「昔からの夢をかなえたい」「やりがいのある仕事に就きたい」など、仕事をする中でキャリアチェンジについて考えたことのある方は多いのではないでしょうか。キャリアチェンジは転職難易度が上がるため、成功させるにはコツを押さえておくことが大切です。

そこでこの記事では、キャリアチェンジを実現させるためのポイントをご紹介します。併せて年齢別のポイントや成功事例もまとめましたので、キャリアチェンジを検討中の方は、ぜひご一読ください。

キャリアチェンジとは｜キャリアアップとの違い

「キャリアチェンジ」とは、これまでに経験のない仕事に就くことを意味します。キャリアチェンジと聞いて「職種を変える」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、職種はそのままで業界を変えることもキャリアチェンジと呼びます。

キャリアアップと混同されがちですが、キャリアアップは同業界または同職種において「キャリアを高める」ために転職することを指します。また、現職で高いポジションを目指すことも「キャリアアップ」の一種です。

キャリアチェンジで得られるメリット3つ

現職の職種や業界から離れると、メリットを得られるケースもあります。キャリアチェンジが自分自身の成長につながったり、新しい体験によって新たな価値観を得られたりするのも、そのひとつでしょう。ここでは、キャリアチェンジで得られる3つのメリットについてご紹介します。

理想のキャリアを実現できる

キャリアチェンジは現職の職種や業界を考慮せずに転職先を選択できるため、「いま興味のある仕事」「以前から気になっていた仕事」に転職できるのがメリットです。

社会人としての経験を積むうちに、やりがいを感じる瞬間が変わる方もいるのではないでしょうか。キャリアチェンジの場合、「本当にやりたいのはこの仕事かもしれない」と感じたら、その気持ちのまま転職できます。やりがいのある仕事に携わることは、充足感にもつながるでしょう。

新たな「やりがい」を発見できる

職場環境をガラリと変えると、新たな出会いが生まれます。新しい環境に慣れるまでには時間がかかるかもしれませんが、人間関係を一から構築できるのはメリットとも捉えられます。また、これまでと異なる職種や業界に就くからこそ発見できる「魅力」もあるでしょう。

前職では仕事のモチベーションを維持するのが難しかった方でも、キャリアチェンジによってモチベーションの向上を期待できます。自分の新たな可能性を生み出せるのが、キャリアチェンジの特徴です。

仕事の幅が広がる

キャリアチェンジによって、自分のスキルを向上させられるのもメリットのひとつです。キャリアチェンジをすると、現職で培った能力に加え、新たな仕事での能力も身につきます。つまり、「キャリアの幅が広がる」というわけです。

キャリアチェンジをしたからといって、これまでに身につけたスキルがすべて無駄になるわけではありません。「自分はこの職を続けていてよいのだろうか......」と感じている方は、キャリアチェンジを視野に入れてみるとよいかもしれません。

キャリアチェンジしたいなら｜大切なポイント4つ

ここからは、キャリアチェンジする際に必要なポイントを4つ解説します。キャリアチェンジはキャリアアップとは異なり、現在持っているスキルや知識では、新しい職場で通用しない場合があります。そのため、事前に対策しておくことがキャリアチェンジの成功につながります。

1.「なぜキャリアチェンジするのか」を明確にする

キャリアチェンジも同職種や同業界への転職時と同様に、「転職軸」を定めたうえで行う必要があります。「新しい環境ならどこでもよい」とやみくもに転職先を探しても、うまくいくとは限りません。キャリアチェンジはキャリアアップとは違い、職を変えることに伴うリスクがあります。給与面の心配も出てくるでしょう。

そういった不安を払拭して転職成功を目指すためには、「なぜキャリアチェンジするのか」「キャリアチェンジに適した時期はいつか」を自問自答し、転職理由と転職時期を明確にしましょう。また、情報収集をしっかりと行うのも、キャリアチェンジを成功させるうえで大切なポイントです。

