転職の平均回数はどれくらい?年代別の傾向から転職成功の秘訣までまとめて解説|求人・転職エージェント

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更新日:2025/05/22

転職全般

転職の平均回数はどれくらい?年代別の傾向から転職成功の秘訣までまとめて解説

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この記事のまとめ

  • 転職の平均回数は年代によって異なるが、各年代で企業側の期待や評価基準は変わることから、転職回数の「多さ」の捉え方も変化する。
  • 平均よりも転職回数が多くなる主な原因として、自己分析や企業研究がしっかりできていない、明確なキャリアプランがないなどが挙げられる。
  • 退職理由に一貫性を持たせ、転職回数の多さを強みにすることが、転職成功の秘訣。

日本の雇用環境が変化する中で、転職はキャリアアップの手段として一般的になってきていますが、その回数が採用選考にどう影響するのかは気になるところです。実は年代によって「平均的」とされる転職回数は異なり、それを超えると採用担当者に与える印象も変わってきます。

この記事では、年代別の平均転職回数や転職回数が多い場合の対策、そして転職を成功させるためのポイントについて詳しく解説します。

目次

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【年代別】転職の平均回数

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株式会社マイナビが実施した「転職動向調査2024年版(2023年実績)」(2024年3月調査)によると、転職回数は1回が28.7%と最も多く、次いで2回が23.5%、3回が18.1%でした。年代別・性別の転職回数は以下のとおりです。

・男性

1回 2回 3回 4回 5回 6回以上
20代 48.9% 31.3% 9.5% 2.1% 3.2% 4.9%
30代 24.3% 26.3% 24.6% 7.7% 7.4% 9.8%
40代 10.9% 21.0% 19.3% 14.3% 18.9% 15.6%
50代 9.5% 16.7% 19.0% 8.7% 16.7% 29.3%

・女性

1回 2回 3回 4回 5回 6回以上
20代 57.3% 22.5% 13.2% 3.1% 2.2% 1.7%
30代 19.2% 23.8% 23.1% 17.7% 8.5% 7.7%
40代 8.0% 13.0% 23.0% 14.0% 22.0% 20.0%
50代 11.1% 11.1% 11.1% 11.1% 8.9% 46.7%

参照:「転職動向調査2024年版(2023年実績)」(2024年3月調査)|株式会社マイナビ

【年代別】平均よりも転職の回数が多いと不利になる?

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転職の平均回数は年代によって大きく異なります。また、各年代で企業側の期待や評価基準は変わるため、転職回数の「多さ」の捉え方も変化します。ここでは、年代ごとの平均転職回数や転職市場での評価ついて詳しく見ていきましょう。

20代

20代の転職回数は平均1回~2回程度が一般的です。1年未満での離職や複数回の転職歴がある場合は、企業からは「長く続かない人材」「定着しにくい」という印象を持たれる可能性がある点に注意が必要です。

ただし、20代は可能性を重視する「ポテンシャル採用」の対象となることも多いため、必ずしも不利になるとは限りません。企業は若手人材を中長期的な視点で育成したいと考えており、スキルよりも将来性や成長意欲を評価する傾向があります。

30代

30代の転職回数は一般的に2回~3回程度が平均とされています。あまりにも回数が多い場合は「転職が多い」と判断される可能性はありますが、IT業界や人材不足の分野では、転職回数よりもスキルや経験が重視される傾向です。30代は即戦力としての採用が中心となるため、転職回数が多い場合でも、専門性の高いスキルや実績を明確にアピールできれば転職回数の多さをカバーできます

40代

40代の転職では、一般的に平均3回~4回程度の転職回数が目安とされていますが、実際には転職回数よりもスキルやキャリアの質重視で採用を行う企業も少なくありません。この年代では即戦力としての役割が期待され、特定分野での専門性や実績が採用の決め手となります。マネジメント経験があれば、さらに評価されるでしょう。

