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更新日:2025-12-15

転職エージェントは複数利用すべき?注意したい3つのポイント

この記事のまとめ

  • 転職エージェントは複数登録・掛け持ち利用が可能で、より多くの情報を集めたい場合に有効。
  • 複数の転職エージェントを利用する場合はスケジュール管理を徹底し、同じ求人に重複して応募しないよう注意する。
  • 最終的に転職エージェントは1社~2社に絞り、提供しているサポートを余すことなく活用するのがおすすめ。

転職活動を効率よく進めるうえで、転職エージェントの活用は有効な方法です。しかし「複数の転職エージェントを同時に利用してもよいのか」と疑問に思う方も多いでしょう。

結論からいえば、複数の転職エージェントに登録しても問題はありません。ただし、複数の転職エージェントを同時に利用する場合は、スケジュール管理や情報整理が大変になる点に留意が必要です。

この記事では、転職エージェントを複数利用する際のメリットや注意点、効果的な使い方について解説します。納得のいく転職を実現するための参考にしてみてください。

目次

転職エージェントは複数登録・掛け持ちOK

転職エージェントとは、求職者と企業の間に立ち、転職活動を総合的にサポートするサービスです。専任のキャリアアドバイザーが担当となり、希望条件のヒアリングから求人紹介、応募書類の添削、面接対策、さらには内定後の条件交渉まで、一連のプロセスを伴走します。

転職エージェントは複数登録・掛け持ち利用が可能です。複数の転職エージェントを併用することで、それぞれが保持する独自の求人や得意とする業界・職種の情報を比較でき、より多くの選択肢の中から自分に合った求人を見つけやすくなります

よく混同されがちな「転職サイト」は、自分で求人を探して応募する自己主導型のサービスです。基本的に担当者による支援はなく、サポート体制があるかどうかが転職エージェントとの大きな違いといえます。

転職エージェントを複数登録するメリット

転職エージェントは、それぞれ得意とする業界・職種、サポート体制が異なります。そのため、複数の転職エージェントに登録して情報を比較することで、より納得感のある転職活動を進められるでしょう。ここでは、複数の転職エージェントを利用することで得られるメリットを解説します。

より多くの企業求人が得られる

複数の転職エージェントに登録するメリットのひとつとして、より多くの求人を紹介してもらえる点が挙げられます。転職エージェントはそれぞれ得意としている分野や紹介できる案件数などが異なるため、複数登録することで自分の希望に合った求人を見つけられる可能性が高まります。

さらに、転職エージェントを利用することで、一般の求人サイトには掲載されていない「非公開求人」を紹介してもらえるケースもあります。非公開求人とは、企業が採用活動を非公開で進めたい場合や、限られた人材にのみ紹介したい場合に、転職エージェントを通じて募集する求人のことです。

非公開求人の中には、大手企業や人気職種の案件も多く含まれます。複数の転職エージェントに登録しておくことで、好条件の求人に出会うチャンスを逃さずに済むでしょう。

異なる視点から多くの意見がもらえる

さまざまなキャリアアドバイザーから多角的なアドバイスを得られる点も、複数の転職エージェントを利用するメリットのひとつです。

キャリアアドバイザーは転職のプロであり、転職市場の動向や企業の実情などに精通しています。得意分野の異なるキャリアアドバイザーからそれぞれアドバイスを受けることで、自分が目指したいキャリアが明確となり、納得のいく転職を実現できるはずです。

相性の合うキャリアアドバイザーが探せる

転職を成功させるには、転職エージェントのキャリアアドバイザーとの相性が重要です。希望に沿った求人を紹介してくれる、メールのレスポンスが早い、キャリアの相談に乗ってくれるなど信頼のおけるキャリアアドバイザーであれば、転職活動をスムーズに進められます。複数の転職エージェントの中から、より自身と相性のよいキャリアアドバイザーを見つけましょう

なお、キャリアアドバイザーは変更が可能です。自分とは相性が合わないと感じた場合は、キャリアアドバイザーの変更を申し出ることも検討しましょう。

サービスの質を比較できる

転職エージェントごとに、提供しているサービスの内容は異なります。たとえば、履歴書や職務経歴書の書き方を細かく指導してくれるところがあれば、スピード重視で多くの求人を紹介してくれるところもあります。

