面接で転職理由を伝える際の5つのポイント!理由別・職種別で例文も紹介|求人・転職エージェント

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更新日:2025/11/12

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面接で転職理由を伝える際の5つのポイント!理由別・職種別で例文も紹介

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この記事のまとめ

  • 面接において企業の採用担当者が転職理由を聞くのは、応募者の入社意欲や適性・早期退職のリスクを見極めるため。
  • 人間関係や長時間労働への不満などといったネガティブな転職理由は、ポジティブに言い換えて伝えることが大切。
  • 面接時には、応募企業に入社すると転職理由をどう解消できるのかを伝えることも必要。

「転職理由」は、面接で聞かれる定番の質問です。自己都合による退職でも、面接官に不信感を与えず、前向きな理由として伝えることが大切です。しかし、「ネガティブな転職理由をどう変換すればよいのか」「どう伝えれば採用担当者に響くのか」といった疑問のある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、面接で転職理由を伝える際の5つのポイントを解説します。また、面接での転職理由の伝え方を「理由別」「職種別」「年代別」に例文を踏まえながら紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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面接で転職理由を聞かれるのはなぜ?

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転職時の面接において、企業の採用担当者が転職理由を質問する理由にはどのようなものがあるのでしょうか。状況によって具体的な理由は異なるケースがあるものの、基本的には以下で紹介する3つのいずれかに当てはまります。採用担当者が転職理由を通じて知りたいことが何かを見極め、必要な情報を過不足なく簡潔に答えることが大切です。

応募者の人柄や意欲・モチベーションを確認するため

採用担当者が転職理由を聞くのは、応募者が求めている人材であるかを見極めるためです。社風と合致しているか、どういった意識を持って仕事に取り組んでいるのかを読み取ろうとします。これらは、応募者と企業の間にミスマッチがないか、自社の売り上げに貢献してくれそうな人材であるかを知るために大切な要素です。

入社後に前職と同じ理由で退職しないか確認するため

採用担当者は応募者が退職したきっかけを知ることで、入社後すぐに辞めないかどうかも確認しています。「疲れた」「人間関係がうまくいかなかった」など、どこの企業でも起こり得る内容であった場合は同様の理由で自社も辞めてしまうのではないかと判断されてしまうでしょう。

企業は転職者に対し、長く勤めて業績の向上に貢献してもらいたいと考えています。早期退職は企業にとっても大きな損失であるため、応募者が自社を前職と同じような理由で退職するリスクがどの程度なのかは重要な関心事です。

自社とのミスマッチがないか判断するため

早期退職を防いで長期的に活躍してもらうには、転職者が求めている条件と自社が提供できるものがマッチしていることが必要です。そのため、採用担当者は転職理由を通じてミスマッチのリスクがどの程度考えられるのかを判断します。

たとえば、「キャリアアップしたいと考えていたものの、前職でその道がなかった」と答えた転職者がいた場合を考えましょう。社風がキャリアアップの支援に積極的であるなら、転職者に適した環境といえます。一方、ルーティンワークがメインでキャリアアップの選択肢が少ないのであれば、ミスマッチのリスクが高いと判断できるでしょう。

転職理由のランキング

以下は、厚生労働省の「令和6年雇用動向調査結果の概況」を基に作成した男女別の転職理由ランキングです(そのほかの個人的理由を除く)。自分が転職を考えている理由に当てはまるものがあるか、チェックしてみてください。

【男性】

順位 転職理由 割合
1位 給料など収入が少なかった 10.1%
2位 職場の人間関係が好ましくなかった 9.0%
3位 労働時間・休日などの労働条件が悪かった 8.6%
4位 会社の将来が不安だった 7.4%
5位 仕事の内容に興味を持てなかった 4.4%


【女性】

順位 転職理由 割合
1位 労働時間・休日などの労働条件が悪かった 12.8%
2位 職場の人間関係が好ましくなかった 11.7%
3位 給料など収入が少なかった 8.3%
4位 会社の将来が不安だった 5.1%
5位 能力・個性・資格を活かせなかった 3.7%


参照:令和6年雇用動向調査結果の概要|厚生労働省

面接で転職理由を伝えるときの5つのポイント

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転職理由は、同じ内容でも伝え方によって採用担当者が受ける印象は大きく異なります。そのため、面接時に転職理由を伝える際には言葉選びや話し方に注意が必要です。ここでは、転職理由を効果的に伝えるための5つのポイントを解説します。

