更新日:2024/06/20
この記事のまとめ
大手企業は人材の長期的なキャリア形成のために、新卒を多く採用する傾向にあります。そのため「第二新卒は大手企業への転職が無理なのでは」と転職を諦めている方もいるのではないでしょうか。しかし、積極的に第二新卒を採用する大手企業も存在するため、諦める必要はありません。
この記事では、第二新卒が大手企業へ転職するためのポイントを5つ紹介します。大手企業が採用時にどのような点を重視しているのかも解説しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
第二新卒でも大手企業へ転職することは可能です。大手企業の中には、新卒時に採用できなかった人員を確保するために第二新卒を募集するところもあります。
ただし、新卒採用と比べると中途採用の枠が少ない点は覚悟しなければなりません。大手企業のネームバリューもあって応募者は多いために競争率が高く、採用を勝ち取るのは容易ではないでしょう。転職を成功させるためには、ノウハウやポイントを押さえて選考に臨む必要があります。
大手企業と聞くと「給与が高い」「安定している」といったイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、それ以外にも魅力的なメリットがあります。第二新卒でこれから大手企業への転職を考えているのであれば、大手企業へ転職するメリットをきちんと把握しておきましょう。
大手企業は資金力があることから給料が高く、福利厚生も充実している傾向にあります。給与査定の基準や評価制度も整っていることが多く、個人の頑張りをきちんと評価してもらえるでしょう。
また、「社宅の完備」や「資格取得支援」などをはじめ、「宿泊施設やレジャー施設の割引」「子連れ出勤制度」など企業独自の福利厚生を設けているところもあります。
大手企業は社員数が多いことから、新入社員を1から教育できる制度が充実しています。企業によってはビジネスマナー研修やジョブローテーション制度に加え、独自の教育制度を実施していることもあります。社会人としての基礎から専門的な分野まで、着実にスキルアップできる体制が整っているのがメリットです。
「大手企業だから安泰」とは言い切れない時代ですが、それでも比較的安定した職場環境の下で働けるのが大手企業の魅力です。倒産する可能性も低いうえに、突然の解雇も基本的にはありません。また、社会的信用度や知名度の高さから住宅ローンの審査にとおりやすい点もメリットです。
大手企業は資金力があり予算を確保しやすいことから、規模の大きなプロジェクトを立ち上げやすいのが特徴です。大手企業で働けば大規模なプロジェクトに携われるチャンスがあるため、仕事にやりがいや達成感を得やすいでしょう。
大手企業のメリットを知り、転職意欲が高まった方も多いのではないでしょうか。大手企業で働くメリットは多くありますが、懸念材料もいくつかあるため慎重に検討することが大切です。ここでは、第二新卒で大手企業に転職する懸念点を3つ紹介します。
社員数の多い大手企業には優秀な人材が多く、限られた出世枠を勝ち取るのは簡単ではありません。それに加え、年功序列制度を採用している場合には成果を出しても出世につながりにくい可能性があります。大手企業でキャリアアップを図るには、ライバルに負けない実績を出しつつ、リーダーシップに磨きをかけることが大切です。
大手企業が行うプロジェクトの規模は大きく、関わる人数も多いことから業務が細分化される傾向にあります。そのため、個々が行う業務・裁量の範囲が狭くなる可能性は否めません。特に新入社員のうちは、新規プロジェクトの立ち上げや上流工程に携わる機会が少ないでしょう。一方、社員数の少ない企業であれば経営者との距離が近く、裁量権も大きい点が特徴です。
全国や海外に支店を展開しているケースでは、転勤や異動を指示される可能性があります。転勤すれば新たな環境で仕事をすることになるため、相応の覚悟が必要となるでしょう。部署や職種が変更される「ジョブローテーション制度」を採用している企業も存在します。ただし転勤やジョブローテーションは知識やスキル習得の絶好の機会となるため、前向きに捉えることが大切です。
