【30代未経験】転職が厳しい理由は?おすすめの業界や成功のコツを解説|求人・転職エージェント

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更新日:2023/12/12

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【30代未経験】転職が厳しい理由は?おすすめの業界や成功のコツを解説

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この記事のまとめ

  • 30代の転職では収入アップが期待できるが、未経験分野の場合には年収が下がる可能性がある。
  • 30代未経験からでも転職しやすい業界には、介護・福祉業界や物流業界、IT業界、飲食業界などがある。
  • 30代未経験からの転職を成功させるには、自分のキャリアを棚卸しして企業側が求めているスキルを的確にアピールするとともに、業界や業種の幅を広げて転職活動をすることがポイント。

キャリアの見直しやライフスタイルの変化から転職を検討する30代の方は少なくありません。しかし、未経験の業種・職種への転職は厳しいのではないかと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、30代未経験者の異業種・異職種への転職事情や転職を成功させるコツを解説します。企業側が30代の転職者に求めるスキルや未経験でも転職しやすいおすすめの業界も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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30代で未経験業種・職種への転職は厳しい?

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転職をしたいと考える30代の方は少なくありません。しかし、未経験の業種や職種への挑戦は厳しいのではないかと感じている方もいるでしょう。そこでまずは、30代未経験者の異業種・異職種への転職事情や30代で転職するメリット・デメリットについて解説します。

未経験者の異業種・異職種への転職の現状

厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、30代で転職した方の割合は男性で全体の約8%、女性で全体の約9.8%にのぼります。

前職を辞めた理由を細かく見ていくと(「その他の個人的理由」を除く)、30歳~34歳の男性は「労働条件」、35歳~39歳の男性は「会社の将来性」、30歳~34歳の女性は「職場の人間関係」、35歳~39歳の女性は「労働条件」がもっとも多い結果となりました。将来像や今後の働き方を見つめ直した際に、転職を検討する方が多い様子がうかがえます。

また、転職先として同業種・同職種の企業を選ぶ方のほか、「やりたい仕事がしたい」「自分のペースで働きたい」などの理由から未経験の異業種・異職種へ転職する30代の方は少なくありません。実際、マイナビが実施した「転職動向調査2023年版(2022年実績)(2022年12月16日~20日調査)」では、30代男性の42.6%、30代女性の43.8%が異業種へ転職しています。

また「サービス職から一般事務職」、「営業販売職からドライバー」といった具合に、特に前職がサービス職、営業販売職の方の異業種・異職種の企業への転職が比較的多い傾向にあります(厚生労働省「令和4年版労働経済の分析」による)。

参照:令和4年版労働経済の分析|厚生労働省

参照:転職動向調査2023年版(2022年実績)|株式会社マイナビ

30代の転職で得られるメリット

30代の転職は人によっては大きなメリットが得られます。30代は経験と知識を積んだ段階であり、多くの企業がその価値を見込んで求人を出しています。多彩なキャリアチャンスがあり、得られるメリットも以下のようにさまざまです。

  • 30代向けの求人数が多い
  • 収入アップが見込める
  • 転職先のミスマッチを防げる

企業にとっても、実務経験豊富な30代を採用すると「即戦力を得られる」「業務に必要なスキルを持った人材を確保できる」といったメリットがあります。

30代の転職で注意したいデメリット

30代からの転職に際しては、デメリットも理解しておく必要があります。収入アップは転職動機のひとつですが、高い収入だけが満足度を向上させるわけではありません。新しい仕事が自身の適性や価値観と合致しない場合、収入アップも短期的な満足にとどまることがあります。以下のようなデメリットも考慮しておく必要があるでしょう。

  • 最初は企業からの信頼がないため、また転職するのではないかと思われる
  • 収入が増えたとしても、新しい仕事に満足できない場合がある
  • 若手と競争する際にはよりアピールが必要

また、未経験分野への転職には以下のようなデメリットがあり、特にハードルが高い傾向にあります。

  • 一時的に年収が下がる可能性
  • 転職後すぐは社会的信用が下がり、ローンなどが組みにくくなる
  • 未経験求人の多くは若手向けのため、年齢で選択肢が限られることがある

30代で未経験業種・職種への転職が厳しい3つの理由

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ここからは、30代の方が未経験分野への転職が厳しいといわれる理由を具体的に解説します。30代で未経験の業種・職種への転職を成功させるには、企業側の懸念点を解消することが重要です。なぜ30代では未経験の業種・職種への転職が厳しいといわれるのかを把握し、どのようにアピールすれば効果的なのかを考えましょう。

1.未経験可の募集が少ない

30代で異業種・異職種への転職が厳しいといわれる理由のひとつとして、30代の未経験者を募集している求人が少ないことが挙げられます。

30代前半であれば未経験者を募集する企業も少なくありませんが、30代後半になると求人数が限られてくるのが現状です。そのため、30代から未経験の業種・職種への転職を成功させたいのであれば、できる限り早めに行動することが大切といえます。

