更新日:2024/05/08
この記事のまとめ
24歳という年齢は、自分の今後の働き方やキャリアについて考えるよいタイミングだといえます。しかし転職経験が少なく、「未経験の業種でも転職できるのか」「どのような転職先を選べばよいのか」といった悩みを抱えることもあるでしょう。
そこでこの記事では、24歳の転職事情について解説します。転職先選びで悩んでいる方へ向けておすすめの職種も紹介しています。
目次
自分と同じくらいの年齢の人が「どのくらいの割合で転職しているのか」「どのような理由で転職しているのか」などが気になる方も多いのではないでしょうか。そこでまずは、厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」を基に24歳の転職割合や転職理由を解説します。
一般的に転職は年齢が上がるほど難しくなりますが、24歳はまだ若く比較的転職しやすい年齢といえるでしょう。厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、20歳~24歳で転職している方の割合は男女ともに14.7%です。30歳~34歳の転職率が男性で9.5%、女性で14.0%であることと比べると、24歳で転職している人は多い様子がうかがえます。
同じく厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、20歳~24歳で前職を辞めた理由として多く挙げられたのは「労働時間、休日などの労働条件が合わなかった」でした。
「思っていたよりも残業が多かった」「平日休みで問題ないと考えていたが、土日休みでなければ友人と予定が合わない」など、労働時間や労働条件については実際に働いてみて初めて分かることもあります。ワークライフバランスを充実させたいと考え、転職する24歳も多いといえるでしょう。
転職は人生における大きな決断です。職場が変われば働き方やライフスタイルが変化することもあるため、転職を検討している場合はまずメリット・デメリットを押さえておきましょう。ここでは、24歳で転職するメリットを3つ紹介します。
24歳で社会人経験がある人は、ビジネスマナーを評価されて転職が有利になる場合があります。企業側にとってはビジネスマナーを身につけている人材を採用すると研修を実施せずに済み、コストを節約できるメリットがあるためです。面接では、社会人としての素養をアピールするために受け答えや入退室のマナーをいま一度確認しておきましょう。
20代は若さゆえの将来性に期待され、未経験の分野でもポテンシャル採用される可能性があります。一方で、30代を超えるとポテンシャル採用が難しくなります。
気になっている業界・職種がある場合には、24歳の若いうちにチャレンジするとよいでしょう。好きな仕事に就けると、モチベーション高く働けて日々が充実します。
24歳は年齢が若いため、万が一転職で失敗しても再チャレンジできるのがメリットです。たとえば、転職において「実際に働いてみると仕事内容が自分に合わなかった」「職場の雰囲気が苦手だった」といった入社後のミスマッチが起こるケースは珍しくありません。
短期間で離職すれば、一般的に転職は不利になる傾向があります。しかし、20代は転職市場において貴重な人材です。若さは短期離職の欠点を補えるほど魅力的な強みといえます。
24歳の転職には魅力的なメリットが多くある一方で、デメリットも少なからず存在します。あらかじめ転職における注意点やデメリットを把握し、対策を講じることでミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。ここでは、24歳で転職する2つのデメリットを解説します。
前の会社を早期退職している場合は、「採用してもすぐに辞めるのでは」と懸念される可能性があります。採用活動には多くの手間やコストがかかるため、企業側としては「できるだけ長く勤められる人材を採用したい」と考えています。長期的に働く意欲を示すためにも、転職理由を前向きに伝えたり、入社後にどのように活躍したいかを説明したりするとよいでしょう。
24歳はキャリアが浅いことから、選考において実績やスキル面をアピールするのは難しいといえるでしょう。即戦力を求める企業の選考では、スキルの豊富な20代後半や30代と比べると不利になる可能性があります。しかし、24歳には将来性という強みがあります。成長意欲やキャリアビジョンを伝え、自分を採用するメリットを企業にアピールしましょう。
