30代で転職回数が多すぎると要注意?それでも成功させる秘訣とは|求人・転職エージェント

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更新日:2024/06/28

転職全般

30代で転職回数が多すぎると要注意?それでも成功させる秘訣とは

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この記事のまとめ

  • 30代の転職では転職回数そのものよりも、転職理由やこれまでに培ってきた実績やスキルが重視される傾向にある。
  • 明確なキャリアマップを描けている、同じ職種にキャリアアップ目的で転職している、前向きな転職理由のある30代は転職回数を転職活動の武器として活かせる。
  • 30代でこれ以上転職回数を増やさないようにするには、これまでの転職理由を見つめ直すとともに、企業・業界研究を徹底して自分に合った転職先を選ぶことが大切。

30代で転職を複数回繰り返している場合、転職回数の多さが転職活動に不利に働き、転職を成功させられないのではないかと不安に感じる30代の方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、これから転職を考えている30代の方へ向けて、転職回数が転職に与える影響や転職回数を武器にできるケース、転職を成功させるコツを解説します。

長く働き続けられる企業へ転職するためにも、これまでの転職理由をしっかりと見つめ直すとともに、企業・業界研究を徹底して自分に合った転職先を見つけましょう。

目次

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30代の転職回数が転職に与える影響とは

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転職が初めてではない30代の方にとって、転職回数が転職にどう影響を与えるのかは気になるところではないでしょうか。そこでここでは、株式会社マイナビが2022年12月に実施した転職動向調査の結果に基づき、転職回数が転職に与える影響について見ていきましょう。

参照:「転職動向調査 2023年版(2022年実績)」(2022年12月調査)|株式会社マイナビ

30代で転職を成功させている人の転職回数

株式会社マイナビ「転職動向調査2023年版(2022年実績)」(2022年12月調査)によると、30代で転職を成功させた人の転職回数は以下のような結果になりました。

対象者 転職回数 割合
30代男性 1回 25.4%
2回 27.7%
3回 17.7%
4回 8.9%
5回 12.0%
6回~7回 4.6%
8回~10回 2.0%
11回以上 1.7%
30代女性 1回 18.2%
2回 27.3%
3回 24.8%
4回 7.4%
5回 14.0%
6回~7回 3.3%
8回~10回 4.1%
11回以上 0.8%

30代の転職者のうち、男性・女性ともに転職を2回経験した方の割合がもっとも多い結果となりました。転職回数が3回を数える方も男性で17.7%、女性で24.8%と比較的多い様子がうかがえます。

転職回数が5回の方も男性・女性ともに全体の10%を超えており、決して珍しくないことが分かります。たとえ転職回数が多かったとしても転職を成功させている方は一定数おり、転職活動においては転職回数の多さを過度に気にする必要はないでしょう。

20代の転職回数との比較

同じくマイナビの調査を基に、20代の方の転職回数をひもといていきましょう。

対象者 転職回数 割合
20代男性 1回 45.9%
2回 24.3%
3回 13.1%
4回 5.2%
5回 6.2%
6回~7回 2.6%
8回~10回 1.3%
11回以上 1.3%
20代女性 1回 52.5%
2回 28.3%
3回 11.4%
4回 4.1%
5回 2.7%
6回~7回 0.5%
8回~10回 0.5%
11回以上 -

20代の転職者では、転職回数が1回という方がほぼ半数を占めました。転職理由は「給与が低い」「仕事内容に不満があった」「職場の人間関係が悪かった」などさまざまですが、何らかのミスマッチに悩んで転職を決意した方が多いことが読み取れます。

また30代の転職回数のデータと併せて考えると、20代で初めて転職をしてキャリアを積み重ね、その後年収やキャリアアップなどを目的に30代で再度転職を決意した方の姿が浮かび上がってきます。実際、30代の方が転職活動を始めた理由をひもとくと、男性・女性ともに「給与が低かった」がトップでした。