複数の転職エージェントに登録すると、それぞれの対応やサポート体制を比較できます。自身の求めるサービスを選んで利用すれば、結果として、より満足度の高い転職活動につながるでしょう。

転職エージェントを複数登録するデメリット

複数の転職エージェントを利用すると得られる情報や求人の幅が広がる一方で、注意しなければならないポイントもあります。かえって転職活動が非効率になる恐れもあるため、事前に注意点を把握したうえで適切な対策を講じましょう。ここでは、複数の転職エージェントに登録する際に注意したいポイントを解説します。

スケジュール管理が大変になる

複数の転職エージェントを併用すると、それぞれの担当者との面談日程や面接スケジュール、応募書類の提出期限など、管理するタスクが一気に増えます。特に、仕事を続けながら転職活動を行っている方の場合、予定が重なって混乱したり、重要な連絡を見落としたりすることも少なくありません。

このようなトラブルを防ぐには、スケジュール管理を徹底することが重要です。たとえば、スケジュール管理アプリを活用し、転職エージェント名・企業名・面接日時などを細かく記録しておくと、全体の流れを把握しやすくなります。タスクを整理しておけば、複数の転職エージェントを併用しても無理なく転職活動を進められます。

やりとりが増えて負担になる場合がある

複数の転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーとの連絡回数が増え、やりとりの負担が大きくなります。求人紹介や面接日程の調整、進捗確認など、複数の担当者から次々にメッセージが届くと、返信対応だけでも時間を取られてしまうことがあります。

とはいえ、連絡を後回しにしたり、返信を怠ったりするのは避けましょう。レスポンスが遅れると、求人の紹介が止まってしまったり、ほかの候補者が優先されたりする可能性があります。多少の手間を感じても迅速かつ丁寧に対応する姿勢を見せることで、担当者との信頼関係が築け、結果的によりよい求人を紹介してもらえるチャンスが広がります

情報量が多くなり判断に迷いやすくなる

複数の転職エージェントを利用すると、多くの求人情報や提案が集まり、選択肢の幅が大きく広がります。これは大きなメリットである一方で、情報が多すぎて自分に合う求人を見極めにくくなるデメリットもあります。特に、担当者ごとに得意とする業界や提案の方向性が異なる場合、どの道を選んだらよいのかで迷ってしまうことも少なくありません。

こうした混乱を防ぐには、自分の中で明確な判断基準を持つことが大切です。たとえば「年収よりもワークライフバランスを優先する」「次の職場ではマネジメント経験を積みたい」といったように、譲れない条件やキャリアの軸を決めておくと、情報が多くても冷静に取捨選択できます。複数の転職エージェントを利用する際は情報に流されず、自分の価値観を基準に判断することが転職成功の鍵です。

同じ企業に重複して応募してしまうリスクがある

複数の転職エージェントを併用していると、知らないうちに同じ企業の求人を別々の転職エージェントから紹介され、重複応募してしまうリスクがあります。企業の採用担当者に「応募管理ができていない」「一貫性がない」という印象を与えてしまい、場合によっては選考で不利になることもあるでしょう。

こうしたトラブルを避けるには、応募状況の管理を徹底することが大切です。転職エージェントごとに応募企業の一覧を作成し、最新の状況を常に把握できるようにしておきましょう

転職エージェントを複数利用する場合の3つのポイント

複数の転職エージェントを活用する際は、ただ登録数を増やすだけでは効果的とはいえません。大切なのは、転職目的を明確にして戦略的に使い分けることです。どの転職エージェントをどのような目的で利用し、どの段階で絞り込むのかを意識することで、効率的かつトラブルの少ない転職活動が可能になります。ここでは、複数の転職エージェントを上手に活用し、よりよい結果を得るためのポイントを紹介します。

1.最終的に1社~2社に絞る

転職活動の初期段階では、できるだけ多くの求人情報を得るために、複数の転職エージェントへ登録しておくことがおすすめです。ただし、活動が進むにつれて担当者とのやりとりが増え、情報が重複したり、方針がぶれたりすることもあります。そのため、最終的には1社~2社程度に絞って連携を深めるのが理想です。

