更新日:2024/12/10
この記事のまとめ
新卒で入社したものの、ミスマッチを感じて1年目で転職を考える方は少なくありません。しかし社会人経験が短いため、希望する企業へ転職するのは難しいのではないかと不安を抱えることもあるでしょう。
そこでこの記事では、新卒1年目の方が転職を成功させるために押さえておきたい4つのコツについて解説します。転職活動に悩んだ場合のおすすめの相談先も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
厚生労働省が公表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、新卒(平成31年3月卒業者)の就職後3年以内の離職率は以下のとおりです。
新卒で入社したものの、3年以内に仕事を辞める方の割合は約3~4割にのぼっていることが分かります。近年は「自分に合ったキャリアパスを築くための転職は望ましい」といった風潮が強まってきていることもあり、新卒1年目であっても転職は決して不可能ではありません。実際、一般に「第二新卒」と呼ばれる新卒1年目~3年目の求職者の採用を積極的に推し進める企業も存在します。
ただし第二新卒の中でも評価されやすいのは、新卒2年目~3年目の方だといわれます。新卒1年目の場合は社会人経験が浅く、企業の採用担当者から「またすぐに辞めてしまうのではないか」と早期離職リスクを不安視されてしまう点が大きなネックといえるでしょう。新卒1年目での転職を成功させるには「長期勤続の意欲があること」を自己PRで伝え、企業側の懸念点を解消することが重要です。
新卒1年目での転職は、新卒2年目や3年目に比べるとやや難易度が高いといわざるを得ません。「退職してから転職活動をしたほうがよいのか」「転職先は見つかるだろうか」といった不安を感じている方もいるのではないでしょうか。ここでは、新卒1年目で転職をすべきかどうかを判断するポイントを紹介します。
自身が置かれている状況が以下3つのケースのいずれかに該当する場合は、新卒1年目の転職をおすすめします。同じ企業で働き続けたとして自分の望むキャリアを築けそうにないと感じたのであれば、別の道を模索するとよいでしょう。
求人内容はあくまで見込みであるため、実際の仕事内容と異なるケースは少なくありません。しかし、「保育事業部への配属を約束されていたのに、入社してみたら同じ会社の外食事業部に配属になっていた」というように仕事内容が大幅に異なるケースでは転職をおすすめします。
やりたいと思っていた仕事であっても、実際に業務に就いてみると自分に合わない場合があります。「おっとりした性格なのに、競争が厳しくささいなミスすら許されない職種だった」「体力に自信がないのに体力が要求される部門に配属になった」など、心身の疲労があまりに大きいのであれば転職を検討してもよいでしょう。
社会に出てから、自分がやりたい仕事に気づくことは少なくありません。自分がやりたいことが何か分かった場合には、思い切ってやりたい仕事に転職することも考えてよいでしょう。
転職に明確な理由や原因がなく、「なんとなく」や「流れ」で考えているのであれば、再度検討し直す余地があるでしょう。
「何となく仕事がつまらない」と感じたとしても、仕事を続けるうちに気持ちが変化する可能性は十分あります。また、仕事がつまらないという理由で転職する人を採用したい企業も少ないでしょう。
仲のよい同僚や信頼する先輩から職場の悪口や転職の話を聞けば、動揺してしまうことはあります。しかしそういった話に影響されて実際に転職まで考えるのは、思いとどまったほうがよいでしょう。人は人、自分は自分と考え、周囲の意見に流されることなく、きちんと状況を判断することが大切です。
新卒1年目で転職活動を行うにあたり、いったいどのように進めればよいのかが分からずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。自身に合った転職先を見つけるためにも、事前準備を徹底しましょう。ここでは、新卒1年目の方が転職を成功させるための4つのコツを紹介します。
転職活動を始める前に、転職理由を明確にしておきましょう。転職理由が曖昧であったり、前職に対する不満であったりする場合には意欲を伝えられず、企業の採用担当者に早期離職リスクが高いと捉えられてしまうためです。
また、転職理由を明確にすることで転職先に求める条件も可視化されるため、転職後のミスマッチが起こりにくくなります。
転職を成功させるには、自己分析や自身のスキルの棚卸しが重要です。しかし新卒1年目での転職では社会人経験や仕事上のスキルを強調しにくいため、自己分析に重点を置きましょう。自分の価値観や企業に求める条件が浮き彫りとなれば、転職で何を実現したいのかが明確となります。
「仕事が合わなかった」「ミスが多かった」といった失敗経験も、自己分析においては大切な判断材料です。なぜ合わないと感じたのかを思い返すとともに、自分の性格や考え方などを理解し、そのうえでどのような仕事が向いているのかを考えてみましょう。
企業研究の際には、年収や福利厚生といった情報に加え、企業風土や事業内容の実態まで念入りにリサーチしましょう。集めた情報と自己分析した内容を照らし合わせることで入社後のミスマッチを防げるほか、応募書類や面接においてアピールすべきポイントの見当もつけやすくなります。
リサーチ方法としては企業の公式ホームページを確認するほか、説明会に赴くのもよいでしょう。また、企業とのつながりが強い転職エージェントを利用するのもおすすめです。