1.転職理由をポジティブな内容に変換する

書き出した転職理由がネガティブな内容の場合もあるでしょう。しかし、面接の場でネガティブな内容をそのまま伝えると、採用担当者からの評価が下がりかねません。したがって、ネガティブな転職理由はできる限りポジティブな内容に言い換えるようにしましょう。言い換えの例を挙げると以下のとおりです。

【例文】

<ポジティブな転職理由への変換例>

・給与など収入が少なかった
→自分の成果に対して正当な報酬が得られる企業で、よりいっそう貢献したいと考えた

・労働時間、休日などの労働条件が悪かった
→限られた時間の中で、パフォーマンスを高めていきたいと考えた

・職場の人間関係が好ましくなかった
→尊敬できる上司の下でよりいっそう成長し、企業に貢献したいと思った


ネガティブな理由を基にして、解決するために何ができるのかを考えてみましょう。解決方法にフォーカスすることで、ポジティブな転職理由に言い換えられます。また、ネガティブな転職理由を伝えたくないからといって、うそをつくのはNGです。採用担当者は多くの応募者を見てきており、下手なうそは簡単に見破られます。

2.応募書類の記述内容と一貫させる

面接で伝える転職理由は、応募書類に記したものと矛盾しないように注意しましょう。面接で伝えた転職理由が応募書類の記載内容と異なっていると、採用担当者は「本当の転職理由はどちらなのだろうか」「応募書類・面接で伝えた転職理由は真実なのだろうか」と考えてしまいます。

基本的には、応募書類に記した内容をさらに深掘りして伝えるのがおすすめです。たとえば、応募書類に書き切れなかったエピソードを伝えたり、具体的な経験に言及したりします。転職理由を通じてスキルをアピールしたいのであれば、具体的なスキルレベルを伝えるとよいでしょう。

3.転職理由と志望動機をつなげる

転職理由は志望動機と一貫性を持たせることが重要です。この2つの内容に関連性がなかったり矛盾したりしていると、採用担当者に疑問を抱かれてしまいます。

転職理由を志望動機につなげて説明すると、「明確な転職目的があり、自社に入社することで実現できる可能性が高い」「入社後のパフォーマンスに期待できる」とアピールできます。転職理由を語る際は、志望動機とセットで伝えることを覚えておきましょう。

4.暗く自信がなさそうに話さない

転職理由を伝えるときは、自信を持って話しましょう。暗い話し方では自信がなさそうに映り、「退職したことを後悔しているのではないか」「本音は違うのではないか」と判断されるリスクがあります。

何らかの信念やポリシーを持って転職を決断していることを思い起こし、大きな声で堂々と話すようにしましょう。同じ内容を話すのでも声の大きさや表情・話し方を工夫すれば自信があるように見え、説得力が増します。

5.言わないことを決めておく

意識して口に出さない言葉や話題も決めておきましょう。特に、人間関係の悪化や漠然とした内容の転職理由は、転職によって解消できるとは限らないと受け取られやすくなります。単なる不平不満と思われ、マイナス評価につながる可能性もあるため、なるべく前向きな言葉や話題を選ぶことが大切です。

転職理由は、応募企業への転職で解決されることだけにとどめるとよいでしょう。個人的な問題まで詳しく伝える必要はありません。

【理由別例文】面接での転職理由の伝え方

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転職理由は、人によってさまざまな事情があります。しかし、やむを得ない事情であっても、そのまま伝えるとネガティブに受け取られてしまうケースは少なくありません。特に「人間関係が合わなかった」「仕事に満足できなかった」といった理由は、前向きな表現に変換することが重要です。面接官は「なぜ辞めたのか」だけでなく「その経験をどう次につなげたいのか」を見ているためです。

ここでは、代表的な転職理由ごとに例文とポイントを紹介します。

労働時間が長すぎる

【例文】
前職では、ひとりあたりの業務量が多く、毎日の残業や休日出勤が慢性化している環境でした。上司に業務内容やフローの改善も提案しましたが、保守的な会社の方針もあり、受け入れられませんでした。

