更新日:2024/12/04
この記事のまとめ
リモートワークとは、自宅やカフェなどオフィス以外の場所で仕事をすることです。リモートワークには「好きな場所で働ける」「通勤の必要がない」などのメリットがありますが、リモートワークが可能な職種は限られています。そのため、リモートワークをしたい方は職種選びが重要です。
この記事では、リモートワークが可能な職種を7種ピックアップして紹介します。リモートワークを実現する方法についても解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「リモートワーク」「テレワーク」といった言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。どちらも同じような意味合いで用いられますが、具体的にどのような働き方なのかがよく分からない方もいるのではないでしょうか。そこでまずは、リモートワークの働き方について解説します。
リモートワークとは、自宅やカフェなどオフィス以外の場所で仕事をすることを指します。インターネットやクラウドサービスを利用して情報やデータを共有し、チャットやビデオ通話などでコミュニケーションを取りながら業務を行うのが一般的です。ただし会議や商談など、必要に応じて通勤する必要があります。
リモートワークと似た言葉に「テレワーク」「フルリモート」があります。テレワークは、情報通信技術を活用して場所や時間に縛られずに仕事をすることです。一方、フルリモートは自宅などで働く点ではリモートワークと同じですが、オフィスへ出社する必要がない点に違いがあります。
総務省の「令和3年通信利用動向調査の結果」によると、令和3年にテレワークを導入した企業は5割を超えました。産業別に見ると、情報通信業では9割以上、金融・保険業では8割以上が導入しているということです。リモートワークを導入しやすい業界・業種があることが分かります。
リモートワークはすべての業種・職種が実施できるわけではありません。リモートワークを実施するには「場所や時間による制約がない」「オンライン上で成果物を納品できる」などの条件を満たす必要があります。こういった条件を踏まえると、リモートワークが難しい職種には以下が挙げられます。
顧客や患者、利用者などと直接やりとりを行う必要のある職種はリモートワークが難しいとされています。一方、WebデザイナーやITエンジニアなどはオンライン上で仕事が完結しやすいため、リモートワークに向いています。
リモートワークには通勤する必要がない、自分に合った働き方ができるなどさまざまなメリットがあります。リモートワークができる仕事へ転職したいと考えている方は、どのようなメリットがあるのかを知っておくとよいでしょう。ここでは、リモートワークのメリットを解説します。
リモートワークは自宅やカフェ、共同のオフィススペースなど、好きな場所で仕事ができるのがメリットです。オフィス内では集中できない方でも、リモートワークであれば自分に合った環境で仕事ができるため、モチベーションや生産性が向上するでしょう。
また、自宅で働くことで「子どもの帰宅に合わせてご飯を作る」「食事や排せつの介助をする」など育児・介護との両立もしやすくなります。
自宅で仕事をすることで、通勤する必要がなくなります。自宅と職場の距離が遠い場合、通勤時間を大幅に短縮でき、その時間を別の作業に充てることが可能です。たとえば、毎日の通勤で往復1時間かかっていた場合、その1時間分を読書や趣味の時間などに費やせます。朝が苦手な方も余裕を持って行動できるようになるでしょう。
また、「混雑した電車に乗る必要がない」「渋滞した道路をとおらなくて済む」など通勤中に発生するストレスも軽減できます。
リモートワークのメリットのひとつとして、人間関係のストレスが軽減される点が挙げられます。たとえば、リモートワークを行うことで職場の人と直接顔を合わせて対話する機会が少なくなるため、職場内の人間関係に悩まされずに済みます。また、リモートワークではチャットやビデオ通話などでコミュニケーションを取るため、直接話すのが苦手な方にとってコミュニケーションの負担が減る点もメリットです。
仕事終わりに飲み会に誘われることも少なくなり、プライベートの時間を充実させられる点もメリットといえるでしょう。
リモートワークには多くのメリットがある一方で、少なからずデメリットもあります。人によってはリモートワークが向いていない場合もあるため、リモートワークの注意点やデメリットはきちんと押さえておきましょう。ここでは、リモートワークのデメリットを3つ紹介します。
リモートワークのデメリットとして、職場の人とコミュニケーションが取りにくくなる点が挙げられます。
リモートワークで職場の人とコミュニケーションを取る際は、チャットやビデオ通話などのオンラインツールを用いるのが一般的です。職場の人と直接話せないことから、「仕事で分からないことを相談したい」「技術指導をしたい」「悩みや不安を話したい」といった際にコミュニケーションを取りにくいと感じる場合があります。人によってはひとりで仕事をしている気分になり、孤独を感じる可能性もあります。
リモートワークでは仕事をしている姿を上司が直接確認できないため、成果以外で評価されにくい点がデメリットです。成果を残せないと「きちんと仕事をしていないのでは」「さぼっているのではないか」と疑われる恐れもあります。そのため、「成果を出さないといけない」という焦りやプレッシャーを感じる場合もあるでしょう。
リモートワークはプライベートとの切り替えが難しく、人によっては仕事の効率が落ちてしまう可能性があります。たとえば自宅で仕事をした場合、テレビや漫画などの誘惑があるでしょう。リモートワークは上司や同僚の監視の目がないため、自分を律しないと誘惑に負けてしまう恐れがあります。
誘惑のせいで仕事に集中できず、効率が落ちてしまえば不必要な残業につながるでしょう。きちんと自己管理ができない人は、リモートワークに向いていない可能性があります。