たとえば、「総合型エージェント」と「業界特化型エージェント」を組み合わせる方法があります。総合型は幅広い業界・職種の求人を紹介してくれるのに対し、特化型は特定分野に精通しており、業界のリアルな動向や転職市場の最新情報を得られます。この2タイプを併用することで、求人の網羅性と専門性の両方をカバーでき、効率的に理想の転職先を探すことが可能です。

2.複数利用していることを伝える

複数の転職エージェントを併用している場合は、正直にその旨を担当者に伝えることが大切です。複数利用していることを伝えても、マイナスにはなりません。むしろ、担当者が他社の動きを把握できるため、より効果的なサポートをしてもらえる可能性が高まります。

伝え方のポイントは、比較検討中であることを丁寧に伝えることです。次のように伝えると、自然で好印象を与えられます。

【例文】
現在、ほかの転職エージェントにも登録しており、いくつか求人を紹介いただいています。ただ、選択肢を広げていきたいと考えておりますので、御社にも登録いたしました。

このように誠実な姿勢で伝えると、担当者もスケジュールや他社の提案状況を踏まえて求人を紹介してくれます。また、転職エージェント間で応募企業が重複しないように調整してくれる場合もあり、結果的にトラブル防止にもつながります。

3.内定回答のタイミングが被らないようにする

基本的に応募企業から内定をもらった場合の回答期限は、1週間程度が一般的です。しかし複数の転職エージェントを利用している場合は選考状況をそろえることが難しいため、第一希望の企業の最終面接の結果が出ていない状況で別の企業から内定をもらうことも考えられます。

転職エージェントに依頼しても回答期限を延ばしてもらえない場合は、やむなく内定辞退をしなければなりません。ただし第一希望の企業から内定をもらえるとも限らないため、複数の転職エージェントを利用するのであれば、内定の回答タイミングがほかの企業の選考状況と被らないように意識することが大切です。

【複数利用時】転職エージェントの求人や内定への断りを伝える方法

転職エージェントから紹介された求人が自分の希望に合致していない場合は断る必要があります。また、転職エージェントを通じて応募した企業から内定をもらったものの、ほかの転職エージェントを通じて転職が決まったときには内定を断らなければなりません。

しかし、どのようにして断るのが適切なのかが分からずに頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。ここでは、転職エージェントに紹介された求人や応募企業の内定の断り方、注意点について解説します。

求人紹介を断る場合

転職エージェントから紹介された求人が自分の希望する条件に合わなかった場合は、丁寧に断りましょう。断り方としては、電話やメールで直接転職エージェントに伝える形が一般的です。具体的な理由を添えると、次回以降、より希望に合致した求人を紹介してもらいやすくなります。

また、「他社で内定が決まった」など選考途中で断る場合は転職エージェントに理由を正直に伝えるとともに、迷惑をかけたことに対する謝罪の言葉を述べるとよいでしょう。

【例文】
ご紹介いただいた求人について丁寧にご説明いただき、ありがとうございます。大変魅力的ではありますが、〇〇分野での転職を希望しており、今回は希望条件と少し異なるため、応募は見送らせていただければと思います。引き続き、ほかの求人をご紹介いただけますと幸いです。

内定を辞退する場合

転職エージェントを通じて応募した企業から内定をもらったにもかかわらず、ほかの転職エージェントから紹介された企業への転職を決めた場合には内定を辞退する必要があります。内定を辞退する場合は、できるだけ早く担当のキャリアアドバイザーに伝えるようにしましょう

その際は、内定を辞退する理由を正直に伝えることが重要です。また、転職活動をサポートしてくれたことに対する感謝と、内定を辞退することになった謝罪の言葉を伝えましょう。メールを送付した後に、電話でも謝罪の言葉を伝えると丁寧です。

【例文】
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。大変恐縮ですが、他社で進行中の選考にて最終的に入社を決めることとなりましたため、今回は辞退させていただきます。貴重なご機会をいただきながらこのような結果となり申し訳ありません。何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。

