更新日:2024/02/08
この記事のまとめ
退職後のキャリアプランを考える中で、セカンドキャリアという用語を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。しかしセカンドキャリアとは何を指すのか、詳しく理解していない方も少なくありません。
そこでこの記事では、セカンドキャリアを成功へ導くための方法をご紹介します。長年勤めた会社を退職する方はもちろん、30代から第二のキャリア形成を検討している方にとっても参考となる内容なので、ぜひご一読ください。
目次
終身雇用制度が崩壊しつつある昨今、個人によるキャリア戦略が重視される時代へ変化しようとしています。そこでセカンドキャリアという考え方も台頭してきており、転職市場で話題を集めるようになりました。ここではセカンドキャリアの意味や注目される理由を解説します。
セカンドキャリアは、第二の人生で携わる仕事を指しています。もともとは引退を控えているプロアスリートのキャリア戦略に使われる用語でしたが、シニア世代も労働市場で活躍している昨今では「中高年の人材による新たなキャリア」を意味する言葉としても認識されています。雇用制度も柔軟化しつつある近年、注目されている考え方のひとつといえるでしょう。
内閣府が平成29年に公表した「⼈⽣100年時代構想会議」では、海外の研究を引用して「2007年に⽇本で⽣まれた⼦どもについては、107歳まで⽣きる確率が50%もある」と説明しました。同時に日本が健康寿命で世界一の社会に向かっていることも示唆しています。
従来まで重視されていた定年退職や結婚だけが幸せではないという価値観が広まった結果、セカンドキャリアを意識する層が増えてきた背景があります。
セカンドキャリアは中高年代に使われる用語というイメージがある一方、30代などの若い世代を対象に使われることもあります。ここでは年代別にセカンドキャリアの具体例を紹介します。30〜50代に参考となる情報をまとめました。
30代からセカンドキャリアを形成する場合は、新たな実績やスキルを身につける意識が重要です。特に30代前半の場合、セカンドキャリアを歩むうえで十分な実績が伴っていない方も少なくありません。
実績やスキルが身についていない状態では、新たにキャリア形成しようと動き出しても、軌道に乗るまで時間を要します。将来のキャリアプランから逆算し、これからどのような実績やスキルを習得するのが好ましいか冷静に判断しましょう。
40代になると、マネジメントや経営層に近いポジションで業務をこなす機会に恵まれるケースが増えてきます。必然的にファーストキャリアのゴールと向き合うタイミングになるため、セカンドキャリアを考えるいい機会ともいえるでしょう。
ただし家庭や介護など、プライベートとのバランスを考えるのも重要です。慎重な判断が求められる状況も増えてくることから、家族のいる方はキャリア展開についてよく相談しましょう。
50代からのセカンドキャリアでは、老後も視野に入れた選択を迫られます。これまで培ったスキルを活かして引き続き企業で活躍するか、新規事業の立ち上げといった新たなステージにチャレンジしていくか判断するのが重要です。
また50代で意識しておきたいのは、新しい環境や情報への適応力です。30代や40代と同じく、日々スキルや実績をアップデートし続けられるエネルギーがあれば、どのような状況においても高いパフォーマンスが発揮できるでしょう。
セカンドキャリアは、ライフステージの変化によって考える方も多いのが特徴です。たとえば50歳で早期退職した方の場合、会社員として勤めていた企業を退職して独立したり起業したりするケースがあります。人生100年時代で60歳以降も積極的に働く人材が増えていることを考えると、決して遅い判断ではないといえるでしょう。
また女性の場合は結婚や出産のタイミングでセカンドキャリアを考える場合もあります。現職を退職してフリーランスとして働く方もいれば、職場復帰を選択する方も少なくありません。
セカンドキャリアにチャレンジするのであれば、リスクを小さくするのはもちろん、成功を望んでいる方がほとんどではないでしょうか。しかし新たなキャリアを歩むうえでは、うまくいくか不安がつきものです。ここではセカンドキャリアを成功へ導く5つのポイントを紹介します。
人生の目標を明確にし、自分が何をしたいのか考えるのが重要です。セカンドキャリアを考えるうえでは、家庭の事情や自分のやりたいこと、心身の健康などあらゆる面でバランスを大事にする必要があります。
まずは数年先までに起こる可能性がある出来事を整理しておき、逆算する形でセカンドキャリアを考えるのが重要です。
