保険営業の仕事内容は?やりがいから年収、きついといわれる理由までまとめて解説|求人・転職エージェント

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更新日:2025/04/22

金融業界

保険営業の仕事内容は?やりがいから年収、きついといわれる理由までまとめて解説

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この記事のまとめ

  • 保険営業の仕事は、自社の保険商品を顧客に提案し契約してもらうこと。
  • 保険営業には「顧客の人生設計をサポートできる」「成果が給与に反映される」などのメリットがある。
  • 保険営業はノルマや残業の多さなどからきついといわれるが、インセンティブに魅力を感じる人、仕事を通じてスキルアップしたい人には向いている職種。

「保険営業の仕事に興味はあるものの、きついというイメージがあって一歩を踏み出すのをためらっている」という方もいるのではないでしょうか。たしかに保険営業は「ノルマがある」「残業が多い」などの理由からきついといわれることがあります。

しかし、「顧客の人生設計をサポートできる」「成果が給与に反映される」などのやりがいがある職種でもあります。これから保険営業への転職を目指すなら、働くやりがいに魅力を見いだせるかどうかを確認することが大切です。

そこで今回は、保険営業の仕事内容や働くやりがい、仕事がきついといわれる理由について解説します。保険営業への転職を成功させるポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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営業とは?

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営業職は、自社の商品やサービスを他者に販売する仕事です。会社は収益が上がらなくては存続できません。そのため、ほとんどの会社にとって、営業はなくてはならない仕事だといえるでしょう。実際に営業職は、業種を問わず、多くの会社に存在している職種です。

営業の仕事内容は、取扱商材や販売方法、顧客の種類などによって大きく異なります。たとえば、来社した相手に対して商品を紹介するのか、飛び込み営業をするのか、問い合わせをしてくれた相手にアポイントを取って商談に行くのかといった違いがあります。

保険営業の仕事とは?

保険営業の仕事は、自社が取り扱っている保険商品を提案して、契約手続きを行うことです。保険営業の大きな特徴として、「商品と代金をその場で交換するサービスではない」という点が挙げられます。保険営業は物を売る仕事ではなく、その場でサービスを提供してお金を支払ってもらうわけでもありません。「将来起こるかもしれない事態」に備えるものです。

自社の保険商品の魅力を伝えるだけでなく、家族構成や収入などをヒアリングしたうえで、各家庭のライフプランの作成や、資金計画のアドバイスを行うこともあります。

保険会社と保険代理店では営業担当の仕事内容が異なる

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保険営業の仕事は、保険会社と保険代理店で異なる特徴があります。転職した後でやりたい仕事ではなかったと後悔するのを防ぐためには、両者の違いを知っておくことが大切です。ここでは、保険会社と保険代理店で営業担当者が関わる仕事内容についてそれぞれ解説します。

保険会社の営業の仕事内容

保険会社の営業担当者は、顧客に自社の保険商品を販売します。電話でアポイントを取ったり飛び込み営業を行ったり、また、自らの人脈などを駆使して、新規顧客を開拓するケースもあります。

保険会社の営業担当者は、ノルマを課されるのが一般的です。契約を多く取ることができれば、それだけ多くの給与を得られます。保険会社の営業では、自社の保険商品への知識を深めて、ほかの商品とは異なる魅力・メリットを顧客に伝えることが重要です。

保険代理店の営業の仕事内容

保険代理店の営業担当者は、契約している複数の保険会社の商品の中から、顧客に適した保険を提案します。自分から営業をかけるのではなく、主に店舗に来店した顧客や、問い合わせがあった顧客に対して保険商品を提案するのが仕事です。

また、保険代理店の営業担当者は、複数の保険会社の商品を取り扱うことから、さまざまな保険商品の知識を身につける必要があります。なお、保険会社とは異なり、保険代理店では営業担当者個人ではなく店舗ごとにノルマが設定されている場合が多くなっています。

保険会社の種類と扱っている保険商品

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保険営業は自社で扱っている保険商品を顧客に提案する仕事ですが、会社によって扱う商品が異なります。これから保険営業を目指すなら、保険会社によって扱う商品がどのように異なるのかを把握しておきましょう。ここでは、生命保険会社と損害保険会社がそれぞれ取り扱う保険商品について解説します。

生命保険会社が取り扱う保険商品

生命保険会社が取り扱うのは、生命保険や養老保険、学資保険、個人年金保険など、「第一分野」と呼ばれる保険商品です。

損害保険会社が取り扱う保険商品

損害保険会社が取り扱うのは、自動車保険や火災保険、地震保険など、「第二分野」と呼ばれる保険商品です。損害保険は、予期せぬ交通事故や火災、地震、台風、盗難などによって生じた損害・損失を補償する保険です。一般的に契約期間が10年以上になる生命保険と比べて、損害保険の契約期間は1年~数年と短いのが特徴です。

