更新日:2026/01/22

この記事のまとめ
第二新卒は社会人経験が少ないことから、ITエンジニアへの転職が難しいというイメージがある人も多いのではないでしょうか。しかし、第二新卒はポテンシャル採用を狙えるほか、ポイントを押さえれば転職を有利に進めることも可能です。
この記事では、第二新卒に向けて、ITエンジニアへの転職を成功させるポイントやおすすめの職種を紹介します。第二新卒がITエンジニアに転職しやすい理由も解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
第二新卒は経験やスキルが浅いことから、ITエンジニアへの転職では不利に働くと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、第二新卒はポテンシャル採用が見込めるため、ITエンジニアへの転職は成功しやすいといえます。ここでは、その理由について解説します。
一般的に、第二新卒は学校卒業後1年〜3年ほどで転職を志す人を指します。年齢は最終学歴によっても異なりますが、大卒であれば25歳前後、大学院卒でも20代です。20代は社会人経験が浅いものの、将来性を期待されて採用されるケースが多くあります。
また、第二新卒は新卒者と異なり、すでに基本的なビジネスマナーや報告・連絡・相談といった業務の進め方を身に付けているのが特徴です。そのため、企業は研修コストを抑えながら、将来的な成長を期待できる人材として評価する傾向があります。
特にIT業界では、技術スキルは入社後に習得できますが、社会人としての基礎力は短期間で身に付けることが難しいため、第二新卒の大きな強みとなります。前職で培ったコミュニケーション能力やチームワークは、エンジニアとしてプロジェクトを円滑に進める上で欠かせない要素です。
将来、IT業界ではIT人材が大幅に不足すると言われています。いまではAIやIoT、ビッグデータなど、多くの企業がIT化に取り組んでいます。
しかし、そういった先端技術に対応できるIT人材が不足しているのが現状です。第二新卒・未経験でも採用して自社で育てたいと考えるIT企業も少なくありません。
ITエンジニアにはさまざまな職種があるため、特に未経験者はどの職種を選べばよいか迷うでしょう。ここでは、第二新卒・未経験者が転職しやすいITエンジニアの職種を5種ピックアップして紹介します。気になる職種があれば、ぜひ転職を検討してみてください。
コンピューターのプログラムを作成する職種がプログラマーです。一般的に、システムエンジニアが設計したシステムに対してプログラマーがプログラミング作業を行います。プログラマーが作成するシステムやソフトウェアは多岐にわたり、身近なものにはテレビやスマートフォン、ゲームがあります。
プログラマーの業務にはJavaやPerl、PHPといったプログラミング言語の知識が欠かせません。プログラミングが学べる資格や学習サイトは豊富にあるため、独学でも知識・スキルの習得は可能です。
WebサイトやWebアプリケーションなどを設計・開発する職種がWebエンジニアです。Webエンジニアは大きく分けて「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」の2つに分類されます。ユーザーが触れる部分の開発を担うフロントエンドエンジニア、サーバーやデータベースの構築を行うバックエンドエンジニアです。
Webエンジニアには、JavaやPHP、PythonといったWeb系のプログラミング言語を扱うスキルが求められます。
サーバーの設計・構築・管理をする職種がサーバーエンジニアです。サーバーエンジニアの仕事は「構築業務」「保守業務」の2つに大きく分類されます。構築業務はサーバーの使用用途に合わせて必要なスペックや台数を検討し、設計・配置を行った後、OSやアプリケーションをインストールする業務です。保守業務は構築したサーバーを実際に運用する業務で、サーバーの監視やバックアップなどを行います。
ネットワークインフラの企画・設計・運用などを行う職種がネットワークエンジニアです。サーバーエンジニアと混同されがちですが、ネットワークエンジニアはサーバーエンジニアによって構築されたサーバーを土台にして、ネットワークを構築します。
