更新日:2024/06/28
この記事のまとめ
30代で転職したものの、新たな職場に馴染めないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。転職先で馴染めないと感じたら、まずは自分にできることをやったうえで、最善の選択肢を考えることが大切です。
そこでこの記事では、30代の転職で「馴染めない」場合にできる2つの対処法を解説します。具体的な対処法を実践すれば、30代の貴重な時間を無駄にすることなく理想の職場環境で働けるようになるでしょう。
目次
30代の転職で新たな職場に馴染めないことを気にしている人は少なくありません。なかには「辞めたい」とまで考えている人もいるようです。30代はまだまだ若さもエネルギーもある年代ですが、20代に比べると柔軟性に衰えを感じることもあるでしょう。多くの30代が転職後になぜ「馴染めない」と感じるのか、その理由を探ります。
新たな職場ではイチから人間関係を構築しなければならず、相当の時間と労力がかかります。「気軽に話しかけられる人がいない」「同年代や同性の社員が少ない」「自分以外の人間関係ができあがっていて入り込みにくい雰囲気がある」などの理由で人間関係の構築を難しく感じる場合には、「なかなか馴染めない」と感じるかもしれません。
さらに、上司や同僚が冷たい、質問しても答えてくれないという状況であれば、「辞めたい」と考えることさえあるでしょう。
30代は相応の社会人経験を積んでおり、自分なりの仕事のやり方が確立されていることでしょう。しかし、新たな職場には、いままでとは異なるルールや仕事の進め方があります。転職先の仕事のやり方に合わせようとするとストレスがたまり、自分のやり方にこだわるとあつれきが生まれるという状況で「馴染めない」と感じる方もいます。
単純に新しいやり方についていけない、ペースがつかめないという人も少なくありません。「早く成果を出さなければ」と焦ってしまい、かえってストレスが大きくなることもあるでしょう。
社風が合わないというケースもあります。チームワークやコミュニケーションを重視する働き方に魅力を感じている人が個人の成果を重視する企業に転職した場合に、孤独やストレスを感じることは容易に想像できるでしょう。
反対に、自分なりのやり方でコツコツ業務をこなすのが好きなタイプの人が、連帯感や家族的なつながりを求める社風に居心地の悪さを感じることもあります。社風に自分の働き方や考え方を合わせられないと、いつまでも「馴染めない」状況に陥りかねません。
転職先で働き始めてから、給与や配属部署、待遇などが求人条件と異なることに気づくケースがあります。求人票の情報は決定事項ではなく「見込み」として提示されているものであり、最終的な入社条件は「雇用契約書」や「労働条件通知書」など書面に明記するのが法律で定められた手順です。書面を確認する段階で気づいたとしても、再び転職活動に戻るのが嫌でそのまま転職を決めてしまうケースも少なからずあります。
しかし、納得いかないまま働き始めてもモチベーションが上がらず、勤務姿勢に不満が見え隠れするかもしれません。そうなると社内での印象も悪くなり、いつまでも溶け込めないという負のループに陥ってしまいます。
新たな職場の雰囲気に「なかなか馴染めない」と感じたら、まずは自分のできることから少しずつ対処していくことがポイントです。ここでは、30代の方が転職先に早く馴染むために押さえておきたい6つのポイントを解説します。
人間関係に馴染むためにはコミュニケーションが欠かせません。内気な人にとっては高いハードルかもしれませんが、まずはあいさつから始めてみましょう。同僚には、できるだけ名前で呼びかけるのも有効な方法です。コミュニケーションを取ろうと努力している姿勢を見せれば、同僚も自然に心を開いてくれるでしょう。
ただし、性格や考え方は人それぞれ異なります。急いで距離を縮めようとするのではなく、職場の雰囲気を観察するなかで親しくできそうな人を見極めていくとよいでしょう。
30代の転職でありがちなのが、「分かっていて当然と思われているのでは」と考えて質問をためらうことです。年齢を問わず、新しい職場ではいろいろと分からないことが出てくるものです。分からないことは遠慮せずに質問し、新しいルールに慣れていきましょう。
