更新日:2024/05/28
この記事のまとめ
転職するときには、応募書類のひとつとして職務経歴書を提出するケースが一般的です。しかし、いざ職務経歴書を作成しようと思っても、書くことがないと感じて困っている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、職務経歴書に書くことがないと感じる理由と対策を紹介します。職務経歴書を通じて企業側が何を知りたいと思っているのかを考えれば、どのようなことを盛り込めばよいのかが見えてくるでしょう。
目次
選考に臨む段階になって、職務経歴書に書くことがないと感じる理由にはどのようなものがあるのでしょうか。以下で代表的な5つの理由を紹介します。原因によって具体的な対策が異なるため、職務経歴書を書くのが難しいと感じる理由を早めに可視化しておくことが大切です。
新卒で入社した企業にミスマッチを感じているなどの理由で、第二新卒として転職活動に取り組むケースがあります。第二新卒として転職する場合は社会人経験が少なく、アピールできるようなスキルをほとんど有していないとしても珍しくはありません。
職務経歴書は自分の経験やスキルをアピールする書類であるため、上記の状況では何を書けばよいか分からなくなりがちです。アピール材料を増やすためにもビジネススキルやコミュニケーションスキルといったポータブルスキルに目を向けたり、自己PRの分量を増やしたりするのもひとつの方法といえます。
これまでの転職回数が多くひとつの企業で経験したことが少ない場合も、書くことがないと感じがちです。特に異業種転職の経験が多く、キャリアに一貫性がないと何をアピールすればよいか分からず、職務経歴書を作成するのが難しいと感じてしまいかねません。
ほかにも、これまでに在職していた企業と業務内容を書くだけで職務経歴書が埋まってしまうケースもあるでしょう。職務経歴書はA4用紙2枚以内にまとめるものとされているため、転職回数が多いとスペースの関係でスキルや実績をアピールする部分を盛り込みにくくなります。
特別なスキルが求められるわけではない業務やルーティンワークが大半を占める業務を担当していた場合をはじめとして、職務経歴書に書く専門的なスキルがないと感じる場合もあります。工場の製造ラインやデータ入力・販売スタッフなどが代表的な例です。
上記に該当すると、職務経歴書内の経験や仕事内容はすぐに書けるものの、実績やスキルを書く段階になると作成が進みにくくなります。
業界全体があまり発展していなかったり在籍していた企業の業績があまりよくなかったりするなどの理由で、なかなか実績を上げられないケースもあります。また、日々決まった業務をこなす職種で、自分の業務がどのように売上拡大に貢献しているのか見えてこない場合もあるでしょう。
上記の状況を含め、数値化してアピールできる実績が少ないと何を職務経歴書に書けばよいか迷いがちです。書くことが見えてこなくなり、それ以上書き進められないケースもあります。
職務経歴書に書ける実績がないと思っていても、自分が気づいていないだけで実際にはさまざま実績やスキルを有していることもよくあるパターンです。アピールできるような成果ではないと思っていても、そうではないケースもあります。
そのため、職務経歴書に書くような実績やスキルがないと感じたときは、本当にそうなのかをよく考える必要があるでしょう。時間を取って振り返ると、貴重な実績やスキルを有していることに気づくケースもあります。どうしても自分では見つけられないときは、転職エージェントのサポートを受けるとよいでしょう。
効果的な職務経歴書を書くには、企業の選考担当者が何を知りたいのかを理解することが欠かせません。一般的に選考担当者が職務経歴書を通じて知りたいことは以下のとおりです。
職務経歴書は応募者のことを深く知り、企業が求めている人材に合致しているかを判断する書類です。そのため、職務経歴書を書くときは自分のスキルや経験が応募先企業で活躍するうえで役立つものであることをアピールする必要があります。共通点を探すことを意識して作成を進めましょう。
転職活動を進める中で、職務経歴書に書くことがないときにできる7つの対処法を紹介します。なかなか作成が進まず困っている場合は、ひとつずつチェックしてみるとよいでしょう。それぞれの段階で何に注目すればよいのか、どのようなことができるのかを詳しく解説します。
職務経歴書を書くときは、最初にこれまでに働いた経験がある企業と部署を列挙し、それぞれで担当した職務内容を書き出してみましょう。同時に上げた実績も整理します。専門性が高いスキルを習得したり何らかの資格を取得したりしたのであれば、それらも忘れずに可視化することが大切です。
