転職3ヵ月の壁を感じる原因と対処法は?放置しないほうがよいケースも紹介|求人・転職エージェント

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更新日:2023/08/29

転職全般

転職3ヵ月の壁を感じる原因と対処法は?放置しないほうがよいケースも紹介

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この記事のまとめ

  • 転職して3ヵ月ほどしか経っていないのに、「働くのがつらい」「退職したい」と感じる現象を「転職3ヵ月の壁」と呼ぶことがある。
  • 転職3ヵ月の壁を感じる原因は、人間関係の悩みがある、社風になじめないなどさまざま。
  • 人間関係の構築や社風への順応を最優先し、分からないことを尋ねられる環境を作れれば転職3ヵ月の壁を乗り越えやすい。

「転職したものの、職場になじめずにつらい」と感じている方もいるのではないでしょうか。このように、転職後数ヵ月で働きづらさを感じる現象を「転職3ヵ月の壁」と呼ぶことがあります。転職3ヵ月の壁を乗り越えるには、原因の把握と状況に応じた適切な対応が欠かせません。

この記事では、転職3ヵ月の壁を感じる原因と対処法について解説します。退職を考えたほうがよいケースについても紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

目次

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転職者を悩ませる「転職3ヵ月の壁」とは?

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転職3ヵ月の壁とは、転職して3ヵ月ほどしか経っていないのに「働くのがつらい」「退職したい」と悩んでしまう事象です。転職してすぐの頃は、環境への順応や仕事内容の把握に必死でこのような悩みは感じにくいとされています。

しかし転職後3ヵ月目に入った頃から周りを冷静に判断できるようになり、「自分に合わない職場だ」「大きなストレスを抱えている」といった状況に気づきやすくなります。多くの転職者が、「転職3ヵ月の壁」を感じているといわれています。

転職3ヵ月の壁を感じる5つの理由

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転職して間もない頃は、慣れない環境や業務内容によって働きにくさを感じる方が多くいます。特に入社して3ヵ月後は、その原因自体も徐々に明らかになる時期だといえるでしょう。ここでは、転職3ヵ月の壁を感じる理由を5つ解説します。

人間関係をうまく構築できていない

転職後は、職場の方と一から人間関係を構築しなければならないケースがほとんどです。業務に追われて同僚や上司と話す機会が少なかったり、周りと性格が合わずにうまくコミュニケーションを取れなかったりなどして転職後3ヵ月が経っても親しく話せる方ができなかった場合、職場に居心地の悪さを感じてしまうことがあります

業務も分からないことが多い中で、気軽に質問できる方が周りにいない状況は転職3ヵ月の壁を感じやすい要因となり得るでしょう。

社風になじめていない

会社には、それぞれ独自のルールや文化が存在することが多くあります。たとえば、業務上で使用される社内独自の造語が使われていたり、暗黙の了解で休憩を取る順番が決められていたりといったケースです。また「上司に意見を言いづらい」「上下関係が厳しい」といった社風も存在します。

ルールが多く覚えるのに時間がかかる、社風が自分の考えに合わないといった場合、転職3ヵ月の壁を感じやすいといえるでしょう。

仕事内容を把握できず難しいと感じてしまう

多くの場合、転職直後は仕事内容を覚えるのに必死で、指示されたとおりに業務をこなす程度しか余裕がありません。特にこれまで携わったことのない業務は難しさを感じやすく、「この会社はレベルが高い」と思い込んでしまうケースもあるでしょう。このように、自分には実力が足りていないのだと過小評価してしまうと、ストレスが溜まって疲弊しやすいと考えられます。

転職で重視した条件をクリアしていると実感できない

希望条件をかなえられる企業への転職を決めたはずなのに、いざ働いてみると実態が異なっていた場合もあります。たとえば、休みを取りやすく残業が少ない職場を求めて転職したのに実際には休暇を申請しづらい、休日出勤が多いなど、入社しなければ分からない現状を目の当たりにしたケースです。このように理想の働き方を実現できていない場合、「転職した意味がない」と感じることがあるでしょう。

転職前に想像していた職場とかけ離れていた

転職先を決める際に確認していた募集要項や雇用契約書の内容が、実際とは異なっていた事例も発生しています。たとえば、契約書に記載されている給与が見込み残業代込みの金額であるのにその旨が記載されていなかった、もしくは見逃していたケースです。

また、このような具体的な雇用内容のギャップ以外にも、社内の雰囲気がイメージとは違った、想像している業務とは異なっていたという点から転職3ヵ月の壁を感じる方がいます

転職3ヵ月の壁を乗り越えるためには?5つの対処法

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転職3ヵ月の壁は、比較的誰でも陥りやすい現象だといえます。この壁をうまく乗り越えるためにも、どのようにすれば解決できるのかを知っておきましょう。ここでは、転職3ヵ月の壁を乗り越えるための5つの方法を解説します。