50代

50代の転職では、平均5回程度の転職回数が目安ですが、6回以上の転職を経験している方も珍しくありません。ただし、50代以上の転職市場では、求人数自体が少なく厳しい現実に直面することもあります。企業は50代の転職者に対して即戦力としての高度なスキルや専門知識を重視する傾向が強く、転職回数よりも実績や経験の質が採用の可否に大きく影響します

特にマネジメント経験やプロジェクト統括経験などは大きな強みとなるでしょう。未経験分野への転職は難しいため、これまでのキャリアで培った専門性を活かせる職場を選ぶことが重要です。

平均よりも転職回数が多い|選考に与える影響

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転職回数が多い場合、選考過程で採用担当者からいくつかの懸念を持たれる可能性があります。平均的な転職回数を超えると、企業側は「この人材は定着するのか」という視点で経歴を細かくチェックするでしょう。ここからは、転職回数が多い場合に企業から具体的にどのような懸念を持たれるのかについて詳しく解説していきます。

短期離職を心配される

転職回数が多いと、採用担当者から「またすぐに辞めてしまうのではないか」という懸念を抱かれる可能性があります。これは企業にとって採用コストや教育投資が無駄になるリスクを意味するためです。特に短期離職歴が複数あると、長く勤務してもらえるかどうかを心配されやすくなります

この懸念を払拭するには、転職理由を明確に説明し、今回の応募が「行き当たりばったり」ではなく、しっかりとしたキャリアプランに基づいたものであることを伝えることが重要です。

パーソナルスキルの低さを疑われる

パーソナルスキルとは、コミュニケーション能力や協調性、問題解決能力といった対人関係や自己表現に関わる能力のことです。転職回数が多い人は、パーソナルスキルが充分かどうかを確認するような質問をされる可能性があります。「チームワークが苦手なのではないか」「組織への適応力に問題があるのではないか」といった懸念を持たれることがあるためです。

特に短期間で複数の職場を転々としている場合、人間関係の構築が苦手ではないかと懸念されるケースもあります。採用担当者にプラスの印象を与えられるよう、面接で協調性やコミュニケーション能力をアピールし、前向きな転職理由を伝えましょう

スキル不足を懸念される

転職回数が多いと、専門的なスキルが身についていないのではないかという不安を抱かれる可能性があります。短期間での転職を繰り返していると、「一定のスキルが身につく前に転職している」「プロジェクト完遂前に退職している」などと判断され、スキルが定着していないという印象を与えかねません。

このような懸念を払拭するためには、各職場で獲得したスキルや実績を具体的に示し、キャリアの一貫性をアピールすることが重要です。面接では「どのようなスキルを身につけたか」「どのような成果を残したか」を数字や具体例を交えて説明し、即戦力となる能力があることを伝えましょう。

平均よりも転職回数が多くなる主な原因

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転職回数が多くなってしまう理由にはさまざまな要因があります。なぜ転職を繰り返してしまうのか、その原因を理解することで、次の転職をより成功させるための対策が見えてきます。ここでは、転職回数が多くなりやすい主な原因と対策について解説します。

自己分析をしていない

転職回数が多い主な原因のひとつに、自己分析不足が挙げられます。自分の適性や強み・弱みを十分に把握していないと、転職先とのミスマッチが生じてしまい、早期離職につながりやすくなります。自己分析が不十分なままだと、自分に合った仕事を見極める判断基準が曖昧になるため、転職を繰り返す悪循環に陥ることも少なくありません。

効果的な自己分析を行うには、マインドマップのようなフレームワークを活用するのがおすすめです。中心に「自分」を置き、「趣味」「興味」「得意なこと」「不得意なこと」などのサブトピックを書き出していくことで、自己理解を深められます。転職前にしっかりと時間をかけて自己分析を行い、自分の価値観や求める条件を明確にすることが、転職成功の第一歩です。これにより、自分に本当に合った仕事を見つけることができ、転職回数の増加を防げるでしょう。