分からないことを尋ねないまま「たぶんこうだろう」というやり方で進めると、トラブルが起きる可能性があります。時間がたつとますます尋ねにくくなるため、疑問点や不明点が出た時点で質問することが大切です。同じことを何度も尋ねないよう、質問をしたらしっかりとメモをしてインプットしましょう。
転職先では、積極的に新しいやり方を習得するように意識しましょう。「もっと効率的で生産性の高いやり方があるのに」と感じるかもしれませんが、まずは転職先のやり方に慣れることが先決です。
職場環境に馴染んでいない状況で新しいやり方を主張すると、人間関係がもつれてしまうことも考えられます。新しいやり方を習得し、職場環境に馴染んだうえで効率的な方法を提案する順番であれば、説得力が増します。
新しいルールやビジネスのやり方を理解するためには、社内マニュアルを読み込んだり、業務に通じた人に確認したりといった行動が欠かせません。
「人間関係を早く構築したい」「仕事で早く成果を出したい」と考えているとしても、焦りは禁物です。相手との適切な距離感が分からないまま過度になれなれしくしたり、自分がこなせる以上の業務を引き受けたりするのはトラブルの元です。自分の経験やスキルを必要以上にアピールすることも控えましょう。
いまできることをひとつずつ着実にこなしていけば、同僚とも徐々に信頼関係を築けます。「信頼できる人」と認識してもらえれば、仕事の幅も広げていけるでしょう。
半年以上たっても「馴染めない」気持ちが強い場合には、すぐに退職を考えるのではなく、誰かに相談してみましょう。人間関係や仕事の進め方、社風への違和感などで馴染めないと感じている場合の相談相手は上司が適役です。思いがけないアドバイスをもらえたり、サポートしてくれたりすることもあるでしょう。
労働条件に対する不満がある場合には転職時の採用担当者と話したり、人事に相談して別部署への異動願いを出したりするのも選択肢のひとつです。
新たな職場に「馴染めない」と感じている期間は、メンタルにも負荷がかかります。家に帰ってもそのことばかり考えていると、ストレスが増大し、心身に不調をきたしてしまうことにもなりかねません。プライベートはオフの時間と捉え、趣味や親しい人と過ごすなど楽しいことに打ち込みましょう。
食事や睡眠、ちょっとした運動など生活のリズムを整えることも重要です。プライベートで気持ちをリセットすれば、思考もポジティブになり、仕事や人間関係へのモチベーションを保ちやすくなるでしょう。
新たな職場に溶け込む努力をしたものの、「馴染めない」という気持ちがどうしても消えずにストレスとなっていることもあるでしょう。そこで考えられる2つ目の道は「転職」です。ここでは「馴染める」職場への転職を実現するためにできる4つのポイントについて解説します。
「職場に馴染めない」からといって、退職してから次の転職先を見つけようとするのはNGです。退職すると収入が断たれるため、経済的な不安を抱えた状態での転職活動になるでしょう。「早く決めなければ」という焦りが判断を鈍らせることにもなりかねず、再び「職場に馴染めない」状況に陥りかねません。
転職成功のポイントは、退職をせずに転職活動を始めることです。収入を維持しながら自分に合った企業をじっくりと見極めることで、より理想に近い職場環境で働けるようになるでしょう。
「馴染めない」企業に転職してしまったのは、ミスマッチが起こったということです。ミスマッチとは、あなたが転職に求めていた条件と企業の実態にずれがあった状態を指します。ミスマッチを防ぐには、あなたが仕事に求める条件を明確にしておく必要があります。
もちろん、すべての希望条件を満たす企業が見つかることはまれです。そのため、まずは仕事内容や人間関係、働き方など転職先に求める条件を細かくリストアップし、優先度の高い順に並び替えてみましょう。どうしても譲れない条件と妥協できる条件とを明確にすることで、より希望に合った企業を見つけられます。
企業研究は、書類審査や面接の通過率を上げるだけでなく、ミスマッチを防ぐうえでも重要なステップです。求人票の情報だけで社風や社内の雰囲気、業務の実態などを知ることはできません。企業のホームページや経営者のSNS、IR情報、口コミなどをリサーチし、企業理念やビジネスの方向性、経営者の考え方、社内の雰囲気などを探りましょう。実際に企業を見学するのもよい方法です。
なお、口コミにはすでに企業を退職している人の意見が多く、最新の情報であるかどうかは精査しなければなりません。悪意のある書き込みもあるため、すべてをうのみにするわけにはいかないことも覚えておきましょう。
