更新日:2024/11/26
この記事のまとめ
第二新卒は社会人経験が少ないことから、ITエンジニアへの転職が難しいと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、第二新卒の若さを活かしてポテンシャル採用を狙えるほか、転職活動のポイントを押さえれば転職を有利に進めることも可能です。
この記事では第二新卒に向けて、ITエンジニアへの転職を成功させるポイントやおすすめの職種を紹介します。第二新卒がITエンジニアに転職しやすい理由も解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
第二新卒は経験やスキルが浅いことから、ITエンジニアへの転職時に不利に働くと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、第二新卒はポテンシャル採用が見込めるため、ITエンジニアへの転職は成功しやすいといえます。ここでは、第二新卒がITエンジニアへの転職が成功しやすい理由について詳しく紹介します。
一般的に第二新卒は、学校卒業後1〜3年ほどで転職を志す人を指します。年齢は最終学歴によっても異なりますが、大卒であれば25歳前後、大学院卒でも20代です。20代は社会人経験が浅いものの、将来性を期待されて採用されるケースが多くあります。
将来、IT業界ではIT人材が大幅に不足するといわれています。いまではAIやIoT、ビッグデータなど、多くの企業がIT化に取り組んでいます。しかし、そういった先端技術に対応できる優秀なIT人材が不足しているのが現状です。第二新卒・未経験であっても、採用して自社で育てたいと考えるIT企業が多い傾向にあります。
第二新卒はITエンジニアへの転職が成功しやすいといわれていますが、内定が獲得できない人もいます。ここでは、第二新卒で内定が獲得できない人の特徴を2つ紹介します。確実に内定を獲得するためにも、きちんと押さえておきましょう。
ITエンジニアの求人のなかには「未経験者歓迎」「第二新卒歓迎」とうたったものもあります。しかし、ITエンジニアは専門的な知識を要する職種であるため、勉強する意欲がない人は採用されにくいでしょう。
採用面接においても志望先企業がどのような事業を行っているのかを調べないまま臨めば、入社意欲があるのかを疑われてしまいます。たとえ未経験であっても最低限のITリテラシーを身につけてから転職活動に臨めば、転職活動を有利に進められるでしょう。
第二新卒にとってポテンシャルは大きな強みですが、それ以外の強みがなければ、ほかの第二新卒と比較されたときに内定を勝ち取れなくなります。ポテンシャル採用は若い人すべてが持つ共有の強みであることを認識し、ライバルに負けない独自の強みを作ることが大切です。
ITエンジニアといってもさまざまな職種があります。そのため、未経験者は特にどの職種を選べばよいか迷ってしまうでしょう。ここでは、第二新卒・未経験者が転職しやすいITエンジニアの職種を5種ピックアップして紹介します。気になる職種があれば、ぜひ転職を検討してみてください。
コンピューターのプログラムを作成するのがプログラマーです。一般的に、システムエンジニアが設計したシステムに対してプログラマーがプログラミング作業を行います。プログラマーが作成するシステムやソフトウェアは多岐にわたり、身近なものであればテレビやスマートフォン、ゲームなどがあります。
プログラマーの業務にはJavaやPerl、PHPといったプログラミング言語の知識が欠かせません。プログラミングが学べる資格や学習サイトは豊富にあるため、独学でも知識・スキルを身につけることが可能です。
WebサイトやWebアプリケーションなどを設計・開発するのがWebエンジニアです。Webエンジニアは大きく分けて「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」の2つに分類されます。ユーザーが触れる部分の開発を行うのがフロントエンドエンジニア、サーバーやデータベースの構築を行うのがバックエンドエンジニアです。
Webエンジニアには、JavaやPHP、PythonといったWeb系のプログラミング言語を扱うスキルが求められます。
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サーバーの設計・構築・管理をするのがサーバーエンジニアです。サーバーエンジニアの仕事は「構築業務」「保守業務」の2つに大きく分類されます。構築業務はサーバーの使用用途に合わせて必要なスペックや台数を検討し、設計・配置を行った後、OSやアプリケーションをインストールする業務です。保守業務は構築したサーバーを実際に運用する業務で、サーバーの監視やバックアップなどを行います。
