転職活動には求人探しや応募書類の作成、面接などやることが多くあります。そのため、「仕事を辞めてから転職活動をしたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。仕事を辞めてから転職活動をするのであれば、長期化したときのリスクを踏まえて検討することが大切です。

この記事では、仕事を辞めてから転職活動を始めるメリットとデメリットを解説します。20代の仕事選びのポイントやおすすめの仕事も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

20代なら現在の職場を辞めてから転職活動を始めても問題ない？

20代は将来性や柔軟性があることから、転職市場において需要が高い年代です。そのため、現在の職場を辞めてから転職活動を行っても、スムーズに転職先が決まりやすいといえます。

ただし、スケジュールを立てて計画的に転職活動を行わないと、転職先が思うように決まらない場合もある点に注意しましょう。「20代であれば安心」と油断することなく、事前準備を徹底したうえで転職活動に臨むことが大切です。

現職を辞めてから転職活動をするメリット

現職を辞めてから転職活動をするメリットは多くあります。メリットとデメリットを比較して、転職活動をするタイミングをじっくりと検討してみてください。ここでは、現職を辞めてから転職活動をするメリットを4つ紹介します。

心身ともにリフレッシュできる

仕事で大きなストレスを抱えている方、肉体的な疲労が蓄積している方は、現職を辞めて十分に休んだほうがよいでしょう。働きながらの転職活動は仕事終わりや休日を使って行うこととなるため、負担が多くかかります。

疲弊した状態で応募書類を作成したり面接に臨んだりしても、よいパフォーマンスは発揮できないでしょう。仕事を辞めて心身ともにリフレッシュすれば、より前向きに転職活動を進められます。

転職活動にじっくりと時間を割ける

仕事を辞めれば十分な時間を確保でき、求人探しや選考対策を入念に行えます。

また、転職活動はスピード感も重要です。求人市場は日ごと変わる場合があり、自分が転職したいと思っていた企業があっても「1週間経ったら募集が締め切られていた」というケースは珍しくありません。仕事を辞めた状態であれば転職活動を短期間で集中して行えるため、効率的で無駄が生まれにくい点がメリットです。

資格取得やスキルの習得に時間をかけられる

退職して時間が生まれることで、資格を取得したりスキルを習得したりと自分の市場価値を高める活動ができます。

働きながら資格を取得するのは容易ではありません。仕事終わりの疲れているときに勉強しても、効率的に知識を吸収できないでしょう。取得に3ヵ月から半年近くかかる難関資格でも、仕事を辞めて十分な時間を確保したうえで勉強すれば1ヵ月で取れる場合もあります。

未経験の業種への転職でも、資格を取得してスキルをアピールすれば採用が有利になるでしょう。

転職先が決まったらすぐに入社できる

働きながら転職活動をすると、転職先が決まっても現職との退職交渉が必要となり、すぐには入社できません。早く働きたいと思っても、2ヵ月後、遅くても3ヵ月後の入社となるでしょう。しかし、仕事を辞めていれば即日入社できます。

現職を辞めてから転職活動をするデメリット

現職を辞めてから転職活動をするデメリットもしっかりと整理しておきましょう。デメリットを事前に知っていれば、適切な対策を講じられます。またここで紹介する3つのデメリットを参考とし、現職を辞めてから転職活動をしたほうがよいのかを考えてみることをおすすめします。

経済的な余裕がなくなる恐れがある

退職すると、次の職場が決まるまでの間の収入が途切れます。転職活動が思うように決まらずに長期化すれば、経済的な余裕がなくなってくるでしょう。現職を辞めてから転職活動をする場合は長期化するリスクに備え、貯金をするかアルバイトを探すのがおすすめです。

ブランク（離職期間）ができる

転職活動が長期化するとブランク（離職期間）が発生する点には注意が必要です。長期間のブランクがあると企業側に不信感を抱かれやすく、書類選考の段階で落とされる可能性もゼロではありません。面接でブランクが生じた理由を聞かれた際には、採用担当者に納得感を与えられるような回答をする必要があります。

転職活動が長引くと焦りが生じる

転職活動が長引くと焦りが生じ、妥協して転職先を選んでしまう恐れがあります。しかし、企業研究をおろそかにした状態で入社するとミスマッチが発生し、早期離職につながりかねません。早期離職を繰り返すと、その後の転職はますます難しくなるでしょう。転職エージェントを活用するなど、転職活動を長引かせないような対策が必要です。