ミスマッチを防ぐ簡単で効率的な方法は、転職エージェントを利用することです。転職エージェントは、人材を求める企業と求職者とを結びつける無料の転職サービスです。
面談では求職者が転職先に求める条件をしっかりと聞き出してくれるだけでなく、転職を成功させるための強みを見極め、どのようにアピールできるか具体的にアドバイスしてくれます。現在の「馴染めない」仕事についても掘り下げ、「馴染める」転職先の条件をよりクリアにしてくれるでしょう。企業の人事担当者ともつながっており、社内の雰囲気や社風、評価制度などについて教えてもらえることもあります。
新たな職場に「馴染めない」というつらさは、人それぞれ異なります。転職先に馴染めるよう努力しながら踏ん張ることができないと感じる人もいるでしょう。なかなか状況が改善しないものの、転職に踏み切る勇気が出ないケースもあるかもしれません。現職を続けるか、転職するかで迷った場合には以下4つの方法を試してみてください。
職場に「馴染めない」という感情は転職後1ヵ月以内が特に強く、その後3ヵ月ほどを目安に楽になる人が多いといわれています。転職を迷っているのであれば、まずは3ヵ月を目標に新たな職場でできることをやってみましょう。
時間が解決してくれるケースも少なくありません。仕事を覚えると、気持ちに余裕が生まれて少しずつ同僚とコミュニケーションを図れるようになることもあります。
転職先に馴染めず心身に不調をきたしてしまう人もいます。動機や冷や汗、手の震えといった症状がある場合には病院に行き、深刻な状態なのかどうかを判断してもらいましょう。適応障害やうつ病といった診断であれば、企業と話し合ってストレスを軽減するための対策を講じたり、休職や退職などの選択をしたりといった対応が必要です。
病気になってしまうと、以前と同じ状態で働くことが難しくなってしまいかねません。そのため、心身の状態が悪いと感じたら、病気になる前に転職を決断することをおすすめします。
なかには職場環境ではなく、自分に原因があって転職先に「馴染めない」ケースもあります。たとえば他者とのコミュニケーションを取ることに関心がない、異なる価値観を受け入れられない、周囲の言動が常に気になるという傾向がある場合には、転職したとしても再び同じような理由で「馴染めない」と感じてしまいかねません。馴染めない原因が自分にあると思う場合には、自分を変える方法がないか探してみるとよいでしょう。
「転職したばかりなのに、また転職するのはマイナスなのでは」と考えて迷ってしまうこともあるでしょう。そのようなときはひとりで悩むのではなく、転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職エージェントは転職のプロです。あなたの状況を解決する方法が本当に転職なのか、それともいまの状況でできることがあるのか、経験や実績を基にアドバイスしてくれます。自分ひとりでは気づかなかった問題点や新たな選択肢を教えてくれることもあるでしょう。
「馴染めないから転職したい」「転職しようか迷っている」という人はぜひマイナビエージェントをご利用ください。マイナビエージェントは30代の転職にも強い転職エージェントです。取り扱い業界・職種の幅広さや転職後の定着率の高さに定評があります。
担当のキャリアアドバイザーがなぜ現在の職場に馴染めないのか状況を分析するとともに、あなたに合った転職先をご紹介します。転職の好機を逃さないためにも、ぜひお早めにご相談ください。
転職先に「馴染めない」と感じたら、まずは同僚と積極的にコミュニケーションを取ったり、新しいやり方を習得したりと自分にできることをやってみることが大切です。そのうえでやはり馴染めないと感じるのであれば、転職を検討するのも選択肢のひとつです。
働きながら自分に合った転職先を見つけたいのであれば、転職のプロである転職エージェントを活用するのが効率的です。「転職先に馴染めないが転職するか迷っている」「自分に合った転職先を見つけたい」方は、マイナビエージェントをぜひご利用ください。あなたの気持ちに寄り添いながら、一番よい解決策を見つけられるようしっかりとサポートいたします。
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