第二新卒は年齢が若く、「転職では有利」というイメージを持っている方もいるでしょう。実際、多くの企業では積極的に第二新卒を採用したいと考えています。一方で、第二新卒の採用に慎重になっている企業も少なくありません。ここでは、大手企業が第二新卒に対して抱きやすい不安について解説します。
一般に第二新卒は「新卒で入社して3年以内に転職活動をしている人」といわれています。第二新卒は早期退職の事実があることから、「すぐに辞めてしまうのでは」と思われやすい傾向にあります。選考時には入社意欲や入社後のビジョンを伝え、長期的に働く意思をアピールするとよいでしょう。
第二新卒は社会人経験が少ないことから能力不足を懸念されがちです。また、社会人としての経験値は中途採用者に劣り、新卒と比べるとフレッシュさに欠けるため、中途半端なイメージを持たれる恐れもあります。培ったスキル・経験が乏しくても、「前職で何を意識して働いたか」「何を学んだか」をアピールできるとよいでしょう。
第二新卒はネガティブなイメージを持たれることもありますが、新卒や中途採用者にはない強みがあります。それを効果的にアピールできれば選考は有利に進むでしょう。ここでは、第二新卒が大手企業へアピールできる強みを3つ紹介します。
第二新卒は短期間とはいえ社会人経験があります。名刺の渡し方、問い合わせ対応といった基本的なビジネスマナーを身につけている点は新卒にはない強みといえるでしょう。第二新卒に対してビジネスマナーに関する研修を行う必要がなくなるため、企業側からしても教育コストをかけなくて済むといった利点があります。採用面接では入退室や話し方など、社会人経験を活かした対応を心掛けましょう。
第二新卒の大きな強みは「若さと柔軟性」にあります。第二新卒といっても新卒と年齢はそれほど変わらないので、ポテンシャルをアピールできます。また、前職のやり方や社風に染まっておらず、新たな社風や価値観にもすぐに順応できるところも高評価されるポイントのひとつです。
柔軟性をアピールするためには、新しい分野や考え方にも対応できること、相手の立場になって物事を考えられるといった内容のエピソードを伝えられるとよいでしょう。
第二新卒は早期退職しているものの、早い段階で自分が求める仕事とのミスマッチに気づいたともいえます。社会人生活を経験してより深い自己分析と企業研究を行えるようになった結果、自分のやりたい仕事を実現するために志望先企業を選んだことをアピールできれば、仕事に対するモチベーションの高さを伝えられるでしょう。
大手企業は第二新卒を採用するにあたって、どのような基準で評価しているのでしょうか。評価基準を知っておけば、対策を講じることも可能です。ここでは、一般的に大手企業が第二新卒に求める3つの条件を紹介します。
大手企業の求人は応募者が集まりやすいため、応募者を絞るために書類選考を行うケースが多くあります。職歴の少ない第二新卒が書類選考で主に見られる部分は学歴です。新卒ほど重視されるわけではありませんが、企業が求める条件に見合っていない学歴の場合は、書類選考の段階で落とされる可能性があります。
第二新卒は前職を早期退職した事実から、「すぐに辞めるのではないか」と懸念されがちです。そのため第二新卒は退職理由や志望理由を聞かれやすく、採用の判断材料にもされます。企業側は長期的に働くモチベーションの高い人材を採用したいと考えているため、志望動機が曖昧だと「ネームバリューで選んだのではないか」「他社でもよいのでは」と入社意欲を疑われてしまいかねません。
入念に企業研究を行い、「なぜその企業を選んだのか」「どのように活躍したいのか」を志望動機に盛り込みましょう。
第二新卒は新卒にはない社会人経験があります。前職で培ったスキルや経験をアピールできれば、選考を有利に進められるでしょう。また、前職でどのような実績を残したか、何を意識して仕事に取り組んだかを伝えられれば、前職で意欲的に働いたこともアピールできます。採用面接では前職を通じて得た経験を聞かれる可能性が高いため、前向きな回答ができるように準備しておきましょう。