これといった理由がない限り、転職活動は在職中にすることをおすすめします。離職してからの転職活動は時間こそ多く確保できますが、転職活動が長引いて職歴に空白期間が生じれば採用面で不利になりかねません。また、収入がなくなることで不安が生まれ、焦って転職先を決めてしまう恐れもあります。
「転職活動によって勤め先とほかの企業との比較ができるようになり、転職を止めた」といったケースも少なくないため、離職のタイミングは慎重に検討しましょう。
新卒1年目で上司に退職の旨を伝えると、引き止められる可能性があります。スムーズかつ円満に退職するためには、転職の意思を工夫して伝えることが大切です。ここでは、親、上司、同僚に対して転職の意思を伝える際のポイントを解説します。
親に転職を伝えるときには、きちんとした準備が大切です。親の世代からすると入社1年目で退職するのは一般的ではないため、不安な思いから感情的に反対されてしまうことがあります。軽い気持ちで転職するのではないということを伝えるために、きちんと理由をまとめ、転職市場に関する情報を収集しておきましょう。
転職期間が長引くと気持ちも収入も不安定になるため、親にサポートをしてもらわなくてはならない可能性が出てきます。親とはきちんとコミュニケーションを取り、ある程度相談しながら進めていくのが理想です。
上司に退職に関することを伝えるタイミングは、大きく分けて2つあります。転職すべきか迷っていて相談する場合と、すでに転職先を決めた段階で「退職の意思」を伝える場合です。
上司を信頼している場合であれば、思い切って相談してみるのもよいでしょう。転職の意思がすでに固い場合や相談に乗ってくれないタイプの上司の場合は、退職の意思表示を切り出すのがおすすめです。ただし退職の意思表示は、次の職場が決まってからにしましょう。
同僚に退職を伝えるのは、退職日時や引き継ぎなどを上司に相談した後にしましょう。退職するという情報は職場に動揺を与えます。自分で伝えるのかどうかやタイミングなどについては、上司の指示に従うことが大切です。
新卒1年目での転職では、相談できる相手がいないといった悩みを抱えやすいでしょう。そこでここでは、新卒1年目の転職でおすすめの相談先を4つ紹介します。それぞれの相談先にメリットや注意すべき点があるため、自身の置かれている状況に合った相談先を選ぶようにしましょう。
客観的なアドバイスを得たいのであれば、ハローワークのような公共サービスを相談先として選ぶのがよいでしょう。ハローワークであれば、相談内容に基づいた求人を紹介してくれるメリットがあります。
しかしハローワークは、求職者だけでなく企業も無料で利用できるサービス形態であることは忘れないようにしましょう。求人内容の精査があまり厳しくなく、求人票と実際の仕事内容が異なるケースは少なくありません。ハローワークを通じて求人に応募する際は、労働条件や待遇についてしっかりと確認することが大切です。
家族や友人は気軽に転職を相談できる相手です。自分の性格などを踏まえたうえで、的確なアドバイスをしてもらえるでしょう。
ただし身近な相手だからこそ、自らの経験や価値観を基にした主観的なアドバイスになりやすい傾向にあります。経験や価値観は人によって異なることを理解したうえで、あくまでもひとつの意見として受け止めることをおすすめします。
職場での自分を知り、仕事の内容もよく理解している同僚や先輩であれば、家族や友人よりも具体的なアドバイスをもらえる可能性があります。場合によっては転職理由を改善する方法が具体的に分かり、転職せずに済むケースもあるでしょう。
しかし相談相手をよく選ばなければ、転職検討中であることが職場に広まって居心地が悪くなってしまうこともあり得ます。信頼関係をしっかりと構築した同僚や先輩がいない場合には、転職が確定するまでは相談しないほうが無難です。
転職のプロである転職エージェントも相談先としておすすめです。転職に関するノウハウに精通している転職エージェントに相談すれば、自身に合った最適な転職先を見つけられるでしょう。転職サイトには掲載されていない非公開求人を紹介してもらえる点もメリットのひとつです。
ただし、転職意欲が低い場合には手厚いサポートを受けられない可能性があります。転職エージェントとの面談時には、転職意欲を積極的に伝えましょう。
新卒1年目での転職難易度は、決して低くありません。十分な対策を練ってから動き始めないと、採用担当者から十分な評価を得られず、内定獲得にはいたらないでしょう。「自分に合う仕事や強みが分からない」「どう自己PRすべきかが分からずに応募書類を作成できない」など、転職活動に行き詰まりを感じているのであれば、マイナビエージェントへお気軽にご相談ください。
マイナビエージェントでは、専任のキャリアアドバイザーがヒアリングを通じてあなたに合った最適な求人を紹介します。応募書類の添削や面接対策などもサポートするため、転職未経験の方も安心して転職活動に取り組めます。新卒1年目の転職を成功に導きたい方は、ぜひマイナビエージェントをご活用ください。
新卒1年目は社会人経験が短いというデメリットがありますが、決して転職できないわけではありません。自己分析と企業研究を徹底し、勤労意欲や自身のポテンシャルを企業にアピールできるようにしましょう。
初めての転職活動に不安を抱えている新卒1年目の方は、マイナビエージェントの活用をおすすめします。マイナビエージェントでは各企業の人事とのパイプを持つことで企業の人材ニーズを詳細に把握し、そのうえであなたに合う求人のご提案およびアドバイスをしております。新卒1年目での転職成功率を上げたい方は、ぜひマイナビエージェントへご相談ください。
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