40代、50代の転職回数から見えてくること

30代の転職回数は40代、50代のキャリアに影響を与えるのか、40代と50代の転職回数とも比較してみましょう。

対象者 転職回数 割合
40代男性 1回 11.8%
2回 24.1%
3回 22.8%
4回 9.6%
5回 20.2%
6回~7回 4.8%
8回~10回 5.7%
11回以上 0.9%
40代女性 1回 9.5%
2回 11.4%
3回 18.1%
4回 12.4%
5回 24.8%
6回~7回 12.4%
8回~10回 6.7%
11回以上 4.8%
50代男性 1回 10.6%
2回 13.3%
3回 18.6%
4回 11.5%
5回 14.2%
6回~7回 13.3%
8回~10回 9.7%
11回以上 8.8%
50代女性 1回 6.8%
2回 10.2%
3回 15.3%
4回 8.5%
5回 15.3%
6回~7回 5.1%
8回~10回 28.8%
11回以上 10.2%

40代の転職者の方の特徴は、転職回数が5回を数える方の割合が男女ともに20%を超えている点です。転職回数が6回以上の方も一定数います。また50代になると、男性の13.3%が転職回数6回~7回、女性の28.8%が転職回数8回~10回という結果になりました。

40代、50代の転職ではそれまでに培ってきたキャリアや実績が高く評価される傾向にあるため、転職回数はそこまで大きく影響していない様子がうかがえます。たとえ30代で転職回数が多かったとしても、仕事に活かせるスキルをしっかりと身につけ、着実にキャリアを積み重ねていけば、40代・50代でキャリアアップを目指して転職をするのも不可能ではありません

「30代で転職回数が多すぎると要注意」といわれる理由

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30代の転職では転職回数の多さが必ずしも不利に働くわけではありませんが、企業側のひとつの判断材料にはなります。「30代で転職回数が多すぎると要注意」といわれるのはそのためです。ここでは、30代の転職で転職回数が多い場合に企業側がマイナスと捉える4つの理由を解説します。

「辞め癖」があるのではないかと思われる

転職回数が多くなると、「不満があるとすぐに辞めてしまう」「仕事が続けられない」など、いわゆる辞め癖のある人ではないかと疑われる可能性があります。特に注目されるのが勤続年数です。どの職場でも数ヵ月以内に辞めているというようなケースでは、短期離職のリスクを回避する目的で採用しない企業もあります。

多くの企業が勤続年数3年をひとつの目安にしており、それより短いスパンでの転職を繰り返している場合には書類審査をなかなか突破できないかもしれません。

使えるスキルがないのではないかと思われる

30代の転職で企業側が期待するのは即戦力です。人間的に成熟してくる年代であるだけでなく、ビジネスにおいても相応の経験を積んで企業に貢献できる世代だと見なされます。転職回数が多くなると、「ひとつの職場でスキルをしっかりと磨けてきたのだろうか」と採用担当者を不安にさせてしまうかもしれません

業種や職種を頻繁に変えているケースでは、スキルを身につけたり経験を積んだりする時間が短いため、特に不安感を抱かせてしまうでしょう。

ミスマッチのリスクがあるのではないかと思われる

未経験業種や職種への転職を繰り返しているケースでは、転職への見立てが甘い、自己分析ができていない、憧れだけで転職しているといった連想をさせてしまいます。未経験業種や職種への転職を考える場合には、自分の適性を見極め、業界研究、企業研究を綿密に行い、必要なスキルを理解したうえで転職に臨むのがセオリーです。

自分に向いていると思って始めた仕事でも、実際にやってみると想像とは違ったということもあるでしょう。しかし、それを繰り返していると「またミスマッチで辞めてしまうのでは」と採用担当者を不安にさせてしまいます。

高望みしすぎていると思われる

30代はライフステージが変わったり、価値観が定着してきたりするタイミングです。よりよい職場や収入アップを目指して転職するのは珍しいことではなく、むしろ自然といえるでしょう。しかし30代で転職回数が多くなると、自分の望みどおりでなければすぐに不満を持ってしまうのではないかと思われる可能性もあります

転職では譲れない条件と許容できる範囲を明確にしておく必要があります。「すべての希望条件をかなえられる」ケースはまれです。転職回数が多い理由を誤解されないようにするには、転職の軸をしっかりと伝えることが大切です。

