状の基本構成

一般的な挨拶状は、主に4つの要素で構成されています。

前文 「拝啓」「謹啓」などの頭語に、時候の挨拶(書き出しの挨拶)を続けます。
本文 「さて」「このたびは」などのおこし言葉から、挨拶状で最も伝えたい本題を書きます。
末文 時候の挨拶(結びの挨拶)に、「敬具」「謹言」など頭語と対になっている結語を続けます。
後付 日付、差出人名、宛名を書きます。(メールの場合、宛名は文書の最初に入れます)

挨拶状は、頭語と書き出しの挨拶を含む「前文」から始まり続いて手紙の本題である「本文」を書きます。文章の締めには、結びの挨拶と結後からなる「末文」、日付や差出人名を書く「後付」を添えて完成です。

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2.2. 挨拶状を出すタイミング

頂き物をした際のお礼状や、謝罪の気持ちを伝えるお詫び状は、できれば当日中、遅くとも3日以内に出すのがマナーです。

転勤や転居の挨拶も、準備の忙しさで忘れがちですが、異動前1〜2ヵ月を目安に早めに準備を進めましょう。

また、社長・役員交代は交代から1週間以内に、移転・引っ越しの挨拶は転居から1ヵ月以内を目安に、早めに手配しておくと安心です。

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3. 時候の挨拶は漢語調と和語調を使い分けよう

時候の挨拶には、ビジネスシーンや目上の方への手紙で使用する「漢語調」のものと、親しい間柄の方への手紙で使用する「和語調」のものがあります。送る相手によって適切に使い分けることが大切です。

●漢語調
かしこまった言い回しが特徴。「〇〇の候」「〇〇の折」「〇〇のみぎり」といった形で記載する。

●和語調
やわらかい言い回しが特徴。「〇〇の季節になりました」など、カジュアルな表現で記載する。

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4. 【漢語調】ビジネスで使える12月の時候の挨拶

まずは、ビジネスシーンで使える漢語調の時候の挨拶(書き出しの挨拶)を紹介します。12月は寒さが厳しくなる季節です。手紙を出す時期に応じて、適当な時候の挨拶を選びましょう。

4.1. 12月全般の時候の挨拶

まずは、12月全般に使える時候の挨拶を3つ紹介します。

●師走(しわす)の候
12月のことを指す「師走」は、12月いっぱい使用できます。普段は落ち着いている僧侶が、走り回るほど忙しい月であるということからこう呼ばれる説があります。1月には使用できないので注意しましょう。

●寒冷(かんれい)の候
「寒冷」には冷え込みが強くなり、寒さが増してきたという意味があります。そのため、12月であれば時期を選ばずに使用できます。

●霜夜(しもよ)の候
霜が降りるほど寒い夜のことを意味する「霜夜」は、12月全般に使用できますが、暖かい地方では霜が降らないこともあるため、実際の天候や状況に合わせて使うのがよいでしょう。

<例文>

拝啓 師走の候、貴社におかれましては、ますますご繁益のこととお慶び申し上げます。
 
 さて・・・・・・【本文】
 
 歳末ご多端の折、貴社のますますのご発展を衷心より祈念しております。
                                      敬具

4.2. 12月上旬~中旬の時候の挨拶

以下の3つは、12月上旬〜中旬の書き出しにおける主な時候の挨拶です。

●初雪(はつゆき)の候
その名の通り、初雪が降るくらい寒くなってきたことを意味します。12月上旬から中旬にかけて使用する時候の挨拶です。

●大雪(たいせつ)の候
12月8日頃を指し、平野部でもしっかりした雪が降り始める時期という意味です。12月21日頃の冬至までに使うといいでしょう。

●孟冬(もうとう)の候
冬の初めという意味があり、11月中旬から12月上旬に使われる時候の挨拶です。冬以外にも「孟春」「孟夏」「孟秋」があり、それぞれの季節の初めに使用できます。

