システム保守の仕事とは?システム運用との違いも合わせて解説|求人・転職エージェント

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更新日:2022/04/04

IT業界

システム保守の仕事とは?システム運用との違いも合わせて解説

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システム保守は、あらゆる場面で活用されているITサービスを不便を感じることなくユーザーに利用してもらうために欠かせない仕事です。

縁の下の力持ち的な役割を担う存在であり、専門性の高さから広く深い知識が求められる仕事でもあります。

そして何より、IT技術は私たちの生活に深く浸透した今の時代になくてはならない仕事です。

今回は、システム保守の仕事内容や求められるスキルなどについて解説します。

目次

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システム保守の仕事とは?

システム保守はITシステムの稼働が正常に保たれるよう対応する仕事です。トラブル発生時に迅速にその原因を解明し、修正や復旧作業をおこないます。

また、システムのアップデート作業や新しいシステムの導入、ハードウェアの交換作業なども仕事の一つです。

網羅すべき領域が多いため、幅広い知見や最新技術の習得も求められます。

システム"保守"と"運用"の違い

システム保守と類似した仕事に「システム運用」があります。システム保守はトラブル解消のために直接システムに手を加え修正やアップデートをおこないますが、システム運用はシステムがトラブルなく日々安定的に稼働できるように管理をする仕事です。

システム保守は起こったトラブルに対応する仕事システム運用はトラブルを未然に防ぐ仕事と覚えておくとよいでしょう。

システム運用の詳細については以下の記事でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

システム保守の主な業務内容

システム保守の業務内容は主に以下の2つに分類されます。

システムの改善・予防

アプリケーションの脆弱性に対応するアップデートや外部からのサイバー攻撃への対策、ウイルス感染への対応など、システム環境を常に最適化していくのがシステム保守の仕事です。

また、システムのユーザーやクライアントからの声を踏まえた改善も講じていきます。

サーバーやネットワーク機器などのハードウェアは汚れや経年劣化によって不具合が生じるケースもあるため、定期点検をおこないトラブルの発生を未然に防ぐ必要もあります。

トラブルの対応や更新

システムに何らかのトラブルが発生した際の対応や更新作業もシステム保守の業務です。

各所と連携しながらトラブルの発生日時や範囲、経緯などの全容をいち早くつかみ、修正、復旧作業をおこないます。

大規模システムであるほどトラブルの被害が甚大となることが予測されるため、早急な対応が求められるでしょう。

また、OSやアプリケーションのアップデート後には前例にない不具合が生じる可能性があるため、臨機応変な保守対応も必要です。

システム保守に資格は必要?

システム保守の仕事に就くうえで必ず取得しなければならない資格はありません

ただし、専門性の高い技術職であるため資格を持っていたほうが技術力を対外に証明でき、仕事の幅が広がったり転職時にプラスに働いたりします。

システム保守が持っておくとよい資格の一例としては、以下の国家資格や民間のネットワーク企業の認定資格などが挙げられます。

〈国家資格〉

  • 基本情報技術者
  • システム監査技術者

〈民間資格〉

  • CCENT
  • CCNA
  • LPIC

システム保守とシステム運用は兼任できる?

システム保守の仕事とシステム運用の仕事はそれぞれ業務の目的は異なりますが、知識として必要な分野は共通しているため兼任も可能です。

企業規模やシステム規模が大きい場合は担う業務量が多いため保守と運用が完全に分離されているケースが多く見られますが、規模が小さい場合は兼任しているケースもあります。

また、企業によりシステム保守とシステム運用の業務の住み分けは異なるため、自分がどのようなシステム保守者になりたいかを前提に、適した環境を選択しましょう。

システム保守者に求められること

システム保守の仕事では、利用者に不利益が生じないよう複雑なITシステムを守らなければなりません

そのために求められる要素を3つ挙げます。

1.正確で几帳面な性格

システム保守の仕事はトラブルが発生しない限りルーティンワークが多くなりますが、それらの作業を惰性でおこなうのではなく、一つひとつの仕事を丁寧かつ確実にこなす必要があります。

日々同じような業務であっても好奇心を持って取り組める人は、システム保守に適している人だといえるでしょう。また、正確性を重視できる几帳面な性格もシステム保守には必要です。

2.臨機応変に柔軟な対応ができる人

IT技術が進化する中、システム障害につながる原因や外部からの攻撃手法も変化していきます。

そのため、従来の常識にこだわるのではなく自分自身の知識も常にアップデートしていかなければなりません。

物事を多角的に捉えてあらゆる可能性を模索し、固定観念にとらわれずに最善の判断ができる人は重宝されるでしょう。

3.システムに関する深い知識

システムの修正や復旧、アップデートをおこなう以上、システムに関する深い知識は必須です。

トラブルや障害対応では、あらかじめ対処法を検討したりリサーチしたりする時間はありません。マニュアルで網羅されていない新たな事象が発生した場合でも瞬時に的確な判断するためには、どれだけ前提知識を蓄えているかが重要となります。

また、特定のシステムに不具合が発生したとしてもその原因はハードウェアなど別の部分にある可能性も考えられるため、ソフトウェア・ハードウェアともに深い知識があるに越したことはないでしょう。

まとめ

システム保守の仕事は、コツコツと地道なルーティン作業をこなす忍耐力から未知のトラブルに対処する柔軟な思考力まで、幅広いスキルが求められる仕事です。

好奇心旺盛で最新技術を追い続けることが苦痛でなく、新たな発見やチャレンジにモチベーションを見いだせる方には適任でしょう。

パソコンに向かっているだけではなくシステム運用との連携やクライアントとのやりとりも発生するため、円滑なコミュニケーション能力も欠かせません。

ITに携わり手に職をつけて長く働きたい方という方は思い切って転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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マイナビエージェント編集部

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