現職を辞めてから転職したほうがよいケースとは？

現職を辞めずに転職活動をすると、収入が途切れたり、ブランクが生じたりといったリスクを防げます。しかし個人の状況によっては現職を辞めてから転職したほうがよい場合もあり、一概にどのタイミングがベストかはいえません。ここでは、現職を辞めてから転職したほうがよいケースを2つ紹介します。

仕事が大きなストレスになっている

現在の仕事が大きなストレスとなっている場合は、健康面で問題が生じる前に退職したほうがよいでしょう。ストレスが蓄積して精神的な病を患ってしまうと、社会復帰が難しくなる場合があります。またストレスを抱えたまま転職活動をしてもモチベーションが上がらず、転職先をスムーズに決められないでしょう。

労働環境が厳しい

残業時間が長かったり休みが少なかったりと、労働環境が厳しい場合も退職してから転職活動したほうがよいでしょう。仕事で疲れている状態で転職活動をすると、肉体的にも精神的にも負担がかかります。また十分な選考対策も行えず、転職先がなかなか決まらない事態に陥りかねません。このようなケースでは、退職してしっかりと休息を取ってから転職活動をするとよいでしょう。

現職を辞めてから転職活動する際のポイント

現職を辞めてから転職活動する場合は、長期化させないことが大事です。転職活動は自分のペースで進められますが、それゆえにだらだらと進めれば長期化してしまいます。ここで紹介する4つのポイントを押さえることで、転職活動を短期間でスムーズに進められるでしょう。

いつまでに転職したいか逆算してスケジュールを立てる

転職活動を長引かせないためにも、いつまでに転職を成功させたいかゴール（期限）を決め、逆算してスケジュールを立てましょう。転職活動にかかる期間の一般的な目安は3ヵ月程度です。自己分析や企業研究に2週間、応募書類の提出や書類選考に2週間、面接に4週間、選考から内定に4週間程度といったスケジュールが多い傾向にあります。

ただし個人の状況や選考プロセスによってスケジュールは変わってくるため、自分に合ったプランを立てることが大事です。

複数社に応募する

転職活動を効率化するためには、複数社にまとめて応募するのがおすすめです。1社ずつ応募していると、採用結果を待っている間は何も行動できなくなってしまいます。たとえば1社へ応募して採用結果が出るまでに2週間かかった場合、仮に3社落ちたとしたらそれだけで6週間も経過していることになります。

複数社にまとめて応募すれば同時に選考が進められ、転職にかかる期間を大幅に短縮できるでしょう。ただし複数社に応募する場合はスケジュール管理を徹底し、選考日程が重ならないように配慮する必要があります。

転職が難航しても焦らない

転職が難航しても焦らず、慎重に転職先を決めましょう。焦って転職活動を進め、企業研究不足で面接に臨んでも採用される確率は下がります。仮に入社できたとしても「思っていた仕事ではなかった」「自分に向いていなかった」とミスマッチが発生してしまう可能性も否めません。

転職先を決める条件にも妥協せず、「これが最後の転職」という気持ちで臨めば理想の転職先が見つかるでしょう。

転職エージェントを利用する

転職エージェントを利用すれば転職活動を効率的に進められます。転職エージェントは人材を募集したい企業と求職者をつなぐ人材紹介サービスです。求職者は無料で利用でき、求人の紹介をはじめ、応募書類の添削や面接対策など転職活動に関する幅広いサポートを受けられます。

膨大な求人の中から、自分にマッチした企業を探すのは簡単ではありません。しかし、転職エージェントを利用すれば転職のプロであるキャリアアドバイザーが自分のスキルや経験を活かせる求人を紹介してくれるので、転職活動にかかる負担を大きく軽減できます。

20代が仕事選びで大事にしたいこと

20代はキャリア構築において重要な時期です。しかし社会人経験が浅く、どのような仕事を選べばよいか分からない方も多いでしょう。ここでは、20代が仕事選びで大事にしたいことを2つ紹介します。仕事選びで後悔しないためにも、しっかりと押さえておきましょう。

転職先でやりたい仕事が実現できるか

理想のキャリアを築くためには、転職先で自分のやりたい仕事ができるかどうかが重要です。20代は若さゆえの将来性を評価され、ポテンシャル採用が狙えます。未経験でもやりたい仕事があれば挑戦するとよいでしょう。

やりたい仕事に就ければ、高いモチベーションを維持した状態で充実感を持って働けます。楽しく働くことで成長も早くでき、キャリアアップできたり高収入を得られたりするでしょう。