経験を一度整理して書き出すと、頭の中で考えているだけでは気づかなかったことを発見できたり忘れていたことを思い出したりできます。
転職を成功させるには、自分がなぜ転職したいと思っているのか、転職理由を応募先企業でどのように実現できるのかをアピールすることは欠かせません。この点が明確になっていないとミスマッチにつながりかねないため、早い段階で書き出しておきましょう。
長期的なキャリアプランを可視化することも大切です。転職して5年後や10年後にどのように活躍していたいか、そのために何をするとよいかを考えてみましょう。自分が望むキャリアプランを実現するのに応募先企業が適していることをアピールできれば、選考を有利に進められます。
企業が公開している求人情報には、どのような人材を求めているのかが明記されています。そのため、まずは求人情報から高く評価される人材の特徴を可視化しましょう。続いて自分のスキルや経験・実績を棚卸しし、企業が求める人物像との共通点を探します。
自分のスキル・経験・実績と企業側が求める人材の特徴が合致する部分は、選考においてメインでアピールできるポイントです。選考では分析によって明らかになった共通点を中心にして、自分が応募先企業のビジネスに貢献できる人材であることをアピールするとよいでしょう。
選考において重視されるのはスキルや経験であるとはいえ、熱意や意欲を伝えることをおろそかにしてよいわけではありません。選考担当者は、入社後に意欲的に働いてビジネスに貢献してくれるのかを知りたいと思っているためです。
したがって、転職目的やキャリアプランを実現するためにどのように活躍したいのかを明確に伝えましょう。担当したい業務やキャリアアップの方向性をできる限り具体的に盛り込みます。
特に第二新卒枠で転職しようと考えている場合は、スキルや経験が少ない分、熱意や意欲を重視されるのが一般的です。積極的に新たなビジネスに挑戦して成長したいと思っていることをアピールしましょう。
転職先で活かせるスキルを学んだり資格を取得したりしたのであれば、そのこともアピールしましょう。資格を取得するまでにはいたっていないものの、勉強中であれば同様にアピールできます。
勉強したスキルや資格をアピールするときは、自分がなぜ学ぼうと思ったのか、自分のキャリアプランを実現するためにどのように活かせるのかにフォーカスしましょう。併せて、応募先企業が学びを発揮するのに適した環境であると伝えることも大切です。
第二新卒として転職する場合を含めて職務経歴書に書くことがないと困っているのであれば、自己PRの分量を増やすとよいでしょう。これまでに培ったスキルや経験をどのように発揮するかに言及しつつ、応募先企業で働きたいことをアピールします。
専門的なスキルをあまり有していないのであれば、コミュニケーションスキルやビジネススキル、プレゼンテーションスキルといったポータブルスキルに注目するのがおすすめです。第二新卒として転職する場合や異業種転職を目指す場合でも、ポータブルスキルはアピールポイントのひとつになるでしょう。
職務経歴書には決まった書式がなく、インターネット上でさまざまなテンプレートが公開されています。職務経歴書に書くことがないと悩んでいるときは、テンプレートから何を書けばよいのかのヒントを得るとよいでしょう。
テンプレートによって、経歴やスキル・実績・自己PRの書き方・レイアウト・分量・構成に違いがあります。実績やスキルをアピールする部分が多いものや自己PRの分量が多いものなどさまざまです。
職務経歴書の作成に行き詰まっているときは、どこにどのような内容を書けばよいか、見やすいレイアウトとはどのようなものかを考える際の参考にしてみることをおすすめします。
どのようなことを職務経歴書に書けばよいかは、担当していた職種や応募先企業のビジネススタイルによって異なります。代表的な職種と職務経歴書に盛り込む内容の例を挙げると、以下のとおりです。
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職種によってアピールしたい内容が異なることが分かるのではないでしょうか。自分が選考担当者だったら何を知りたいのかを考え、その点を過不足なく盛り込むことが大切です。
実際に職務経歴書を書くときには、避けたいことがいくつかあります。以下で紹介する3つは、書くことがないと感じたときに陥りがちな状況です。しかし、いずれもそのまま提出するとマイナスポイントになるため、十分に注意しましょう。それぞれの状況に対してどのように対策できるのかも併せて紹介します。