今後は社員の提案を積極的に受け入れる社風を掲げる御社にて、効率的に成果を出しながらスキルと経験を磨く時間を確保したいと考え、転職を決意しました。

長時間労働が慢性化している会社から転職したい場合は、「長時間労働に耐えられなかった」という点ではなく、「積極的に会社の方針の改善を提案したものの、社員の意見を受け入れる体制が整っていない環境であった」ことを転職理由の主軸にするのがおすすめです。

そのうえで、志望動機として「応募企業であれば提案できる環境であるため、転職後は効率的に成果を出したいと前向きに考えている」ことを伝えるとよいでしょう。

給料が少ない

【例文】
現職では目標の達成度合いに応じて従業員へ報奨金を支給する制度などがなく、成果を上げることによる手応えが得られにくい環境であったと思います。

御社には成績に応じたインセンティブ制度があり、スキルや実績に見合ったポジションを得られると伺っております。成果を出して御社の売り上げに貢献することで、キャリアアップも実現したいと考えています。


前職が「成果に応じた評価が得られない環境であった」旨を転職理由として伝えるとともに、志望動機として「応募企業であれば、転職後に貢献していけると考えたこと」をアピールしましょう。上記のように伝えると収入アップではなくキャリアアップにフォーカスでき、採用担当者によい印象を与えられます。

キャリアチェンジしたい

【例文】
前職では5年間、医療系システムの営業を担当していました。営業職として多くのお客さまへ直接ヒアリングしてニーズの把握に努めましたが、あくまでも営業職の範囲でしか対応できず、お客さまの抱える課題に応えられない環境でした。

今後は営業活動を通して得られた情報を基に商品開発業務に携わりたいと考え、転職を決意しました。市場ニーズを細かくリサーチしつつ満足度が高いシステムをリリースし続けている御社で、商品開発に携わりたいと思い、今回応募いたしました。


キャリアチェンジや職種変更を試みた転職の場合、ただ単に挑戦したかったという気持ちを伝えるだけではNGです。応募企業の業務で発揮できる、もしくは応募企業が属する業界に関連する経験やスキルを有していることや、貢献できる根拠となるようなエピソードを伝えましょう。そのうえで、志望動機として「応募企業で成果を上げたいと考えたこと」を含めると効果的です。

家庭の事情

【例文】
前職では在職中に家族の介護が必要となり、やむを得ず退職いたしました。その後、家族が施設に入所することになり、介護の必要がなくなりました。

そのため、前職で培ったJavaを使用したシステム開発の経験を活かして、新たな企業に貢献できる機会を探しておりました。転職活動を進める中で御社の求人を拝見し、このたび応募いたしました。離職中も現在に至るまで、スキルレベルを向上させて最新の情報についていけるよう、日々学習しています。

家庭の事情で退職した場合、理由をそのまま伝えて問題ありません。特に言い換える必要もないため、事情を正直に話しましょう。

すでに転職理由が解消されているのであれば、早期離職のリスクが低いことをアピールするのがおすすめです。さらに、離職中にスキルレベルを向上させるための学習に励んでいたことを伝えられれば、より高く評価されます。

引っ越すことになった

【例文】
転居をきっかけに転職活動を始めましたが、この機会に自身のスキルをより活かせる環境に挑戦したいと考えるようになりました。これまで培ってきた○○の経験を、御社の○○分野で活かしながら成長できると考えております。


引っ越しがきっかけで転職する場合、単に「通勤できなくなったので転職を考えました」と伝えると、受動的でキャリア志向が弱い印象を与えてしまいます。引っ越し自体は仕方のない事情ですが、それだけを理由にしてしまうと面接官に「この人は主体性がないのでは」と思われる可能性があります。引っ越しはきっかけにとどめ、応募企業を選んだ理由を前向きに伝えましょう

仕事が合わない

【例文】
前職では事務的な業務が中心で、自分の強みであるコミュニケーション能力を十分に活かせないと感じるようになりました。お客さまと直接関わりながら成果を生み出せる営業職であれば、自分の力を最大限に発揮できると考えています。

「仕事が合わなかった」とそのまま伝えると、「忍耐力がないのでは」と疑念を持たれる可能性があります。大切なのは、合わなかった事実を過度に強調せず、今後どのような環境で力を発揮できるのかを前向きに表現することです。

