更新日:2022/12/07
この記事のまとめ
新卒で就職した職種が自分に合わず、第二新卒として転職することを検討している方もいるのではないでしょうか。第二新卒の転職では営業職がおすすめであると聞くことがあります。
そこでこの記事では、営業が本当に第二新卒の転職におすすめなのかを紹介します。ミスマッチに悩んでいるなどの理由で転職を検討している方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
自分が本当に営業職に向いているかよく考えてから転職することで、再びミスマッチに悩まされる可能性を低減できます。
目次
求人情報に「第二新卒歓迎」と記載されているケースがありますが、そもそも、「第二新卒」とはどのような人材なのかを正しく理解できていない方もいるのではないでしょうか。
第二新卒に明確な定義はありませんが、求人を出している多くの企業においては、「新卒で就職したものの、何らかの理由で数年以内に転職する人」を意味します。例えば、新卒で入社したが、「やりたい仕事ではなかった」「企業風土に不満がある」などの理由で転職を検討する人も第二新卒に該当します。
実際に転職を検討していると、「第二新卒の転職には営業がおすすめ」と耳にする機会があります。そのように聞くと、なぜ営業がよいのだろうかと疑問に思うものです。
ここでは、第二新卒の転職先に営業が向いていると言われている理由を3つ挙げています。比較的転職しやすい職であるため、自分が営業職に適性がある場合は、検討してみてもよいでしょう。
営業職はエンジニアや企画職とは異なり、入社前に専門的な知識や高度なスキルを必要とするケースが少ないという特徴があります。そのため、第二新卒や未経験者を積極的に採用しているのが特徴です。
実際に営業職として働くには商品知識が求められますが、そのような知識は企業が取り扱っている商品によって大きく異なるため、入社後に学ぶのが一般的といえるでしょう。ポテンシャル採用を実施している企業も多く、第二新卒として転職しやすい業種です。
インセンティブが充実している企業も多く、成果を出せれば高収入を実現できるのも営業職の魅力です。「成果を出して高収入を得たい」「自分が出した成果を正しく評価してほしい」「成果を数値化して可視化できる職がよい」と考えている方に向いているでしょう。
ただし、インセンティブがどの程度充実しているかは企業によって差があります。転職するときには賃金体系を細かくチェックし、出した成果がきちんと報酬に反映されるかチェックしたほうがよいでしょう。
営業職は、自社の商品を宣伝してより多くの顧客に販売することが仕事です。どこの企業にも存在する職種で、求人数も多い傾向があります。さらに、一度入社した社員がそのまま定着するとは限らず、離職率が高めなのも特徴です。
これらの要因が複合的に絡み合って営業職の求人がさらに増加しており、第二新卒にとって転職しやすい状況といえます。求人数が多ければ選択肢が豊富なため、自分にマッチした企業を探しやすいでしょう。
第二新卒として転職を検討しているすべての方にとって、営業職がおすすめであるというわけではありません。ほかの職種と同様に向き不向きがあるためです。このように聞くと、自分が営業職に向いているのか不安に感じる方もいるでしょう。
そこで、ここでは営業職に向いている方の特徴を紹介します。これらの4つの要素をチェックし、自分が該当しているか分析するとよいでしょう。
ヒューマンスキルとは、円滑なコミュニケーションで人間関係を良好に保つために必要なスキルの総称です。ヒアリングスキルやプレゼンテーションスキル、交渉力などが含まれます。
これらのスキルはどのようなビジネスに携わるとしても重要ですが、コミュニケーションを取る機会がとくに多い営業職ではなおさら大切です。相手の要望を聞いて適切な解決策を提示したり、自社の商品がどのように役立つのか紹介したりするためには、ヒューマンスキルが欠かせないでしょう。
営業職は基本的なヒューマンスキルを有しており、他者とコミュニケーションを取るのが好きな方に向いています。
実際に営業職として働き始めると、訪問のスケジュールを組んだり多くのタスクを処理したりする必要があります。業務に充てられる時間は限られており、効率的に働くためにも高度なスケジュール管理が求められるでしょう。