リモートワークがしやすい職種を7種類紹介します。ただし、働き方によってはここで紹介する職種以外でもリモートワークをすることは可能です。また、紹介している職種でも、取り扱う商材や勤務先の経営方針によっては、リモートワークができない場合もあります。
ITエンジニアは、リモートワーカーの多い職種として知られています。サーバーエンジニアなど、物理的な作業を含む仕事を行うITエンジニアはフルリモートをするのが難しい場合もありますが、Webエンジニアやプログラマーはどこにいても仕事ができ、納品もオンライン上で行えるため、リモートワークに適しています。
イラストやロゴ、アイコンなどを製作するイラストレーターも、どこにいても仕事ができる職種であるといえるでしょう。また、Webデザイナーもリモートワークが可能です。オンラインで打ち合わせをしたあとは各々が自分の仕事を行い、成果物を納品して完了となるため、どこで働くかは大きな問題にならないでしょう。
オンライン上でデータの分析やアドバイスを行うコンサルタントであれば、自宅で仕事をすることも可能です。また、客先に出向いてコンサルティングを行う場合も、あえて職場に顔を出す必要はないでしょう。このように、直行直帰で仕事ができる仕事についても、リモートワークが可能な職種に分類できます。
Webディレクターは、プロジェクトの進行管理やコスト管理など、総合的な管理を行う仕事です。Webデザイナーやプログラマーなどがリモートで仕事をしているのであれば、それを束ねるWebディレクターもリモート作業が可能です。クライアントがいる仕事の場合は、打ち合わせ先に出向く場合もあります。
市場調査を行い、結果を分析してマーケティング戦略を立てるのがマーケターです。市場調査や企画書の作成は会社に出社しなくても行えるため、マーケターもリモートワークが可能です。打ち合わせもオンラインで行えば、フルリモートにすることも夢ではないでしょう。
記事の執筆や編集を行うライターや編集者も、オンライン上のデータのやりとりで仕事を完結できます。クライアントへの取材や写真撮影など外部に出なければならない場合もありますが、出社の必要性はそれほど高くないでしょう。
セールスもインターネット上で集客を行う場合に加え、客先に出向くことはあっても、自社に出社する必要性はそれほど高くありません。フルリモートは難しくても、一部の仕事をリモートで行うことは十分可能でしょう。実際に、営業先を回る合間に職場以外のワーキングスペースやカフェで仕事を行う営業は少なくありません。これも、リモートワークの一種です。
リモートワークを滞りなく行うには、一定のスキルが必要です。出社していればそれほど大きな問題にならないことでも、リモートワークをするうえではトラブルにつながることがあります。リモートワークを希望するのであれば、自分に必要なスキルがあるかどうかも考えておきましょう。
リモートで働くと、インターネットを介して顧客やプロジェクトメンバーとやりとりをする必要が出てきます。実際に顔を合わせて話をする場合と比べて、ビデオ通話やメールでのやりとりでは、相手の考えや思いをくみ取る能力と、自分の考えを伝える能力が一層必要です。
リモートで働くうえで、自己管理能力は欠かせないスキルです。誰かに見張られているわけでもない状況でモチベーションを維持し、必要な仕事を納期までに仕上げるためには、スケジュールや作業工程を自分自身で管理する必要があります。
また、だらだらといつまでも仕事を続けるのは、心身の健康のためになりません。出社というスイッチがなくても、オンオフをしっかり切り替えられないと、リモートワークを成功させることは難しいでしょう。
リモートワークでは、会社以外のインターネット環境で社内の機密情報にアクセスします。パソコンの取り扱いや人目に触れにくい作業場所の確保、パソコンのセキュリティ対策などについて、十分な注意を払う必要があります。
リモートワークの勤怠管理や業務報告については、各社で規定が設けられているのが一般的です。会社の規定を守り、正しい報告を怠らないといった社会人としての素養も、リモートワークに必要なスキルのひとつだといえるでしょう。ルーズな人や決まりを守れない人は、リモートワークには適していない可能性があります。
会社に所属しながらリモートワークを実現するためには、それが可能な企業に就職する必要があります。リモートワークが可能な職種に就いていたとしても、会社の規定としてリモートワークが認められていなければ、出社せざるを得ません。いま勤務している会社でリモートワークが認められていない場合は、次の3つのいずれかの方法を取ることになります。
リモートワークが前提の求人情報に応募して採用されれば、晴れてリモートワーカーになれます。リモートワークの求人はそれほど多くありませんが、求人サイトや転職エージェントなどを利用して探してみましょう。
基本はリモートワークではないにしても、状況に応じてリモートワークが可能という制度を設けている会社もあります。このような会社に転職すれば、月の半分はリモートワークを行い、残りは出社するといった働き方を選択しやすくなります。
会社への所属にこだわらず、フリーランスとしてリモートワークを実現するのもひとつの方法でしょう。フリーランスとして活動しているITエンジニアやイラストレーター、ライターなどは、業務委託でリモートワークを行っているケースが多い傾向にあります。
リモートワークには「好きな場所で働ける」「通勤の負担がなくなる」などのメリットがありますが、リモートワークが可能な職種は限られています。リモートワークをしたいと考えているのであれば、IT関連職やWeb関連のクリエイティブ職などを転職先の候補として検討するとよいでしょう。
マイナビITエージェントでは、リモートワークが可能な求人を多く扱っています。転職におけるサポートも無料で行っているため、リモートワークが可能な職場へ転職したい方はぜひご相談ください。
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