更新日:2022/01/05
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20代の頃のようにポテンシャル採用での枠が少なく、企業も慎重に採用を判断する傾向がある30代の転職。30代で転職活動を始める場合は、あらかじめ失敗しやすいパターンを把握し、成功率をアップさせるポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、30代の転職について、失敗しやすいパターンや、成功のためのコツなどをご紹介します。
まずは、30代の転職で失敗リスクが高いパターンについて、10個の原因別に見ていきましょう。
転職の理由が不明瞭な応募者は、企業側も採用が難しくなってきます。というのも、30代の転職となると、応募者の採用を判断するにあたって、企業側は次のようなポイントに注目するためです。
こうしたポイントは、応募者の転職の動機や目的から読み取ることができます。
転職理由から「この転職によって、どのような職場で、いつ頃に、どのような目標を成し遂げたいのか」ということがわからなければ、採用側の選考も困難になるため、落とされてしまう可能性が高くなってしまうのです。
30代となると、すでに社会人経験も豊富で、ある程度のキャリアやスキルがある状態であることが前提となります。これが20代の転職との大きな違いです。
未経験の業種や職種では、30代の場合、それまでに培ってきた経験やスキル、キャリアを求められるケースがほとんどです。企業側は、何かしら即戦力となれる人材を求めています。
30代の転職では、20代の頃よりも、仕事内容だけでなく年収をはじめとする待遇や、通勤時間といった様々な条件にこだわる人も多くなります。
「年収アップを狙いたい」「最低限、現在の年収はキープしたい」といった条件で転職先を決める方もいるでしょう。
ただし、年収にこだわりすぎると、なかなか希望する条件の転職先が見つからず、失敗してしまうケースもあります。
特に、未経験の分野へ転職する場合は、転職直後は年収が下がるケースも珍しくありません。年収アップについては、目先の待遇だけにとらわれず、長期的に考えていくことをおすすめします。
30代が転職活動にかける期間は、一般的に3ヵ月~半年程度ですが、もちろん個人差があります。中には、1年以上転職活動を続ける方もいるのです。
転職活動が長期化するほど、現職との両立が難しくなったり、退職後に行っているのであれば、生活資金を工面することが困難になってしまったりするため、失敗リスクも高くなってしまいます。
業界や転職先企業についての情報収集が足りない場合も、失敗しやすくなってしまいます。
30代の転職活動は、「自分を企業へ売り込む営業活動」でもあるため、当然、売り込み先である業界や企業について徹底的に調べ、分析しておくことが大切です。情報収集を念入りに行うほど、適切なアプローチの方法も見えてくるでしょう。
応募先企業のウェブサイトをチェックするだけでなく、業界におけるその企業のポジションや、自分のどのような経験やスキルが役に立つかといったことも分析する必要があります。
面接は、1つの企業につき1~3回は行われるものです。面接対策が甘い場合も、失敗リスクは高くなってしまいます。
面接では、社会人としてのマナーはもちろん、受け答えからその方の人となりやコミュニケーション能力をじっくりと観察される場でもあります。採用担当者の印象を悪くしてしまわないためにも、十分な面接対策が必要です。
自分の転職市場における価値を見誤っていないかどうかという点も重要です。30代の転職では、将来性や伸びしろといったポテンシャルではなく、「現在のその方の価値」が見られます。
つまり、その時点での転職市場におけるその方の価値によって、応募先に採用されるかどうかが左右されるのです。
自分の価値は、次のように過小評価しても過大評価しても失敗リスクが高くなってしまいます。
適正な自分の価値を把握して、応募先を選ぶことが大切です。
転職回数が多いと、「またすぐに転職してしまうのではないだろうか」と思われてしまいがちです。すでに4回以上転職しているなど、転職回数が多い方は、特に注意して対策する必要があります。
企業が、積極的に採用を行っている時期かどうかということも重要です。
採用活動が一段落した時期などに転職活動を始めても、思うように応募先が見つからなかったり、採用活動が活発な時期よりも内定のハードルが高くなってしまったりします。
業界や転職市場の動向を観察して、転職活動を行う時期を見極めるようにしましょう。
転職の悩みを抱えたまま、自分だけで転職活動をしようとすると、失敗する可能性が高くなります。自分だけの知識や経験だけで転職活動を進めようとするのでは限界があり、客観的な判断も難しくなってしまいます。
インターネットだけから情報を得ようとしても、十分に応募先企業の本質や現状を探ることが困難であることもあります。
その業界に精通している方や、転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談し、サポートを受けながら進めることをおすすめします。
ここからは、失敗しやすいパターンを踏まえて、30代が転職を成功させるための5つのポイントをご紹介します。
転職活動を始める際は、必ず自己分析を行い、強みをアピールできるようにしましょう。これまでのキャリアを整理して、武器となる経験や成果、スキルを洗い出します。反対に、苦手な仕事や弱みについても確認してみましょう。
自己分析ができたら、要点を簡潔にまとめ、採用担当者に伝わりやすくまとめます。
転職の動機や、その企業で働く目的も明確にします。応募先企業で働くにあたって掲げる目標と、どのようにその目標を達成し、会社に貢献していくのかを整理してみましょう。
ここで重要なのは、自分本位な転職の動機や目標にしないということです。企業のニーズもくみ取り、自分の転職の動機や目標が、企業の強みやニーズとうまくマッチするようにする必要があります。
転職活動では、様々な希望条件が出てくることもありますが、その全てを叶える企業に入ることは難しいものです。
そのため、「絶対に譲れない条件」と「妥協しても良い条件」を決めて、転職先選びの基準にしましょう。条件がいくつかある場合は、優先順位をつけることも大切です。
業界や転職市場の動向に常にアンテナを張り、転職活動を始める時期を見極めるということも、スムーズに転職活動を進めるためのポイントです。
企業の採用活動が活発ではない時期は、情報収集や自己分析に時間をかけるなど、効率的な時間の使い方をしましょう。
初めて転職活動を行う方や未経験の仕事へと転職したい方はもちろん、現職と転職活動を両立したい方などにも、転職エージェントの利用はおすすめです。
それぞれの業種に精通した、転職のプロによるアドバイスやサポートを受けながら、効率的に転職活動を進めることができるでしょう。
転職エージェントは案件の紹介だけでなく、面接対策や給与交渉といった支援を行っているところも多いため、有効活用することで、転職の成功率を大きくアップさせることが期待できます。
マイナビエージェントでは、30代の転職で不安や悩みを抱えている方にも、プロのキャリアアドバイザーが転職成功のための様々なサポートを提供します。
「なるべく希望条件に合った応募先企業探しをしたい」「応募書類をブラッシュアップしたい」「面接対策を念入りに行いたい」といった要望をお持ちの方も、まずはお気軽にご相談ください。
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