転職回数が多い人の職務経歴書の書き方!例文やポイントを詳しく解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/02/22

職務経歴書

転職回数が多い人の職務経歴書の書き方!例文やポイントを詳しく解説

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この記事のまとめ

  • 転職回数が多いこと自体が採用選考で不利になるのではなく、転職回数が多いことを活かした適切な表現やアピール方法ができるか否かが重要。
  • 職務経歴書を書く際には、フォーマットを工夫する、キャリアの一貫性を主張する、得られたスキルをアピールするなど、見せ方に工夫が必要。
  • 情報が錯綜して読みにくい職務経歴書にならないように、企業側のニーズを踏まえて盛り込むべき要素を適切に選定する。

「転職回数が多い場合、職務経歴書はどう書けば良いのだろう」
「転職回数が多くても、応募先企業に好印象を抱いてもらえる職務経歴書の書き方が知りたい」
など、転職回数が多い方にとって、職務経歴書の書き方は大きな悩みの種なのではないでしょうか。

転職回数が多い人は転職活動でネガティブな印象をもたれやすい傾向があるため、いくつかのポイントを踏まえて職務経歴書を作成し、見せ方を工夫することが大切です。

そこで今回は、転職回数が多い人に向けた職務経歴書の作成ポイント、注意点、自己PRの例文などを解説していきます。

転職回数が多い職務経歴に自信がもてない方、不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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転職回数が多いと選考が不利になるというのは本当?

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昔に比べると、転職によってキャリアアップやキャリアチェンジをすることは珍しくなくなりました。転職市場も非常に活発で、企業の採用意欲も高いため、転職そのものが難しい時代ではないといえるでしょう。

しかし、企業にとって採用とは、非常に大きなコストをかけてリスクを負って行わなければならないものです。そのため、採用の可否については慎重にならざるを得ません。長く働いてくれそうな人と、すぐに辞めてしまいそうな人、そのどちらを採用するかと問われれば、どの企業でも前者と答えます。

転職回数が多いということは、定着性のなさやストレス耐性のなさ、キャリアの一貫性のなさと同義とされ、採用しても長続きしないと思われてしまうことがあるのです。

転職回数の多さは、ポジティブに表現できる

転職回数が多いということは、それだけたくさんの会社や仕事を知り、その経験を生かした働き方ができるということでもあります。また、たくさんの転職を経験したからこそ、次の職場にかける思いが強いということもアピール材料になるかもしれません。

職務経歴書は決まった書き方やフォーマットがあるわけではなく、書き方を自由にカスタマイズできるため、工夫しだいではそのデメリットを埋めることも可能です。

転職理由が企業にとって納得のいくものであれば、イメージダウンにはなりません。たとえば、育児や介護、勤め先企業の経営不振や事業縮小などは、転職せざるを得ない事情のひとつです。この場合、ありのままを伝えても、マイナスには評価されないでしょう。

目標達成への強い思いがあるなど、ステップアップのための転職であった場合も、ネガティブな印象を持たれる心配はないでしょう。自己成長のために目的を持った転職をしたことが伝われば、むしろプラスの評価を得られることもあるのです。

転職回数が多い人がやるべきことについてまとめた以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

転職回数が多い人向け!職務経歴書を書く際のポイント

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転職回数が多い人が職務経歴書を書く際、気をつけなければならないのは「どのような経験をして、どのようなスキルを持っているか」ということを分かりやすく伝えることです。

これまでの経験から、企業にとって戦力になれる人材であることを印象づけられれば、転職回数の多さによるマイナスイメージを払拭できます。一方で、書き方を間違えると、転職回数の多さばかりが目立ってしまうかもしれません。

ここでは、職務経歴書を書くうえで重要となるポイントをピックアップしましたので、ぜひ取り入れてみてください。

時系列ではなく、業務内容別に書く

職務経歴の書き方は、大きく「編年体式」と「キャリア形式」に分けられます。編年体式はその名のとおり時系列で職歴を記載するもので、「いつ、このような経験をし、このスキルを得た」ということを書く方法です。キャリア形式はその逆で、業務内容を切り口に「このような経験をし、このスキルを得たのは、いつ」という形で書くことになります。

編年体式の場合は、どうしても「いつ」の部分に注目しやすくなってしまうため、転職回数が多い人だと職を転々としている印象が強くなってしまうでしょう。

そこで「営業」「接客」などの業務内容そのものを項目とし、それに沿って職務経歴を記載するようにすると、業務経験の部分が注目されて転職回数の多さが目立たなくなるのです。