30代で転職回数を武器にできるケース

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転職回数の多さが転職に不利になるどころか、かえってアピールポイントになるケースもあります。とはいえ、無理に転職回数の多さをアピールすると企業側の印象を悪くしてしまうこともあるため、注意が必要です。ここでは30代の方が転職回数を武器にできるケースを取り上げます。

キャリアマップを描いている人

自分の中のキャリアマップに沿った転職を成し遂げてきた人は、転職回数を武器にできます。将来目指す自分像がしっかりとイメージできており、どのようなキャリアパスを歩めばゴールに到達できるのかを理解したうえで転職しているためです。

これまでの転職で何を得てきたのかをしっかりと説明できれば、転職理由に説得力が加わります。新たな転職においても目的意識がはっきりしているため、転職後の働きを期待させるものになるでしょう。

同じ職種で転職している人

転職回数が多くても、職種を変えずに働いてきた場合には社会人経験全体をひとつのキャリアとして見てもらえる可能性があります。必要なスキルや知識を継続して磨いてきたことから、即戦力として期待できる人材と見なされるでしょう。転職により新たな業界ルールやビジネスのやり方に合わせてきた経験が、知見の広がりや柔軟性をアピールすることにもつながります。

前向きな転職理由がある人

30代はライフステージが変わりやすいタイミングです。結婚や子育て、介護、配偶者やパートナーの転勤など、プライベートな理由で転職をすることもあるでしょう。ワークライフバランスを重視したい、趣味や大切な人と過ごす時間を重視したいなど、仕事に対する価値観が変わることもあります。

プライベートな事情による転職は、ネガティブではなく前向きな転職理由として受け止める企業は少なくありません。転職理由がプライベートな事情によるものだったとしても、新たな職場で活かせるスキルや実績を効果的にアピールできれば転職を成功させられるでしょう。

汎用性の高いスキルを持っている人

転職回数が多くても転職を成功させている人の中には、職場環境が変わっても使える汎用性の高いスキルを持っている人が少なくありません。代表的なのはポータブルスキル、いわゆる「持ち運びできるスキル」です。コミュニケーション能力や決断力、持続力、分析力、プレゼンテーション能力などが該当します。

これまでに働いてきた職場でポータブルスキルをどのように発揮してきたかをアピールできれば、転職回数も武器にできます

特殊スキルを持っている人

スキルアップを目指して転職を繰り返す場合には、転職回数が大いに武器になるでしょう。代表的なものがIT関連スキルです。IT分野では職種ごとに特定のスキルが必要とされ、企業の請け負う業務範囲によっても活かせるスキルが異なります。幅広いスキルを身につけるために、同じIT分野の中で職種や企業を変えることは一般的です。

スキルの幅が広がれば業務をより大きな枠組みで理解できるだけでなく多角的な視点で取り組めるようになるため、企業からも重宝されます。

30代で転職回数が多くても転職を成功させる5つのコツ

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転職回数の多さを転職時のアピール材料に変えるには、ただ真面目に転職活動に取り組むだけでは不十分です。ここでは、転職回数の多い30代の方が転職を成功させるために押さえておきたいコツ、工夫できるポイントを紹介します。

仕事を続けながら転職活動を始める

転職回数が多い場合には、転職期間を楽観的に予想するのは危険です。転職活動が長引く可能性も考え、仕事を続けながら転職活動することをおすすめします。退職してから転職活動を始めて長期戦になると、経済的なストレスにさらされ、焦りから安易に転職先を決めてしまう傾向があります。

安易に、または妥協して見つけた転職先でミスマッチが発生した場合、再度転職するという事態にもなりかねません。転職回数が多い人は長期戦を見据え、収入を維持しながら転職活動をするのが得策です。

転職回数が不利になりにくい業種・業界を選ぶ

転職回数よりもスキルや実績、経験などを評価してくれる業種・業界もあります。スキル重視のIT業界、専門性の高い金融業界やコンサル業界、人材不足が続く介護業界や飲食業界、需要が高く将来性もあるWeb業界、医療業界、物流・運送業界などです。

職種を変えずに業種・業界だけを変えることで、キャリアに一貫性を持たせられます。転職回数が多くても、即戦力になる人材であるとアピールできれば、転職を有利に進められるでしょう。