手に職をつけられるか

将来的に安定したキャリアを築くためには、手に職をつけることが大事です。将来性のない業種へ転職し、20代の貴重な時期を費やしてしまうと年齢を重ねたときに転職するのが難しくなります。

将来性のある業種を見極めるのは簡単ではありませんが、AIやロボットに仕事が奪われにくいか、社会的なニーズがなくならないかなどを考慮してみてください。

20代におすすめの仕事5選

仕事の選び方が分かっても「実際どのような仕事が自分に向いているのか」「将来性の高い仕事とは何か」と、悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、20代におすすめの仕事を5つピックアップして紹介します。どれも将来性が高く未経験でも目指せる職業なため、ぜひ参考にしてみてください。

1.ITエンジニア

システムやソフトウェアの開発に携わる技術者です。一口にITエンジニアといっても、プログラマーやシステムエンジニア、インフラエンジニアなどさまざまな職種があります。

成長が著しいIT業界ではITエンジニアの需要が高く、未経験者を積極的に採用する企業が多い傾向にあります。ITエンジニアになれば手に職をつけられ、高収入を得ることも可能です。20代からITの知識を磨いていけば、将来的にITコンサルタントやプロジェクトマネージャーといったIT上級職も目指せます。

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2.Webデザイナー

Webサイトのデザインを設計する仕事です。インターネットの普及によってWebサイト制作の需要は高まっており、Webデザイナーは転職市場において価値が高い職業といえます。

Webデザイナーにはデザインソフトを扱うスキルやWebの知識が必要ですが、未経験者を採用して自社で育成したいと考える企業も少なくありません。ITエンジニアと同様に手に職をつけられる職業であるため、20代におすすめの仕事といえるでしょう。

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3.営業職

営業は自社の商品やサービスを顧客に提案し、成約につなげる仕事です。未経験者を積極的に採用する企業が多く、比較的転職しやすい職業といえます。営業職はコミュニケーションスキルや調整スキルといった、どの仕事にも活かせるポータブルスキルを身につけられるのが魅力です。

20代のうちに汎用性の高いスキルを身につければ、市場価値の高い人材となれるでしょう。またインセンティブ制度のある企業へ転職すると、自分の努力次第で給与を上げられる点もおすすめのポイントです。

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4.看護師

看護師は医師の指示を受けて患者のケアやサポートをする仕事です。AIやロボットにも代替されにくく、将来性の高い仕事といえるでしょう。看護師になるには、看護学校に通って所定の教育課程を修了し、看護師国家試験に合格する必要があります。また看護学校へ通うには300万円程度の学費がかかり、新たに目指すにはハードルが高いといわざるを得ません。

しかし病院の中には奨学金の返済免除や生活費の支援、試験のサポートを行っているところもあるため、働きながら看護師を目指すことも可能です。また看護助手として病院で働きながら看護学校に通えば、看護師に必要なスキルを効率的に習得できます。

5.介護士

介護士は高齢者や障がい者のケアに携わります。高齢化社会によって需要の高い仕事であるにもかかわらず、人手不足が深刻化しています。介護の仕事は未経験者でも働け、社会的貢献度も高い点が魅力です。介護業界は年齢層が高めで、20代の若い人材は頼りにされます。介護福祉士やケアマネジャーの資格を取得してキャリアアップすれば、より安定して働けるでしょう。

20代の転職はマイナビエージェントにお任せ！

転職活動はひとりでも進められますが、求人探しや応募書類の作成に時間がかかってしまう場合があります。また転職にはコツやポイントがあるため、それを知らないまま転職活動をすると長期化してしまうでしょう。

転職の成功確率を上げたい方、スムーズに転職を実現したい方は、マイナビエージェントをご利用ください。マイナビエージェントには、各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しています。転職の方向性が定まっていない方であっても、キャリアプランの構築からサポートしますのでお気軽にご相談ください。

まとめ

仕事を辞めてから転職活動を行うと、長期化してしまった際に経済的な余裕がなくなったり、焦りが生じたりします。しかし心身ともにリフレッシュでき、腰を据えて転職活動に臨めるのがメリットです。メリット・デメリットを考慮したうえで、転職活動のタイミングを検討してみてください。

転職に関する不安や悩みのある方は、ぜひマイナビエージェントにお問い合わせください。転職事情に精通したキャリアアドバイザーが親身に寄り添い、転職成功に向けてサポートします。