更新日:2024/02/08
Web業界の主な仕事は、Webサイト制作やWebサービスの提供などです。
インターネットを通して、顧客やユーザーが求めるものを形にする仕事ともいえます。
本記事では、Web業界の業務内容や職種、平均年収などについて解説します。
Web業界について知りたい方や、Web業界への転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
「Web業界」とは、主にWebサイトやWebサービスの制作事業を行う業界です。
インターネットは今や、人々の生活において必要不可欠なものになりました。
Web業界が一般的になったのは、1990年代後半に起きたIT革命以降で、その歴史は20年程度しかありません。
しかし、わずか20年足らずで、人々の暮らしや産業の在り方を大きく変えた業界といえるでしょう。
インターネットが世界的に普及したのは1990年代後半以降ですが、誕生したのは今から約50年前の1969年頃まで遡ります。
冷戦時代のアメリカ合衆国において、電話網に代わる情報通信システムとして軍事目的で開発されました。
今やインターネットなくして人々の暮らしはあり得ません。そんなインターネットの発展を支えているのが、Web業界です。
インターネット自体は、ただの情報通信技術でしかありませんが、インターネットとWebサービスが組み合わさることで、人々の暮らしを豊かにします。
「Webサービス」とは、ネットワーク上のアプリケーションを連携させたり、Webブラウザを通して利用したりするサービスを指しますが、広義の意味では、インターネットを使って提供されるサービス全般といえます。
Webサービスは大きく分けると、以下の8つに分類されます。
「SNS」とは、インターネットを使った人との交流を促進するWebサービスです。
代表的なところでは「X(旧Twitter)」「Facebook」「Instagram」などがあり、今や多くの方が利用しています。
SNSをプラットフォームとするゲームを「ソーシャルゲーム」と呼びます。
専用のクライアントソフトウェアを必要とせず、SNSアカウントとWebブラウザのみで利用できるのが特徴です。
「ポータル」の語源は英語の「Portal」であり、「入口」や「玄関」などを意味します。
つまり、インターネット利用の入り口となるWebサービス全般を指す言葉です。
「Google」や「Yahoo!」のような検索エンジンが代表的なサービスです。
「Web広告」とは、ブログやSNSといったインターネット上の媒体に掲載される広告サービスを指します。
検索エンジンに連動して表示されるリスティング広告や、成果報酬型のアフィリエイト広告などが有名です。
インターネットを通して売買や契約を行う取引形態が「eコマース」です。
いわゆるネット通販を指す用語であり、「ECサイト」とも呼ばれます。
世界最大級のインターネット通販サイト「Amazon」などがeコマースの代表格といえます。
インターネット上の情報を収集・選別・編集し、提供するWebサービスを「キュレーション」と呼びます。
インターネットの利点は、世界中のあらゆる情報にアクセスできることですが、同時に欲しい情報を得るのに相当な労力を要します。
そこで生まれたのが、必要な情報を集めて編集するキュレーションサービスです。
「eラーニング」とは学びを電子化したもので、パソコンやスマートフォンを利用して学ぶ学習形態を指します。
eラーニングは近年、教育の新しい形として注目を集めているWebサービスです。
「電子書籍」とは、電子データ化された書籍を指します。
インターネットを通して、タブレットやスマートフォンで書籍を購読できるWebサービスです。
Web業界の主な仕事は、Webサイト制作や自社のWebサービスの制作・運営で、Webデザインやコーディング、システム開発や保守、アプリケーション開発、インターネットメディアの運営など、Webブラウザを使った制作やサービス全般に携わる業界です。
また、こうしたクリエイティブな業務だけでなく、顧客との打ち合わせや商談といった営業活動を行う部門もあります。
弊社で公開している「職種別平均年収ランキング(2016)」では、Webディレクター・Webプランナー・Webデザイナーの平均年収はいずれも440万円を超えており、それぞれクリエイティブ系職種の上位3位を占めています。
これらを20代・30代に分けて比較して見ると、30代に入ってからの年収の伸び幅が大きく、中には600万円を超える職種も見られます。
このことから、経験や実績が年収に影響する割合の大きさがうかがえます。
もっとも、Web業界にはさまざまな職種が存在しますし、スキルレベルによっても年収を大きく左右します。
たとえば、「Scala」や「Python」といった高度なプログラミング言語を扱える人材と、「HTML」や「CSS」しか扱えない人材では、年収に大きな差があります。
収入を得るためには、常にWeb知識の収集やスキル習得に向けた努力を欠かさないことが大切です。
総じてWeb業界は、経験や実績、スキルの有無などが顕著に収入に影響する業界といえるでしょう。
IT業界は、大きく分けると「Web業界」「通信業界」「ソフトウェア業界」「ハードウェア業界」「情報処理サービス業界」の5つの業界に分類され、IT業界とは、インターネットに関連するあらゆる事業を指します。
そのIT業界の中にある、「Webサイト制作」「Webサービス事業」「Webメディア運営事業」などを行う企業を総称してWeb業界と呼びます。
つまりWeb業界とは、IT業界に内包される一分野といえます。
一口にWeb業界といっても、数多くのWebサービスが存在し、その数だけ業種が存在します。
ここでは、Web業界の代表的な職種について解説します。
「Webディレクター」はチームをまとめる監督役です。
クライアントの要望をもとに、企画の立案と調整を行います。
スケジュール管理やメンバー編成など、プロジェクトの統括管理が主な仕事です。
「Webマーケター」は、Webサービスの販促活動や集客、ブランド認知向上のためのマーケティング活動を担当します。
インターネット広告やSEO施策の最適化を行い、利益の最大化を目指すのが、Webマーケターの役割です。
「Webエンジニア」は、Webサービスに関連するシステムの開発・保守を担当します。
Webエンジニアは「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」「インフラエンジニア」の3つに大別され、スキルや経験によって担当が異なります。
「Webプランナー」とは、Web制作における全体的な方向性を定め、企画・設計を行うポジションです。
WebディレクターとWebデザイナーの中間的な立場からプロジェクト管理を行います。
Webサイトのデザインやコーディングを担当するのが「Webデザイナー」です。
ワイヤーフレームやデザインカンプの作成、HTMLやCSSのコーディング業務などを行います。
情報通信技術の発達とデジタルデバイスの進化によって、誰もが世界中の情報にアクセスできる世の中になりました。
それに伴い、Web業界の重要性も年々高まってきています。
一方で、2045年に起こると予測される「シンギュラリティ」によって、Web業界も衰退するのではという声もあります。
たしかにコーディングやプログラミングなどは、AIによって自動化される可能性があります。
しかし、顧客の潜在的ニーズを汲み取ったり、求められるデザインを表現したりといった、感性を必要とする領域の機械化は困難なため、Web業界はインターネットの発展に貢献する業界として、今後も大きく成長し続ける可能性が高いです。
インターネットの発達に伴い、社会を取り巻く環境は驚くべき速さで進化・発展しました。
そのインターネットの進化と発展を支えているのがWeb業界です。
Web業界は日進月歩で成長しています。
今後もさまざまな企業が新たなWebサービスを生み出し、社会の発展に貢献していくでしょう。
Web業界は、これからも大きな成長が見込める注目の業界です。
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