明確なキャリアプランがない

転職回数が多くなる原因として、明確なキャリアプランが描けていないことも挙げられます。将来のキャリア像が不明確なまま「なんとなくいまの職場が合わない」という理由で転職すると、次の職場でも同じように不満を感じ、短期離職を繰り返す可能性があります。

転職後のキャリアビジョンが具体的に描けていないと、転職すること自体が目的となり、入社後に「自分に合っていない」と感じることもあるでしょう。こうした状況では、職場を変えても根本的な問題は解決せず、スキルや経験も身につきにくくなります。

念入りに企業研究を行っていない

企業研究の不足も転職回数が多くなる主要な原因です。入念な企業研究を怠ると、入社後に期待とのギャップが生じ、短期間で退職を考えることになるでしょう。

企業研究には公式サイトやSNS、口コミサイトなど複数の情報源を活用し、可能であれば職場見学を依頼することも効果的です。リアルな職場環境を知ることで、入社後のミスマッチを防げます。また、転職エージェントを利用すると、求人票には記載されていない企業の内部事情や文化について知ることができ、自分との相性を事前に確認できます。適切な企業研究は転職回数の増加を防ぐ重要な対策といえるでしょう。

嫌なことがあるとすぐに辞めてしまう

職場で嫌なことがあるとすぐに退職を考えてしまう人も、転職回数が増える傾向にあります。上司からの叱責や同僚との人間関係のトラブルなど、ストレスを感じる出来事が起きた際に、「この会社を辞めれば解決する」と考えてしまうのが特徴です。しかし、どの職場にも多少の困難や人間関係の摩擦は存在するため、回避し続けることは難しいでしょう。

問題から逃げるように転職を繰り返すと、短期離職を重ねることになりかねません。重要なのは、困難に直面したときに「なぜ嫌だと感じるのか」を冷静に分析し、解決策を模索する姿勢です。すぐに辞めるのではなく、問題と向き合う習慣をつけることが、長く働ける職場を見つける第一歩となります。

平均よりも転職回数が多い|転職活動における3つの注意点

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ここからは、転職回数が多い方が転職活動を成功させるための具体的な注意点を3つ紹介します。転職回数が多くても採用担当者に好印象を与えるポイントを押さえて、経験や強みを正しく評価してもらえるチャンスを広げましょう。

1.虚偽の申告をしない

転職回数をごまかすことは大きなリスクを伴います。多くの企業は採用時に社会保険や雇用保険の加入履歴を確認するため、虚偽の申告はすぐに発覚する可能性が高いです。また、SNSや業界内のネットワークを通じて経歴が確認されることもあります。入社後に虚偽が発覚すれば信頼を失い、懲戒処分の対象になることもあるでしょう。

2.前職・現職の悪口を言わない

面接では、前職や現職の悪口や不満を口にすることは避けましょう。上司の悪口など、前職を否定するような内容を伝えてしまうと、「また同じような理由で退職するのではないか」という懸念を与えてしまいます。また、悪口や不満を口にするという行動自体が採用担当者に悪印象を与える可能性がある点にも注意が必要です。

3.退職理由はポジティブな内容に変換して伝える

退職理由をネガティブに伝えると、「短期離職を繰り返す人材」と判断されるリスクがあります。「人間関係が合わなかった」という理由は「多様な価値観を持つチームで新しい視点を学びたい」、「給与が低かった」は「自分のスキルをより高く評価してくれる環境で成長したい」というように、ポジティブな表現に変換して伝えましょう。

平均よりも転職回数が多い|転職成功の秘訣

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転職回数が平均より多い場合でも、そのことを強みに変えて転職を成功させる方法があります。採用担当者の懸念を払拭し、豊富な経験を持つ価値ある人材として評価されるために押さえておきたいポイントを6つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

アピールポイントを洗い出す

まずは自己分析を丁寧に行い、自分の強みや経験を明確にしましょう。そのうえで、応募先企業の求める人物像を考慮してアピールポイントを洗い出しておくと、採用担当者の目にとまる応募書類を作成できます。得意分野や具体的な実績を数字で示すことも重要です。「前職では売上前年比150%を達成」といった具体例があれば説得力が増します。

