更新日:2022/11/01
この記事のまとめ
キャッシュレス決済やオンラインでの送金など、フィンテックの技術を用いたサービスは身近になっています。こうしたIT技術の発展に伴い、フィンテック業界は転職市場でも人気の業界です。しかし、フィンテック業界は未経験でも転職できるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、フィンテック業界は未経験でも転職可能か解説します。フィンテック業界で求められるスキルや転職成功のコツも紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「フィンテック」という言葉を耳にすることがあっても、どのような意味なのか詳しく知らない人も多いかもしれません。ここでは、フィンテックの意味やフィンテック業界の特徴を紹介しつつ、未経験でもフィンテック業界へ転職できるのか解説します。
フィンテックとは、金融を意味する「ファイナンス(Finance)」と技術を意味する「テクノロジー(Technology)」を合わせた造語です。したがって、フィンテック業界とは、金融サービスとIT技術を組み合わせたサービスを提供する業界を指します。具体的な例を挙げると、カード決済やスマートフォンのQR決済はフィンテックの技術を活かしたサービスです。
フィンテックのサービスやビジネスモデルは多岐にわたります。以下が主なフィンテック業界の11分野です。
企業や個人事業主の業務効率化をサポートする「クラウド型会計ソフト」や投資家の間で話題の「仮想通貨」にもフィンテックの技術が用いられています。IT化が進む現代において、フィンテック業界のサービスは私たちの生活で欠かせないものといえるでしょう。
フィンテック業界には幅広い業種・分野があり、未経験者を含め幅広く門戸を開いています。事業内容や職種ごとに求められるスキルや経験を満たしていれば、フィンテック業界が未経験でも転職は可能です。フィンテック業界で求められる主なスキルや経験には、「金融業界での勤務経験」「法人営業の経験」「エンジニアのスキル」が該当します。
フィンテック業界には営業やカスタマーサポート、エンジニアといった多種多様な職種があります。フィンテック業界への転職を目指す際は、どのような職種があるのか知り、自分に合った企業を選ぶとよいでしょう。ここでは、フィンテック業界の主な職種を5つ紹介します。
営業は、自社商品やサービスを売り込む仕事です。フィンテック業界は法人相手に営業をかけるため、金融機関での勤務経験や無形商材の法人営業経験があると転職で有利になります。営業は自社商品やサービスの知識に加え、コミュニケーションスキルも必要です。ただし、未経験者も積極的に募集しているため、転職しやすい職種といえます。
カスタマーサポートは、ユーザーからの問い合わせに対応する職種です。商品やサービスに関する質問や問い合わせが主な業務ですが、クレーム対応をすることもあります。ユーザーの満足度向上や信頼の維持・回復のための重要なポジションといえるでしょう。
エンジニアの仕事はシステムの開発や運用です。フィンテックはITとの親和性が高い分野であるため、エンジニアのニーズは高いといえます。フィンテック業界のエンジニアは、プログラミングやITの知識に加えて、一定の金融知識も求められるのが特徴です。専門性の高い職種であるため、エンジニア未経験だと転職は難しい点に注意しましょう。
ディレクターは、プロジェクトを指揮する「現場責任者」に該当する職種です。エンジニアやデザイナーといったメンバーをまとめ上げ、プロジェクトが円滑に進むように管理します。金融・ITの知識に加え、マネジメントスキルやマーケティングスキルも欠かせません。
デザイナーは、画面やデバイスの外観をデザインする仕事です。デザインする際はビジュアルだけでなく、サービスの使いやすさにもこだわらなければなりません。そのため、ユーザーの使用感にフォーカスしたUXデザインの経験があると重宝されるでしょう。
フィンテック業界は未経験でも転職可能ですが、まったくスキルがない状態では難しいといえるでしょう。未経験者がフィンテック業界への転職を成功させるには、必要な知識やスキルを知り、身につけることが大切です。ここでは、フィンテック業界で求められるスキルを2つ紹介します。
フィンテックは金融とITの複合分野である以上、一定の金融・ITリテラシーが求められます。金融に関する知識として、入出金や為替、融資、投資の商品知識や取引の流れを知るとよいでしょう。また、金融業界ではコンプライアンスの知識も重要視されるため、金融に関わる法律の知識も身につけることが大切です。
ITに関しては、アプリケーションやセキュリティに関する知識を習得するとよいでしょう。どの程度のレベルのIT知識が必要かは職種や事業内容によって異なりますが、最新情報やトレンドは押さえておくことをおすすめします。
フィンテック業界のビジネスモデルや提供するサービスは多岐にわたります。転職を有利に進めるには、事業内容や職種に関連する知識やスキルを身につけるとよいでしょう。たとえば、保険関連の事業であれば保険商品の知識、エンジニア志望であれば開発やセキュリティの知識です。
幅広く知識を網羅するのもよいですが、専門的な知識を身につけることでライバルと差別化できます。志望先の事業内容をよく調べ、必要なスキルを習得しましょう。
基本的に転職では即戦力が求められるため、未経験者は経験者と比べて不利です。未経験者の場合、ポイントを押さえたうえで転職活動を進めることが重要となるでしょう。ここでは、未経験者が転職を成功させるコツを3つ紹介します。
自分のアピールポイントを明確にするため、前職の経験や実績を整理することが大切です。まずは新卒から現在までの経歴、具体的な業務や保有資格、身につけたスキルを書き出しましょう。経験や実績を整理することで、自分の強みや弱みを把握できます。経験や実績に基づいた自己分析は、履歴書や職務経歴書を書くときだけでなく、自分に向いている仕事を見つける際にも役立ちます。
志望先企業をよく調べることで、入社後のミスマッチを防げます。求人情報にある給与や福利厚生といった情報は転職先選びで重要です。しかし、事業内容や社風を調べないまま転職先を決めた場合、想像と違っていて働きにくいと感じる恐れがあります。
企業研究は応募書類の作成や採用面接においても大切です。企業が求める人物像を知ることで、自身の強みを絞って効果的にアピールできます。
志望動機は採用の可否に関わる重要な項目です。特に未経験者の場合、未知の業界や企業に応募する熱意が伝えられれば、採用の確率が上がるでしょう。言い換えれば、どの企業でも通用する汎用的な志望動機では採用担当者に響きません。
説得力のある志望動機のポイントは、前職で得た知識や経験が志望先でどのように活かせるのか記載することです。そのためには、自己分析や志望先企業の研究が欠かせません。
フィンテック業界は未経験でも転職可能です。ただし、職種や事業内容によっては専門的な知識を求められるため、転職先は慎重に選びましょう。未経験者は特に志望動機の出来が採用可否に大きく関わります。自己分析と企業研究を徹底的に行い、説得力のある志望動機を目指しましょう。
未経験でフィンテック業界に転職したい人や転職活動に不安のある人は、ぜひマイナビ金融エージェントにご相談ください。業界に精通したキャリアアドバイザーが転職活動を全力でサポートします。
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