更新日:2024/10/22
この記事のまとめ
社会人3年目で、転職を考える人も少なくありません。しかし、「社会人3年目での転職は難しい」という声を耳にすることもあるため、転職活動を始めるのを迷っている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、社会人3年目での転職が本当に難しいのかを詳しく解説します。新卒入社後3年以内の離職率や転職理由、3年目で転職するメリット・デメリットを徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
社会人3年目の転職は、実際のところどれほど難しいのでしょうか。統計データを見ると、約3人に1人が3年以内に転職していることがわかります。また、転職の主な理由には労働条件の改善や自己実現の追求があります。3年目の転職が必ずしもリスクばかりではなく、キャリアアップのチャンスとなる可能性も示唆されています。ここでは、社会人3年目の転職の実態と主な理由について詳しく見ていきましょう。
社会人3年目の転職者の割合は、厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」から見えてきます。令和2年3月卒業の新規学卒就職者の3年以内離職率は、高卒で37.0%、大卒で32.3%です。
これは、約3人に1人が3年以内に転職していることを示しています。興味深いのは、事業所規模によって離職率に差があることです。たとえば、従業員5人未満の小規模事業所では、高卒で60.7%、大卒で54.1%と高い離職率を示しています。一方、1,000人以上の大規模事業所では、高卒で26.6%、大卒で26.1%と比較的低い数値です。
産業別では、「宿泊業、飲食サービス業」が最も高い離職率を示しており、高卒で62.6%、大卒で51.4%となっています。これらのデータから、社会人3年目の転職が決して珍しいものではないことが理解できるでしょう。
参照:新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します|厚生労働省
厚生労働省が発表している「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、社会人3年目が含まれると予想できる、20代の前職を辞めた理由には以下のようなものが多く挙げられました。
上記結果から、社会人3年目の主な転職理由は、労働条件の改善と自己実現の追求といえるでしょう。
社会人3年目の転職者には、主に4つの特徴があります。この特徴は企業側が期待している部分でもあるため、転職活動を始める前の準備としてきちんと理解しておきましょう。転職活動においては下記で紹介する要素を理解し、積極的にアピールすることが重要です。
社会人3年目は高卒であれば21歳前後、大卒であれば25歳前後の方が該当します。社会人としての実績やスキルには乏しいものの、将来性や潜在能力などのポテンシャルが期待できる点が特徴です。
企業側は社会人3年目の方に対し、実務を通じて着実にスキルアップを遂げ、将来的に自社の発展に貢献できる人材へ育ってくれることを期待しています。そのため選考に臨む際には入社意欲ややる気を示し、柔軟性をもって前向きに業務に取り組む姿勢を示すことが大切です。
第二新卒とは、主に新卒入社後3年以内に転職する人材を指します。社会人3年目は、この第二新卒枠を狙える最後のチャンスといえるでしょう。多くの企業が第二新卒枠を設けており、経験よりも柔軟性や成長意欲重視の採用を行っています。
第二新卒採用のメリットは、新卒と中途のよさを兼ね備えている点です。社会人としての基礎スキルを身につけつつ、まだ若く伸びしろがあると評価されます。また、即戦力としての期待も高まり、新卒よりも高い待遇で採用されることも珍しくありません。
さらに、第二新卒は異業種への転職もしやすいのが特徴です。専門性よりもポテンシャルを重視されるため、新しい分野にチャレンジする機会が広がります。
同職種への転職を目指している場合、転職先の仕事の進め方さえ覚えればそれほど時間をかけずに即戦力として活躍できます。また社会人の基礎となるビジネスマナーはすでに備わっているため、未経験職種であったとしても、新卒入社したスタッフよりも少ない研修で実務に入れるといえます。
転職活動をするうえで、これまでの実績は大きな武器のひとつです。実績は転職を希望する企業に対して自分がどのように貢献できるかを伝え、採用担当者に入社後の働きを予測してもらうために重要な役割を果たします。
入社後1年未満などの短期間で辞めた場合は、応募先企業に対して十分にPRできる実績を持っていないかもしれません。しかし、3年目になれば、1年目~2年目の従業員よりも責任のある仕事を任せられていることが一般的であり、アピールできる実績もあるでしょう。さらに、一定期間ひとつの企業に勤め続けてキャリアを積んだという事実があるため、継続力への評価も期待できます。