キャリア式を用いた職務経歴書の書き方については以下の記事で解説しています。

培ったスキルを明確に伝える

たとえば「営業」と「接客」という2つの職を経験していたとしましょう。一見すると業務内容は異なりますが、目標とする部分は「受注・売上」であり、そのために必要な工夫もある程度似ている部分があるものです。

また、「お客さまとの密なコミュニケーションが成果につながる」という部分でも、共通性があるといえるでしょう。そう考えると、営業の経験も接客の経験も、どちらも同様のスキルが磨けていると解釈できます。

このように、仕事というのはそれぞれ違うように見えて、身につくスキルはどちらも同じということは少なくありません。そこに一貫性を持たせられれば、転職回数の多さや、いろいろな職を転々としていることをネガティブに表現しなくてもよくなるのです。

上記の場合、「よりお客さまと近い位置で仕事がしたい」という思いがあれば、営業から販売へ転職していたとしても何ら違和感を覚えることはないでしょう。

資格を取得した経緯や理由をアピールする

転職回数が多く、さまざまな職場環境、業務を経験してきた人の中には、状況に応じて都度必要な資格を取得してきた人もいるでしょう。

資格取得の実績があれば、取得を目指した経緯や理由について採用担当者にアピールすることで、キャリアアップに積極的な人物であるという印象を与えられます

たとえば、「3年上の先輩が業務で苦戦している姿をみて、自分はいまのうちに〇〇資格を取得しておいた方が会社に貢献できると感じた」といった内容であれば、採用担当者は「自社でも貢献してくれそうな人材だ」とポジティブな感想を抱くはずです。

キャリアに一貫性をもたせる

転職回数が多い人は「飽きっぽく継続性がない」とネガティブな評価をされてしまう可能性もあります。そのため、転職回数が多い人はキャリアに一貫性をもたせることが重要です。

一貫性がないように見える経歴でも、「確固たる目的をもち、そのために必要な経験だった」と採用担当者に認識してもらえれば、転職回数の多さが一転して高評価につながる可能性も大いにあります。各企業で経験した業務内容、職場環境などから共通点を探り、どのようなキャリアビジョンのもと現在までの職務経歴をたどってきたのか、しっかりと説明できるようにしておきましょう。

また、前述の「時系列ではなく、業務内容別に書く」で触れたように、職務経歴書の書式を工夫することもひとつの方法です。

業務に対する姿勢を書く

実績やスキルだけでなく、業務への取り組み方を記載するのも有効です。たとえば、「毎回、会議前に検討材料になりそうな資料を用意しておいた」とアピールすると、先手を読んで行動する力があると評価されます。

「チャットツールの使用を提案し、チーム目標達成へ向けて効率的な情報共有を促した」という取り組みからは、協調性のある人材を想像できるでしょう。そうした仕事への姿勢が企業の価値観と合っていれば、採用担当者に好印象を与えられます

転職理由も前向きなものであれば書く

採用担当者がどうしても気になってしまうのが、その人の「退職理由」や「転職が多くなった理由」です。本当は前職がブラック企業で、退職するのも仕方がないと思える内容だったとしても、その事実を伝えていなければ、本人の気の弱さで辞めたと思われてしまうこともあるでしょう。

ただし、前向きに答えられる内容であるならば、転職の理由を書くことも間違いではありません。そうした自身の境遇を理解し、「次の会社こそは」という意欲を正しくアピールできれば、逆に大きな信頼を勝ち取れるケースもあります。

具体的な実績や経験で得られたことを書く

実績を示すために、数字を用いるのも効果的です。営業職であれば、目標達成率や成約件数、社内表彰回数などを数字で表せます。事務職の場合には、「○○社以上の請求書作成を担当した」「1日に平均○○件の来客対応をした」と記載すれば、能力を正確にアピールできるでしょう。

具体的な数字を示すことで、いままでの努力が伝わりやすくなります。数字で示せる実績がない場合は、業務で工夫した点やその成果について、エピソードを交えて述べるとよいでしょう。

また、経験から得たこともアピール要素のひとつです。転職回数が多いということは、転職経験がないビジネスパーソンに比べて多様なシーンでさまざまな経験を積んできたということでもあります。たとえ異業種・異職種への転職が続いていても、「○○という経験が、転職先の○○のシーンで役立ち、経験や学びは決して無駄にならないことを知った」というような経験談があると、「むやみに転職をしていたのではなさそうだ」と採用担当者に安心感を与えられます。

