ソフトウェア業界について徹底解説!職種や必須スキル・資格について|求人・転職エージェント

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更新日:2022/09/27

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ソフトウェア業界について徹底解説!職種や必須スキル・資格について

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この記事のまとめ

  • ソフトウェア業界とは、この「ソフトウェア」を開発する業界のこと。
  • ソフトウェアの種類は、OS 、アプリケーション、デバイスドライバなど5つ。
  • エンジニアに必要なスキルは、コミュニケーション能力、論理的思考など。

ソフトウェア業界は年々市場規模を拡大し続けており、いまや一大産業といってもいい規模に成長しています。そのため人材の需要も高く、これから新たにソフトウェア業界への転職を目指す方、ソフトウェアについて学ぼうとお考えの方にも活躍のチャンスは大いにあります

そこで今回は、ソフトウェア業界の職種や必須スキル、資格などについて詳しく解説します。

目次

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ソフトウェア業界とは

ソフトウェア業界について知るためには「ソフトウェアとはどのようなものか」を知ることが大切です。まずはソフトウェアの基礎知識やその他IT業界との違いについて解説します。

ソフトウェアとは

ソフトウェアとはコンピューターを動作させるためのプログラムのことです。どれほど高性能なコンピューターであってもソフトウェアがなければパソコンを動かすことはできません。

ソフトウェア業界とは、この「ソフトウェア」を開発する業界のことを指しています。開発するソフトウェアとしてはOS(オペレーティングシステム)やアプリケーションが挙げられます。

ソフトウェアと似た意味で使われるものとして「プログラム」という言葉があります。両者は厳密にいえば意味合いが異なるものではありますが、ほぼ同じ意味合いで使う方もいます。

また、ソフトウェアと対極となる言葉が「ハードウェア」です。パソコン本体やマウス、キーボード、プリンターなど、コンピューターに命令を入力する機器を指しています。

その他のIT業界について

IT業界にはソフトウェア業界の他にもさまざまな業界があります。代表的なものとして挙げられるのは次の4つです。

  • ハードウェア業界
  • インターネット・Web業界
  • 通信業界
  • 情報処理サービス業界

ハードウェア業界とは、パソコンやその周辺機器をはじめとしたハードウェア全般を設計・開発・販売する業界です。ハードウェアに組み込むためのプログラムを開発する組み込みシステムエンジニアが代表的な職種です。

インターネット・Web業界では、Webサイトのデザインを行うWebデザイナーやWebサイト全体の構築を監修するWebディレクターなどがクライアントのニーズに合わせたWebコンテンツを制作しています。

通信業界は電話やインターネットをはじめとした通信インフラを扱う業界です。サーバーエンジニアやネットワークエンジニアやなどが中心となり、人々の暮らしになくてはならない通信を支えています。

情報処理サービス業界は、情報システムの構築や運用を担う業界です。ITの力で企業や個人の活動を便利にしたり効率化したりします。また構築したシステムの運用・保守まで担当します。

ソフトウェアの種類は5つに分けられる

ひと口にソフトウェアといってもその範囲は広く、大きく次の5種類に分けられます。その5つのそれぞれの概要や特徴について解説します。

OS(オペレーティングシステム)

OSとは、アプリケーションソフトウェアを動作させるための基盤となるソフトウェアのことです。コンピューター上のあらゆる機能をスムーズに動作させるために、空きリソースの調整やファイル管理、ユーザーインターフェースの提供などを行います。

世界に流通しているOSで代表的なものとしてはWindowsiOS、スマートフォン向けのAndroidなどが挙げられます。

アプリケーションソフトウェア

コンピューター上で特定の機能を動作させるためのソフトウェアのことです。メールソフトや文書作成ソフト、表計算ソフトなど、私たちが日常的に使用しているソフトウェアはアプリケーションソフトウェアに該当します。

デバイスドライバ

コンピューターの内部に組み込まれている装置や外部接続されたIT機器などのハードウェア全般を制御するためのソフトウェアです。「ドライバ」と呼ばれることもあります。マウスやキーボード、ディスプレイなどを正常に動かすために活用されています。

ミドルウェア

OSとアプリケーションソフトウェアの間を取り持つソフトウェアのことです。利用者がミドルウェアの存在を意識することは通常ありませんが、OSとアプリケーションソフトウェアの間をミドルウェアが仲介することによってアプリケーションソフトウェアがスムーズに動作しています。

ファームウェア

IT機器に組み込まれているシステムを制御するためのソフトウェアです。パソコンやスマートフォンだけでなく、暮らしに身近な家電などにも組み込まれており、ファームウェアはあらかじめ集積回路に書き込まれた状態で電子機器に組み込まれており、OSよりもハードウェアに近い部分を制御するソフトウェアです。パソコンやスマホ、そのほかルーターや家電などにも組み込まれています。

ソフトウェア業界の職種

ソフトウェア業界の職種には主に次の4種類があります。それぞれ役割が異なりますので、概要を把握したうえで方向性を定めましょう。

システムエンジニア(SE

システムエンジニアはクライアントの要望に沿ってシステムの企画・設計を行う仕事です。システム開発における上流工程にあたり、開発チームの編成や予算・進捗管理などのマネジメント業務も担います。