第二新卒枠を活用して社会人3年目で転職することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。下記で紹介するポイントが魅力的だと思うのであれば、転職を積極的に考えるのがおすすめです。特に未経験職種への転職は年齢が高くなるほど難しくなるため、早めに行動することが大切といえます。
一般的な中途採用と比べて、社会人3年目の人材を対象にした第二新卒採用はポテンシャルを重視します。そのため、十分なスキルがなくても転職を実現しやすく、未経験職種を目指しやすいのがメリットです。
現職に将来性を感じられないなどの理由で異業種・異職種への転職を検討しているのであれば、できるだけ早く行動することをおすすめします。まずは自分が目指したい業界を明確にしたうえで、第二新卒を募集している企業を探すとよいでしょう。
年収を上げられる可能性がある点も、社会人3年目で転職するメリットのひとつです。厚生労働省が発表している「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、令和5年の転職者で年収が増加した方の割合は、20歳~24歳で52.3%、25歳~29歳で44.4%となっています。
転職によって年収の1割以上の増加を実現した方も少なくありません。ただし、年収が「変わらない」「減少した」と回答している転職者も一定数いる点には注意が必要です。
社会人3年目は、1・2年目と比べてより多くのビジネススキルを身につけている時期です。この段階では、基本的なビジネスマナーやコミュニケーション能力が向上し、業界や職種を問わず活用できるポータブルスキルが備わっています。たとえば、効果的なプレゼンテーション能力や問題解決力は、どの職場でも高く評価されるスキルです。
これらの能力は、転職市場において大きな強みとなります。多くの企業が第二新卒の採用に注力しているのは、こうしたスキルを持つ人材の価値を認識しているからです。 さらに、3年間の実務経験を通じて、自身の強みや弱みを客観的に把握できているのも利点です。この自己理解は、転職活動において自分をより効果的にアピールすることにつながるでしょう。
社会人3年目の転職にはメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。メリットだけに注目して転職すると、予想外の事態に直面した際に後悔してしまいかねません。デメリットがあることもきちんと理解したうえで、自分にとって転職が本当に最適な選択肢といえるのかを考えましょう。ここでは、社会人3年目で転職するデメリットを3つ紹介します。
未経験職種に転職すると、これまで積み重ねてきたキャリアがリセットされます。社会人3年目とはいえ、ある程度のキャリアがあることは事実です。しかし、転職後は再び最初からキャリアを築いていく必要があります。場合によっては、キャリアのリセットにより高度な業務にチャレンジしてキャリアアップする機会を逃すケースもあり得ます。
将来的にキャリアアップしてさらに活躍したいと考えているのであれば、常に努力してキャリア形成の遅れを取り戻しつつ、高度かつ希少価値が高いテクニカルスキルを習得することが欠かせません。
企業が即戦力として活躍する人材を求めている場合は、社会人3年目の転職希望者は不利になることもあるでしょう。多くの企業は、特定の分野で深い知識や経験を持つ人材を求めているため、3年目の転職者は不利な立場に置かれることがあります。特に、高度な専門知識やスキルが求められる職種では、より長い経験を持つ候補者が優先されがちです。
このような状況を克服するためには、自己のスキルや経験を客観的に評価し、応募企業のニーズとマッチングさせる努力が必要といえます。転職市場での自分の価値を正確に把握し、それを効果的にアピールすることが、成功への鍵となるでしょう。
社会人3年目での転職には、前職を短期間で辞めたという事実があります。そのため、選考においてマイナス評価を受ける可能性があることに注意しましょう。
ただし第二新卒は需要が高く、早期退職を複数回繰り返しているのでない限り過度に心配する必要はありません。「スキルアップしたい」「キャリアアップにつながる仕事がしたい」など、採用担当者が納得できる退職理由がある場合は、意欲を買われてプラス評価されることもあります。
転職後、状況によっては再びミスマッチに悩む結果になることもあります。ミスマッチを避けるには、検討段階からきちんと転職の軸を定め、企業研究を念入りにしたうえで転職先を選ぶことが大切です。具体的な転職活動の進め方は以下のとおりです。
転職目的や実現したいことをはじめとした転職の軸が定まっていないと、転職後にミスマッチに陥りやすくなります。まずは自己分析をする時間をきちんと確保し、よく考えることをおすすめします。