キャリアプランを明確にする

転職活動を始めるにあたり、キャリアプランを明確にしておきましょう。過去に行った転職が単なる場当たり的な選択ではなく、自身の専門性向上やスキルアップのための戦略的なステップだったことを示すことができれば、採用担当者の懸念を払拭できます。

特に「今回の転職を最後にして長期的に貢献したい」という熱意と具体的なビジョンを伝えることは重要です。

転職回数が不利になりにくい業界を選ぶ

転職成功率をアップさせるためには、スキルや実績重視の企業を選ぶことも大切といえるでしょう。業界や職種によっては、転職回数よりもスキルや実績を重視するケースがあります。IT業界やコンサルティング業界、営業職など、転職を通じたスキルアップや多様な経験を評価する業界・職種は少なくありません。

具体的な実績や専門知識を重視する業界や職種では、「何ができるか」「どのような成果を出せるか」をアピールできれば、転職回数はそれほど問題になりません。一方、安定志向が強い業界・職種では転職回数の多さがマイナスに働くことがあります。

転職回数の多さを強みにする

転職回数の多さは必ずしもネガティブな要素ではありません。むしろ多様な職場経験を通じて培った適応力や問題解決能力は大きな強みになり得ます。複数の業界や職種を経験することで「環境変化への対応力」「多角的な視点」「幅広い人脈」といった価値ある資産を得ているともいえるでしょう。

面接では、各職場で獲得したスキルや知識を具体的に説明し、それらがどのように次の職場で活かせるかを明確に伝えましょう。異なる企業文化や業務プロセスを経験していることは、柔軟性や応用力を示すアピールポイントとなります。

退職理由に一貫性を持たせる

転職回数が多い場合でも、キャリアとして一貫性を示すことが重要です。採用担当者は「この人は何を目指しているのか」という視点で経歴を見ています。「職種は変えたが業務内容は一貫している」「働き方は変えても同じ分野を追求し続けている」など、退職理由に筋が通っていることをアピールしましょう。

たとえば、「最新のUXの実現を追求してきた結果、異なる業界での経験が必要だった」「自分の表現したい世界をより忠実に表現できる環境を求めて転職した」といった合理的な説明ができれば、転職の度にクリエイターとして成長してきた姿勢が伝わります。職務経歴書にはこうした一貫性を示し、各職場での実績を具体的に伝えることで、転職回数の多さをポジティブに変えられます。

在職中に転職活動を行う

転職回数が多い方は、次の就職先を見つけるまでに時間がかかることも少なくありません。その間、収入が途絶えると金銭的な不安を抱えながら転職活動を進めることになり、冷静な判断ができなくなるリスクがあります。

そのため、できるだけ在職中に転職活動を行うことをおすすめします。現在の収入を確保しつつ、精神的な余裕を持って次のステップを考えることができるからです。特に転職回数が多い場合は、より丁寧な自己分析や企業選びが求められますが、在職中であれば腰を据えて取り組むことができます。

平均よりも転職した回数が多い人はマイナビエージェントに相談しよう!

転職回数が多いと焦りや不安を感じるかもしれませんが、適切なサポートを受けてチャンスをつかむ方法があります。「転職回数の多さをどのように説明したらよいか分からない」「アピールポイントが見つからない」といったお悩みは、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。

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まとめ

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年代によって転職の平均回数は異なります。転職回数が多いと、短期離職を心配されたり定着率を心配されたりするなど選考への影響も懸念されますが、転職回数よりも経験やスキルを重視する企業も少なくありません。そのため、キャリアプランを明確にし、適切なアピール方法を知ることで転職成功率は大きく変わるといえるでしょう。

マイナビエージェントでは、転職回数が多い方に向けて最適なキャリア戦略をご提案いたします。業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの経験を強みに変える応募書類の作成や面接対策、スキルや経験を重視する企業の紹介まで一貫してサポートいたしますので、ぜひご活用ください。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。

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