生命保険会社と損害保険会社の両方が取り扱う商品

医療保険や介護保険など、生命保険会社と損害保険会社の両方が取り扱う保険商品を「第三分野」と呼びます。具体的には医療保険やがん保険などです。

以前、第三分野の保険商品を取り扱うことができるのは国内の中小規模の生命保険会社、ならびに外資系の保険会社のみでしたが、保険業の規制緩和により大手の生命保険会社や損害保険会社も取り扱うことができるようになりました。

保険営業として働く5つのやりがい

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保険営業という職業には、ほかの職種では得られないやりがいがあります。ここでは、その具体的な5つの要素を見ていきます。これらのやりがいに魅力を感じるのなら、積極的に保険営業への転職を目指すことをおすすめします。

1.顧客の人生設計をサポートできる

仕事を通して、顧客が安心して暮らしていくための手助けができるという点は、保険営業の大きなやりがいです。顧客に適切な保険商品を提案することで、人生設計をサポートできます。

2.生活に役立つ知識が身につく

保険営業で顧客の人生設計のサポートを行うには、保険商品の知識だけでなく、公的支援制度や年金制度などに関する知識も必要です。こういった知識は、自身の生活においても役立つでしょう。

3.仕事を通じてスキルアップできる

保険業界の関連法令は、改正されることがあります。保険営業を行ううえでは、保険業界の関連法令について、常に最新の知識を身につけておく必要があります。勉強は大変ですが、仕事をしながらスキルアップできる点はメリットといえるでしょう。

4.成果が給与に反映されやすい

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」によると、保険営業の平均年収は469万2,000円です。保険営業は成果が給与に反映されるため、実績次第ではさらに高い年収を目指すことも可能です。つまり、努力と実力が報われる環境といえます。給与体系は企業によって異なるため、事前に報酬体制をしっかりと確認しておくことが大切です。

参照:令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
参照:保険営業(生命保険、損害保険)|職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省

5.多様なキャリアパスがある

保険営業には多様なキャリアパスが用意されている点も魅力のひとつです。まず、社内でのキャリアアップの一環として支店長やエリアマネージャーといった管理職への昇進が可能です。また、保険業界はヘッドハンティングが活発であり、外資系企業への転職も視野に入れられます。このように条件のよい企業へのキャリアアップは、給与面でも大きなメリットがあります。

さらに、自身の保険代理店を立ち上げて独立する道もあり、自分の経営センスを活かしながら、自立的に働くことも可能です。

保険営業がきついといわれる主な理由

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保険営業の仕事には多くのやりがいがある一方で、「きつい」といわれることも少なくありません。ここでは、保険営業がなぜきついといわれるのか、その理由を5つ解説します。保険営業への転職を目指しているのなら、これらの側面も把握しておくことが大切です。

ノルマがある

保険営業が「きつい」といわれる要因のひとつがノルマの存在です。保険営業では月々の数値目標が設定され、これを達成できなければ評価や給与に直接影響します。目標に届かない場合、上司からの指導やプレッシャーが増し、精神的な負担が高まることも少なくありません。特に、自分の人脈を頼る場面では、友人や家族との関係に影響をおよぼすこともあります。

収入が安定しない

保険営業の給与形態は「基本給+歩合給」が一般的です。この形態では、契約が取れないときには毎月の収入が安定しません。歩合給の割合が高い場合が多く、「契約が取れない、収入が低い、モチベーションが上がらない」という悪循環に陥るリスクがあります

早期解約されると報酬を返金しなければならない

保険営業が「きつい」とされる理由のひとつに、顧客が保険を早期解約した際の報酬返金義務が挙げられます。会社によって違いはあるものの、一定期間内の解約で返金が発生します。 したがって、保険営業では契約後も顧客との関係を良好に保ち、アフターフォローをする努力が求められます。

このような業務は継続的なプレッシャーとなりますが、それを克服することで営業としてさらなる成長を遂げることが可能です。

残業・休日出勤が多い

保険営業の仕事では、顧客の都合に合わせて土日や夜間の対応が必要になることが多いため、残業や休日出勤が増えがちです。顧客が仕事を終えた後や休日に面会を希望するケースが多く、その結果、営業担当者はプライベートの時間を削らなければならないこともあります。

このような勤務形態は、家族との時間やリフレッシュの機会が減少し、長期的には精神的・肉体的な疲労も蓄積される原因となりかねません。したがって、時間のやりくりを上手にできなければ、保険営業の仕事を「きつい」と感じる一因となるでしょう。

