更新日:2021/09/09
誰しも一度は、「会社を辞めようかな...」と考えるものです。その理由はさまざまですし、実際に辞めて転職する方や、踏みとどまり頑張る方もいます。
ここでは、仕事を辞めたいと考えたきっかけや理由、取るべきスタンスや考えるべきポイントなどを取り上げます。今の仕事を辞めたいと考えている方は、身の振り方を考える際の参考にしてください。
目次
職場での人間関係がうまくいかない、残業が多いなどの原因から「今の仕事を辞めたい」と考えることはありませんか?
辞めたいと思う理由は人それぞれです。その職場で行動を起こせば解決できるものもあれば、転職を検討すべき場合もあるでしょう。
ここでは、多くの人々が「仕事を辞めたい」と思う主な理由と、理由別の解決策を見つけるポイントについて見ていきましょう。
仕事を辞めたいと思うのであれば、まずは客観的にその理由を分析することが大切です。
まずは、仕事を辞めたいと思う理由として挙がることが多い、5つの事柄を見ていきましょう。
仕事は「好き」や「楽しい」といった満足感だけでは、長く続けることは難しいものです。仕事のモチベーションを高く保つためにも、給与をはじめとする待遇面は重視したいと考える方も多いのではないでしょうか。
仕事に対する評価は、昇格や昇給といった形で得られる会社が多いですが、そうではない会社も存在します。納得のいく待遇・評価であれば、働く意欲もわきますが、一生懸命仕事に取り組んでも、仕事内容や実績に対して給与が見合っていない、評価されていないといった不満が続くと、モチベーションもどんどん下がってしまいます。
待遇面の不満と並び、職場での人間関係を理由に仕事を辞めたいと考える方も多い傾向となっています。
人間関係にもいろいろな問題があり、上司や同僚への些細な不満が重なった結果、大きなストレスを抱えてしまったり、パワハラやセクハラなどが原因の場合もあります。
職場には様々な性格や価値観の方がいるため、仕事をする上で意見の食い違いが生じることもあるでしょう。
特に、ともに働く時間が長い方との関係が悪いほど、仕事に対するモチベーションも大きく下がってしまいます。
一日の多くの時間を割くこととなる仕事ですが、仕事内容が好きであるか、またはやりがいを持って働けているかどうかも重要です。仕事内容に不満があったり、苦痛を感じたりしているのであれば、仕事にも嫌気がさしてしまうでしょう。
一方で、仕事内容に不満があったとしても、「給与には満足している」「その分、プライベートは充実している」といった理由でモチベーションを保てる方もいます。
自分の性格や能力に仕事内容が合っていない、もっと別の仕事に力を注ぎたいといった気持ちが強い方ほど、仕事を辞めたいと感じやすくなってしまうでしょう。
「毎日のように残業している」「休日出勤が多い」など、労働条件が理由で辞めたいと思う方もいるでしょう。
労働時間が長いほど心身の疲労も溜まり、余暇を充実させたい休日も、休養に費やすことになってしまいがちです。ハードな労働条件は、ワークライフバランスの実現も遠ざけてしまいます。
所属する企業の社風や将来性は、どうしても一個人の行動だけでは変えることが難しく、合わないと苦痛に感じてしまうことも珍しくありません。
入社前に期待したイメージと違う社風だったり、働くうちにここでは自分のキャリアプランを実現できそうにないと思えてしまったりすることもあるでしょう。
また、職場の雰囲気が自分に合っていないと、仕事内容は好きでも働きにくさを感じやすく、その結果、辞めたいと考えてしまうパターンもあります。
仕事を辞めたい気持ちが強いからといって、すぐに辞めてしまうことは避けたほうが良いでしょう。収入が途絶えるなど、様々なリスクがあるためです。
辞めたいと思ったのであれば、まずは冷静に、これからの選択肢について考えてみましょう。主な選択肢としては、次の4つが挙げられます。
まずは、今の会社で仕事へのモチベーションをアップさせるための解決策がないかを考えてみましょう。そして、他の職場でなければ解決できなさそうであれば、転職を検討します。
「フリーターや派遣社員でも良いから、やってみたい仕事がある」「次の仕事を決めるまで少し時間を置きたい」といった場合は、(3)や(4)の選択肢を考えてみても良いでしょう。
ここからは、仕事を辞めたいと思う理由別に、解決策を考えるポイントを見ていきましょう。
いずれの理由も、今の会社で解決が難しければ、転職を視野に入れて考えてみることで、解決策が見つかることがあります。
待遇・評価への不満に対する解決策は以下のようなものがあります。
たとえば、今の給与に不満がある場合は、給与の目標額を設定しましょう。現在の年収を踏まえて、現実的な金額の範囲内で設定します。
そうすることで、転職の際に応募すべき職種や企業が明確になるだけでなく、長期的なキャリアプランを立てやすくなります。
人間関係の不満に対する解決策には、以下のようなものがあります。
人間関係に悩む原因が、自分になかったかどうかを考えてみることは大切です。たとえば、「上司は正論で叱っていたのに、そのときは理不尽だと感じていた」「謝るべき相手にきちんと謝罪していなかった」など、時間が経つと自分にも非があったと思えるケースもあります。
自分にも原因があったと振り返ることができれば、環境や仕事を変えた後に、同じ人間関係の失敗を繰り返すことを避けられるでしょう。
仕事内容への不満に対する解決策には、以下のようなものがあります。
今の仕事が嫌だという思いだけで、また似たような内容の仕事へと転職をしても、次の仕事でも不満を感じてしまう可能性があります。
まずは、自分がやりがいを持って働ける仕事内容はどのようなものか、じっくりと考えてみましょう。