2.キャリアプランから職種を選定する

キャリアチェンジするかどうか迷っている方は、まずは自身の「キャリアプラン」を考えてみましょう。キャリアチェンジもキャリアアップの転職も、どちらも転職軸をしっかりと定めておく必要があります。「5年後」「10年後」にどのような仕事をしていたいのかを考えてみましょう。

自分がどのような仕事にチャレンジしたいのかをできるだけ多く書き出してみることで、自分が何に関心を持っているのかが浮き彫りになり、自然とキャリアチェンジしたい職種が分かります。

3.希望する職種で活かせるスキルを探す

自身のキャリアを洗い出し、どのようなスキルや知識が身についているのか考えるのも大切です。キャリアチェンジしたい職種があるならば、自分の持つスキルが活かせるかを確認します。求人情報にも必要スキルは記載されているため、チェックしてみるとよいでしょう。

また、希望の職種や業界で働く社員のインタビューなどをチェックするのもおすすめです。たとえ専門スキルを有していなくても、ヒューマンスキルやポータブルスキルが重視される職場もあります。こうしたスキルが役立つかどうかも確認しておきましょう。

4.新たな知識やスキルを習得する

キャリアチェンジに際して必須のスキルがある場合には、そのスキルを習得する必要があります。そのためには、まずは自分が保有しているスキルを整理しましょう。もし、自分のスキルの中で足りない部分があるときには、できる限り補ったり知識を習得したりしたうえでの応募をおすすめします。

「資格取得」や「専門知識の勉強」のために、転職時期が先延ばしになってしまったとしても、必要なスキルを習得できるのであれば、無駄な時間ではありません。必要な知識を身につけておくことで、収入アップやポジションアップにつながるケースもあります。

キャリアチェンジにデメリットはある？

魅力の多いキャリアチェンジですが、デメリットもいくつかあります。たとえば、キャリアチェンジでは現職のスキルや知識が活かしにくい点が挙げられます。また、現職に長く勤務していた方などは、社風の違いに困惑してしまうかもしれません。転職後も前職のやり方に固執すると、能力があっても活躍が遅くなる場合があります。

また、収入ダウンも考慮しておきましょう。キャリアチェンジの場合、即戦力として働くのが難しいため、活躍できる人材になるまでは、一時的に収入が下がるケースもあります。これまで役職についていた方でも、転職先では役職や待遇が下がるかもしれないことを念頭に置きましょう。

キャリアチェンジを成功させるための4つのコツ

キャリアチェンジを成功させて理想のキャリアを築くためには、事前に準備しておきたいポイントがいくつかあります。たとえば企業研究や業界研究、応募書類の作成などがそのひとつです。キャリアチェンジの場合、同業種や同職種への転職と比較して、スキル不足や経験不足がマイナスポイントになるケースも考えられます。

ここでは、キャリアチェンジを成功させるコツを4つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.希望する業界や職種をしっかりと調べておく

キャリアチェンジを望む場合、情報収集に力を入れ、転職先の業界や職種をしっかりと調べておく必要があります。近年は、キャリアチェンジのための支援プログラムが行われています。こういったプログラムの中に企業説明会や職場体験、見学会が組み込まれているケースもあるので活用するのがおすすめです。

こうした場を活用すると、新しい仕事へのイメージをつかみやすくなります。必要資格やスキルの情報も得やすいでしょう。併せて、「どのようなメリットがあるのか」「デメリットは何か」という部分も把握できます。

2.企業の募集背景まで考慮して求人を選定する

キャリアチェンジの際に「未経験可」の項目を中心に求人を検討している方もいるかもしれませんが、「未経験可」の中には、以下の3つのパターンがあります。

• 業界未経験であっても採用可能
• 職種未経験であっても採用可能
• 経験を問わずに採用可能

この中でも、「業界未経験OK」といった求人が多く存在します。企業によって募集背景は異なりますが、これまでに未経験者が活躍した実績のある企業を選ぶと、働きやすさにつながるでしょう。このような情報は転職エージェントを活用すると把握しやすくなります。