退職理由にこだわらずポジティブな転職理由を見つける

転職のセオリーに「ネガティブな退職理由をポジティブに言い換える」というものがあります。しかし、転職回数が多くなると、「辞めた理由もそれぞれ違う」ということもあるでしょう。それぞれの退職理由から転職理由につなげようとすると、一貫性のないものになってしまうかもしれません。

退職理由にばらつきがある場合には、新たな業務に対する意欲や転職希望先企業に対する思いを転職理由として準備しましょう。一番伝えたいのは、企業を選んだ理由です。「なぜ転職希望先企業を選択したのか」という思いに転職理由を結びつけるのがポイントです。

職務経歴書を工夫して作成する

転職回数が多い場合には、履歴書だけでなく、職務経歴書を作成して効果的に使いましょう。前職の業務内容が転職先と同じ、または近い場合には、前職を一番上に記載する逆編年体形式で作成するとよいでしょう。応募書類の一番上に記載される内容ほど採用担当者の印象に残りやすいからです。

転職回数が多く、異なる業種や職種で働いた経験がある場合には、業務内容ごとにまとめるキャリア形式が使えます。それぞれの業務で何を身につけたのかをアピールする内容にするとよいでしょう。

失敗から学んだことをアピールする

転職回数を無理にプラス要素にしようとする必要はありません。しかし、失敗から学んだこともあるはずです。「自分の適性が分かっていなかった」「企業研究が足りなかった」といった転職の失敗を振り返り、改善して臨む転職は以前とは異なるものになるでしょう。

採用担当者の懸念は「また同じようなことになるのでは」という点です。転職の失敗から何を学んだか、今回の転職では何が違うのかを説明できれば「同じ失敗を繰り返さない」という意欲の表れと見なしてもらえます

30代で不必要に転職回数を増やさないために

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30代は今後のキャリア形成において大切な年代です。これ以上不必要な転職を繰り返さないようにするためにも、自分に合った企業を選択しましょう。ここでは、転職回数をこれ以上増やさないために知っておきたい3つの注意点について解説します。

これまでの転職理由を見つめ直す

不必要に転職を繰り返さないための第1ステップは、これまでなぜ転職を繰り返してきたのかを整理しておくことです。理由を深掘りし、自分の傾向や弱点を見つけるようにしましょう。そこから同じ失敗を繰り返さないための対策を講じます。

たとえば、「思っていたような仕事ではなかった」という理由で転職したのであれば、「イメージだけで理解したつもりになる」という弱点があるのかもしれません。同じ失敗を繰り返さないためには「企業研究のやり方を変える」という対策ができるでしょう。このようなプロセスを踏むと同じような失敗を回避できるため、不必要な転職をせずに済みます。

企業・業界研究をしっかりと行う

転職を繰り返す理由のひとつに、企業研究や業界研究をしていないというものがあります。年収や福利厚生など、目先の条件で安易に転職先を決めるとミスマッチが起こりやすく、再び転職という負のループに陥ってしまいます。

長く働ける転職先に巡り合うためには、企業や業界を徹底的にリサーチし、本当に自分に合っているのかを精査することが必要です。求人票の情報だけでは十分ではありません。企業のホームページや書籍、雑誌、IR情報などさまざまな材料を駆使して企業・業界研究を徹底しましょう。

転職エージェントを利用する

自分ひとりでは転職理由の深掘りや企業研究などがなかなか進まない人におすすめなのは、転職エージェントの利用です。転職エージェントのキャリアアドバイザーは多くの方の転職を成功に導いてきた経験があるため、あなたの弱点を見抜く目も持っています。

キャリア面談でこれまでの経緯を一緒に見つめなおすことで、同じ失敗を繰り返さない方法も見つけてくれるでしょう。アピールできる強みも見極め、あなたの適性や希望に合った転職先を紹介してくれるためミスマッチが少ないのも魅力です。企業とのパイプがあり、求人票からは知り得ない社内の雰囲気や内情まで教えてくれるメリットもあります。

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まとめ

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30代の転職では、転職理由や転職内容によって転職回数が不利になることもあれば武器になることもあります。採用担当者の不安点を解消し、新たな環境での活躍をイメージさせるアピールができれば転職を成功させられるでしょう。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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