「自分の強みを活かせる仕事に挑戦したい」という形で伝えると、前向きな転職理由として評価されやすくなります。

社風が合わない

【例文】
前職は縦割りの組織体制が強く、個人の意見を発信する機会が少ない環境でした。その経験を通じて、私はより主体的に考え行動できる場で力を発揮したいと感じました。御社のチームワークを重視する社風に共感しており、自らの意見を出しながら御社の発展に貢献していきたいと考えています。


「社風が嫌だった」と正直に伝えると会社批判と受け取られ、協調性に疑問を持たれる可能性があります。そのため、社風が原因で退職を決めた場合にはネガティブな要素は控え、どのような環境で力を発揮できるかに焦点を当てましょう。「社風に合わなかった」こと自体は触れつつも、それを自分の希望する働き方へ結びつけることがポイントです。

スキルアップしたい

【例文】
前職では基礎的な○○スキルを習得できましたが、より高度な業務に挑戦し、実務を通して成長していきたいと考えています。御社では○○の分野に注力されており、私の経験を活かしつつ新しいスキルを習得することで、将来的に御社の業績にも貢献していく所存です。また、現在は○○資格の取得を目指しており、○○工程でも活躍したいと考えております。


「スキルアップしたい」は、ポジティブに伝えやすい転職理由です。ただし「学びたい」という姿勢だけでは自己中心的に受け取られたり、受け身な人だと思われたりする可能性があります。そのため、「会社に貢献するために学ぶ」という視点や、主体的に学ぶ姿勢を伝えるとよいでしょう。

会社側の都合

【例文】
全体の売り上げが大きく落ち込んだことで勤務先の企業が倒産し、前職を退職いたしました。前職では損害保険の法人営業を担当しており、私自身は毎月の営業目標を達成していました。

同じ法人向け損害保険を販売する御社では、これまでの経験を通じて培ったヒアリング力を活かして各社のニーズを把握し、適した商品を紹介するスキルを発揮して活躍したいと考えております。日々の業務ではよりいっそうの売上アップを実現しつつ、営業チームのリーダーへのキャリアアップを目指します。

業績不振による倒産など、会社都合の退職は自分自身が経営者であったのでもない限りマイナス評価にはつながりません。そのため、転職理由を言い換える必要はないといえます。

会社都合で退職したことに言及しつつ、前職で培ったスキルや経験を応募企業でどのような形で発揮できるかにフォーカスしましょう

【職種別】面接での転職理由の伝え方

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転職理由は、職種によっても表現の仕方やアピールしたい内容が変わります。営業職であれば成果へのこだわり、事務職であれば正確さやサポート力、ITエンジニアであればスキルアップなどが評価されやすいポイントです。

ただし、どの職種でも「ネガティブな理由をそのまま話さない」「前向きに変換する」という基本は同じです。ここでは、5つの職種をピックアップし、例文とポイントを解説します。

営業

【例文】
前職では短期的な成果を重視する営業スタイルでしたが、よりお客さまに寄り添い、中長期的に信頼関係を築く営業をしたいと考えるようになりました。御社はソリューション型営業を展開されており、私の提案力を活かしてお客さまに長期的な価値を提供できると考えております。


営業職の転職理由は「成果を出したい」という前向きさを強調することが大切です。単に「ノルマがきつかった」と伝えるとマイナスですが、「顧客と長期的な関係を築きたい」「幅広い商材を扱いたい」といった理由に変換すると好印象を与えられます。

事務

【例文】
事務職への転職を志望したのは、前職の営業職で培った顧客対応力や調整力を、社内のサポート業務で活かしたいと考えたためです。数字管理や資料作成の重要性を営業職の立場から理解しており、事務職として正確性とスピードを意識して業務を進める自信があります。


営業から事務へキャリアチェンジする場合、「業務内容が合わなかった」とだけ伝えてしまうと消極的に受け取られてしまいます。そのため、前職での経験が事務職でどう役立つのかを示すことが重要です。また、サポート役としての適性も強調するとよいでしょう。

ITエンジニア

【例文】
前職では社内システムの運用・保守を中心に担当してきましたが、より幅広い技術を活かしながら開発にも携わりたいと考えております。御社は最新のクラウドサービス〇〇を用いたプロジェクトを推進されており、私の基礎的なスキルを活かしつつ、新しい技術に挑戦できる環境だと感じました。