資格取得で新たな知見を手に入れるのも方法のひとつです。自分の目標に役立てられる資格を取得すれば、知識の証明につながります。個人で仕事をする場合はもちろん、転職先企業で働く場合にも役立つでしょう。
また資格を取得していると、取引先から信頼されやすくなるといったメリットもあります。業界や職種によっては権威性や専門性を持った人材として認識してもらえるためです。
セカンドキャリアを考える際には、学生のときよりも自己分析を徹底する意識が欠かせません。企業のトップとして経営に携わりたいのか、マネジメントポジションとしてチーム運営に携わりたいのかなど、あらゆる選択肢からキャリアを選ぶ必要があるためです。
これまでのキャリアや将来のビジョンを天秤にかけ、丁寧に自己分析していくことで、キャリアの選択後に後悔するリスクも下げられます。
これまで以上に学びや経験の量を増やし、知見を広げる意識が求められます。セカンドキャリアでは、年齢を重ねるごとに高いスキルや職種への専門的な知識が必要になるためです。
日々少しでも新しい情報に触れ、トレンドを追い続けることで、業界の第一線で活躍する人材を目指せるようになります。学びを重ねて自分が思い描く理想のキャリアを実現させましょう。
セカンドキャリアでは、社会の変化についていくことが重要です。現代社会は業界・職種を問わず日々目まぐるしく変化しており、労働者にも柔軟性が求められる時代になってきました。
過去に身につけた考え方やスキルだけでセカンドキャリアを生き抜こうとするのではリスクが伴います。時代の変化に適応できず、業務をこなすのが難しくなることも考えられるためです。したがって時代の変化に敏感な方ほど、セカンドキャリアを歩みはじめても成功しやすくなると考えられます。
ファーストキャリアからセカンドキャリアへ移行しようと考えていても、何から手をつけたらよいか判断が難しい場合もあるでしょう。安心して歩むためにも、ここではセカンドキャリアに迷った際の対策を3つ紹介します。
セカンドキャリアを検討中の方へ向けたセミナーへ参加しましょう。セミナーはハローワークや民間企業によって企画されることがあるため、積極的に開催情報をチェックしておくのがおすすめです。
セミナーに参加するメリットは、自分と同じくセカンドキャリアを考えている人材と出会えることです。情報交換の場として活用できるほか、ビジネスパートナーなどの仲間作りの場としても利用できます。
公的支援サービスを利用すると、セカンドキャリアの不安を軽減できるでしょう。たとえば人材銀行では、専門的な知見や技術を持った人材の再就職をサポートしています。これまで業界で活躍してきたシニアクラスの人材が次のキャリアを考える際に利用しやすいサービスです。
また短期的な就業を希望する方は、シルバー人材センターの利用も検討しましょう。紹介職種は多岐にわたり、翻訳・通訳や経理事務、福祉サービスなどさまざまな仕事があります。
セカンドキャリアを検討している方は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。転職エージェントは応募者の希望に応じた求人を紹介する転職サービスであり、キャリアアドバイザーと利用者の二人三脚で転職活動を進めていきます。
「セカンドキャリアとしてどのような企業が適しているか」「選考対策にはどのような取り組みが必要か」など、客観的なアドバイスがほしい方に適したサービスといえるでしょう。
マイナビエージェントは、セカンドキャリアを目指した転職活動にも役立つサービスです。応募者の経歴や実績を参考に、セカンドキャリアにふさわしい求人を紹介しています。
「プレイヤーとして活動したい」「これまでの知見を若い世代に伝えたい」といった要望も、キャリアアドバイザーに伝えましょう。いずれも転職後のミスマッチを防ぐうえで重要な情報になるでしょう。
セカンドキャリアとは、中高年層が新しくキャリア形成する際に使われる用語です。年代やライフステージによってどのようなセカンドキャリアを描くか、慎重な判断が重要になります。セカンドキャリアを充実したものにするためには、自己分析の徹底や時代の変化に対応する意識が不可欠です。
「何から整理したらよいか分からない」「セカンドキャリアの軸が定まらない」などで悩む場合には、転職エージェントの利用もおすすめです。
マイナビエージェントは、一般的な転職はもちろん、セカンドキャリアを見据えた転職も手厚くサポート。今後のキャリア形成や要望を丁寧にヒアリングし、最適なプランを提案します。理想のセカンドキャリアを歩みたい方は、ぜひマイナビエージェントの利用もご検討ください。
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