ネットワークエンジニアはネットワークに関する知識に加え、無線LANやDNS、Webサーバーに関する知識が必要です。また、要件定義ではクライアントの要望を引き出すためのコミュニケーションスキルも欠かせません。
IT製品やソフトウェアが仕様書どおりに作られているかをテストする職種がテストエンジニアです。テスト計画の策定からテストの実施、開発部門への改善提案まで請け負います。テストエンジニアにはテスト工程と技法に関するスキルや品質管理の知識、プレゼンテーションスキルなどが必要です。
IT業界未経験者はテスターとしてテスト関連の知識を習得するか、ITエンジニアに必要な基礎知識を身に付けてからテストエンジニアへの転職を目指すと、スムーズに転職活動を進められるでしょう。
第二新卒からITエンジニアへの転職には、キャリア形成や働き方の面で多くのメリットがあります。IT業界は今後も拡大が見込まれる成長産業で、技術スキルを身に付けることで長期的に安定したキャリアを築けるでしょう。また、年収や働き方の柔軟性といった待遇面でも、他業界と比較して魅力的な条件が整っています。ここでは、第二新卒がITエンジニアに転職するメリットについて解説します。
IT業界はDX推進や生成AIの実装が加速しており、あらゆる産業でITエンジニアの需要が構造的に高まっています。将来的には多くのIT人材が不足すると予測されており、第二新卒のITエンジニア転職市場は今後も拡大が見込まれます。
プログラミングやクラウド、セキュリティといった技術スキルは企業をまたいで通用する汎用性があり、一度習得すれば長期的な資産として活用できるでしょう。技術専門職やマネジメント職、フリーランスなど、キャリアパスの選択肢も豊富で、自身の適性に応じた将来設計が可能です。
厚生労働省による令和6年賃金構造基本統計調査によると、全産業の平均年収は526万9,900円です。一方、システムエンジニア(基盤システム)は752万6,000円、Webディレクター(Web制作会社)は591万円、プログラマーは574万1,000円と、いずれも全産業平均を大きく上回る水準です。
第二新卒からITエンジニアに転職することで、他職種と比較して年収面で有利なスタートを切れる可能性が高いでしょう。
参照:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))|厚生労働省
IT業界では、リモートワークやフレックスタイム制を導入している企業が多く、時間や場所にとらわれない働き方を実現しやすい環境が整っています。ITエンジニアはパソコンとインターネット環境があれば業務を進められるため、育児や介護といったライフイベントとの両立がしやすく、自分のライフスタイルに合わせた勤務形態を選択できます。
前職での働き方に不満があって転職を選んだ第二新卒にとって、柔軟な働き方ができるITエンジニアは大きな魅力です。
ITエンジニアは、スキルを習得するほど市場価値が継続的に高まる職種です。たとえば、プログラミング言語の基礎から始めたとしても、クラウド技術やセキュリティ対策といった専門領域を広げることでより高度な案件を担当できるようになります。
さらに実務経験を積めばチームをまとめるリーダーシップが評価され、プロジェクトマネージャーやテックリードといった上流工程への道も開けるでしょう。第二新卒からITエンジニアとしてキャリアをスタートすれば、努力次第で着実に選択肢を広げられる環境が整っています。
第二新卒からITエンジニアへの転職には多くのメリットがある一方、理解しておきたいデメリットも存在します。未経験からのスタートには技術習得という避けて通れない課題があり、キャリアの初期段階では待遇面で期待と現実のギャップを感じる可能性があるでしょう。ここでは、第二新卒がITエンジニアに転職するデメリットについて解説します。
未経験からITエンジニアを目指す場合、技術習得には相応の時間と労力が必要です。 プログラミング言語の基礎習得には、1日当たりの学習時間にもよりますが、数カ月程度かかるのが一般的です。さらに、実務レベルで通用するスキルを身に付けるには、継続的な実践演習が欠かせません。