ITエンジニアの場合、スキルアップや新しい技術への挑戦を理由にするのが自然です。ただし「いまの会社では成長できない」とネガティブに話すのではなく、「御社だからこそ学びたい」と前向きに伝えるのがポイントです。「自分の成長が企業への貢献につながる」という形で語ると魅力が増します

保育士

【例文】
前職では、園長の方針に従い、自由遊びを主体とした保育を行ってまいりました。その中で、子どもたちの個性を伸ばすことの重要性を強く感じ、より一人ひとりに寄り添った保育を実践したいと考えるようになりました。貴園では、異年齢保育や食育に力を入れていると拝見し、子どもたちの豊かな心を育む保育観に深く共感いたしました。これまでの経験を活かし、チームの一員として子どもたちの成長に貢献していきたいと思っております。


保育士は、子ども一人ひとりと向き合う姿勢や、保護者や同僚とのコミュニケーション能力が求められます。転職理由も単なる労働条件の改善だけでなく、「より質の高い保育を提供したい」「保育観に共感できる環境で働きたい」といった、保育への熱意を示す内容にしましょう

公務員

【例文】
前職では民間企業の営業として、顧客のニーズに応えることに尽力してまいりました。しかし、〇〇の災害を経験した際、地域社会の基盤を支える公務員の仕事に強い使命感とやりがいを感じるようになりました。民間から公務員へ転職することで、これまでの営業で培った課題解決能力やコミュニケーション能力を活かし、より広い視点で市民のみなさまの生活を支える仕事に貢献していけたらと考えております。


公務員への転職は、民間企業とは異なる視点での理由が求められます。民間企業の利益追求とは異なり、社会貢献や公共の福祉を重視する姿勢を示すことが重要です。

【年代別】面接での転職理由の伝え方

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転職理由は、年齢やキャリアの段階によって伝え方やアピールポイントが変わります。20代であれば将来性や成長意欲、30代であれば即戦力性や実績、40代はマネジメントや豊富な経験、50代では柔軟性と協調性が評価されやすい要素です。ここでは、年代ごとに効果的な例文と伝え方のポイントを解説します。

20代

【例文】
前職では〇〇の業務を担当しておりましたが、特定の業務に特化していたため、より幅広い業務に挑戦し、スキルを磨きたいと考えるようになりました。御社では、若手にも多様なプロジェクトに挑戦する機会があると伺い、自身のポテンシャルを最大限に活かせると感じ、志望いたしました。新しい知識やスキルを積極的に吸収し、一日でも早く戦力として貢献できるよう努力いたします。


20代の転職では、これまでの経験よりも「ポテンシャル」と「成長意欲」が重視されます。つまり、入社後にどれだけ成長してくれるか、将来どれだけ活躍してくれるかという点が評価対象となります。そのため、転職理由は「さらに成長したい」「より多くの経験を積みたい」といった、将来性や向上心を示す内容にすることがポイントです。

30代

【例文】
前職では〇〇の業務を担当し、〇〇の成果を上げてまいりました。しかし、より大規模なプロジェクトに挑戦したい、という思いが強くなり、転職を決意いたしました。御社は、〇〇の分野で業界をリードされておりますが、私のこれまでの経験とスキルを活かし、即戦力として貢献していきたいと考えております。


30代の転職では即戦力としての活躍が期待されるため、これまでのスキル・経験をしっかりアピールすることが重要です。特に同業他社への転職の場合は、前職での実績やノウハウをいかに応募企業で活かせるかを明確に伝えましょう。

40代

【例文】
前職では、長年〇〇の業務に携わり、〇〇のプロジェクトを成功に導いてまいりました。また、若手社員の指導育成にも積極的に取り組み、チーム全体のパフォーマンス向上に努めてまいりました。今後は、これまでの豊富な経験を活かし、御社の〇〇事業の発展に貢献したいと考えております。また、自身のマネジメント経験を活かし、若手社員の育成にも力を入れていきたいと思っております。


40代の転職では、これまでの豊富な経験とマネジメントスキルが強みとなります。転職理由は単なるスキルアップではなく、「これまでの経験を活かして組織に貢献したい」「若手を育成したい」といったリーダーシップや組織への貢献意欲を示す内容にすることが効果的です。