自分が企業にどう貢献できるかを書く

企業の採用担当者は、応募者を採用することで、自社にどのような利益があるのかにも注目しています。これまでの経験やスキルを生かして、入社後どういった働きをしてくれるのかを見極めているのです。

そのため、単に知識や技術の習得を列挙するだけでなく、前職で得たものをどのように実務に取り入れるのかを記載してください。企業に貢献している姿をイメージしてもらえれば、採用に一歩近づくでしょう。

職務経歴書を書く際の注意点

転職回数が多い方が職務経歴書を書く際に注意点すべきことを3つ紹介します。どれも基本的な要素なので、しっかりとおさえておきましょう。

1.情報を詰め込みすぎない

転職回数が多い方は、必然的に職務経歴書に盛り込むべき情報量も多くなります。しかし、情報量が多ければ良いというわけではありません。むしろ、重要な要素が埋もれてしまったり、読みづらい内容になってしまったりするリスクが高まります。応募先企業に対して重要度の高い要素を適切に見極め、情報を取捨選択すべきです。

2.正しい情報を記載する

当たり前ではありますが、職務経歴書には正しい情報のみ記載しましょう。転職回数が多いことに後ろ向きな感情を抱いていたり、必ず内定を獲得したいという気持ちが強く、できるだけ自分を良く見せたいと思っているとしても、職務経歴書に事実と異なる内容を記載しないようにしましょう。

偽りの内容であることが企業側で発覚すれば、あなたの人間性や倫理観を疑われ、結果的に内定から遠のくことになります。選考時にバレなかったとしても、入社後に発覚した場合、信頼が損なわれ、最悪の場合は解雇や損害賠償を請求される恐れもあります。

いずれにしても良い結果は招きませんので、職務経歴書には正しい情報のみ記載してください。

3.求められている経験やスキルを把握しておく

採用担当者から興味をもってもらえる職務経歴書づくりのためには、あらかじめ企業側が求める経験やスキルを把握しておくことが欠かせません。企業のニーズを正しく認識できていないと、適切なアピールができず、「自社に貢献してくれそうな人材だ」と採用担当者に感じてもらうことができません。

求人情報を念入りに読み込むことはもちろん、企業研究・業界研究も怠らないようにしましょう。

職務経歴書の書き方例

職務経歴書には統一されたフォーマットがないため、作成者が自由にアレンジできます。ただし、一般的に盛り込むべき項目は決まっているので、一通り網羅された職務経歴書に仕上げる必要はあります。以下の情報は、必ず盛り込むようにしましょう。

  1. タイトル(職務経歴書)、日付、名前
  2. 職務要約:職務経歴の簡潔なまとめ
  3. 職務経歴:企業情報や在籍期間、部署、役職、業務内容、実績、スキルなどを詳細に記載
  4. 保有資格・免許:取得年月日と資格・免許名を記載
  5. 自己PR:経験や実績からアピールしたいことを記載
  6. 志望動機:職務経歴を踏まえた志望動機を記載

職務経歴書の書き方や書式などについては、以下の記事でも解説しています。

職務経歴書に記載する多くの内容は過去のものであり、たとえネガティブとなり得る要素があっても、なかったことにはできません。ただし、言葉選びや表現方法に工夫を凝らし、好印象を与える職務経歴書づくりを目指すことは十分可能です。

特に自己PR欄は、良くも悪くも読み手の心象を大きく左右できる部分です。次項の内容を参考に、転職回数の多さをポジティブに変換できる自己PRを作成しましょう。

【例文つき】転職が多い場合の自己PRの書き方

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職務経歴書の自己PRにおいては、転職回数が多いことをいかにポジティブに伝えられるかが大切です。ここでは、自己PRを書くうえでの考え方と例文をご紹介します。

自己PRを書くうえでの考え方

職務経歴書の自己PRでは、一貫性なく職場をただ転々としているのではという、採用担当者が抱く懸念を払拭することが大切です。そのため、たとえ職種に一貫性がない場合であっても、「アイディアを生かせる仕事」「人と関われる仕事」というように、大きな概念においては共通点があることを伝えましょう。