<例文>

拝啓 初雪の候、貴社におかれましてはいよいよご清栄の段慶祝の至りに存じます。

 さて・・・・・・【本文】

 ご多用の折ではございますが、貴社のご隆盛を心よりお祈り申し上げます。
                                      敬具

4.3. 12月下旬の時候の挨拶

以下の3つは、12月下旬の書き出しにおける主な時候の挨拶です。

●冬至(とうじ)の候
12月22日頃を指し、北半球では昼の長さが1年で最も短くなる日です。12月中旬から下旬を目安に使用できます。

●歳晩(さいばん)の候
「年の終わり」「年の暮れ」を意味する「歳晩」は、12月下旬にぴったりの時候の挨拶です。12月を超えて使用しないように注意しましょう。

●月迫(げっぱく)の候
年末が差し迫ってきたことを意味するのが「月迫」です。年末を指すので、12月中旬から下旬にかけて使用するのが適切です。

<例文>

拝啓 冬至の候、貴社にはいよいよご清栄の段、お慶び申し上げます。

 さて・・・・・・【本文】

 年末に向けご多忙とは存じますが、貴社ますますのご発展を衷心より祈念しております。
                                      敬具

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5. 【漢語調】ビジネスで使える12月の結びの挨拶

続いて、本文のあとに添える結びの挨拶を紹介します。書き出し同様、季節の話題を取り入れながら、体調を気遣ったり活躍を祈ったりする一文を添えます。漢語調では以下のような文言がよく使われます。

5.1. 12月上旬の結びの挨拶

12月上旬に使われる漢語調の結びの挨拶は、以下のような文言が考えられます。

●霜寒の候、ご自愛専一にてお願い申し上げます。
●寒冷のみぎり、皆様方のご無事息災を心よりお祈りいたします。
●寒さ厳しき折、何卒お身体おいといください。

5.2. 12月下旬の結びの挨拶

12月下旬に使われる漢語調の結びの挨拶は、以下のような文言が考えられます。

●師走のみぎり、輝かしいご越年を心よりお祈り申し上げます。
●歳末ご多忙の折ではございますが、お体に留意され、よき年を迎えられますことを心より祈念しております。
●師走の折、何かと御多用とは存じますが、お身体にお気をつけて良き新年をお迎えください。

また、この1年の感謝を込めて以下のような挨拶を添えることもあります。

●本年もひとかたならぬご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。来年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
●来年も、ご支援ご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
●来年もご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

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6. 【和語調】プライベートで使える12月の時候の挨拶

ここからは、プライベートなシーンで使用できる和語調の時候の挨拶を、上旬・中旬・下旬に分けて紹介します。

6.1. 12月全般の時候の挨拶

和語調における12月全般に使える時候の挨拶には、以下のようなものがあります。

●師走に入り、寒さもますます強まってまいりました
●街路樹もすっかり葉を落とし、冬の訪れを感じる今日この頃
山々がうっすら雪化粧を始める頃
●今年も残すところわずかとなりました

<例文>

拝啓 師走に入り、寒さもますます強まってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 さて・・・・・・【本文】

 心せわしい年の暮れではございますが、体調を崩されませんようご留意ください。
                                      敬具

6.2. 12月上旬~中旬の時候の挨拶

和語調における12月上旬~中旬の時候の挨拶には、以下のようなものがあります。

●各地から雪の便りが届く季節となりました
●夜空の月も冴えわたる季節となりました
●クリスマスのイルミネーションが、美しく街を彩っております
残り1枚となったカレンダーに、物寂しさを覚える今日この頃
●大雪を迎え、いよいよ冬本番の寒さがやってまいります

<例文>

拝啓 夜空の月も冴えわたる季節となりましたが、お健やかにお過ごしでいらっしゃいますか。

 さて・・・・・・【本文】

 年末ご多忙の折ではございますが、どうぞお体にはお気をつけてお過ごしください。                                                                       

                                          敬具

6.3. 12月下旬の時候の挨拶

和語調における12月下旬の時候の挨拶には、以下のようなものがあります。

●今年も余日わずかとなりました
●冬至を過ぎ、いよいよ年の瀬が押し迫ってまいりました
●ポインセチアの紅色が、鮮やかに街を彩る季節となりました
●めっきり寒くなり、本格的な冬将軍が到来する季節です