50代

【例文】
これまで、〇〇の分野でさまざまな経験を積んでまいりました。特に、〇〇のプロジェクトでは、チームを率いて大きな成果を上げることができました。しかし、時代の変化とともに求められるスキルも変化しており、この年代でも新たな知識やスキルを積極的に習得し、柔軟に対応していきたいと考えております。これまでの経験を活かしつつ、御社の新たな挑戦にも貢献していきたいと思っております。


50代の転職では、これまでの経験値だけでなく、新しい環境や変化への柔軟性を示すことが重要です。転職理由は、「これまでの知見を活かしながら、新たな分野にも挑戦したい」「長年の経験を活かし、組織に貢献したい」といった、変化への対応力や貢献意欲を示す内容にするとよいでしょう。

【NG例】面接で避けたい転職理由の伝え方

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転職理由の伝え方によっては、採用担当者にマイナスの印象を与えることも少なくありません。以下では、面接時にあまりよい印象を持たれない転職理由の伝え方を3つ、例文を含めて見ていきましょう。面接で伝える転職理由の文章が完成したら、一度見直して下記のいずれかに該当していないかをチェックしておくことをおすすめします。

怒られるのが嫌などの人間関係

【例文】
上司との人間関係が悪化したため退職しました。上司とは普段から意見の食い違いが多く、大声で怒鳴られることも多い環境でした。これ以上、いまの上司と一緒に働くことは無理だと思い、転職を決意しました。

転職理由が人間関係であったとしても、そのまま回答するのは適切ではありません。どのような職場にも、合う人と合わない人がいるでしょう。

個人的な感情を転職理由にすると、採用側は「うちの会社でも人間関係を理由に辞めてしまうかもしれない」と考えます。「チームメンバー同士が一丸となって働き、売上アップを目指せる環境で働きたいと思った」のように言い換えられるでしょう。

「疲れた」「つらい」といった不平不満

【例文】
現在の会社では残業や休日出勤が多く、あまり趣味の時間が取れないことが厳しいと感じました。繁忙期は毎日残業で、帰宅すると疲れてすぐに寝てしまいます。労働量に対して給料も低く、上司からも評価が得られません。やりがいや将来性を感じにくい環境ということもあり、転職を決意しました。


「疲れた」「つらい」などのネガティブな言葉が多いと、採用担当者に「普段から不平不満が多い人なのでは」と思われる可能性があります。熱意や主体性が感じられないため、採用担当者は応募者が自社に入社するメリットを感じないでしょう。「効率的に業務を進められる環境でスキルを発揮し、御社のビジネスに貢献したい」などと言い換えると好印象です。

「大きなことにチャレンジしたい」「夢があるから」など漠然とした理由

【例文】
前職で磨いたスキルや経験を、もっと発揮できる仕事に就きたいと思い転職を決めました。私には将来の夢があり、前職ではチャレンジが難しいと感じていました。御社で私の強みを発揮しながらスキルも磨き、夢を実現したいと思います。

目標や入社後に発揮したいスキルなどを伝えるときは、具体的な内容を含めましょう。「大きなことにチャレンジしたい」「将来の夢のために」といった言葉に終始すると漠然としたものになり、入社後に何がしたいのか伝わりにくくなります。

「Webデザインの経験を活かし、UI・UX設計の開発に携わっていきたい」など、自分が有しているスキル・経験を活かしてどのように企業に貢献したいのかを具体的に伝えましょう

転職の面接に不安のある方は「マイナビエージェント」へ

マイナビエージェントでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが選考で一人ひとりの魅力をアピールできるよう、徹底的にサポートします。模擬面接を通じて十分な面接対策を整えてから本番に臨めるため、ご活用ください。

ほかにも、自分の転職目的を達成できる求人の紹介や、キャリア相談も実施しています。転職理由の伝え方を含め、選考に対して何らかの不安を感じているのであれば、できるだけ早い段階でマイナビエージェントにご相談ください。

まとめ

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企業の採用担当者は、応募者の転職目的を実現するのに自社が適しているのかを判断したりミスマッチを予防したりする目的で、転職理由について質問します。具体的な転職理由は一人ひとり異なるものの、どのような理由であってもポジティブに伝えることが大切です。

自分の転職理由をどのように伝えればよいのか、選考を有利に進めるにはほかにどのようなことを意識すればよいのかを知りたい方は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントでは、各業界の様子を熟知したプロのキャリアアドバイザーがあなたの転職目的を実現できるよう、全力でサポートします。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。

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