更新日:2022/05/24
ITエンジニアは転職の多い職種ですが、転職回数の多さは転職時に不利にも有利にもなります。
ITエンジニアとしての転職を検討しており、すでに転職回数が多くて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
転職回数の多さが採用にどのような影響を与えるかを把握し、転職回数を強みに変えることが転職成功のポイントです。
そこでこの記事では、転職回数の多さが不利・有利になるケースと、転職回数を強みにするコツについてご紹介します。
自身のキャリアやスキルに合わせ、希望通りの企業への転職をサポートする内容です。
目次
ITエンジニアは、比較的転職回数が多い職種です。
IT系の企業は、SIerやパッケージベンダーなど、企業によって業務内容が大きく異なります。
そのため、従業員が選択できる職種・キャリアパスは、所属する企業によって限定される部分があるでしょう。
ひとつの企業に所属し続けても、新しいスキル習得やキャリアチェンジが難しいケースがあることも、ITエンジニアの転職が一般的な理由です。
また、より高いレベルの職場で働くことによって、キャリアアップ・年収アップを求める前向きな転職が多い傾向にあります。
「転職回数の多さは採用に影響するのか」について気になる方もいるでしょう。
企業によって転職回数についての判断基準は異なり、キャリアや転職理由によっても有利・不利が変わります。
ここでは、転職回数が転職に影響を与えるかどうかについて見てみましょう。
複数回の転職を経験したITエンジニアは珍しくありません。
しかし、あまりにも転職回数が多いと、採用担当者に不安を感じさせるケースもあります。
たとえば、「自社でも早期退職してしまうのではないか」「人間性に問題があるのではないか」といった不安です。
転職の経緯はITエンジニアによって異なります。
そのため、転職に妥当性があると思わせられるように、自身の状況に合った伝え方を考えることが大切です。
転職がポジティブな効果を生むケースがあることは、採用担当者も分かっています。
転職回数が不利になるかどうかは、キャリアや理由次第です。
転職回数より重視されるポイントとして、短期離職の多さや転職理由、キャリアの一貫性が挙げられます。
あまりに短期間で転職を繰り返していると、採用担当者は転職理由に疑問を持つかもしれません。
また、転職先に一貫性がなければ、計画性がない転職という印象を与えるでしょう。
転職回数が不利か有利かは、企業によっても異なります。
ITエンジニアの転職は、ある程度当然のこととして認められやすいとはいえ、企業によっては、転職回数が多い求職者をNGと考えるケースもあるため、企業選びは重要です。
たとえば事業拡大を狙っている企業は、転職回数よりも専門性やスキルの高さを重視する傾向にあります。
そのため、転職回数が有利に作用しやすいでしょう。
一方で、大手企業は安定性や定着率を求める傾向があり、転職回数の多さが不利になるケースもあります。
ITエンジニアが転職する際、転職回数の多さは有利になることもあります。
たとえば、過去の転職がスキルアップ・キャリアアップや、ヒューマンスキルの向上につながっているケースです。
ここでは、複数社での実務経験がプラスに作用するケースを解説します。
ITエンジニアは、転職によってより高いレベルの仕事に従事できたり、キャリアアップできたりします。
過去のチャレンジ転職が実際に効果を発揮し、スキルアップ・キャリアアップにつながっているなら、採用担当者からしても好印象の転職と考えられるでしょう。
また、スキルや専門性を見出されて、ヘッドハンティングによる転職を経験することもあります。
こういったITエンジニアとしての成長が分かる転職なら、「自社でさらに成長して実力を発揮してもらおう」と思ってもらえるため、有利に働く傾向です。
ITエンジニアは、テクニカルスキルだけでなくヒューマンスキルも重要です。
上級のITエンジニアになるほど、コミュニケーション能力やマネジメント・ディレクションに関する能力が求められるでしょう。
過去の転職によって、「大勢と仕事をした」「チーム一丸となって結果を残した」などの経験は、ヒューマンスキルが向上した実績にもなります。
うまくアピールできれば、「重要なポジションを任せられる人材」という印象を与え、有利に働くかもしれません。
ITエンジニアが携わるプロジェクトは企業によってさまざまで、担当システムによって必要とされるスキルや知識は異なります。
しかし、ひとつの企業に所属し続けていると、スキルや知識は固定されがちです。
