更新日:2024/03/11
この記事のまとめ
「現職ではやりたい仕事ができない」などのミスマッチを感じたときに、転職を考えることがあるでしょう。しかし25歳での転職は本当に最適な選択肢なのか、理想の転職を実現するにはどうすればよいのかなど思い悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、25歳の転職はどのような方向性で進めればよいのかを紹介します。25歳は転職するのに遅い年齢ではありません。明確な目的を定めて転職活動に取り組むことで、転職を成功させられるでしょう。
目次
転職目的や転職で実現したいことは人によって異なります。25歳で転職する場合、転職の方向性は以下の2パターンのいずれかに該当するのが一般的です。まずは自分がなぜ転職したいのかを考えることで、どのように転職活動に取り組めばよいかが明確になります。
転職により、習得したスキルやこれまでの実務経験を活かしてキャリアアップを目指すことが可能です。25歳で転職する場合、大卒であれば3年程度の実務経験があります。実務経験は、キャリアアップを目的とする転職において大きな武器として役立ちます。
経験やスキルを高く評価してくれる企業に転職できれば、現職で働き続けるより速いペースでキャリアアップできるケースもあるでしょう。キャリアアップのために転職したいのであれば、ベンチャー企業をはじめ成長中の企業や成果主義の評価制度を取り入れている企業を目指すのがおすすめです。
新卒で入社した企業や業界が自分に合わないとミスマッチを感じているときは、異業種転職を検討するとよいでしょう。25歳は第二新卒に分類され、一般の中途採用者に比べてポテンシャルや熱意を重視した選考を受けられます。一定の社会人経験があるもののまだ新卒に近い存在であり、将来性に期待できるためです。
キャリアチェンジ目的で異業種転職を検討している方は、第二新卒枠を用意している企業を中心に検討するとよいでしょう。
25歳で転職を考えるようになる理由には、どのようなものがあるのでしょうか。厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、25歳~29歳の転職理由として多いものは以下のとおりです。
上記の理由を見ると、条件面を含めてミスマッチに悩んでいる方が多いと考えられるでしょう。転職の方向性を定めるためにも、まずは自分がなぜ転職したいと思っているのかを明確にすることが大切です。
第二新卒の採用に力を入れている企業があることに伴い、25歳前後の人材の需要は高いといえます。まだ若い年齢で将来性に期待できるだけでなく、一定の社会人経験があることで戦力になるまでの期間が短く教育コストがかからないためです。
厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、2022年に転職した25歳~29歳の方の割合は男性で15.3%、女性で14.1%です。20歳~24歳で転職した方の割合は男女ともに14.7%、30歳~34歳で転職した方の割合が男性で9.5%、女性で14.0%であることを踏まえると、25歳の方は比較的転職しやすい状況にあるといえるでしょう。
25歳で転職するのがよい選択肢かどうかは、転職したいと思っている理由によって異なります。自分の転職理由が以下の3つのいずれかに当てはまるのであれば、転職するのがおすすめです。ここでは、25歳での転職がおすすめな人の特徴を3つ紹介します。
これまでの社会人経験を通じてキャリアの方向性が定まっている方は、必要に応じて転職を検討するとよいでしょう。長期的なキャリアプランが明確であれば転職の軸が定まり、ミスマッチを防ぎやすいためです。
キャリアの方向性を定める段階で、自分が何をやりたいのか、どのような職種・企業に転職するとよいのかが明らかになります。企業選びの際には、思い描いたキャリアを実現できるところを探しましょう。
このまま働き続けても自分が望むキャリアプランを実現できないときも、転職を検討するとよいでしょう。
最初は自分のやりたいことができると考えて入社した場合でも、後から現職で自分が望むキャリアプランの実現が難しいことに気づく場合があります。望むキャリアプランを実現できない環境で働き続けても、時間を浪費するだけです。早めに転職活動に取り組んで、本当に自分がやりたいことを実現できる企業を探すことをおすすめします。
25歳の転職者は第二新卒枠を狙うことで、異業種転職を実現しやすい状況です。そのため、現職に対してミスマッチを感じているのであれば、早い段階で異業種・異職種への転職を検討するとよいでしょう。
入社前には自分がやりたい仕事であると確信していた場合でも、実際に働き始めてからイメージとのギャップに悩まされるケースは少なくありません。ほかにも、社会人経験を積んだことでやりたい仕事が変化するときもあるでしょう。
