第二新卒は過去に転職経験がないため、どの業界や職種を選んだらよいか悩む方も多いのではないでしょうか。転職は人生の大きなターニングポイントとなるため、慎重に転職先を選ぶことが大切です。

この記事では、第二新卒におすすめの業界5選と職種3選を紹介します。転職を成功させるポイントについても解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

第二新卒が転職に有利な理由

「第二新卒は転職で不利」といったイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。第二新卒は新卒で入社して3年以内に退職した人を指しますが、社会人経験があることや年齢が若い点は大きな強みです。ここでは、第二新卒が転職に有利な理由について詳しく解説します。

ビジネスマナーを身につけている

第二新卒は社会人経験があるため、新卒と比べてビジネスマナーを身につけているケースが多くあります。社会人としてのマナーが備わっている分、新卒に比べて教育コストがかからないため転職が有利になるのです。また第二新卒は一度社会人を経験しているため、仕事の大変さを理解している点も評価されるでしょう。

若さゆえの柔軟性がある

一般的に転職では、年齢が若いほど柔軟性やポテンシャルを見込まれて有利です。第二新卒は大学を卒業しても25歳前後であるため、若さを十分アピールできます。また前職を長く勤めていない第二新卒は前の会社のルールや社風に染まっていないため、固定観念に捉われない点も評価されるポイントです。若さを活かして異業種・異業界にも積極的に挑戦できます。

第二新卒におすすめしたい業界や職種の選び方

転職の経験がない第二新卒は、どのような基準で業界や職種を選べばよいか悩んでしまうのではないでしょうか。単純に給与だけで仕事を選べば、やりがいを感じずに早期退職してしまうかもしれません。働きやすさだけで選んでも、将来性がなければ転職せざるを得ない日が来るでしょう。ここでは、第二新卒に向けた業界や職種の選び方を3つ紹介します。

1.給与水準が高い

生きていくうえでお金がすべてではありません。しかし、生活に余裕を持って暮らすことや老後のことを考えると給与は大事です。業界・職種を選ぶ際は、自分が納得できる給与水準であるかどうかも選ぶポイントにしてみましょう。マイナビエージェントの『平均年収ランキング【2020年版】』によると、上位10位を占める業種は「金融・コンサルティング」「IT・通信」「メーカー」です。

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2.将来性が高い

長く安定して働くためには、将来性の高い業界・職種を選ぶことが大切です。将来性を見極めるポイントとして、以下の4つを参考にしてみてください。

• 離職率が低い
• ニーズが高い（需要がある）
• 少子化の影響を受けにくい
• AIやロボットに代替されにくい

3.働きやすい

給与や待遇がよく、将来性が高かったとしても、働きにくい仕事は長続きしません。ストレスも溜まりやすく、体調や精神的な不調につながるため注意が必要です。人によって働きやすい仕事は異なりますが、「労働時間」「社風」「自分の興味がある分野か」といった観点から働きやすさを見極めるとよいでしょう。

第二新卒や未経験におすすめの業界5選

業種・職種の選び方が分かっても、具体的にどの業界を選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。ここでは第二新卒や未経験におすすめの業界を5つピックアップして紹介します。興味のある分野や自分に合っている業界だと感じれば、前向きに検討してみてください。

1.IT業界

IT業界とは、IT（情報技術）を活用したサービスを扱う業界のことです。大きく分けて「インターネット・Web業界」「通信インフラ業界」「情報処理サービス業界」「ソフトウェア業界」「ハードウェア業界」の5つがあります。IT業界がおすすめである理由は「将来性が高い」「人手不足」「手に職をつけられる」といった点です。

IT業界はITに関する知識が必要ですが、未経験者にも幅広く門戸を開いています。若くて吸収力の高い第二新卒であれば、IT業界未経験でもすぐに仕事を覚えて活躍できるでしょう。

2.広告業界

インターネットやSNSが普及し、Web広告が盛んになった現代において、広告業界への転職はおすすめです。広告業界といってもビジネスモデルはさまざまですが、代表的なのが広告代理店といえます。広告代理店はクライアントの広告・宣伝を代行する会社です。

広告代理店の職種には、広告プランナーやデザイナー、コピーライターなどがあります。一般的にクリエイティブ職は未経験だと転職するのは難しいと言われていますが、第二新卒であればポテンシャル採用に期待できます。手に職をつける点でもおすすめです。

3.人材業界

人材業界とは、人材を探している企業と仕事を探している人とをつなぐ業界のことです。人材紹介や人材派遣、求人広告などが該当します。昔と比べて多くの人が転職するようになった現代では、人材業界は一定のニーズをキープしています。

人材業界の営業は未経験者も積極的に採用しているため、第二新卒の転職先としておすすめです。コミュニケーションスキルや営業スキルを磨きたいと考えている方にも、ぴったりの業界といえるでしょう。

4.商社業界

商社業界の中の「専門商社」は転職しやすく、第二新卒におすすめです。専門商社とは特定の商材を扱う商社のことで、総合商社と比べて企業数が多いため転職しやすいといえます。扱う商品の数も限られており、覚えることが特別多いわけではありません。専門商社でよく募集されるのは営業職ですが、営業未経験であってもビジネスマナーとコミュニケーションスキルがあれば十分活躍できるでしょう。