転職によってさまざまなプロジェクトに携わり、どのプロジェクトでも結果を残しているとアピールできれば、転職回数の多さも有利に働くでしょう。
採用担当者へ向けて、「どのようなシステムにも柔軟に対応できる人材」という印象を与えるチャンスです。
短期退職が多過ぎたり、転職回数の多さの割にスキルが伸びていなかったりすると、転職回数の多さは不利に働くかもしれません。
ここからは、転職回数の多さが不利になるケースや注意点を解説します。
即戦力人材であっても、現場に馴染むまでには一定期間を要します。
短期退職の多いITエンジニアは、「現場に馴染んで結果を出す前に退職するのではないか」と思われるケースも珍しくありません。
企業としては、採用者になるべく長く勤めてもらいたいと考えます。
そのため、「職場環境や待遇に不満があれば辞めてしまう」というイメージを持たれると、転職回数の多さは不利になるでしょう。
より高いレベルの仕事やキャリアアップを目指して転職をするITエンジニアは多いですが、転職理由が結果に結びついているとは限りません。
採用担当者に、「転職の必要はなかったのでは」というマイナスイメージを与えないためにも、以下の点に注意しましょう。
転職回数の多さをカバーするためには、どのようなビジョンを持って転職してきたのかという道筋を示す必要があるといえます。
ITエンジニアの転職理由は、ポジティブなものとは限りません。
人間関係に耐え切れず、やむなく転職を選択する方もいます。
しかし、転職理由がネガティブなものばかりであると、「コミュニケーション能力に問題があるのではないか」「トラブルメイカーなのではないか」と思われ、転職回数の多さは不利になりやすいでしょう。
特に短期退職が多い場合は、採用担当者の見る目も厳しくなるので注意を要します。
明確な目標や計画があって転職している場合でも、それが企業に伝わらなければマイナスに働くこともあります。
転職回数が多い方は、「どのように転職回数を強みに変えるか」を考える必要があるでしょう。
ここからは、転職回数を強みにするコツを3つに分けて解説します。
転職履歴は人によって異なるため、職務経歴書を見ただけでは、転職履歴が現在にどのようにつながっているのかまでは読み取れません。
これまでの転職の理由と現在のスキルが釣り合っていることや、明確なキャリアパスがあり、転職によってステップアップしていることを証明することが大切です。
1社目から2社目への転職にはどのような理由と変化があり、2社目から3社目は......と、首尾一貫したストーリーを伝えられれば、転職回数を強みに変えやすいでしょう。
企業が転職理由を聞くのは、前職を辞めた理由や現職を辞めたい理由(退職理由)ではなく、自社に転職したい理由を知りたいからです。
「○○だから辞めたい」という点を強調すると、自社への貢献が期待できない人材と思われるかもしれません。
企業にとって重要なのは、求職者が自社の求める人材であるかどうか、中長期スパンで活躍していける人材であるかどうかです。
伝えるのは、「退職理由」ではなく「転職理由」であることを意識して、志望動機とうまくつなげましょう。
ITエンジニアは、実力を評価される傾向にあるため、転職によって培った強みやスキルを自己分析することが大切です。
転職して得てききたものを、応募した企業でどれだけ生かせるか、企業が求めている即戦力になり得るかを伝えましょう。
なお、企業によって生かせるスキルは異なるため、スキルが評価されない企業への転職は成功率が下がるでしょう。
ミスマッチによる転職の失敗を防ぐには、自身のスキルや経験が生かせる企業を選ぶことも重要です。
自身にとっては転職に明確な理由やストーリーがあっても、採用担当者に伝わらないケースや、伝える前に書類選考で落とされてしまうケースもあります。
過去の転職回数が多いほど状況は難しくなるでしょう。
ここで重要なのは、転職エージェントを活用することです。
企業と求職者のマッチングのプロであるキャリアアドバイザーなら、転職履歴や希望に合った求人を提案してくれます。
マイナビエージェントはIT業界に強いため、自身のキャリアに合った適切なマッチングが可能です。
ITエンジニアの転職回数の多さは、転職時に不利にも有利にもなります。
明確なキャリアパスを設定すること、転職履歴を首尾一貫したストーリーにまとめることが大切です。
また、転職理由は志望動機につなげて伝えましょう。
マイナビエージェントはIT業界に強く、経験豊富なキャリアアドバイザーによるサポートを無料で受けられます。
転職回数の多さを強みに変える転職をお求めなら、ぜひお気軽にマイナビエージェントにご相談ください。
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