プログラマ

システムエンジニアが中心となって設計したシステムをプログラミングによって実装していく役割を担う仕事です。システムエンジニアが上流工程であるのに対し、プログラマは決定された仕様を実際に動くようにするための下流工程にあたります。

ネットワークエンジニア

ネットワークの構築・保守・管理を担当する仕事です。ネットワーク上でスムーズにデータを送受信するための通信環境を構築し、その環境を維持・運用することが主な業務になります。

ネットワークエンジニアについては以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

ITコンサルタント

企業や個人の現状の課題を導き出し、ITを活用してその解決策を提案する仕事です。システム設計やプロジェクトの進捗管理、テスト工程など、幅広い業務に関わることから、IT全般への深い知識が必要になります。

ソフトウェア業界の現状

国内の特定サービス産業のなかでソフトウェア業界は非常に大きな割合を占めており、対象21業種の約80%にあたるが21,953事業所が運営されています(平成30年特定サービス産業実態調査参照)。ソフトウェア業に従事する人は707,642人であり、国内屈指の規模を誇る業界であることがわかります。

また、平成30年度版の「情報通信白書」によれば、情報サービス業の2016年度売上高は167,289億円であり、一企業当たりの売上高は47.8億円となっています。

ソフトウェア業界の需要や今後の展望

需要がますます高まり今後も大きな発展が期待できるソフトウェア業界です。なぜその需要は高まり続けているのでしょうか。また、今後はどのような成長が見込まれているのでしょうか。

クラウド化による市場規模の拡大

ここ数年は自社にサーバーを持たずに事業者が提供したクラウド環境を利用する「クラウド化」が進んでおり、それに伴いソフトウェア業界の市場規模も拡大を続けています。今後もこの流れは続くと見られており、さらなる市場拡大が見込まれています。

IoTの普及による環境の変化

IoTの普及により、家具や家電をはじめとした身近な「モノ」にシステムが関連づけられるようになりました。このことから組み込み系のソフトウェア需要も高まっており、開発に従事する人材が求められるようになっています。

ビッグデータ活用などによる需要の高まり

企業や組織が所有する膨大なビッグデータを活用して経営に活かす戦略は大企業だけでなく中小企業にも広がりを見せており、世界的な潮流となっています。これに伴い分析に活用するソフトウェアの開発需要も増加しています。

テレワーク導入によるセキュリティ問題

働き方改革などによってテレワークを導入する企業が増えている背景から、オフィス外から社内のシステムやデータに安全に接続するための仕組みが求められるようになっています。テレワークにおけるセキュリティ問題を解消するためのセキュリティ関連ソフトウェアの開発もソフトウェア業界の役割の一つです。

エンジニアに求められる知識やスキル

エンジニアとして働くためには必ずしも資格を取得しなければならないというわけではありません。しかし、エンジニアが資格を持っていると自身の実力の証明にもつながるため、職種に合わせて資格取得にチャレンジすることをおすすめします。

ここでは、エンジニアに求められる知識を学べる資格と必要なスキルをご紹介します。

情報処理技術者試験

IPA(情報処理推進機構)が主催する国家資格で、ソフトウェア開発をはじめ、IT業界に関わるさまざまな技術者が受験しています

4段階のレベル・12の試験区分から構成されていますが難易度はどの試験も比較的高く、なかには合格率が20%以下の難関試験もあります。そのぶん、取得することで深い知識とスキルを持っていることが証明できます。

ネットワークスペシャリスト試験

前述の情報処理技術者試験の中の高度試験の一つです。最新のネットワーク技術やサービス動向に関する幅広い知識と経験を有しつつクライアントのニーズに合わせた大規模で堅牢なネットワークシステムを構築・運用できるエンジニアを目指す人に適しています。

ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指すのであればぜひ合格を目指したい試験です。

コミュニケーション能力

ソフトウェア開発ではプロジェクトチームを結成し複数人でソフトウェアを作り上げるのが一般的です。そのため、チームメンバーと連携しながら仕事を的確にこなすコミュニケーション能力が必須となります。

コミュニケーションが不足するとプログラムの連携がうまくいかず、進行が遅延したりバグの原因になったりする可能性があります。

論理的思考・知的好奇心

ソフトウェア開発には、どのようなプログラムを実装すれば課題を解決できるのかといった論理的思考や、IT技術を使って常に新しいものを創造していく知的好奇心が重要となります。

就職した後も最新の技術を学び続け、トレンドに敏感であり続けることが大切です。

まとめ

ここではソフトウェア業界の職種や必須スキル、資格などについてお伝えしてきました。

ソフトウェア業界にはさまざまな職種があるため、自分がどの職種で働きたいのかを明確に定めたうえで知識やスキルを身につけていくことが重要です。しかし、そうしたスキルを身につけながら一人で転職活動を進めるのはなかなかむずかしいものです。

そこでおすすめしたいのが転職エージェントの活用です。マイナビITエージェントでは、経験豊富なキャリアアドバイザーがエンジニアの悩みに寄り添いながら一人ひとりの特性に合った最適な求人をご紹介します。

ソフトウェア業界への転職をお考えの際は、ぜひマイナビITエージェントのご利用をご検討ください。

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マイナビエージェント編集部

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