過去を振り返らない

「前のほうがよかった」と前職の働き方と比較しても、後悔の気持ちが残るだけで具体的な解決にはいたりません。過去を振り返るのではなく、現状でどのようなことができるのかを優先して考えてみましょう。また、現職のメリットや魅力をピックアップすると「意外と悪くない」と考えが改まり、転職3ヵ月の壁を乗り越えられる可能性があります。

多少のギャップがあることは心得ておく

転職サイトや求人情報の内容は応募者を増やすために魅力的なポイントだけ記載されているケースが多く、自分がイメージしていた職場と多少のギャップが生じる可能性は十分に考えられます。過度な期待はせず、「きっと大変なこともあるだろう」と少し想像しておくだけでも、転職直後の悩みは増えにくくなるでしょう。ギャップが生じた際にも動じない心持ちが重要です。

人間関係を早く構築し社風に慣れる

別の企業へ転職した際、一連の業務に慣れるまでにはある程度の時間がかかります。そのため、まずは上司や同僚へ気軽に質問できる環境の整備を優先させたほうがよいでしょう。人間関係を早めに構築できれば、業務に多少苦労したとしても居心地の悪さを感じることは少なくなると考えられるためです。

一番に相談できる相手を見つけたり、社内のパワーバランスを把握して立ち回りに気を使ったりできるよう努めてみてください。

分からないことは遠慮せずに聞く

業務内容だけでなく、社内のルールなど疑問が生じた場合には、遠慮せずに周りに尋ねてひとつずつ解決していったほうがよいでしょう。分からないことが多い状態は、ストレスを感じやすいためです。社内の教育体制が不十分、周りに聞きづらいといった場合は、必要に応じて上司に「メンター(相談者)」を任命してもらう方法もあります。

小さな実績を積み重ねる

転職して間もない頃はできることが限られており、「会社の役に立っていないのではないか」と悩みがちです。しかし、教えてもらったことや前職でのスキルを活かしてできる業務からコツコツと取り組み小さな実績を積み重ねていけば、自己肯定感が上がりモチベーションの向上につながります。

周りからの評価も高くなれば、大きな仕事を任せてもらえるようになるでしょう。仕事でのやりがいを見つけながら働こうとする意思が重要です。

転職3ヵ月以内に退職しても問題ない?

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転職3ヵ月の壁をどうしても乗り越えられる自信がなく、「退職して次の職場を探したい」と考えている方もいるでしょう。このような場合、早すぎる退職が雇用契約上可能であるかどうか、気になるところです。ここでは、早期退職とそのリスクについて解説します。

契約上は問題ないケースがほとんど

基本的に、転職3ヵ月以内の退職は可能です。民法では、雇用に関して以下のように定められています。

〈民法第627条第1項(抜粋)〉
"当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。"

つまり退職希望日の2週間より前に申し入れた場合は、希望のタイミングで退職できます。ただし契約期間が定められており、その期間に応じて報酬が決定している場合は例外です。契約社員や派遣社員などの場合は、希望日に退職できない可能性があります。

参照:民法第627条第1項|e-GOV法令検索

30代・40代は次の就職が難しくなるリスクがある

転職後3ヵ月以内の退職は可能ですが、早期退職にはリスクがある点は覚悟する必要があるでしょう。たとえば、次の転職希望先での採用選考において「早期退職の過去があるため、今回もすぐ辞めてしまうのではないか」と採用担当者にマイナスなイメージを与えてしまう恐れがあります。特に年齢制限などによって就職先が限られてくる30代、40代の場合、さらに選択肢が少なくなるリスクも考えられます。

転職3ヵ月の壁を放置しないほうがよい5つのケース

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転職してから約3ヵ月が経過すると、「退職したい」「職場を変えたい」などといった悩みを抱えることもあるでしょう。転職3ヵ月の壁を乗り越えると働きやすさを感じられるようになる可能性は十分にありますが、理由によっては次の就職先を探したほうがよい場合もあります。ここでは、転職3ヵ月の壁を放置しないほうがよい5つのケースを紹介します。

ハラスメントを受けている

セクハラやパワハラなどのハラスメントを受けている場合は、放置せずに退職を検討したほうがよいでしょう。特にセクハラ被害は、最悪の場合ストーカー行為などの犯罪へと発展しかねません。また過度なパワハラを継続して受け続けると、精神的疾患を患う恐れもあります。取り返しのつかない事態に陥る前に、転職の準備を進めておくと安心です。

過酷な勤務状況が続いている

勤務状況が過酷だと感じる場合は、ほかの企業への転職を検討したほうがよいでしょう。たとえば、毎週のように休日出勤させられている、任されている業務量が多すぎる、サービス残業を強いられているといったケースです。

劣悪な労働環境は職場を変えると解決できることがあるため、我慢して働き続けるのではなく、自分の理想とする働き方が実現できる転職先を探してみてもよいでしょう。

契約時の労働条件と大きなギャップがある

契約時に定められた労働条件と明らかに異なる場合も、再度転職を検討したほうがよい事例のひとつです。具体的には、予定されていた部署に配属されなかった、休日の日数が契約よりも少なかったなどのケースが挙げられます。このような場合、望んだキャリアや働き方を実現できない可能性が高いため、ほかの企業への転職を検討する余地は十分にあるでしょう。