2.即戦力としてアピールできない

多くの企業では、30代の方を採用するにあたって一定のスキルや実績を備えた即戦力であることを求めています。しかし未経験の業種や職種へ挑戦する場合、即戦力として活躍できることを企業側へアピールできません。そのためポテンシャルの高さが期待される20代とは異なり、前職のスキルや実績を効果的にアピールできない異業種・異職種への30代からの転職は厳しい傾向にあります。

30代で異業種・異職種への転職を成功させるには、これまでに培ってきたスキルや実績が未経験の分野であっても役立つことをアピールする心構えが重要です。

3.未経験職種に柔軟な対応がしにくい

30代にもなると、多くの人が特定の職種や業界での経験を積み重ねています。この期間に、ひとつの分野に深く関わることで専門性が高まり、企業や同僚からの信頼も築きやすくなります。

一方で、この専門性が未経験分野への転職を難しくしています。新たな分野で活躍するには異なるスキルや知識が必要であり、これらを短期間で獲得するのは容易ではありません。よくも悪くも前職の癖や考え方が身についており、新たな職場環境に順応しにくい一面もあります。そのため企業側から「自社のやり方に順応できないのではないか」と懸念され、採用を敬遠されてしまいかねません

30代の転職で企業が求めること

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30代で未経験の業種・職種へ転職するには、企業側が何を求めているのかを把握しておくことが大切です。ここでは、企業側が30代の転職者に求めることを解説します。30代前半と後半とでは企業側から求められるものが異なる点にも注意が必要です。

30代前半は即戦力

企業側が30代前半の転職者に求めているのは、即戦力として活躍できるかどうかです。30代前半は基本的なビジネスマナーやスキルはすでに身についていることが前提とされる年代であり、転職活動では業務への適応能力や業績向上への意欲が重要視されます。

企業側は採用した人材が早期に結果を出してくれることを期待しているため、前職で培ったスキルや実績を新たな職場でどのように活かせるのかを効果的にアピールする必要があります。

30代後半はマネジメント能力

30代後半の転職者に対する企業の期待は、マネジメント能力です。この年代は基本的なスキルやビジネスマナーが確立されているほか、実務経験も豊富です。そのため、企業側は30代後半の転職者に対し、組織やチームを指導して成果を最大化できる能力を求めています。

30代後半の方が転職を成功させるには、リーダーシップやプロジェクト管理力、戦略的思考力、マネジメントスキルなどの能力をアピールし、企業にとって価値のある人材であると示すことが鍵です。

30代で転職すると年収はどうなる?

30代からの転職では年収が上がる可能性がある一方で、下がる恐れがある点も理解しておく必要があります。実際、厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、転職で年収が上がった方と下がった方の割合は以下の表のとおりです。

前職と比較し賃金が増加 前職と比較し賃金が減少
30代前半 39.4% 32.3%
30代後半 44.9% 23.3%

特に未経験の業種・職種への転職では初任給とそれほど代わらない給与水準が提示されるケースがあり、以前の年収水準を維持できないことも少なくありません。

また、転職の際は経済面だけでなく、育児と仕事の両立、パートナーの仕事への影響など、家庭に与える影響も考慮する必要があります。転職に際しては家族との話し合いは不可欠であり、転職による収入変動や生活スタイルの調整について理解を得ることも大切です。

ただし40代になると転職がより難しくなる傾向にあるため、やりたいことや実現したい目標がある場合には未経験の業種・職種への転職であっても30代のうちに挑戦したほうがよいといえます。

参照:令和4年雇用動向調査結果の概況|厚生労働省

30代未経験で転職したい方におすすめの業界

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30代未経験者に人気の高い転職先には、営業や飲食、販売、介護といったサービス系の職種があります。特に介護・福祉業界は高齢化社会が進展する中、今後ますます需要が高くなることが予測されているのでおすすめです。ここでは、30代未経験でも採用されやすいおすすめの業界を紹介します。

介護や福祉業界

介護・福祉業界は高齢化社会が進むに伴い需要が増加しており、30代未経験者にもキャリアチャンスが広がっています。未経験者の受け入れ態勢が整っている企業や施設が多く、研修や教育プログラムが充実している点もメリットです。利用者やその家族から直接感謝の言葉を受けられるやりがいのある仕事でもあります。

また仕事をしながら介護福祉士やケアマネジャーといった資格を取得でき、30代未経験からでもキャリアアップを目指すことも可能です。

物流業界

物流業界は現代社会において不可欠な仕事であり、需要も増加しています。未経験者にも門戸が開かれており、各企業では研修や教育プログラムが用意されているため、未経験からでも比較的スキルを習得しやすい環境が整っています

一口に物流業界といっても、目指せる職種はドライバーや倉庫スタッフなどさまざまです。特にドライバーは不足している現状にあるため、30代未経験であってもトラックの積載量に応じた免許を取得することで採用されやすくなるでしょう。

IT業界

30代未経験での転職において、IT業界も魅力的な選択肢のひとつです。若手のほうが転職に有利な点は否めませんが、IT業界は成長が著しく需要も高いため、やる気と努力次第で30代未経験者にもチャンスが広がっています