<例文>

拝啓 今年も余日わずかとなりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 さて・・・・・・【本文】

 健やかな新年をお迎えになられますよう、心よりお祈り申し上げます。
                                      敬具

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7. 【和語調】プライベートで使える12月の結びの挨拶

ビジネスシーンにおける漢語調の挨拶と同様、よりカジュアルな手紙でも結びの挨拶を添えましょう。12月に使える和語調の結びの挨拶には、以下のようなものがあります。

7.1. 12月上旬の結びの挨拶

12月上旬に使われる和語調の結びの挨拶は、以下のような文言が考えられます。

●何かと気忙しい毎日ではありますが、お互い元気に年末を乗り切りましょう。
寒い日が続きますが、お体にお気をつけてお過ごしください。
●寒さも日毎に増して参ります。体調を崩されませぬようご自愛ください。
●年末年始のご準備にお忙しい時期かとは存じますが、どうぞお体にはお気をつけください。

7.2. 12月下旬の結びの挨拶

12月下旬に使われる和語調の結びの挨拶は、以下のような文言が考えられます。

●忘年会のシーズン、どうかお体おいといください。
●本年も残すところわずかとなりました。皆様がよき春をお迎えになられますようお祈り申し上げます。
●今年も早いもので、一年の締めくくりの時期になりました。ご家族そろって輝かしい新年をお迎えください。
●毎年のことながらあわただしい年の暮れ、どうぞお健やかにお過ごしください。

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8. 12月の挨拶文でよく用いられるキーワード

最後に、12月の挨拶文で使用されるキーワードを紹介します。12月の行事や風物詩を知ることで、時候の挨拶をさらに充実させることができます。

8.1. 行事や暦関連のキーワード

12月の主な行事と暦関連のキーワードは以下の通りです。

12月の主な行事

事始め(12月13日):すす払いや餅つきといった、お正月を迎える準備を始める日です。
クリスマス(12月25日):イエス・キリストが生まれた日とされます。日本ではプレゼントを贈ったりケーキを食べたりと、イベントの要素が強くなっています。

12月の節気

大雪(12月7日頃):平野部にも雪が積もり始め、本格的な冬が到来した頃を指します。
冬至(12月22日頃):1年の内で最も昼が短く、夜が長い日です。無病息災を願い、かぼちゃを食べたり柚子湯に浸かったりする習慣があります。

8.2. 天候や風物詩に関するキーワード

12月の天候や風物詩に関連したキーワードは以下の通りです。

すす払い(大掃除):新年を迎えるにあたり、家の中や周囲をきれいに掃除する年中行事です。昔はいろりのすすを払っていたため、すす払いと言われます。

柚子湯:冬が旬で香りが強い柚子は邪気を払うとされ、冬至の日に柚子を浮かべた湯に浸かると風邪を引かないと言われています。

ポインセチア:11月から12月にかけて、中央の葉が赤く色づく植物です。クリスマスの花として知られています。

年越し蕎麦:蕎麦は長くて切れやすいことから、来年の長寿を願い今年の不運を断ち切るという意味で、大晦日に食べる風習があります。

冬将軍:厳しい寒さを擬人化した表現です。冬の寒さのため、ナポレオンがロシア征服に失敗したことから、このような表現が生まれたとされています。

門松:正月に飾る門松(かどまつ)は、一年の幸せを願う縁起物として、「正月事始め」とされる12月13日以降に飾り始めることが習わしでしたが、近年はクリスマスが終わった12月26日~28日頃に飾ることが多いです。

イルミネーション:クリスマスシーズンが近づくと、全国の街中がイルミネーションで彩られ、この時期ならではのイベントも多くなります。

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9. まとめ

12月はお歳暮のお礼状や、一年を締めくくる挨拶状など、手紙を出す機会が多くなる時期です。忙しい月ではありますが、うっかり出し忘れていたということのないよう、早めに準備を進めることが大切です。

手紙を書く際は、今回紹介したような時候の挨拶を添えることで、季節感と気遣いを伝えることができます。上旬、中旬、下旬とそれぞれに合った時候の挨拶を選んで、思いを込めた手紙を送りましょう。

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10. 他の月の時候の挨拶

12月以外の時候の挨拶は、下記の記事でご紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

各月の時候の挨拶
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4月 > 5月 > 6月 >
7月 > 8月 > 9月 >
10月 > 11月 > 12月 >

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