自分のスキルレベルや経験をアピールし、応募先企業で活躍できる人材であることを示すのが職務経歴書の目的です。そのため、空欄が多い状態で提出するのは避けましょう。空欄が多いと、アピールポイントがないと判断されてしまいかねません。
「入社しても思ったように活躍してくれないのではないか」と判断されるリスクもあります。そのため、書かなければならない内容は忘れずに盛り込みましょう。思ったように書けないのであれば、熱意をアピールする部分を設けるなどの対策を考えるのがおすすめです。
書くことがないからといって、職務経歴書を提出しないのも危険な選択肢です。職務経歴書は履歴書と同様に、選考において提出しなければならない書類のひとつと考えられています。そのため、応募先企業から「職務経歴書の提出は不要」との連絡を受けていない限り提出するのが基本です。
職務経歴書を提出しないと、その時点で書類選考に落ちる可能性が高いといえます。書くことがないと感じても、自己PRの分量を増やしたり勉強中のスキルに言及したりするなどして職務経歴書を作成し提出しましょう。
より魅力的な人材としてアピールしようとするあまり、内容を誇張することは避けましょう。空欄を埋めようとして虚偽の内容を記述するのもNGです。たとえ選考に突破したとしても、誇張や虚偽が発覚すれば解雇などの懲戒処分を受ける可能性があります。
そのため、職務経歴書には事実のみを記載することを意識しましょう。意図的でなくても、勘違いで間違った情報を記載してしまうこともあります。職務経歴書を作成するときは、間違った情報を記載しないためにもこれまでの経歴やスキルを念入りに確認することが大切です。
どうしても職務経歴書に書くことが思い浮かばず困っているのであれば、できるだけ早い段階で転職エージェントに相談するのがおすすめです。職務経歴書の作成にあたって転職エージェントに相談することには、どのようなメリットがあるのかを解説します。ひとりで悩み続けるよりメリットが大きいことが分かるでしょう。
転職エージェントに相談すると、プロのキャリアアドバイザーとの面談を通じて自分のアピールポイントを可視化できます。自分ひとりで考えているだけでは気づかなかった長所が見つかることもあるでしょう。
キャリアアドバイザーは企業が求めている人物像にも熟知しています。自分がアピールポイントにならないと考えていたスキルでも、キャリアアドバイザーとの面談を通じて実際には高く評価されるものであると気づくこともあります。早い段階で転職エージェントに相談するメリットは大きいといえます。
転職エージェントを利用することで受けられるサポートには、応募書類の添削があります。応募書類には職務経歴書も含まれ、自分をアピールするうえで適切なものに仕上がっているか、過不足なく必要な情報を盛り込めているかなどを添削してもらえます。
自分ではきちんと書けたと思っていても、プロの目から見ると不十分な仕上がりに見えるケースも考えられます。そのため、企業へ提出する前にひととおり添削を受けてより効果的な職務経歴書に仕上げられるのは大きなメリットのひとつです。
何らかの理由で転職しようと考えているなら、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントは多くの求人を扱っており、その中から一人ひとりの転職理由やスキルレベルに合わせて活躍できる企業を紹介しています。
転職回数や年代、目指している業界に応じて経験豊富なキャリアアドバイザーがサポートするため、有利に転職活動を進められるのが魅力です。IT・メーカー・金融など業界に特化した転職サービスも提供しているため、目指したい業界が定まっている方もお気軽にご相談ください。
社会人経験が少なかったり異業種転職が多かったりすると、職務経歴書に書くことがないと感じてしまいがちです。しかし、これまでの経験を深掘りしたり自己PRの分量を増やしたりするなど、適切に対処すれば効果的な職務経歴書の作成が可能です。
自分ひとりで職務経歴書を作成するのが難しいと感じるのであれば、ぜひ早めにマイナビエージェントにご相談ください。各業界の様子を熟知したキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職目的をヒアリングし、後悔しない転職の実現をサポートします。
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