IT業界で活躍している職種は、ITエンジニアやプログラマー、ITコンサルタント、社内SE、Webデザイナーなどさまざまです。リモートワークなど柔軟な働き方が可能な企業も多く、ワークライフバランスが比較的取りやすい点も魅力です。

飲食業界

飲食業界も30代未経験者の転職に適しており、求人数も比較的多い傾向にあります。飲食業界の主な仕事は、ホールでのサービス提供とキッチンでの調理業務です。ほかのスタッフとの連携力やコミュニケーションスキルが重要であり、仕事を通じてそれらのスキルを伸ばすこともできます。

また多くの顧客とコミュニケーションが取れ、直接感謝の言葉を伝えてもらえることにやりがいも感じられるでしょう。人や食に関わる仕事に就きたいと考えている方におすすめの業界です。

30代未経験で転職を成功させる5つのコツ

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ここからは、30代の方が未経験の業種・職種への転職を成功させるために押さえておきたい5つのコツを解説します。事前にこれらのポイントを押さえたうえで転職活動を進めれば、より採用される確率を上げられるでしょう。自分ひとりで転職活動を行うことに限界を感じているのであれば、転職エージェントを活用するのも選択肢のひとつです。

1.自身の経験を棚卸しする

まずはこれまでの自身の経験を徹底的に棚卸ししましょう。過去の職歴や携わってきたプロジェクトを振り返り、アピールできるスキルや成果をリストアップします。その後キャリアプランを策定し、どの職種や業界に進むのがよいかを明確にします。キャリアプランは将来の目標を設定し、そのためのステップを計画する大事な過程です。

2.現職を辞めないで転職活動をする

30代で未経験の業種・職種へ挑戦する場合は、現職を辞めずに転職活動をすることをおすすめします。一般的に転職活動には3ヵ月~6ヵ月ほどの期間がかかるといわれていますが、30代で未経験の分野へ転職する場合にはそれ以上かかるケースも少なくありません。

仕事を辞めれば、収入がなくなります。「早く決めなければ」と焦りやプレッシャーから転職先を妥協して決めると転職後のミスマッチに悩まされ、再び転職活動をする事態に陥りかねない点に注意が必要です。

それに対して、現職を続けながら転職活動を行う場合は収入が途切れないため、慎重に転職先を決められます。職歴のブランク(空白期間)が生じず、現職と条件面を比較しながら転職活動を進められる点もメリットです。

3.企業目線で転職活動をする

企業目線で転職活動を進めることも、スムーズに転職するためのコツのひとつです。

まずは、求人情報や企業のWebサイトなどを通じて求められている人物像やスキルを把握します。そして棚卸しした自分のキャリアやスキルと合致する部分があるかを確認し、転職先で活かせるものがあれば積極的にアピールしましょう。また不足しているスキルがあれば、事前に習得しておくのも転職成功率を上げるポイントです。

4.限定した業種にこだわらない

業種や職種にこだわりすぎないことも、転職成功のポイントです。業界や職種を限定せずに視野を広げることで、新たな機会が開ける可能性が高まります。

また未経験であっても、前職のスキルや経験が異業種・異職種の仕事で活かせることもあります。柔軟性を持って幅広い選択肢から検討すると、より自分の理想的な転職先を見つけやすくなるでしょう。

5.転職エージェントに相談する

転職エージェントを利用するのも、効率よく転職活動を進めるコツです。転職エージェントに登録すると、転職の専門家であるキャリアアドバイザーが転職希望者の要望に応じた求人情報を紹介してくれるだけでなく、応募書類の添削や面接対策などのサポートを行ってくれます。また、転職希望者のスキルや経験に見合った業界の求人も紹介してくれるので、転職先の選択肢を広げられるメリットもあります。

ひとりで転職活動を進めるのが不安、30代からでも未経験の分野への転職を成功させたい方は一度転職エージェントに相談してみるとよいでしょう。

30代の未経験転職に必要なエージェントの選び方とは?

未経験の職種を目指す30代の方にとって、転職エージェントの選択は重要です。希望する業界や職種に特化した転職エージェントを選ぶと、その分野に精通したキャリアアドバイザーからより専門的なアドバイスを受けられます。

また、複数の転職エージェントに登録すれば、異なる視点からのアドバイスや幅広い求人情報を得られます。30代から未経験の業種・職種への転職を成功させたい場合は、自身の状況に合った適切な転職エージェントを活用しましょう。

まとめ

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30代の方が未経験の業種・職種へ転職するのは厳しいといわれていますが、決して不可能ではありません。これまでに培ってきたキャリアの棚卸しをするとともに企業側が求める人物像を把握し、新たな仕事に活かせるスキルを積極的にアピールしましょう。

また何をアピールすればよいのかが分からない、効率よく転職活動を進めたいのであれば、転職エージェントを活用するのも選択肢のひとつです。マイナビエージェントでは、一人ひとりに合わせた転職プランと最適な求人情報を提供してします。30代から未経験職への転職を成功に導くサポートをするため、転職活動に不安を抱いている方はお気軽にご相談ください。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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