社会人3年目の人材に求められている役割を知ることも、転職活動を円滑に進めるために欠かせない要素のひとつです。自らの役割を認識し、企業のニーズを満たせる人材こそ企業から求められる存在といえます。社会人3年目での転職では、以下で紹介する3つのポイントを意識しましょう。
企業活動の発展と安定には、スキルやノウハウの継承が重要です。そのため、企業は社会人3年目の社員に対し、入社1年目・2年目の人材の教育を期待しています。
社会人3年目になると、ビジネスパーソンとしてのあり方や基本的なスキルを習得し、仕事に対する理解と経験を積んでいます。さらに、新卒のときに抱いていた熱意もまだ持っている世代です。社会人1年目・2年目の新人の気持ちに寄り添えるため、効果的な教育ができると考えられています。
上司や先輩のサポート役を担うことも、社会人3年目の人材に寄せられる期待です。目の前の仕事や自分のことに精いっぱいだった社会人1年目・2年目とは異なり、社会人3年目ともなると心に余裕が生まれてくるでしょう。そのため、広い視野を持って仕事に取り組めるようになり、いままでとは異なる役割を担えるようになります。
約3年にわたって上司や先輩の働きを間近で勉強しつつ、新人の心情や立場にも理解を示せる位置にいるのが社会人3年目の特徴です。時には上司や先輩から意見を求められたり、相談を持ちかけられたりすることもあるでしょう。上司や先輩から頼られることは、一定の信頼を得ている証拠です。
自分には大したことはいえない、できないと思うこともあるでしょう。しかし、できる限りの努力を続けていくことは、ビジネスパーソンとしてのさらなる成長につながります。
社会人3年目の理想の姿は、「自走できる人材」です。社会人1年目・2年目のときは、上司や先輩からの教えや指示をもらいつつ仕事を進めるのが通常です。しかし、着実に経験を積んできた社会人3年目の人材には、自ら考えて行動する自主性が求められます。
自らの裁量範囲を超える重要な意思決定は上司に判断を仰ぐ必要があるものの、一般的な業務においてはいままで学んできたことや経験則を基に自ら判断し行動できるようになります。主体的に行動できるようになることは、一人前のビジネスパーソンとして欠かせない要素です。
社会人3年目になると、組織の一員としての自覚がよりいっそう求められます。個人の成果だけでなく、チーム全体の成功に貢献する姿勢が重要です。たとえば、プロジェクトの中で自分の役割を果たすだけでなく、ほかのメンバーのサポートや、チーム全体の目標達成に向けた提案を行うことが期待されます。
組織への貢献意識は、転職市場でも高く評価されます。なぜなら、チームプレイヤーとしての能力は、どの企業でも重要視されるからです。転職の際には、これまでの組織での貢献を具体的に説明できることが、大きなアドバンテージとなるでしょう。
転職を成功させるうえで、社会人3年目までに身につけておきたいことは多種多様です。ここでは、普段の業務で特に意識したいことを4つ紹介します。社会人1年目・2年目までに意識してこれらに取り組むことで、3年目を有意義に過ごせるでしょう。
業務に必要な資格を取得しておくことは、今後のキャリアや待遇においてプラスに働きます。社会人1年目・2年目は、よほどのスキルがない限り同期の間でも成長具合や実績にさほど大きな差は生まれません。しかし、社会人3年目を迎える頃には明確に能力や実績の差が見え始めます。したがって、なるべく早い段階で専門的なスキルを学び、資格という形で対外的に証明するのが望ましいでしょう。
取得するとよい資格は業務に直結するものです。そのような資格を取得すれば手当が支給されることもあるため、年収アップにもつながります。どのような資格が業務に欠かせないのか、手当の対象になっている資格は何かを確認し、勉強するのがおすすめです。
社会人3年目に入るまでは、やることのすべてが初めてだったり慣れていなかったりして、思ったように進められないことがあります。上司や先輩から指導を受ける機会も多くありますが、教えられたことは素直に受け止めるようにしましょう。
内容が理解できない場合は、まず自分の頭で考えてみることが成長するために欠かせません。その結果、やはり理解できないことがあれば、自分の考察と併せて質問しましょう。教えられたことを突き返したり否定したりするのではなく、まずは素直に受け止めてよく考えることで成長するチャンスを得られます。
社会人3年目までは、とにかく実務経験を積むことを意識しましょう。目の前の仕事を一生懸命こなすことを基本としつつ、「ここからさらにできることはないか」と思考するのが重要です。
また、できる仕事を増やすためには「すでにできている人」から見て学ぶことも欠かせません。疑問点があるときはすぐに質問するのではなく、まずは自分で考えて試してみることでビジネスに必要な思考力が鍛えられます。