商品や業界・法律について学び続ける必要がある

保険営業の仕事は、常に新しい商品や業界の変化に対応できる知識が求められます。多くの保険商品は経済動向や人口構成の変化に応じて日々進化しており、その時々に応じて顧客へ提案するプランの見直しが必要です。さらに、保険業法や金融商品取引法などの法律知識も必要で、これらの知識が不足すると顧客に誤った情報を提供してしまうリスクがあります。

保険営業は顧客に最適なプランを提案するため、幅広い知識と法律への対応力を磨かなければならず、これが仕事の難しさとして知られています。ただし自己研鑽を続けることで、顧客に対して正確な情報を提供し、信頼される保険営業として成長できる可能性があります。

保険営業に向いている人の特徴

保険営業が向いているのは、下記のような人です。

  • 人の気持ちに寄り添える人
  • 顧客の利益を第一に考えられる人
  • 人の役に立つことにやりがいを感じられる人
  • 初対面の人ともすぐに打ち解けられる人
  • お金の知識が豊富でわかりやすく説明できる人
  • インセンティブがあるとやる気が出る人
  • 土日休みにこだわらない人
  • 専門知識を身につけることが苦にならず、顧客に最良の提案ができる人

保険営業は、それぞれの家庭の状況やその人が抱える不安をヒアリングしながら、将来のリスクや不安をカバーするための提案を行う仕事です。顧客の不安に寄り添い、的確なアドバイスを行うことができる方に向いている仕事だといえるでしょう。

また成果主義の側面があることから、インセンティブ制度にやりがいを見いだせる方にも適性があります。加えて、土日に休めなくても問題がない、知識を学び続ける意欲がある人にも保険営業の仕事は向いています。

保険営業に転職するためのポイント

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保険営業のきつさよりもやりがいのほうに魅力を感じるのなら、前向きに転職活動を進めていきましょう。ここでは、保険営業に転職するために押さえておきたいポイントを3つ解説します。これらのポイントを踏まえたうえで転職活動を行うと、より内定を獲得しやすくなります。

必要なスキル・資格を習得する

保険営業として成功するためには、顧客のニーズを引き出し、的確に把握したうえで最適なプランを提案する力が求められます。そのためには、ヒアリング力と提案力を鍛えることが重要です。また保険営業は多くの場合、顧客にプライベートな情報をヒアリングする必要があるため、信頼関係を築くことも欠かせません。

また、生命保険の販売などに携わるには「生命保険募集人資格(一般課程試験)」、損害保険の販売などに携わるには「損害保険募集人資格(一般試験)」を取得する必要があります。加えて、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得すると、資産管理の専門知識があると示すことができ、顧客の信頼を得やすくなります。このようなスキルや資格を活用することで、業績の向上につながるでしょう。

選考対策を念入りに行う

保険営業への転職を実現するには、自身のこれまでの経験をしっかりと棚卸しし、どのような工夫で成果を上げたのかを明確にすることが重要です。

また、保険営業を選んだ理由や、数ある保険会社の中から応募先企業を選択した理由も具体的に説明できるようにしておきましょう。そのためには、応募する保険会社の商品特性や企業の特徴を事前に理解し、自分がいかにその企業で貢献できるかを説得力のある言葉で伝えることが求められます。

転職エージェントを活用する

転職エージェントを活用することで、保険営業への転職がよりスムーズに実現できるでしょう。転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーがあなたの強みを活かすために経歴を分析し、適性を客観的に把握するサポートを提供します。

また、応募書類の添削や模擬面接などのサポートも受けられるため、転職成功率をより上げることが可能です。そのほか、転職エージェントを通じて非公開の求人情報に応募でき、有利な条件で転職活動を進められる可能性がある点も大きなメリットです。

マイナビエージェントが保険営業への転職を応援します

マイナビエージェントは、一人ひとりに寄り添う転職エージェントです。保険業界に精通している専任のキャリアアドバイザーがキャリアの棚卸しを通じて、応募先企業に有効にアピールできる強みをアドバイスします。

また、応募書類や模擬面接を通じて企業にアピールしたほうがよい情報が何かを伝えるので、より選考通過率を上げることが可能です。保険営業への転職を実現したい方は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。

まとめ

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保険営業はノルマがある、残業が多いなどの理由からきついといわれることがありますが、顧客の人生に寄り添えるとともに、努力しだいでは収入を増やせるやりがいのある仕事です。これから保険営業への転職を考えているのなら、仕事に求められるスキルや資格を取得すると、よりスムーズに転職活動を進められるでしょう。

また、転職のプロである転職エージェントの力を借りることも転職を成功に導くポイントのひとつです。マイナビエージェントでは、保険業界に精通したキャリアアドバイザーが求人の紹介や応募書類の添削、面接対策など転職活動を全方位からサポートします。

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