「院内SE」とはどんな仕事?病院で働くSE(システムエンジニア)の仕事内容を解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/02/21

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「院内SE」とはどんな仕事?病院で働くSE(システムエンジニア)の仕事内容を解説

目次

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院内SEの仕事内容

院内SEの基本的な仕事は、一般企業で働く社内SEと同じく、病院内の全てのパソコンやネットワークの保守・管理を行うことです。
しかし、社内SEとは扱うシステムや業務内容の範囲が異なる部分もあります。
ここでは、院内SEのおもな仕事内容について見ていきましょう。

電子カルテや診療報酬の請求など「システムの保守・管理」

日本では、厚生労働省が主催する保健医療情報システム検討会において、2001年に「保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」が策定されました。
このとき、「2006年度までに全国の400床以上の病院および全診療所の6割以上に電子カルテシステムの普及を図る」という目標が掲げられました。

従来、使用していた紙カルテから電子カルテに切り替えることで、患者の診療データを一元管理し、医療機関同士で共有化したり、臨床上のエビデンスを創出したりすることにつながります。
また、病床数の多い総合病院などでは、入院患者一人ひとりの食事計画を立てるために、治療経過やアレルギーなどをデータ化し、管理するシステムを導入しているところもあります。

これらのシステムにトラブルが生じた場合、患者の治療や病院の経営に大きな影響を及ぼすことがあります。
そのため、システムの保守・管理を行うのは、院内SEの大切な仕事なのです。

ユーザーからの問い合わせやトラブルに対応する「ヘルプデスク業務」

病院内では、数百台ものパソコンや電子機器がネットワークにつながっています。
医師がカルテを入力する他、栄養士が病院食のメニューを考えたり、臨床工学技士が透析データを管理したりするなど、病院内で働く様々な人が、パソコンやネットワークを扱うシチュエーションがあるからです。

院内SEの仕事には、このような様々なユーザーからの問い合わせに対応する、ヘルプデスク業務も含まれます。
パソコンやサーバーにトラブルが発生した際に対応するだけでなく、「プリンターの調子が悪い」「トナーの交換をしてほしい」など、様々な種類の業務を頼まれることもあります。

システムの開発や保守、管理にとどまらず、医師や看護師から「何でも屋」として頼られやすいのも、院内SEの特徴といえるでしょう。

院内SEを目指す際の注意点

一般的な社内SEと院内SEとでは、身に付けられるスキルやキャリアの築き方が異なります。
ここでは、院内SEを目指す際の注意点をご紹介します。

開発系の仕事は少ない

「医療系システムのような複雑なシステム開発に挑戦したい」と考えて、院内SEを目指す人もいるかもしれません。
しかし、電子カルテや栄養管理システムなど、病院業務の基盤を支える大規模なシステムは、外部ベンダーに開発を委託することがほとんどです。
そのため、開発系の仕事を求めて院内SEになると、自身のキャリアビジョンとのギャップを感じることが少なくないでしょう。

システムエンジニアとしての成長性には限りがある

院内SEは、いわば「医療分野に特化したSE」です。
システム開発に携わる機会があるとしても、医療系のシステムばかりとなります。
様々な分野のシステムに精通したSEとしてのスキルアップを考えている人にとっては、院内SEの業務内容では物足りないと感じるかもしれません。

逆にいえば、SEとして何か専門分野を強化したい方にとっては、最適な仕事といえます。
院内SEのキャリアパスとしては、総合病院や大学病院で情報システム部門のトップを目指す他、実績を積んでから他の病院に転職し、待遇のベースアップを図るという道が考えられます。

一般企業の社内SEと院内SEに求められることの違い

一般企業の社内SEと、院内SEの違いは何でしょうか?その大きな違いは、院内SEには「医療従事者」としての自覚とリテラシーが必要であるということです。

院内SEが患者の相手をしたり、生死に直接関わったりすることはありませんが、人の命を預かる現場で働いているという点では、医師や看護師と同程度の責任感が必要になります。
扱うシステムによっては絶対にミスが許されず、緊張感を伴う場面もあるでしょう。

また、患者の生死に関わる仕事をしている医師や看護師などは、仕事に対してシビアな人ばかりです。
そのため「残業が少ない」「待遇が良い」といった表面的な条件だけを見て院内SEを目指すのはおすすめできませんが、高い使命感を持つ人たちと一緒に働き、「人の役に立つ」ことを実感できる仕事がしたい人にはぴったりの職業といえるでしょう。

院内SEになるには?

院内SEになるために必要な知識やスキルは何でしょうか?
ここでは、院内SEへの転職を目指す人が最低限持っておきたいスキルについてご紹介します。

基礎的なITスキル

院内SEは開発業務に従事することが少ないため、転職活動の際に高度なITの知識は求められません。
しかし、基礎的なITスキルを証明できる資格を持っていれば、転職活動に有利に働くでしょう。

院内SEに限らず、SEとして仕事をするなら、まず受けておきたいのが「基本情報技術者試験」です。
基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれる試験であり、この試験に合格することで、IT人材として必要な基本的知識・技能を持っていることを証明することができます。

基本的な医療知識や、医療機器に関する知識は、院内SEとして仕事をしながら身に付けていけばいいでしょう。
とはいえ、院内SEを目指すなら、「医療情報技師」の資格も持っておいて損はありません。

医療情報技師の試験では、「医学医療系」「医療情報システム系」などの知識を問われます。
この資格を取ることで、医療とシステム双方の知識があると証明することができます。

コミュニケーション能力

病院内のすべてのパソコンやネットワークを保守・管理するのが、院内SEの仕事です。
そのため、医師や看護師はもちろんのこと、クラークや管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師など、様々な職種の人と接する機会があります。

院内SEは、緊急を要する場面でも依頼者のニーズを的確に聞き取り、最適な解決策を提案することが求められます。
院内SEにとって、コミュニケーション能力は最も必要なスキルといえるかもしれません。

院内SEは「人の役に立つ」ことを実感しやすい仕事

院内SEの仕事は、電子機器の保守・管理からヘルプデスクまで、業務範囲の幅が広く、大変そうに思えるかもしれません。
しかし、「人の役に立つ」ことを実感できる仕事であり、医療系システムに関する知識が増えるなど、メリットも多くあります。
SEとしてやりがいを感じられる仕事を求めている方は、院内SEを検討してみてはいかがでしょうか?
総合病院や大学病院などの大きな病院でも、院内SEの求人は多くありませんので、自分で求人情報を探すのは難しいかもしれません。
転職エージェントに登録して、自分の希望に合った医療機関を紹介してもらうのが、院内SEに転職する近道でしょう。

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執筆・編集

大原 直人

前職は大手メーカー系SIerにて要件定義から実装・導入まで幅広く担当し、現在は関西圏のIT領域責任者を担当しております。エンジニアとしての現場知識を活かし、コンサルタント・SI・WEB系・社内SEなど、ご希望に対する適切な提案を強みとしております。

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