どのような理由だったとしても、ミスマッチに悩んでいるのであれば、有利に転職できる状況であるうちに行動するのがおすすめです。
25歳は転職におすすめの年齢であるとはいえ、状況によっては転職自体が向いていないケースがあります。自分の状況や転職理由が以下で紹介する4つのポイントのいずれかに該当している場合は、一度考え直してみましょう。
急いで転職すると再びミスマッチに陥るなどして後悔するケースも多いため、落ち着いて考えることが大切です。
転職によって実現したいことが決まっているわけではなく、現職を辞めたいと思っているだけのときは注意が必要です。職場の人間関係で悩んでいるときやミスマッチを感じているときは、上記のように考えがちです。しかし、現職を辞めることのみを目的にすると転職の軸が定まらず、自分に向いている仕事を探すのが難しくなります。
現職を辞めたいと思っている方は、さらに転職理由を深掘りして5年後や10年後にどのようになっていたいかを具体的に思い描きましょう。長期的なキャリアプランを可能な限りイメージすることが大切です。キャリアプランは応募書類に記したり面接で伝えたりするため、選考対策にもつながります。
やりたい仕事が決まっていない状況で転職するのも危険です。何がやりたいかを明確に決めていないと、転職してからミスマッチに悩む結果に陥りかねません。
これまでの経験を通じて現職がやりたいことではなかったと気づいただけでは、転職理由として不十分です。そこからさらに深掘りして、自分がやりたいことは何かを考えてみましょう。
まずはこれまでの経験を振り返り、今後のキャリア形成に役立ちそうなスキルや経験を可視化します。続いて自分にできることや強みが何かを考えてみると、徐々に何がやりたいか見えてくることがあるでしょう。転職エージェントのキャリアアドバイザーなどに相談するのもおすすめです。
自分の悩みが転職以外の方法で解決できる場合、まずはそちらを試したほうがよいでしょう。一例としてパワハラに悩んでいるのであれば、社内の相談窓口に相談するだけで解決する場合があります。現職がやりたい仕事でないときは、社内公募制度を活用して別のチームに異動することも検討できるでしょう。
企業ごとにシステムが異なるため、まずは現職にどのような制度があるかを確認することが大切です。転職以外の解決策を試しても望んでいる結果が得られなかった場合は、次のアクションとして転職を検討しましょう。
25歳は転職するのに比較的有利な年齢とはいえ、すでに複数回転職しているときは注意が必要です。短期離職を繰り返す「ジョブホッパー」と呼ばれる状態に陥っていると、転職しても長続きしないのではないかと思われて選考に通過するのが難しくなります。
すでに複数回転職している方は、ある程度現職にとどまってスキルアップしてから転職活動を始めたほうが採用に有利に働く可能性が高いでしょう。
25歳での転職には、有利・不利の両面があります。転職するときには、どのようなポイントが有利・不利になるのかを理解したうえで適切な選考対策を講じることが欠かせません。25歳で転職する具体的なメリット・デメリットは以下のとおりです。
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転職を成功させるには、いくつかのコツを押さえて転職活動に取り組むことが大切です。ここでは、25歳の転職で意識したい4つのコツを紹介します。スムーズに転職するとともに、ミスマッチを予防するためにも転職活動に取り組む際は常に意識しておくとよいでしょう。
まずは、自分がなぜ転職したいと思っているのかを明確にしましょう。「ワークライフバランスを改善したい」「やりたい仕事にチャレンジしたい」といった表面的な理由だけでは不十分です。「IT業界で長期的に活躍すべく、プログラマーに転職してキャリアをスタートさせたい」のように、今回の転職で何を実現したいのかというところまで具体的に考えましょう。
そのうえで「第二新卒採用に積極的なIT企業を選ぶ」「成果を出せばキャリアアップできる環境を用意している企業を選ぶ」など、企業選びの軸を明確にするのがおすすめです。
転職で実現したいことを考えるときには、長期的なキャリアプランもセットで考慮しましょう。最初に長期的なキャリアプラン(目的)を決め、次にそこへ至るまでの短期・中期のキャリアプランを考えるとイメージしやすくなります。
最終的にIT業界でプロジェクトマネージャーとして活躍するという目的を定めた場合を考えましょう。目標を実現するには、ITエンジニアとしての経験を積んでプロジェクトリーダーやITアーキテクトにキャリアアップし、さらに経験を積んでプロジェクトマネージャーを目指すのが一般的です。上記のように具体的なキャリアプランを思い描くと、今回の転職で何を実現すればよいかが見えてきます。