予定を組んだり段取りを考えたりすることは営業として働くうえで欠かせないため、これらが得意な方は営業職に適性があります。普段から自分のスケジュール管理を意識するとよいでしょう。
自社製品を紹介しても断られたり、なかなか成約につながらなかったりすることも多く、ストレスを感じがちなのも営業職の特徴です。場合によっては定めた目標を達成できずに焦ることもあるでしょう。ストレスの原因は社内外のあらゆるところに存在しています。
日々さまざまな状況で強いストレスを感じるため、営業職として活躍するためにはストレス耐性が欠かせません。自分なりのストレス解消法を見つけ出し、うまく対処する必要があります。
多くの企業で営業職の報酬体系にインセンティブ制度を導入しており、成果を出せば出すほど高収入を得られます。しかし、成果は適当に働いていれば勝手に付いてくるものではなく、自分で数値目標を定めて達成するように努力しなければなりません。
日々の業務では、売上を上げるにはどうすればよいのか、多くの顧客にアプローチするには何ができるかなどを考えることが大切です。自分で目標を定め、その目標にコミットできる方が営業職に向いています。
営業活動は主に、「新規開拓」「ルート営業」「インサイドセールス」の3つに分けられます。どの分野に携わるかによって業務内容が大きく異なるため、転職活動をスタートする前にチェックしておくとよいでしょう。
ここでは、3分野それぞれの具体的な仕事内容を紹介します。業種や企業によってメインとしている分野が異なるため、自分がどの分野に向いているのかを明確にしておくことが大切です。
今まで自社と取引がなかった相手に対して営業活動を展開し、自社の商品を販売するのが新規開拓です。新規開拓に用いる営業手法の一例には以下のものが存在します。
いずれの方法も、新たな取引先を見つけるために行います。自社とこれまでに何らかの接点がある相手ではないため断られるケースも多く、精神的な負荷が高いといえるでしょう。
ルート営業とは、すでに自社と取引関係にある顧客を訪問してさらに売り上げを伸ばしたり、新商品を紹介したりするタイプの営業です。営業だけではなく、販売した商品のフィードバックをもらって開発に伝えたり、アフターサポートの窓口になったりするケースもあります。
新規開拓とは異なり、すでに自社と関係がある相手を訪問するため、精神的な負荷は低めです。一方で、ひとりが担当する顧客が多い場合などは激務に陥るケースもあるでしょう。業種によっては時間外の対応が発生するなど、新規開拓とは別の面できつい部分があります。
直接顧客先を訪問せず、電話やメールなどの通信手段を用いて営業するのがインサイドセールスです。具体的な手法には以下のようなものがあります。
インサイドセールスはマーケティングにも関連する分野で、市場から見込み顧客を発掘するのが目的です。企業によっては、専門のチームを編成していることもあります。
営業が携わる商品は多種多様で、どのような商品に携わるかによって、仕事内容ややりがいに大きな差が出るでしょう。第二新卒として営業への転職を検討していると、どの業種を選べばよいか迷うこともあります。
そこで、ここからは第二新卒の転職におすすめの業種を5つ紹介します。職種選びで悩んでいる方は、ぜひご参考ください。
システムやソフトウェア、Webサービスなど、ICT技術を活用して開発された商品を販売するのがIT営業です。既製品のソフトウェアを販売する企業もあれば、委託を受けてオリジナルのシステムを開発する企業も存在します。
IT営業が取り扱う商材は多種多様なため、転職するときにはどのような商材をメインとしている企業かを詳しくチェックしましょう。ICT技術はますます進歩しており、AIをはじめとした新たな技術を活用した製品も出回っています。営業先は法人がメインで、BtoBの無形商材営業に分類されます。
個人向け・法人向けの保険商品を販売するのが保険営業です。生命保険会社や損害保険会社、保険代理点に所属し、取り扱っている保険商品のなかから一人ひとりにマッチしたものを提案し、契約に結びつけます。