社内を見渡せば、「○○のプロ」「○○が得意な人」が数多くいることでしょう。周囲の様子を観察して学び、自分のスキルに変えていくことで大きく成長できます。
日々の業務に積極的に取り組むうえで、ある程度の失敗は避けられません。しかし、失敗を恐れることなくチャレンジし続けることが、ビジネスパーソンとして成長するためには不可欠です。論理的思考やリスクの考慮も重要ですが、自ら行動して多くを学ぶことはより重要といえます。
早いうちからトライアンドエラーを繰り返すことで、失敗を成功につなげる方法を学べます。上司や先輩の指導を仰げる社会人3年目のうちに、ぜひさまざまなことにチャレンジしていきましょう。
社会人3年目の転職を成功に導くには、これから紹介する6つの要素が重要です。転職を目指している方は、これらの要素を網羅できているかどうか、一度振り返ってみましょう。不足している部分が明らかになったのであれば、自ら進んで強化することが求められます。
自分の価値を見極めることで、自分のスキルを認めてくれて、存分に能力を発揮できる企業がどこなのかを判断しやすくなります。入社後3年目を迎えた方の転職市場における客観的な価値は、どこにあるのか気になるのではないでしょうか。
これまでの社会人経験を振り返り、武器になるポイントはどこなのかを客観的に評価してみましょう。経験やスキルを一度書き出すことで強みを探しやすくなるため、この機会に取り組んでみるのがおすすめです。
志望先が決まった後は、入社してからどのように貢献できるのかを具体的に考えましょう。企業の採用担当者は、入社後にどのような活躍ができる人物なのかを知りたいと考えています。即戦力として活躍できる分野は何か、将来的にはどのような働きができるのかを考え、関連するスキルや経験をアピールしましょう。
自分自身を客観的に見て冷静に判断できれば、自己PRの書き方に悩むこともなくなります。うまく考えがまとまらない方や客観視できているかどうか不安な方は、友人や家族・転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
転職が成功するかどうかは、企業からの需要だけで決まるものではありません。企業と自分のマッチングによって成立します。「求められている企業に決める」という考えだけでは、希望する仕事に就くことはできません。
転職活動を成功させるためには、自分自身の希望やキャリアプランをはっきりさせておく必要があります。なぜ転職するのか、転職後に自分は何がしたいのか、将来どのような自分になりたいのかを考えてみてください。
転職は、望んでいる未来を実現するためのステップです。理想のキャリアプランを実現するには、自分の目指すキャリアとそこに至る道筋を考える必要があります。キャリアプランが明確になっていなければ、どのような転職先が適しているかを判断できません。
業界分析や企業分析は、転職活動をするうえで避けられないものです。求人へ応募する前には、業界全体の将来性や企業の経営方針、業界内での立ち位置、経営ビジョンなどを十分にチェックしましょう。
企業研究は、転職後のミスマッチを防ぐことにつながります。勤める企業選びは、毎日の生活の中で多くの割合を占める時間をどこでどのように過ごすのかを選ぶことともいえるでしょう。
もちろん、選考が進む中で違和感があれば辞退できます。しかし、辞退すると求職にかかった時間と労力がすべて無駄になります。希望にそぐわないことに気づかず転職を決めた場合、またすぐに転職する羽目にもなりかねません。そのような事態に陥らないためにも、応募先の企業研究は念入りに行いましょう。
ネガティブな退職理由はポジティブな内容に変換して伝えましょう。たとえば、「残業が多かった」という理由は、「ワークライフバランスを重視し、より効率的に働きたい」と表現することで、前向きな姿勢を示せます。また、「給与が低かった」という理由も、「自身の市場価値を高め、より責任ある立場で貢献したい」と伝えることで、キャリアアップへの意欲を表現できるでしょう。
重要なのは、単なる不満ではなく、自身の成長や将来のビジョンを示すことです。「前職での経験を活かし、新たな挑戦をしたい」「より専門性を高めたい」といった表現は、自己成長への意欲を示します。ポジティブな姿勢で自身のキャリアビジョンを語ることで、面接官によりよい印象を与えられるでしょう。
転職を考える際、焦りや勢いで決断することは避けましょう。一時的な感情や外部からのプレッシャーに流されると、ミスマッチに陥る可能性が高まります。じっくりと自己分析を行い、現在の不満や課題が本当に転職でしか解決できないのか、慎重に見極めることが大切です。