3.応募書類で自分の魅力を最大限にアピールする

転職では、これまでの社会人経験をまとめた「職務経歴書」が必要です。職務経歴書には、職歴だけでなく、スキルや実績も記載します。そのため職務経歴書は、自身の強みを企業側へアピールできるアイテムといえます。職務経歴書をしっかりと作成することで、企業側へ強みが伝わりやすくなるため、自分ではアピールポイントと思っていなかった部分も、企業から評価されるかもしれません。

職務経歴書を作成するうちに、自分には何が必要なのかを再発見できる場合もあるでしょう。また、職務経歴書の作成は転職成功へ向けての事前対策を行うのにも役立ちます。

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4.面接では前向きな回答を心掛ける

キャリアチェンジの場合、これまでとは違う新たな仕事に挑戦することになります。そこで大切なのが、自身のアピールポイントを見極めること。経験不足がマイナス評価につながってしまうのは仕方ありませんが、それをネガティブに考えていては自信のなさが伝わってしまいます。

特に面接では、経験不足やスキル不足について質問される場合もあるでしょう。「専門スキルを取得しました」「新たな知識を習得中です」といったように、前向きなアピールができるように準備しておくのがおすすめです。どのような準備が必要か分からない方は、転職エージェントを活用してみるのもひとつの方法です。

【年代別】キャリアチェンジに適した時期

転職では、年代によって押さえておきたいポイントが異なります。キャリアチェンジの場合も同様に、年代によってアピールしたい部分や最適な時期は異なります。ここからは、キャリアチェンジにおすすめの時期を年代別にご紹介しますので、自身の転職活動にお役立てください。

20代の場合

各年代の中でもキャリアチェンジに臨みやすいのが、20代の転職です。採用活動には、企業側のコストがかかります。 また、企業は労力や時間を割いて採用活動を行う必要があるため、長期的な活躍が期待できる人材を採用したいと考えます。入社意欲のある20代の若手であれば、成長に期待できると考える企業が多いのも明白です。

特に「第二新卒」と呼ばれる20代前半は、柔軟な対応力で企業に馴染みやすいと考えてもらえるでしょう。ビジネスマナーを一から教育する必要もないため、時期を問わず多くの企業からニーズがあります。

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30代の場合

社会人経験の長い30代は、20代と違いポテンシャル採用に期待できない点を押さえておきましょう。さらにキャリアチェンジの場合、これまでに培ったスキルや知識をフルに活かしにくいと考えられます。しかし、企業は基本的に「即戦力」を求める傾向があるので、経験の活かし方を考えたうえで企業へアピールする必要があります。

とはいえ、未経験の仕事で即戦力として活躍するのは難しいもの。収入や役職が一時的に下がってしまうのは、仕方のないことだと考えたほうがよいかもしれません。スムーズにキャリアチェンジするためには、現職での部署移動や昇格後を時期として選ぶのもひとつの手です。

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40代以上の場合

年齢が上がるにつれてキャリアチェンジが難しくなるかと問われれば、一概にそうとはいえません。というのも、同職種への転職であれば、身につけた専門性が評価される可能性が高いからです。

40代でキャリアチェンジを考えている方は、同職種でのキャリアチェンジを検討してみるのがおすすめです。50代の方も同様に、職種はそのままで業界のみを変えるキャリアチェンジを視野に入れてみましょう。

キャリアチェンジに失敗？転職しなくてよいケースも

同じ業界でのキャリアチェンジを検討している方は、現職にとどまったままで職種をチェンジできないかを考えてみましょう。営業からマーケティング、事務から営業など、異動願いを提出してキャリアチェンジを実現する方法もあります。

これらの選択肢を把握しておかないと、転職の際に「現職でできることはしましたか」などと聞かれて困惑してしまうことも。特に何もしていなければ、面接先の企業から「本当に職種を変えたいのだろうか」と疑念を抱かれるかもしれません。現職でキャリアチェンジがかなう場合はもちろん、転職の場合にも「現職ではかなえられない事情がある」と分かってもらえるよう、行動を起こしたうえで転職活動をするようにしましょう。