契約を獲得するには、相手のニーズを把握するヒアリングスキルと最適な商品を紹介する提案力が求められるでしょう。インセンティブが充実していて成果を出せれば高年収を実現しやすいのが魅力です。
不動産営業は、土地や建物(戸建て・集合住宅・オフィスビルなど)の売買や仲介に携わります。業務内容は、自社で開発した物件の販売や中古物件の仲介、賃貸の仲介などです。不動産は高額な商品であり、成約難易度が高いのが特徴です。
一方で成約したときのインセンティブが充実していることが多く、やりがいがあって高年収を実現しやすいのがメリットといえます。不動産関連の会社には、ハウスメーカーや不動産仲介業者などがあり、入社する企業によって取り扱う不動産のタイプが異なるでしょう。
メーカーに在籍し、自社で生産している商品を販売するのがメーカー営業です。一言でメーカーといっても、機械類や食品、半導体など生産しているものはさまざまです。メーカー営業に転職する場合、自分が興味を持っている分野の製品を製造しているところを選ぶとよいでしょう。
メーカーはエンドユーザーに直接製品を販売するケースもありますが、基本は卸売業者や代理点を通じて製品を販売します。したがって、基本的にBtoBの営業がメインです。
新規開拓を目的とした飛び込み営業よりルート営業がメインの企業が多いため、新規開拓が苦手だと感じている方に向いています。
広告営業は、広告を出したい企業と掲載したいメディアをつなぎ、広告出稿をサポートする職種です。広告物の制作やスケジュール管理にも携わるため、業務は多岐に渡ります。
広告代理点に所属するのが基本ですが、広告代理店には複数のメディアを取り扱う「総合広告代理店」と特定のメディアのみを取り扱う「専門広告代理店」が存在します。在籍する広告代理店によってビジネススタイルが異なるため、自分がどの分野で働きたいかを明確にしたうえで転職活動を進めましょう。
営業職へ転職することを決断したら、自分が思い描いているキャリアパスを実現するために転職活動に取り組みましょう。転職活動を成功させるには、覚えておきたいポイントがいくつかあります。
ここからは、転職活動を進めるときに意識したいコツを3つ紹介します。転職活動をスムーズに進めて自分にマッチした企業に入社するためにも、チェックしておきましょう。
営業にはさまざまな種類があるため、自分に向いている業界を選ぶことが大切です。そのため、まずは自分がどの分野に携わりたいのかを明確にしましょう。一例として、ソフトウェアやシステムに携わりたい方はIT営業を、住宅に携わりたい方は不動産営業を目指すのがおすすめです。
向いていない業界に転職するとミスマッチに悩む結果になりかねないため、転職活動をはじめる前には十分な時間を確保し、どの分野に進むかを吟味しましょう。
第二新卒として営業職を目指すのであれば、「未経験歓迎」「第二新卒歓迎」と明記されている求人を選ぶとよいでしょう。そのような求人は実務経験よりも将来性を重視しており、比較的採用されやすいのが特徴です。
未経験者を採用している企業は研修制度が整っているケースが多く、第二新卒で入社しても仕事の進め方が分からず困ることは少ないでしょう。
第二新卒は実務経験が少ないため、経験をアピールして転職するのは現実的ではありません。そのため、求人を選ぶときはポテンシャル採用を重視している企業を選ぶとよいでしょう。
基本的なヒューマンスキルを磨きつつ、ポテンシャル採用に積極的な企業を選ぶことで転職を成功させやすくなります。将来性に期待できる第二新卒ならではの武器です。
新卒で就職した企業でミスマッチに悩まされており、転職を検討している方は多数存在します。そのような方におすすめできる職種のひとつが「営業職」です。営業職は入社前の専門知識が不要な業界も多く、比較的転職しやすいといえるでしょう。
営業といってもさまざまな種類があるため、選びにくいと感じることがあるでしょう。そのように悩んでいる場合は、ぜひ一度マイナビ営業エージェントにご相談ください。マイナビ営業エージェントは第二新卒の転職もサポートしており、経験豊富なキャリアアドバイザーが詳しくヒアリングし、あなたにとってベストな転職をお手伝いします。
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