また、転職回数が多いことで、人間関係を築く力に問題があるのではと思われる場合もあります。その不安をなくすために、チームメイトと協力して仕事を成し遂げたり、他部署と連携してプロジェクトを行ったりしたという具体的なエピソードで、協調性や人間関係の構築力があることを伝えます。きちんとした根拠があれば、相手も納得してくれるでしょう。

効果的な自己PRの書き方については、以下の記事でも解説しています。

職歴に一貫性がある場合の例文

まずは法人営業、EC運営、プロモーションと、違う職種を経験し、今回は広報に応募する場合を例にした自己PRの例文をご紹介します。職種自体は異なりますが、「価値を伝える」という部分では一貫性のあるケースです。

<未経験から広報に応募する際の自己PR>

これまで、営業職とEC運営、プロモーションと、職種の違う仕事を3社で経験してきましたが、どの仕事にも通じるのは、「価値をきちんと伝える仕事」をしてきたということです。

営業職ではルートセールスでしたが、前任者の作った関係を守りながら、自分の色を出していくことを目標にしていました。サービスのメリットを顧客にきちんと伝えることで、徐々に信頼を積み重ね、その取引先からの売上が過去最高となったこともあります。

EC運営では前職で学んだことを生かし、サイトを訪れた人に対して、取り扱っている商品の魅力を理解してもらうことを目標にしていました。チームメンバーと協力し、前年度より10%高い売上を記録したこともあります。

プロモーションにおいては、取り扱っていた商材の情報を、売り場に伝える仕事をしていました。売り場の担当者が売りやすいようにし、かつエンドユーザーの満足度を上げることを目標に仕事に取り組みました。直接エンドユーザーに接することができなくても、そこに関わる人たちとの関係づくりや、伝え方の工夫しだいで売上につながっていくことを学びました。

これらの経験を生かし、貴社の魅力をさまざまな角度で、たくさんの人に伝えていけるような仕事に携わりたいと考えています。

職歴に一貫性がない場合の例文

次に、インテリア雑貨の商品企画、旅行会社のツアープランナー、化粧品販売員と、一見すると一貫性のない職種を経験し、今回は営業に応募する場合の自己PR例をご紹介します。

<未経験から営業に応募する際の自己PR>

私は好奇心旺盛で、新しい知識を吸収することが好きです。これまでは、インテリア雑貨の商品企画や化粧品販売員、旅行会社のツアープランナーなど、関心を持った仕事へ転職してきました。いまになって考えると、ひとつの職種で専門的なスキルを高めればよかったと思うこともあります。

しかし、多くの仕事に携わったことで、自分の大事にしたいことが明確になりました。私は、「お客さまの本質的な課題を解決すること」にやりがいを感じています。どの仕事も、まずはお客さまの抱える潜在的な問題を明らかにすることが大切だと思い、常にお客さまの視点で考えることに注力してきました。

化粧品販売の業務では、お客さまの悩みを細部まで把握したうえで適切な商品をおすすめすることで、年間売上目標の130%を達成しました。また、情報共有ツールの使用を提案し、リピーターの情報をほかの販売員と積極的に共有したことで、リピート率が3割アップしました。

旅行会社のツアープランナーを担当していた際は、お客さまが旅行を通じて何を経験したいのかを明確にし、正確に応えるよう努めました。その結果として、パッケージツアーの年間企画数〇〇件、年間売上〇〇万円を達成しました。

これらの経験を生かし、お客さまが本当に必要とするサービスを提案し、貴社に貢献したいと考えております。

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転職回数が多くても、伝え方を工夫することで、採用担当者へ効果的なアピールができます。職務経歴書の書き方に自信がない方は、転職エージェントによる添削サービスを利用するのがおすすめです。

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まとめ

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転職回数の多さは「選考に不利」と思われがちですが、経験が豊富であり、実績やスキルを生かした働き方ができるというメリットもあります。そのため、企業が納得のいく転職理由を述べられれば、マイナスの印象を与えることはないでしょう。

スキルや業務への姿勢、入社後に貢献できるポイントを明確に伝えることで、むしろ、プラスの評価を得られるかもしれません。

納得のいく職務経歴書を作成するのが難しいと感じている方は、転職エージェントを活用しましょう。マイナビエージェントでは、求人のご紹介から書類添削、面接対策やアフターフォローまで、転職に関するすべてをサポートしています。悩みや不安を抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。

満足度総合NO.1 ※2024年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 転職エージェント 第1位満足度総合NO.1 ※2024年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 転職エージェント 第1位

執筆・編集

マイナビエージェント編集部

マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。

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