具体的なキャリアプランと転職の方向性が定まったら、選考で武器になる経験やスキルを可視化しましょう。25歳になるとある程度の社会人経験があるため、その経験を通じて培ったテクニカルスキルやビジネススキルを発揮できます。
キャリアアップ目的の同職種転職では、専門性が高いテクニカルスキルをアピールすると効果的です。異業種転職では、ビジネススキルやコミュニケーションスキルといったポータブルスキルをアピールしつつ、将来性や熱意を伝えるとよいでしょう。
転職活動をスタートするタイミングは現職を辞める前がおすすめです。退職後に転職活動を始めたほうが時間を確保できるものの、収入が途切れることで急いで転職しなければいけない状況に陥るケースがあります。
退職前に転職活動をスタートすれば、当面の収入を確保できているため過度に急ぐ必要がなく、ある程度の時間をかけて自分に合った企業を探せるのがメリットです。ただし、在職中に転職活動を進める場合、転職活動に充てられる時間が少なくなったり選考のスケジュール調整が難しくなったりするのがデメリットといえます。
これから転職を考えている25歳の方は、第二新卒を積極的に採用している企業を中心に検討することをおすすめします。第二新卒採用に積極的な企業に応募するメリットは以下のとおりです。
企業は第二新卒枠で採用する人材に対して、将来的に自社の貴重な戦力として活躍してくれることを期待しています。そのため、ポテンシャルを重視した選考を受けられるのが魅力です。
さらに、第二新卒は新卒に比べて社会人経験がある分、基本的なビジネスマナーを教える必要がありません。短期間で戦力になる一方で企業の研修コストを削減できるという魅力的な人材であることから、新卒より有利に転職しやすいのです。
ミスマッチをはじめとした転職失敗のリスクを減らし、望むキャリアプランを実現するためには転職エージェントの活用をおすすめします。転職エージェントを利用すると、なぜ有利に転職できるのでしょうか。
ここでは、転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーと二人三脚で転職活動を進めるメリットを紹介します。
転職者をサポートするキャリアアドバイザーは、転職市場の実情や企業のニーズ、最新の転職動向を熟知しています。そのため、ひとりで転職活動に取り組む場合とは異なり、最新情報に基づいた転職サポートを受けられるのがメリットです。
キャリアアドバイザーは求人の紹介だけでなく、キャリアの相談や選考対策も担当してくれます。いずれもより有利に転職するうえで欠かせないサポートといえるでしょう。キャリアプランの可視化やアピールポイントの整理などの面でメリットが大きいため、可能な限り転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントは、登録者だけに紹介する非公開求人を保有しているのが一般的です。そのため、転職エージェントに登録することで、より自分に合った求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
アプローチできる求人数を増やすことは、多くの情報を比較・検討して自分のキャリアプランを実現できる転職先を探すために大切です。転職エージェントを利用する大きなメリットのひとつといえるでしょう。
25歳で転職することを検討しているのであれば、第二新卒の転職に強い転職エージェントを活用するのがおすすめです。マイナビエージェントには第二新卒の転職事情に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、一人ひとりのキャリアプランや転職の軸をヒアリングしたうえで最適なサポートを提供します。
第二新卒向けの求人も豊富に扱っているため、転職を検討しているのであれば早めにご相談ください。応募書類の添削や模擬面接といった選考対策も全力でサポートします。
キャリアアップ目的の同職種転職、ミスマッチ解消目的の異業種転職のどちらでも比較的有利なのが25歳での転職です。しかし、転職を成功させるにはキャリアプランをきちんと考えたり企業研究・選考対策を念入りにしたりすることが欠かせません。
ひとりで転職活動を進めるのは負担が大きいため、できるだけ早い段階でマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントは第二新卒向けの求人も豊富に保有しており、転職目的を実現できる求人を紹介しています。
併せて選考に突破するための対策やキャリア形成の支援も実施しています。少しでも有利に転職したいと考えている方や転職のプロに相談してキャリアの方向性を決めたい方は、ぜひマイナビエージェントにご登録ください。
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