学習初期には、エラーの原因が分からず何時間も悩むことや、思うように進まない焦りを感じることもあるでしょう。独学やオンライン講座、スクールにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、自分に合った方法を選ぶことで効果的な学習ができます。
未経験からITエンジニアとしてスタートする場合、初任給は経験者と比べて低い水準になるのが一般的です。スキルや実務経験が少ない段階では企業への貢献度も限定的であるため、期待を下回るケースもあるでしょう。また、実務経験が浅い間はテストやドキュメント作成といった補助的な業務を任されることが多く、想像していた開発業務とのギャップを感じる可能性があります。
ただし、これらは一時的なステップです。実務経験を積み重ねることで着実にスキルが向上し、担当できる業務範囲も広がります。地道な努力を続ければ、年収や仕事内容は改善される可能性が高いため、長期的な視点でキャリア形成を考えることが重要です。
職種や企業によって必要なスキル・知識は異なりますが、IT関連の知識やコミュニケーションスキルはどのITエンジニアにも共通して求められます。ITエンジニアへの転職を目指す人は、ここで紹介する4つの知識・スキルを押さえておきましょう。
未経験者歓迎の求人でも、最低限のITリテラシーは身に付けておくことが大切です。ITに関する専門用語は多いうえに複雑で、知識がないまま転職すると社内での会話についていけなくなる可能性があります。インターネットや情報処理など、少しでも勉強してから転職活動に臨むことをおすすめします。
ITエンジニアはひとりで黙々と仕事をこなすイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際はクライアントや開発メンバーと接する機会が多いため、コミュニケーションスキルが不可欠です。コミュニケーションスキルが高いほど、クライアントに対するシステムの説明や仕様の確認が円滑になり、信頼関係を構築できるでしょう。
ITに関する技術やトレンドは変化が速いため、常に新しい知識・スキルを学び続ける向上心が大切です。専門性の高いITエンジニアになれれば、顧客満足度の向上につながるほか、収入アップも期待できるでしょう。知識を身に付ける方法として、資格を取得したり、プログラミングスクールに通ったりする方法があります。
第二新卒は、前職で基本的なビジネスマナーをすでに習得している点が大きな強みです。ITエンジニアは技術力だけでなく、クライアントとの打ち合わせやチーム内での報連相など、円滑なコミュニケーション能力が求められる職種です。 電話応対や名刺交換、会議での振る舞いといった基礎的なマナーが身に付いていれば、現場への適応が早く、企業も安心して採用できます。
特に、SEやWeb制作の現場では、社外のクライアントと接する機会も多いため、適切な言葉遣いや報告の型を理解していることが信頼構築につながります。
第二新卒でポテンシャルがあっても、簡単に転職できるわけではありません。転職成功のポイントやノウハウを知らないまま転職活動を進めると、転職に失敗する恐れがあるため、注意が必要です。転職前にここで紹介する4つのポイントを押さえておきましょう。
未経験でITエンジニアに転職する際は、最低限のIT知識は身に付けたほうがよいでしょう。例えば、基本情報技術者試験のテキストを読み進めると、コンピューターの仕組みやネットワークの基礎、データベースの概念など、ITエンジニアとして押さえておきたい知識を体系的に学習できます。
プログラミング言語については、Webエンジニアを目指すならJavaScriptやPHP、インフラエンジニアならLinuxコマンドやシェルスクリプトなど、職種に応じた言語選択が効率的です。オンラインスクールや学習サイトを活用すれば、カリキュラムに沿って学べるため挫折しにくく、実際に手を動かしながら知識が定着します。
新卒で入社して数年以内に転職する第二新卒は「またすぐに辞めてしまうのではないか」といった不安を抱かれる可能性があります。そのため、ネガティブな転職理由でもポジティブな表現に転換することが大切です。