絞り込んだ後は各エージェントを最大限活用しよう

複数の転職エージェントに登録した後、最終的に信頼できる1社~2社に絞り込んだ段階からが本格的な活用フェーズです。転職エージェントのサポートを余すことなく活用すると、より効率的に転職活動を進められるようになります。ここでは、絞り込んだ転職エージェントを有効活用するためのポイントを解説します。

提供しているサービスを余すことなく利用する

転職エージェントは求人紹介だけでなく、キャリアプランの作成や履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、条件交渉、退職手続きのアドバイスなど、転職活動のあらゆるステップをサポートしてくれます。特に、プロのキャリアアドバイザーによる模擬面接や自己PRのブラッシュアップは、選考通過率や内定率を高める大きな武器となります。

また、企業との年収交渉や入社日の調整といった、自分では伝えにくい内容も代わりに対応してくれるため、安心して転職活動を進められます。これらのサービスはすべて無料で利用できるのが大きな魅力です。受け身にならず、自分から積極的に相談・質問を行う姿勢を持つと、提供されるサポートを余すことなく活用でき、より満足度の高い転職を実現できるでしょう。

キャリアアドバイザーとの相性が悪い場合は変更を申し出る

担当のキャリアアドバイザーとの相性は、転職活動の満足度を大きく左右します。もし「話が合わない」「希望条件を十分に理解してもらえない」と感じた場合は、担当者の変更を申し出ることが可能です。遠慮する必要はありませんが、変更を申し出る際は感情的にならず、冷静かつ丁寧に伝えることが大切です。

【例文】
いつもご丁寧にご対応いただきありがとうございます。大変恐縮ですが、より自分の希望に合ったご提案をいただくために、別の担当者の方ともお話ししてみたいと考えております。ご対応をお願いできますでしょうか。

転職エージェント側でも担当変更は珍しいことではありません。自分に合うキャリアアドバイザーと出会うことで、より的確なアドバイスやサポートを受けられ、結果として転職成功の可能性を高めることにつながります

転職先に求める条件が変わったらすぐに連絡する

転職活動を進めていく中で、希望条件が変わるのはごく自然なことです。面接を通じて業界理解が深まったり、ライフスタイルの変化によって「働き方」や「勤務地」への考え方が変わったりすることもあるでしょう。

そのような場合は、できるだけ早めに担当のキャリアアドバイザーへ連絡し、希望条件を更新してもらうことが大切です。条件を伝えないままでいると、希望と合わない求人を紹介され続け、結果的に時間や労力を浪費してしまう可能性があります。

一方で、最新の希望条件を明確に共有することで転職への本気度が伝わり、キャリアアドバイザーもあなたの意向に沿った求人をより積極的に提案してくれるようになります。希望条件の変更は遠慮せずに小まめに伝えることが、理想の転職先に出会うための近道です。

スムーズな転職を目指すなら業界専任制の「マイナビエージェント」

効率的な転職活動を実現したいのであれば、マイナビエージェントの利用がおすすめです。マイナビエージェントは総合型の転職エージェントですが、さまざまな業界に精通した専門のキャリアアドバイザーが在籍しています。

面接対策や応募書類の添削などサポート体制が充実しているほか、サイト上に掲載していない多くの非公開求人の紹介も可能です。転職活動に不安を抱えている方は、ぜひマイナビエージェントにお任せください。

まとめ

転職エージェントは、複数を掛け持ちして情報を広く集めることが可能です。転職活動の初期段階では複数の転職エージェントを試し、それぞれのサポート体制や担当者との相性を見極めましょう。そして、最終的に信頼できる転職エージェントに絞り込み、提供されるサービスを余すことなく活用することで、理想の転職先に出会える確率がぐっと高まります。

転職エージェント選びに迷った場合は、転職支援実績が豊富なマイナビエージェントをご利用ください。幅広い業界・職種の求人を取り扱っており、あなたのスキルや経歴に合った求人をご紹介します。また、各業界・職種に精通した専任のキャリアアドバイザーが在籍しているため、特定の分野に関する専門的な相談にも対応可能です。

執筆・編集

マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。

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