IT・エンジニアの職種図鑑

運用保守システムエンジニア・
障害対応

平均年収

371万円

運用保守システムエンジニア・障害対応の男性

サーバーやネットワークでの障害発生を防ぐために運用管理を行い、障害発生時には迅速な復旧を行います。

  • 活かせる資格

    CCNA(Cisco Certified Network Associate)など

運用保守システムエンジニア・障害対応とは?

運用保守システムエンジニア・障害対応とは?

「運用保守システムエンジニア・障害対応」とは、サーバーやネットワークが障害などで停止しないように、運用管理及びメンテナンスなどを行う仕事です。

一般的に運用システムエンジニアは「システムの最適化」を担当し、障害が発生しないように監視します。保守システムエンジニアは「障害対応」の業務が中心となっています。

しかし、これらの職種に明確な区分はありませんので、企業によっては運用または保守のいずれかを担当することもあれば、両方の業務に携わることもあります。

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運用保守システムエンジニア・障害対応の仕事内容

運用保守システムエンジニア・障害対応の仕事を大きく分けると、「運用」と「保守」の2種類になります。

いずれもサーバーやネットワークなどの安定稼働を目指していますが、その役割は異なります。それぞれの仕事内容を見てみましょう。

運用の仕事

運用において一番重要なことは、「トラブルを未然に防ぐこと」です。

ネットワーク機器やPCなどのIT資源の管理をはじめ、Webアプリケーションなどの性能管理、セキュリティなどの管理を適切に行うことで、トラブルの発生を防ぎます。

保守の仕事

保守において重要なのは、「障害対応」です。トラブルが発生したときに、どの部分に障害があるのか原因の究明を行い、すぐに復旧を試みます。

マニュアルに載っていないような複雑なトラブルにも対応する必要があるため、ソフトからハードまで広く深い知識が求められます。

表舞台に立つことがないので、その重要性に気付かれないことも多いのですが、保守なくしてシステムは維持できません。まさに縁の下の力持ちといえるでしょう。

運用保守システムエンジニア・障害対応に必要なスキル

運用保守システムエンジニア・障害対応に必要なスキル

システムの運用や保守と聞くと、コンピュータ-相手に黙々と作業するイメージが強いかもしれませんが、実際は接客業といっても過言ではないくらい、人との接点が多い仕事です。

例えば、通信速度が遅いというトラブルひとつ取っても、「外部に問題があるのか」「内部にあるのか」「それとも両方か」など、さまざまな状況が想定できます。1秒でも早く復旧させるためには、運用保守における経験や知識が問われるのはもちろん、現場やチームとの信頼関係が欠かせません。

最もやってはいけないのが、一人で進めてしまうことです。場合によっては被害を拡大させてしまう可能性があります。

運用保守システムエンジニア・障害対応において、情報伝達やヒアリングをスムーズに行うための「コミュニケーション能力」は必須といえます。

運用保守システムエンジニア・障害対応の年収

運用保守システムエンジニア・障害対応の平均年収は、20代で341万円です。男女別に見ると男性は343万円、女性は336万円となっており、若干ですが男性の年収が高いことがわかります。

一方、30代になると平均収入は440万円と、100万円近く増加します。男女比で見ると、男性は448万円、女性は415万円となっています。

年齢 運用保守システムエンジニア・障害対応 男性 女性
20代 341万円 343万円 336万円
30代 440万円 448万円 415万円

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運用保守システムエンジニア・障害対応の役職

運用保守システムエンジニア・障害対応の役職としては以下のようなものがあります。

リーダー

実質的にチームの運営や教育などを行うポジションで、リーダーシップ能力が求められます。ほかにもトラブルが発生したときに率先して行動する自主性、そして部下に好かれる人間力など、さまざまな能力が必要です。

マネージャー

リーダー職の上に置かれるポジションです。クライアントへのプレゼンテーションや、口頭及び文書による情報伝達を行うため、高度なコミュニケーション能力が求められます。

運用保守システムエンジニア・障害対応におすすめの資格

運用保守システムエンジニア・障害対応は、エンジニアデビューするための登竜門といえる職種です。未経験でもある程度のネットワーク知識があれば採用されます。

ただし、完全な未経験となると選択肢が限られてしまうので、まずはベンダー系資格の「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」を目指してみましょう。

CCNAとは世界的なネットワーク機器メーカーのシスコシステムズ社が認定する資格で、ネットワーク構築と運用管理能力を証明することができます。基礎中の基礎なので、取得がそれほど難しくないのもポイントです。

運用保守システムエンジニア・障害対応のキャリアパス

運用保守システムエンジニア・障害対応では、サーバー、アプリケーション、ネットワーク、データベースなど、IT全般に関する知識を学べます。

キャリアパスも多岐にわたっており、システムエンジニアやネットワークシステム構築・保守・プログラミングなどに携われるネットワークエンジニアといった選択肢があります。
また、運用保守の知識や経験を活かして、ITコンサルタントに転職することも可能です。

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この記事の監修者


この記事の監修者

藍田 敬之

株式会社マイナビ所属。キャリアアドバイザー歴15年。IT領域専任アドバイザー。SE、IT営業経験を踏まえ、「入社してみたら違った」を撲滅すべく、日々アドバイスを心がけています。

株式会社マイナビ所属。キャリアアドバイザー歴15年。IT領域専任アドバイザー。SE、IT営業経験を踏まえ、「入社してみたら違った」を撲滅すべく、日々アドバイスを心がけています。

調査概要

【平均年収 調査対象者】2020年1月から2020年12月の間でマイナビエージェントに登録いただいた方

よくあるご質問

  • 運用保守システムエンジニアの仕事は何ですか?

    サーバーやネットワークが障害などで停止しないように、運用管理及びメンテナンスなどを行う仕事です。

  • 運用保守システムエンジニアに必要な資格やスキルはありますか?

    必須ではありませんが、ネットワーク構築と運用管理能力を証明できるように資格取得される事をおすすめいたします。
    スキル面は、接客業といっても過言ではないくらいに人との接点が多い仕事のため、「コミュニケーション能力」が必須といえるでしょう。

  • どのようなキャリアパスを描けますか?

    サーバー、ネットワーク、データベースなど、IT全般に関する知識を学べるため、システムエンジニアやネットワークエンジニアの選択肢があります。
    また、多岐にわたる知識を活かしてITコンサルタントに転職する方もいらっしゃいます。