労働条件への不満に対する解決策には、以下のようなものがあります。
今の会社のどのような労働条件や環境に不満があるのか、反対にどんな条件や環境であれば満足して働けるのかを整理しましょう。
妥協できる条件・できない条件を明確にしておくことで、転職先選びの基準を作れるため、転職失敗防止にもつながります。
異動によって労働条件や環境が改善されるのであれば、異動を交渉してみましょう。
異動の相談をする際は不満を伝えるのではなく、「◯◯のようなキャリアプランを描いており、今から△△部で経験を積みたい」といったように、前向きな理由を伝えます。
社風・職場の雰囲気への不満に対する解決策には、以下のようなものがあります。
まずは、今の会社のどのような点に不満があるのかを分析しましょう。また、どうなればその不満が解消されるのかについても整理します。
そうすることで、今の会社で解決できるかどうかが見えてくるだけでなく、別の会社を検討する際にチェックすべき項目が明確になり、転職のミスマッチを防ぐことにもつながります。
仕事を辞めるのであれば、円満退職した上で、次の仕事で心機一転して働きたいところです。最後に、退職前に実践しておきたい4つのポイントを見ていきましょう。
転職活動をスムーズに進めるためにも、現職で実績を作っておくことは重要です。転職活動中は、応募企業から実績について尋ねられるシーンが必ずといって良いほどあります。
「売上上位を獲得した」「重要企画を立案し通した」など、アピール材料にできる実績を作っておきましょう。
伸ばせそうなスキルがあれば、スキルアップしておくことをおすすめします。
営業スキルとビジネス英語スキルなどのように、複数のスキルを磨いておくことでも、転職を有利に進める武器とすることができるでしょう。
また、資格はスキルの目安にもなります。希望職種や目指す仕事内容で役立つ資格があれば、挑戦してみても良いでしょう。
一度辞めると決めたけれど、本当に辞めるべきか迷いが出てきた、というケースもあります。
少しでも迷いがあるのであれば、一人で悩まず周囲に相談してみることが大切です。
仲の良い友人や家族などから客観的な意見やアドバイスをもらうことで、辞める以外の解決策が見えてくることもあります。
退職理由を聞かれた際に、たとえ辞める理由が会社への不満だとしても、極力伏せることが円満退社のためのポイントです。
その職場で学ばせてもらったことがあるはずですから、それに感謝する姿勢を忘れないようにしましょう。転職活動の際も同様に、前向きな理由を伝えるようにします。
また、退職の意思を伝える際は、まずは直属の上司に伝えることが一般的です。さらに上の役職や同僚に先に伝えてしまうと、「直属の上司が、部下の状態を把握できなかった」と、直属の上司がとがめられる可能性があるためです。
退職の際はマナーを守って、気持ち良く次の職場へと移れるようにしましょう。
転職して「さあ、これから!」という時に「辞めたいな......」と感じる方も少なくありません。
そんな場合、すぐに結論を出すのではなく、以下のようなことを考えたうえで判断することが大切です。
企業に就職すると、社会保険や厚生年金に加入します。
ですから、手続きのために転職先に関連書類を提出すれば、これまでの職歴を知ることができます。逆に言えば、社会保険や厚生年金に加入していない期間は、記録上、職歴としては残らないわけです。
転職したばかりの会社を辞めて、新たな転職活動を進める際、前の職場を短期間で辞めたことがマイナス要因になる場合があります。
社会保険や厚生年金に未加入であれば、その職歴は履歴書などに記載しなくても基本的には問題がありません。
ただし、面接などで空白期間があることを問われる可能性はあります。そういった場合には、転職に向けた勉強などを進めていたと答えることで、印象はよくなるでしょう。
もちろん、短期間で辞めたことを前向きな退職理由に差し替えてアピールするという方法もあります。
新しい会社に転職した場合、入社前のイメージと違った、やりたかった仕事に就けなかったなど、思い描いていたこととのギャップを感じてしまうケースも少なくありません。
そのために、転職直後にもかかわらず、「辞めたい」という気持ちが起こるのです。
しかし、ここで大切なのは、いったん冷静になって本当に辞めていいのかをきちんと考えることです。
一時的な感情で短絡的に辞めてしまっては、後悔することにもなりかねません。
転職活動にあたって、転職回数が多い人は不利になる可能性があります。採用する企業側としては、転職を繰り返していると「今回もすぐに辞めてしまうのではないか」と考えるものです。
ですから、転職してすぐに辞めたいと思っても、それが次の転職活動に不利になり得ることを踏まえて判断しましょう。
それでも辞めたいという結論に達したら、新たな転職活動の際には、転職回数が多い理由をプラスに転じられるような退職理由を伝えられるように準備しておくことが大切です。
転職に失敗してしまった場合、その失敗を次の転職活動に活かすことが大切です。失敗の理由がどこにあったのかをきちんと整理することによって、その点を意識して次の転職活動を進めることができるからです。
失敗の経験を活かして、成功を勝ち取れるようにしましょう。
仕事を辞めたいという悩みを、転職によって解決したいのであれば、転職エージェントの利用がおすすめです。現在の仕事の悩みや転職先への希望を基に、転職のプロによる案件紹介を受けられます。
マイナビエージェントでは、転職に関する様々なサポートを提供する中で、ご本人に代わって給与交渉も行います。待遇面や労働条件にこだわって転職を進めたいという方も、まずはお気軽にご相談ください。
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