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5.金融業界

金融業界は銀行や保険会社、証券会社などが属する業界です。金融業界がおすすめである理由として、「年収が高い」「安定している」といった点が挙げられます。しかし、「金融業界は第二新卒や未経験だと転職が難しいのでは」と思う方も多いでしょう。

たしかにメガバンクや大手銀行などは未経験の中途採用が難しいといえます。しかし、地方銀行や保険会社は「未経験可」の求人が多くあります。お金の知識は普段の生活に活かせるため、金融の知識を身につけたい方にもおすすめです。

第二新卒や未経験におすすめの職種3選

ここでは、第二新卒・未経験におすすめの職種を3つピックアップして紹介します。未経験でも転職しやすく、手に職をつけるという観点から選んだ職種です。とはいえ、仕事には向き不向きがあります。ここで紹介する職種を参考にしつつ自分に合う職種を選びましょう。

1.営業職

営業職は未経験者にも幅広く門戸を開いている職種です。第二新卒で営業経験がなくても、コミュニケーションスキルや人柄を評価されれば転職できます。営業職はインセンティブによって給与が上がりやすい点が魅力です。自分の頑張りが数字となって返ってくるため、モチベーション高く働けます。「人と話すのが好き」「フットワークが軽い」といった方は営業職への転職を検討してみましょう。

2.エンジニア

エンジニアは専門性の高い職種で、手に職をつけたい方におすすめです。特におすすめなのはIT業界のエンジニアで、プログラマーやシステムエンジニア、ネットワークエンジニアなどがあります。中でもプログラマーは未経験でも転職しやすく、細かい作業が好きな方にぴったりの職業です。IT業界で経験を積んでスキルを習得していけば、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントといった上級職にもキャリアアップできます。

3.クリエイティブ職

クリエイティブ職とは、デザインや映像、文章などの「新しいものを生み出す仕事」をする人のことです。具体例としては「デザイナー」「ライター」「ディレクター」などが挙げられます。クリエイティブ職の中でもおすすめなのが、WebデザイナーとWebライターです。

WebデザイナーはWebサイトのデザインやレイアウトを作成する仕事、WebライターはWeb媒体で文章を書く仕事を行います。クリエイティブ職はリモートワークやフレックスタイム制などの多様な働き方ができることや、新型コロナウイルス感染症の影響を受けにくいためおすすめです。また経験を積めばフリーランスとして独立できます。

第二新卒が転職を成功させる5つのポイント

転職経験のない第二新卒は、どのように転職活動を進めたらよいのか分からないのではないでしょうか。転職活動は就職活動とは別物であるため、押さえるべきポイントも異なります。ここで紹介する、転職成功のポイント5つを参考に転職活動を進めてみてください。

1.キャリアプランを明確にする

キャリアプランとは、自分の将来の理想像を明確にし、実現するためにどのような経歴を積むかという計画のことです。キャリアプランを明確にすれば転職活動に軸が生まれ、自分がいま何をすべきなのかが分かります。異業種・異業界にも挑戦できる第二新卒だからこそ、転職を機にキャリアプランを明確にしてみましょう。

2.自己分析して自分の強みを明確にする

自己分析をすれば自分の長所・短所が明確になり、どの仕事が向いているのかが分かります。転職活動では自分の強みをアピールすることが大切です。採用面接でも自分の長所・短所を聞かれることが多いため、スムーズに答えられるようにしておきましょう。自己分析が難しい場合は、家族や友人に自分のことを評価してもらうのがおすすめです。

3.業界研究や企業研究をする

自分に合う業界や会社を見つけるためには、業界研究・企業研究が大切です。IT業界であれば、「IT業界では何が流行っているのか」「代表的な企業や技術は何なのか」などを調べます。企業研究では志望先企業の社風や事業内容、口コミなどを調べるとよいでしょう。企業研究で志望先企業の理解を深めれば、志望動機にも説得力が出ます。

4.ポジティブな転職理由にする

第二新卒の採用面接では、前職の退職理由を聞かれやすい傾向があります。そこでネガティブな転職理由を伝えると「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」といった不安を持たれるでしょう。たとえ前職の退職理由がネガティブな内容であっても、ポジティブな内容に変換して伝えることが大切です。

5.選考対策を徹底する

新卒と第二新卒では選考で見られる部分が異なるため、就職活動と同じ感覚で転職活動に臨まないようにしましょう。第二新卒の採用では前職についてよく聞かれます。「なぜ退職したのか」「前職で得たものは何か」など、聞かれやすい質問にはスムーズに答えられるようにしておきましょう。またビジネスマナーも注意深く見られるため、言葉遣いや立ち振る舞いには気をつける必要があります。

第二新卒で転職をお考えの方はマイナビエージェントへご相談ください

第二新卒におすすめの業界は「IT業界」「広告業界」「人材業界」「商社業界」「金融業界」です。業界や職種を選ぶ際は、給与水準や将来性の高さ、働きやすさをポイントに検討してみましょう。

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