たとえば「思っていた仕事ができなかった」という転職理由の場合、「活躍できるフィールドを広げたい」と言い換えると良いでしょう。
応募書類や採用面接では、自分の経験やスキルを強みとしてアピールすることが大切です。企業は応募者が「前職ではどのような仕事に携わっていたのか」「仕事を通じてどのようなスキルを身に付けたのか」を知りたいと考えています。前職で身に付けた経験やスキルを正しく伝えられるように整理しましょう。
ITエンジニアへの転職に際し、企業からポートフォリオの提出を求められる場合があります。エンジニアにとってのポートフォリオとは「制作物」のことで、アプリケーションやサービスといった自分の実績を証明できるアピール材料です。未経験でも独学で得た知識を生かして、ポートフォリオを作成するのがおすすめです。高いレベルの制作物でなくても、入社意欲や向上心をアピールできます。
第二新卒・未経験者がITエンジニアとして転職を成功させるには、自身のスキルレベルに合った企業選びが重要です。未経験者を積極的に受け入れる企業には共通する特徴があり、それらを見極めることで入社後のミスマッチを防げます。ここでは、第二新卒・未経験者が自分に適した転職先を見つけるコツを紹介します。
転職をゴールとはせず、将来のビジョンや目標が叶えられる職場に転職することが大切です。将来のビジョンが曖昧なまま転職すると、同じような問題にぶつかる恐れがあります。まずは転職して叶えたいことを考えてみましょう。
気になる企業があれば、企業研究を徹底しましょう。企業研究をすることで、企業の特徴や社風を深く把握でき、自分に合った企業を選べます。志望動機を作成する際も、志望先企業の強みや他社との違いを説明でき、入社意欲をアピールできます。
未経験者がITエンジニアを目指すなら、教育・研修制度が充実している企業を選ぶことが成功への近道です。求人情報で確認したほうが良いポイントは、入社後の研修期間や内容が具体的に記載されているか、OJT(実務研修)とOff-JT(集合研修)がバランスよく設計されているか、自己学習をサポートするeラーニングシステムが用意されているかどうかです。
また、メンター制度の有無や研修後のフォローアップ体制についても面接時に質問することをおすすめします。研修プログラムの評価制度が明確で、学習の進捗を可視化できる企業は、転職者の成長を真剣に考えている証拠といえます。
受託開発企業やSES企業は、未経験者の受け入れに積極的な傾向があります。これらの企業では下流工程の案件が比較的多く、プログラミング初心者でも担当しやすい業務が少なくありません。
SES企業ではさまざまなクライアント先に常駐するため、多様な開発環境に触れながら実務経験を積めます。受託開発企業は自社内で開発を進めるため、安定した環境で技術を習得できる点がメリットです。2年〜3年の実務経験を積んだ後、自社開発企業や大手IT企業への転職も視野に入れられます。
転職エージェントは、非公開求人の紹介や選考対策を通じて、第二新卒や未経験者のITエンジニアへの転職を強力にサポートします。IT業界に精通したキャリアアドバイザーが個々の経験やスキルレベルを踏まえて、研修体制が整った企業や未経験者を積極的に受け入れる企業を提案します。
また、履歴書や職務経歴書の添削、面接での技術的な質問への対策など、選考通過率を高めるアドバイスも受けられるのも魅力です。 複数の転職エージェントに登録し、相性の良い担当者を見つけることで、納得のいく転職活動を進められるでしょう。
第二新卒はポテンシャル採用が見込めることから、ITエンジニアへの転職が成功しやすいといえます。中でも、プログラマーやネットワークエンジニア、テストエンジニアは比較的挑戦しやすい職種です。ただし、未経験者でも最低限のIT関連知識やコミュニケーションスキル、ビジネスマナーは求められるため、学んだ知識や前職で得たスキルをしっかりとアピールしましょう。
第二新卒でITエンジニアへの転職を考えている人は、ぜひマイナビ転職ITエージェントへご相談ください。未経験向けの求人紹介や転職成功のアドバイスなど、転職活動をサポートします。
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