第二新卒が大手企業へ転職するのは簡単ではありません。無対策・無計画で転職を進めると失敗してしまうでしょう。しかし、転職のポイントやノウハウを押さえて転職活動に臨めば、選考を有利に進められます。ここで紹介する5つのポイントを意識して転職活動を成功させましょう。
転職活動を始める前に将来のビジョンを明確にすることが大切です。現在やりたいことや数十年後のキャリアを見据え、「大手企業でなくては叶えられないか」「大手企業にこだわらなくても叶えられるのか」を考えましょう。
転職を機にキャリアプランを練るのもおすすめです。将来の目標から逆算してキャリアプランを考えることで、いま自分が何をすべきかが明確になります。また、将来のビジョンやキャリアプランは面接で聞かれることもあるため、選考対策にもなるでしょう。
自己分析をすれば自分の強みや弱みを洗い出すことができ、効果的に訴求できるポイントを絞れます。また得意・不得意が分かれば、自分に向いている企業や向いていない企業も明確になります。まずは自分の性格や前職、学生時代を振り返りましょう。
自己分析が難しいと感じる場合は、家族や友人に聞いてみるのもおすすめです。客観的な意見をもらうことで、自分では気づけなかった強みを見つけられるでしょう。
入社後のミスマッチを防ぐためには企業研究が大事です。求人に書かれている情報だけでなく、企業のHPや口コミ、SNSなどインターネットを駆使して企業理解を深めましょう。また、企業研究は選考対策としても有効です。
志望先企業の特徴や他社との違いを知ることで志望動機に説得力が増し、好印象を与えられるでしょう。採用面接の最後に質問を聞かれた際のネタを見つけるのにも役立ちます。
ネガティブな理由で退職しても、退職理由はポジティブな内容に変換して伝えることが大切です。ネガティブな退職理由をそのまま伝えてしまうと、「自社も同じようにすぐに辞めてしまうのではないか」「人や環境のせいにする人」といったマイナスな印象を与えてしまいます。
職場の人間関係が原因で転職する場合は、「チームワークが重視される職場で働きたい」「持ち前のコミュニケーション能力を活かせる仕事がしたい」などと言い換えるとよいでしょう。
就職活動と転職活動は同じではありません。新卒採用と中途採用とでは企業が採用で見ているポイントが異なるため、「二度目の就職活動」といった気持ちで転職活動に臨むと失敗してしまうでしょう。
第二新卒は新卒よりもビジネスマナーを注意深く見られます。入退室のマナーや受け答えなど、社会人として基本的なことができていないと、マイナスな印象を与えてしまうため気をつけましょう。また、面接で聞かれる質問の内容も新卒とは異なります。前職で学んだことや身につけたスキル、退職理由などは聞かれやすいので、きちんと答えられるようにしておきましょう。
「初めての転職で不安」「自分に合った求人を紹介してほしい」といった人は、ぜひマイナビエージェントへご相談ください。各業界に精通したキャリアアドバイザーが、第二新卒の転職活動を丁寧にサポートいたします。
第二新卒は転職の経験がなく、どのような点に注意して進めたらよいのか分からないことも多いでしょう。転職に関する不安や悩みもキャリアアドバイザーに相談することで解消できます。求人の紹介や応募書類の添削、年収交渉などもサポートしているため、お気軽にお問合せください。
第二新卒でも大手企業への転職は可能です。第二新卒の強みである柔軟性や習得済みのビジネスマナーなどを効果的にアピールできれば、転職活動を有利に進められるでしょう。ただし、就職活動と転職活動とでは見られているポイントが異なる点に注意が必要です。
転職活動のサポートを受けたい方はぜひマイナビエージェントにご相談ください。第二新卒の転職活動を親身に寄り添ってサポートいたします。
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