キャリアチェンジの成功事例｜マイナビエージェント利用者の声

キャリアチェンジをかなえるのであれば、転職エージェントを活用するのがおすすめです。各業界や職種に精通しているマイナビエージェントであれば、キャリアをかなえる近道を提案してもらえるでしょう。ここからは、実際にキャリアチェンジを成功させた事例をご紹介します。

20代｜マーケティングからコンサルタントへキャリアチェンジ

Webマーケティングのコンサルタントとして勤務していた第二新卒の20代男性。会計・財務で働きたいと思いキャリアチェンジを目指します。コンサルタントとしての入社を決意した理由は、企業文化やキャリアテーマの実現、社員の雰囲気の良さの３点です。

ほかにはない求人の紹介があったため、マイナビエージェントを活用してよかったと回答しています。一人ひとりの条件に合う求人の提案が、新しいキャリアへとつながっています。

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30代｜未経験からエンジニアへキャリアチェンジ

電気配線工事のアルバイト業務から、インフラエンジニアへとキャリアチェンジをした30代男性の方もいます。キャリアチェンジの大きな理由は、正社員雇用・年収アップ・インフラ業界への興味の3点です。経験不足から転職活動がスムーズにいかない時期もあったようですが、転職軸を振り返り「何がしたいのか」を自問自答しながら転職活動を進めることで、キャリアチェンジを成功させています。

マイナビエージェントのキャリアアドバイザーに、自身が抱える悩みや不安を伝えて諦めずに転職活動を続けられたことが、キャリアチェンジ成功の要因でしょう。

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• 30代未経験からのエンジニア転職

40代｜不動産からメーカーへキャリアチェンジ

1ヵ月半という短い転職活動期間の中で、不動産の施工管理からメーカーのコンサルティング営業へとキャリアチェンジした40代の男性もいます。約30年にわたる施工管理の実績があるものの、スキルの幅を広げるためにキャリアチェンジを決意。キャリアチェンジに対する真摯な姿勢と、吸収性の高さから、ライバルの30代経験者に差をつけて内定を勝ち取りました。

「夢を諦めない姿勢」「徹底した事前準備」の2つのポイントが、40代でキャリアチェンジを成功させた大きな要因です。

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• 40代でのキャリアチェンジ実現

キャリアチェンジのお悩みは「マイナビエージェント」へ

キャリアチェンジを検討しているのであれば、ひとりで転職活動を進めるのではなく、転職エージェントに頼るのもおすすめです。転職エージェントには、転職市場に精通したキャリアアドバイザーがいます。キャリアアドバイザーは各業界や各企業だけでなく、企業内の内部情報も把握しているため、キャリアをかなえるために必要なステップをアドバイスしてくれます。

「キャリアチェンジには何が必要か」「強みとなる経験やスキルは何か」といった部分も客観的に判断してもらえるため、夢を実現しやすくなるでしょう。マイナビエージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職活動をしっかりとサポート。キャリアチェンジの実績があるため、適切なアドバイスで転職成功を目指せます。

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まとめ

転職を検討している方の中には、キャリアチェンジを視野に入れている方もいるのではないでしょうか。キャリアチェンジは新たなやりがいを発見したり、仕事の幅が広がったりなどのメリットがあります。一方で、一時的なポジションや年収ダウンといったデメリットも存在します。転職以外にもキャリアチェンジをかなえる方法はあるので、まずは現職でできることを探してみるのもよいでしょう。

転職によってキャリアチェンジを成功させたいのであれば、転職エージェントを活用した事前準備をおすすめします。マイナビエージェントでは、さまざまな業界に精通したキャリアアドバイザーが、理想のキャリアをかなえるために手厚くサポートします。「夢をかなえたい」「やりがいのある仕事がしたい」と感じている方は、まずはマイナビエージェントにご相談ください。