ネットワークインフラの企画・設計・運用などを行うのがネットワークエンジニアです。サーバーエンジニアと混同されがちですが、ネットワークエンジニアはサーバーエンジニアによって構築されたサーバーを土台にして、ネットワークを構築します。
ネットワークエンジニアはネットワークに関する知識に加え、無線LANやDNS、Webサーバーに関する知識が必要です。また、要件定義ではクライアントの要望を引き出すためのコミュニケーションスキルも欠かせません。
IT製品やソフトウェアが仕様書どおりに作られているかをテストするのがテストエンジニアです。テスト計画の策定からテストの実施、開発部門への改善提案まで請け負います。テストエンジニアにはテスト工程と技法に関するスキルや品質管理の知識、プレゼンテーションスキルなどが必要です。
IT業界未経験者はテスターとしてテスト関連の知識を習得するか、ITエンジニアに必要な基礎知識を身につけてからテストエンジニアへの転職を目指すと、スムーズに転職活動を進められるでしょう。
職種や企業によって求められるスキル・知識は異なりますが、IT関連の知識やコミュニケーションスキルなどはどのITエンジニアにも共通して求められます。ITエンジニアへの転職を目指す人は、ここで紹介する3つの知識・スキルを押さえておきましょう。
未経験者歓迎の求人であっても、最低限のITリテラシーは身につけておくことが大切です。ITに関する専門用語は多いうえに複雑で、無知識のまま転職すると社内での会話についていけなくなる可能性があります。インターネットや情報処理など、少しでも勉強してから転職活動に臨むことをおすすめします。
ITエンジニアはひとりで黙々と仕事をこなすイメージを持っている人も多いと思いますが、実際はクライアントや開発メンバーと接する機会が多いため、コミュニケーションスキルがある程度必要です。コミュニケーションスキルが高いほど、クライアントに対してシステムの説明や仕様の確認を円滑に行え、信頼関係を構築できるでしょう。
ITに関する技術やトレンドは変化が速いため、常に新しい知識・スキルを学び続ける向上心が大切です。専門性の高いITエンジニアになれれば、顧客満足度の向上につながるほか、収入アップも期待できるでしょう。知識を身につける方法として、資格を取得したり、プログラミングスクールに通ったりする方法があります。
第二新卒でポテンシャルがあっても、簡単に転職できると思わないようにしましょう。転職成功のポイントやノウハウを知らないまま転職活動を行うと、転職に失敗してしまう恐れがあるため、注意が必要です。転職前にここで紹介する5つのポイントを押さえておきましょう。
第二新卒は新卒で入社して数年以内に転職する人を指すため、「またすぐに辞めてしまうのではないか」といった不安を抱かれる可能性があります。そのため転職理由がネガティブなものであっても、ポジティブな表現に転換することが大切です。たとえば「思っていた仕事ができなかった」といった転職理由の場合、「活躍できるフィールドを広げたい」といったように言い換えるとよいでしょう。
転職をゴールとはせず、将来のビジョンや目標などが叶えられる職場へ転職することが大切です。将来のビジョンが曖昧なまま転職してしまうと、同じような問題にぶつかってしまう恐れがあります。まずは転職して叶えたいことを考えてみてください。
応募書類や採用面接では、自分の経験やスキルを強みとしてアピールすることが大切です。企業側も、応募者が「前職ではどのような仕事に携わっていたのか」「仕事を通じてどのようなスキルを身につけたのか」を知りたいと考えています。前職で身につけた経験やスキルを伝えられるように整理しましょう。
ITエンジニアへの転職に際し、企業側からポートフォリオの提出を求められる場合があります。エンジニアにとってのポートフォリオとは「制作物」のことで、アプリケーションやサービスなど自分の実績を証明できるアピール材料にもなり得ます。未経験であっても、独学で得た知識を活かしてポートフォリオを作成するのがおすすめです。高いレベルの制作物でなくても、入社意欲や向上心をアピールできます。
気になる企業があれば、企業研究を徹底しましょう。企業研究をすることで、企業の特徴や社風を深く把握でき、自分に合った企業を選べます。また志望動機を作成する際にも、志望先企業の強みや他社との違いを説明でき、入社意欲をアピールできます。
第二新卒はポテンシャル採用が見込めることから、ITエンジニアへの転職が成功しやすいといえます。しかし、勉強しない人やポテンシャル以外の強みがない人は内定を獲得できない可能性があるため、注意しましょう。
第二新卒でITエンジニアへの転職を考えている人は、ぜひマイナビITエージェントへご相談ください。未経験でも応募できる求人の紹介や転職成功のアドバイスなど転職活動をサポートいたします。
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