更新日:2022/04/14
仕事が辛いと感じ退職を検討している保険営業職の方は少なくないのではないでしょうか。ノルマの厳しさや人間関係、収入面など、その理由にはさまざまなものがあると思いますが、転職する場合でもそのまま保険営業を続ける場合でも、その悩みの根本をしっかりと見つめることが、仕事と向き合ううえでは欠かせません。
ここでは、保険営業を辛い・辞めたいと思う理由や、辞めたいと思ったときの対策、転職のコツまで詳しく解説します。
目次
「保険の営業は辛い」とよく言われますが、厚生労働省発表による2020年の金融業・保険業の離職率は10.7%であり、全体の15.6%と比較すると2/3程度に留まっています。就職してもすぐに辞めてしまうというイメージは必ずしも正しくはないようです。
しかし、ノルマが設けられていたり収入が不安定だったりする面で厳しさを感じる方がいることもまた事実です。求人市場において保険会社は常に営業社員を募集しているイメージもあり、そうした背景が「きっとつらい仕事なのだろう」というイメージを助長させているのかもしれません。
保険の営業を辞めたいと思う理由としてよく挙げられるポイントには、次の6つが挙げられます。
保険の営業は多くの場合毎月のノルマが設定されており、達成できないと直接的に収入に影響します。十分な売上を得られた月であれば収入アップも期待できますが、売上が立たなければ収入が乏しくなることも考えられます。
保険の営業は個人の自宅や企業のオフィスを訪問して保険商品を販売するスタイルを取るのが一般的ですが、営業にかかる経費や交通費はほとんどの企業で自己負担です。営業に使う事務用品や取引先への手土産代、往復の交通費などが積み重なることを負担に感じ、辞めたいと思う方もいます。
個人を相手にする場合は土日に仕事をすることも多く、自分の予定を入れにくかったり急に出勤しなければならなくなったりすることもあります。したがってプライベートな時間が取りにくく、それにストレスを感じて辞めようと考える方もいます。
保険営業は営業手当やみなし残業を理由に残業代が支払われない事例も少なくありません。外回りの時間が残業としてカウントされずサービス残業となり、それに不満を感じて辞めたいと感じる方は少なくありません。
保険の営業は顧客が中心ですが、社内で他の社員とコミュニケーションを取らなくてもいいわけではありません。どの職場でも起こり得ることですが、社内のコミュニケーションが上手くいかず、人間関係を理由に退職を検討する方もいます。
販売する保険商品の内容にもよりますが、保険営業は新規顧客を開拓して同じ商品を販売するスタイルが一般的であり、ルーティンの作業になりがちなのも事実です。そうしたスキルアップしにくい業務に将来の不安を感じ、別のキャリアを模索する方もいます。
保険の営業を辞めたいと感じた時はどのように対応すべきなのでしょうか。具体的な3つの対策をご紹介します。
現在の部署が自分に合っていないと感じたら、他の部署への異動について相談してみてはいかがでしょうか。もし社内に取り組んでみたい業務があるのであれば、辞めてしまう前に一度可能性を探ってみることをおすすめします。
心身ともに業務を継続するのが難しい状態にある場合は、一旦休職を考えてみることをおすすめします。退職すると収入が絶たれてしまいますが、休職であれば企業に所属したまま雇用保険から支払われる手当を一定期間受け取れる制度なども用意されています。
現在の所属先にいる限りはどうしても問題の解決が難しいと感じるようなら、自分の新しい可能性に賭け、思いきって転職するのも一つの選択肢となります。
「辞めたい」と感じたら、まずは自身のキャリアプランを振り返り、本当に退職すべきなのかを今一度じっくりと検討しましょう。それでも保険の営業を辞めると決めたら、できるだけ円満に退社するための準備を行うことが重要です。
退職の意思はなるべく早めに上司に伝え、残される同僚の負担を最小限に抑える配慮をしなければなりません。有給休暇の消化が必要な場合もあるので、スムーズに退職日を迎えられるようなスケジュールを設定しましょう。
また、引き継ぎだけでなく取引先へも退職の挨拶を済ませ、お世話になった上司や同僚にも感謝の手紙やメールを送付し、最後まで良好な関係を維持するように努めることが大切です。
転職する際は、次の3つのポイントやコツを意識すると成功に近づきます。勢いのままに退職するのではなく、計画的に転職活動を進めましょう。
現在のスキルや資格を棚卸して転職活動でアピールできる要素を自ら把握することが大切です。それによって、志望動機書や面接で志望先企業に自身の経験を伝える際に具体性と説得力が増し、企業に貢献できる人材だと感じてもらうことができるようになります。
「なぜ転職したいのか」を一度立ち止まって考え、自分が最も優先したいのは何なのかを明確にしておきます。転職を決意する要因は、環境の改善や自身のキャリアアップ、収入の安定・向上など人それぞれですが、自身の最優先事項を明確にすると理想の転職先を絞り込みやすくなります。
求人を探す方法は数多くありますが、中でも転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントならプロのスタッフが転職者の適性に応じた求人を紹介してくれるので、理想の企業と出会いやすくなります。また、志望動機書の作成や面接対策などのアドバイスも受けられます。
マイナビエージェントでも、多数の非公開求人を用意してプロのスタッフが転職を全力でサポートいたします。保険営業からの転職には、ぜひマイナビエージェントをご利用ください。
マイナビエージェントの金融専門チーム
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保険営業が辛い・辞めたいと思っている方にぜひ知っていただきたい対策や転職のコツなどについて、お伝えしてきました。
常に結果が求められる保険営業の仕事。長く続けていくためには行動し続けることが欠かせませんが、それで体を壊してしまい離職を余儀なくされるケースもあります。仕事内容や環境だけでなく、自らの適性や体調なども考慮に入れながら、今の仕事がベストなのかを考えることが必要です。
常に結果が求められる保険営業の仕事。長く続けていくためには行動し続けることが欠かせませんが、それで体を壊してしまい離職を余儀なくされるケースもあります。仕事内容や環境だけでなく、自らの適性や体調なども考慮に入れながら、今の仕事がベストなのかを考えることが必要です。
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