会社の雰囲気が悪い

転職先が希望する職種や雇用形態であったとしても、会社の雰囲気が悪いと感じる場合は転職を視野に入れるとよいでしょう。悪質な問題社員がいる、新入社員を教育せずに放置し続けているなどのケースです。

このような状況は、簡単に変わるものではないと考えられます。転職後、働き続ける中で大きな違和感を抱いた際には退職を検討するのも選択肢のひとつです。社内の雰囲気が良好で人間関係のよい企業のほうが業績の向上につながり、将来性にも期待できます。

心身の状態に不安を感じる

転職によって心身の状態が不安定になっている場合にも退職を検討したほうがよいでしょう。たとえば、理由が分からないのに出社前に涙が出る、うつ病や適応障害と診断された、食欲がまったくないといったケースです。このような状態は、心身に過度なストレスがかかっていると考えられます。心身の健康を維持できなければ働くこと自体が難しくなりかねないため、早めに転職先を探しましょう。

転職3ヵ月の壁で退職を決断する前に行う4つのこと

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転職3ヵ月の壁を実感したとき、すぐに再就職を検討したほうがよいのか、しばらく頑張って働いてみたほうがよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは、転職3ヵ月の壁による退職を決断する前に、考えておきたい4つのポイントを紹介します。

一時的な感情によるものか見極める

入社して数ヵ月は、慣れない業務をこなすだけで精一杯でしょう。そのため、「自分には合わない」と過敏に感じやすいタイミングでもあります。しかし、この「辞めたい」という感情が一時的なものなのかを見極める必要があります。ただ新しい環境に慣れていないだけで、ほかの企業に転職しても同様の思いをする可能性があるためです。

転職後3ヵ月を経過した頃に働きやすさを徐々に感じられるケースもあるため、退職したい理由を客観的かつ具体的に浮き彫りにして、本当に転職が必要なのかを分析してみましょう。

1年間続けられないか検討する

ハラスメントを受けている、心身の状態が不安定であるなど、すぐに退職したほうがよいケースに該当しない場合は、まず1年間続けられないか検討してみましょう。早期退職を繰り返すほど、再就職が難しくなるリスクが高まります。スキルを磨くまで、資格を取るまでといった具合に、期間と目標を定めて仕事を続けてみるのもひとつの方法です。

また退職後に支給される雇用保険の失業手当は、離職の日以前2年間に通算して12ヵ月以上働かないと支給されないなど、一定の条件が定められています。1年以上継続して働いてから退職したほうが、手当をもらいながら転職活動ができるため、金銭的な余裕も生まれます。

参照:基本手当について|ハローワークインターネットサービス|厚生労働省

やりがいを感じられる目標を設定できないか考えてみる

職場環境や働き方で悩んでいる場合でも、やりがいを見つけられないか考えてみましょう。たとえば「スキルを身につけたい」「資格を取得したい」「昇進したい」などの目標を設定できれば、仕事がゴールを目指すための手段であると捉えられるようになり、モチベーションの向上につながります。設定する目標は、小さなものでも構いません。目標があるのとないのとでは、仕事への向き合い方が大きく変わります。

キャリアアドバイザーなど第三者に相談する

退職を決断する前に適性診断を受ける、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するなどの方法も試してみるとよいでしょう。特に転職のプロであるキャリアアドバイザーへ相談すると、次の就職先を探したほうがよいのか、いまの職場でしばらく頑張ったほうがよいのか、今後のプロセスがより見えやすくなります。

転職エージェントは転職を決めてから利用するものと考えている方もいるかもしれませんが、実は転職に関する悩み相談だけでも利用が可能です。対面だけでなく電話やオンラインなどでの相談もできるため、現職に対する悩みを抱えている場合には利用を検討してはいかがでしょうか。

転職がうまくいかずお困りならマイナビエージェントへ!

転職3ヵ月の壁を感じたとき、「自分に合う仕事がどうして見つからないのか」と深く悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。やみくもに求人サイトを眺め、「なんとなくよさそう」と雰囲気だけで決めてしまっては、よい転職先はなかなか見つかりません。

転職活動を成功させたい方は、マイナビエージェントへぜひご相談ください。転職に詳しいキャリアアドバイザーがあなたの強みや希望条件を明確にして、より理想に近い転職先をご提案します。

まとめ

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「人間関係がうまくいかない」「業務内容が想定していたものではなかった」など、転職3ヵ月の壁を感じる原因は人それぞれです。早期退職にはリスクも伴うため、まずはいまの職場でこのまま働き続ける方法がないか、検討してみるとよいでしょう。ただし心身のストレスを抱え込みすぎているなど、原因によっては退職を視野に入れたほうがよいケースもあります。

転職3ヵ月の壁で悩んでいる方や理想の転職先を探している方は、ぜひマイナビエージェントへご相談ください。最善の解決策をご提案します。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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