更新日:2024/05/30
この記事のまとめ
ITスキルを高めて、将来転職する際に役立つ資格の取得を目指している方もいるでしょう。ITスキルの向上には「ITSS(ITスキル標準)」を意識した資格選びが重要です。
そこでこの記事では、ITスキルを高めるうえで役立つスキルや資格を紹介します。初めてIT系の資格を取得する方や学んだスキルを転職に生かしたい方に参考となる情報をまとめました。
目次
現代では急速なIT化が進み、これまでITとは縁遠かった方でも最低限のITリテラシーが求められるようになりつつあります。仕事をするうえでも同様です。ここでは、社会人がITスキルを取得するメリットや必要性について解説します。
ITスキルはあらゆる業界や職種で利用される技術の代表格です。オンライン予約やECサイトでの買い物など、日々のさまざまなシーンでもITが使われています。そのため、どのような業務に従事するうえでも、ITに関する知識やスキルは欠かせません。
たとえば、ITスキルがあれば、社内業務の一部をプログラムで自動化できます。生産性のアップは業績に直結するため、身につけるメリットは大きいといえるでしょう。
スキルを身につければ、転職市場でも有利に立ち回れます。ITスキルを磨くことで論理的思考が培われるほか、積極性や将来性を見込まれる可能性が高まるためです。
まだITシステムを導入していない企業でも、将来的にはキャッシュレスや新規システムの導入でIT化を図るシーンが増えるでしょう。早い段階でスキルを習得できれば、応募先企業にとって貴重な人材になれます。
仕事でITスキルを活用したいと考えても、どのようなスキルが役に立つのかはイメージしにくいかもしれません。現場で実際に利用されているスキルを知れば、自身が学んだほうがよいスキルが洗い出せるでしょう。ここでは、実務で役立つITスキルを4つ紹介します。
論理的に物事を考える力があれば、業務の効率化や最適化に貢献しやすくなるでしょう。順序立てて考えることで、タスクの消化スピードが飛躍的に向上します。ほかにも、トラブルが生じた際の対応でも役に立ちます。論理的思考力が養われていれば、焦ることなく冷静に状況を把握し、優先順位にしたがって作業を進められるためです。
プログラムの構造や組み方を理解することで、システムに関するさまざまな業務を担当できます。システムの開発業務はもちろん、修正対応やテスト業務でも貢献できるでしょう。
スキルが備わっていれば、システムの不具合に気づいたり改善策を提案したりといった面でも活躍できます。一朝一夕で身につくスキルではありませんが、幅広く活躍できるため、社内でも貴重な人材になれるでしょう。
コミュニケーションスキルは、クライアントやチームメンバーとのやりとりを繰り返す中で身につきます。ITとは無縁と思われがちなスキルですが、いずれの現場でも業務をこなすうえで外せないスキルのひとつです。
コミュニケーションスキルの高い人材がいれば、業務を円滑に進めやすくなります。業務がスムーズに進行することで、サービスや製品の品質も高まり、クライアントの信頼獲得にもつながるでしょう。
資料作成能力は、ほかの企業と同様にIT企業の現場でも重要なスキルのひとつと考えられています。特に、仕様書や設計書を作成する中で必要です。
チェックしやすい構成やデザインで作られた資料であれば、チームの生産性向上が期待できます。また、情報が過不足なく入ったスマートな資料を提示することで、クライアントからの評価にもつながるでしょう。
ITSS(ITスキル標準)とは経済産業省が公表したIT人材のスキル体系のことで、自身のITスキルを客観視する指標として役立ちます。人事評価の一環として採用している企業もあるため、ITSSで認定されたIT資格を取得することで評価を上がり、昇進につながるかもしれません。
ITSSは全部で7段階にレベル分けされており、数値が高くなるほど難易度が上がります。初心者のうちはレベル1〜2の資格がチャレンジしやすいでしょう。レベルに応じて待遇が変わる企業もあります。
ITSS認定資格の取得はITスキルの証明になりますが、取得による具体的なメリットがイメージしづらいのが実情です。ここでは、ITSS認定資格がもたらすメリットを紹介します。取得後の活用方法も把握したうえでチャレンジすれば、効率的な学習ができるでしょう。
自身が目指したいキャリアパスのイメージがつかみやすくなります。資格取得に向けて学習を進めると、必要なスキルや不足している知識が浮き彫りになるためです。
また、資格を取得すれば現在のスキルが数値化され、客観的な指標を基準に自身のレベルを確認できます。弱点の強化や克服に活用できるため、目標とするキャリアに向けてやるべきことをチェックしたい方にもおすすめです。
ITSSを人事評価に取り入れている会社が増えているため、ITSS認定資格を取得することで社内評価が上がる場合があります。実際に待遇がよくなるケースもあるため、積極的に資格取得を目指すとよいでしょう。
特にITベンダーでは、自社の研修制度にITSSを取り入れて、評価につなげる傾向があります。将来的には給与と連動させるシステムを構築する企業が増えるかもしれません。
初めてITSS認定資格にチャレンジする場合、いきなりハイレベルの資格に挑戦するのはおすすめしません。資格の特徴を押さえ、ステップを踏んで少しずつレベルを上げましょう。ここでは、初心者でもチャレンジしやすいITSS認定資格を紹介します。
ITパスポートはIT業界に限らず、社会人として業務をこなすうえで必要となるIT知識を身につけられる国家資格です。ITSSではレベル1に該当するため、最初にチャレンジする資格として適しているでしょう。
取得することで、ITに関わる幅広い知識を習得できます。まだITの勉強をしたことがない方や異業種で仕事をしている方におすすめの資格です。
基本情報技術者試験は、高度なIT人材を目指す際に必須となる知識やスキルが身につく国家資格です。ITSSではレベル2に該当します。ITパスポートを取得した後、さらにレベルアップを目指す際にチャレンジしたい資格といえるでしょう。
ITパスポートよりもテクノロジーに関する出題が多い傾向があるため、IT技術について深く知り、スキルを磨きたいと考えている方に適しています。
応用情報技術者試験は、IT技術者として業務に携わる際に有利な国家資格です。ITSSではレベル3に位置しており、比較的高度な内容が問われます。
取得すれば、より高度な資格試験にもチャレンジできるでしょう。IT業界での実務経験が少なくてもスキルの証明になるため、ITへの理解を深めたいという強い意志がある方に適した資格です。
ITスキルを身につければ、業務の効率化や転職市場でのアピールにつながります。ITSSはITスキルを客観視できる指標です。ITSS認定資格を取得することで、実力が証明できるだけでなく人事評価の対象となり、待遇の向上が期待できるでしょう。
ITSS認定資格を取得して転職活動をしたい方は、マイナビITエージェントをご利用ください。専門のキャリアアドバイザーが、取得した資格に応じて最適な求人を紹介します。初めて転職される方にもおすすめです。
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