部署異動や上司との話し合いで改善できる問題もあるかもしれません。現職にとどまることも、キャリアの選択肢のひとつです。転職を決意する前に、自分の価値観やキャリアゴールを明確にし、それに合致する企業を探すことが重要といえます。時間をかけて情報収集し、複数の選択肢を比較検討することで、よりよい決断につながるでしょう。
社会人3年目の転職を成功させる方法は多種多様です。しかし、自分で描いたキャリアプランを実現する理想的な転職を実現するうえで、ひとりでは不安を感じることもあるでしょう。そこでおすすめしたいのが、転職エージェントの活用です。
転職エージェントは、成功に導く転職活動のプロセスが体系化されているため、経験が浅い社会人3年目でも着実な準備を進めることが可能です。どのように企業を選定して採用選考に臨めばよいのか、プロ視点でアドバイスをもらえるため、より理想に近い転職が実現しやすくなります。
ここからは、社会人3年目の転職でやってしまいがちな失敗例を3つ紹介します。転職を後悔することのないよう、これらの失敗例をあらかじめ理解し、適切な対策を講じることで、転職成功への道が開けるでしょう。
友人の話やインターネットで仕入れた知識、SNSの評判など、さまざまな情報から「この業界は面白そう」と思うこともあるでしょう。興味を持つのはよいことですが、一部の情報しか調べずに勢いで転職を決めると、ミスマッチが起こりやすくなります。
同様に、求人募集の条件だけで転職先を選んだり、たまたま目についた仕事を選んだりするのもおすすめできません。転職をするときは、その企業・職種のことをできる限り調べて、5年・10年と長期的に働き続けるビジョンが見えるかどうかを考えましょう。十分な企業研究をすることで、転職してから後悔するリスクを軽減できます。
焦って転職をしようとすると、応募先企業の本当の姿が見えづらくなります。チャンスを逃さないことも大切ですが、それが本当に自分にとっての「チャンス」なのかは慎重に検討しなければなりません。思わぬ失敗をしないためにも、焦りは禁物です。
「転職を焦らない」とは、転職先をよく吟味するだけでなく、「本当に転職が必要なのか検討する」という意味も含んでいます。
特に、現状の嫌なことや辛いことから逃げ出すためだけの転職は、失敗を招く大きな要因となります。転職に失敗したと自覚がある人の中には、「とにかく辞めたい一心で早々に内定が出た企業に転職したものの、社風も業務内容も合わずに後悔している」と語る人も少なくありません。
転職を志す理由はさまざまですが、「いまの職場では実現できない目標がある」「いまの職場の人間関係が合わない」といったケースもあるでしょう。しかし、現状から逃げ出すために焦って転職するのはおすすめできません。
現職に対する不満は、自分が動くことで変わるケースもあります。たとえば人間関係の問題であれば、異動を希望して新しい部署に行くことで解決できるでしょう。また、現職ではできないと思っていたような仕事内容であっても、別の部署に異動すれば近い仕事ができることもあります。
仕事への取り組み方を見直すと、抱いていた不満が解決することもありがちです。転職以外の道は本当にないのか、もう一度立ち止まって検討してもよいでしょう。
転職先を見つける前に退職した場合、なかなか次の転職先が見つからないために収入の問題や焦りが発生し、本当は譲れない条件を諦めて転職先を決めてしまう可能性が高くなります。
仕事を辞めてから転職活動をしたほうが、十分に時間を使えるのは事実です。しかし、リスクを減らすには、転職先が決まってから現職を退職するのがベターです。
社会人3年目の転職が難しいと感じている方は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントは、豊富な求人情報と専門知識を持つキャリアアドバイザーが、あなたの転職活動を全面的にバックアップします。
3年目の転職は難しいと感じている方も、プロの視点からアドバイスを受けることで、自身の市場価値を客観的に把握できるでしょう。最適な求人の紹介だけでなく、履歴書・職務経歴書の添削から面接対策、条件交渉まで、転職活動を全面的にバックアップいたします。
社会人3年目はポテンシャルが高く、第二新卒としての転職が狙える時期です。社会人3年目での転職にはメリットも多数ありますが、デメリットも存在します。転職の成功には、自己分析とキャリアプランの明確化、企業研究と業界理解が重要といえるでしょう。
社会人3年目での転職に不安を感じているのであれば、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。経験豊富なキャリアアドバイザーが、夢の実現に向けた第一歩を踏み出せるよう、丁寧にサポートいたします。
第二新卒
新卒と第二新卒の違いは?第二新卒が転職を成功させるポイントを解説!
第二新卒
「第二新卒の転職はやめとけ」は本当?5つのメリットと成功のコツを紹介
第二新卒
第二新卒で転職するメリットとは?強みを活かして内定獲得を目指そう!