転職するメリット・デメリットを知り、転職するか悩んでしまった方も多いのではないでしょうか。ここでは、24歳で転職したほうがよいケースを4つ紹介します。以下に該当する場合には、前向きに転職を検討してみてください。
24歳は未経験の業種・職種にもチャレンジできる年齢であるため、やりたい仕事やかなえたい夢があれば挑戦するとよいでしょう。年齢を重ねるほど、異業種への転職は難しくなります。若いうちにやりたい仕事に挑戦しないと、「20代のときにITエンジニアを目指せばよかった」といったように後悔してしまう可能性も否めません。
好きな仕事に就ければやりがいを感じながら働くことができ、自身の成長にもつながります。また楽しく働けることでストレスがたまりにくく、健康面においてもメリットがあります。
転職は働く環境を変える有効な手段です。「残業が多くてきつい」「人間関係に不満がある」など、現職で働き続けることに大きなストレスを感じている場合には転職を視野に入れましょう。ストレスが蓄積してしまうと、精神的な病を患ってしまう恐れがあります。病気になれば社会復帰が難しくなる可能性があるため、できる限り早めの対処が必要です。
とはいえ、大きなストレスを抱えているときは冷静な判断も難しくなります。まずは家族や友人など頼れる人に相談するか、退職ではなく休職も検討してみてください。
20代後半や30代になるにつれ、結婚や出産、マイホームの購入など多くのお金が必要となることがあります。昇給・昇進が見込めない仕事を続けていくと十分な貯蓄ができず、将来お金が入り用になったときに困りることもあるでしょう。
また、給料が低いと仕事に対するモチベーションが下がる可能性もあります。現職の昇給制度を調べ、将来的に自分の希望する収入が見込めない場合には転職を検討するとよいでしょう。
20代はキャリア形成において貴重な時期といえます。将来性がない仕事を続けているといずれ転職せざるを得ない状況に陥り、それまでに積み上げてきたキャリアが無駄になりかねません。
20代の早い段階で将来性の高い仕事に就ければ、長く安定して働けます。将来性を見極めるのは簡単ではありませんが、以下の点を意識して転職の判断をしてみてください。
転職しようと思っても、「どのような転職先を選べばよいか分からない」方も多いのではないでしょうか。ここでは、24歳におすすめの転職先を5つピックアップして紹介します。気になる仕事があれば、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
ITエンジニアは、システムやアプリケーションを設計・開発する技術職です。ITに関する専門的なスキルが必要ですが、業界全体が人手不足にあることから、未経験者の採用にも力を入れる企業が多い傾向にあります。
IT業界は年々発展しており、需要も増加していて将来性が高い点が魅力です。ほかにも「手に職がつけられる」「在宅ワークやフレックスタイム制などの柔軟な働き方が可能」「キャリアパスが豊富」などのメリットもあります。
営業の仕事は、顧客に自社の商品やサービスを提案して契約につなげることです。営業職はどのような業界でも需要があり、未経験者を募集する求人も多い傾向があります。
営業職の魅力は、コミュニケーションスキルや調整スキルといったどの職業でも求められるスキルを磨ける点です。営業職からキャリアチェンジする場合にも、営業の仕事で培った経験は無駄にならないでしょう。また、営業職はインセンティブ制度によって収入がアップできる点も魅力です。自分の実力や努力が評価されやすい仕事といえます。
介護士は、高齢者や障がい者などの身の回りの世話やケアを担当する職業です。介護業界は高齢化社会によって需要が増加しているものの、慢性的な人手不足に陥っています。24歳の若くて体力のある人材は重宝されやすく、入社後すぐに活躍できるでしょう。
介護職の魅力は、利用者から直接「ありがとう」などの感謝の言葉をもらえる点です。誰かに役に立っていることを実感でき、やりがいを得られます。また、介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を取得するとキャリアアップできる点もおすすめポイントです。
百貨店やスーパーマーケット、量販店などで商品を販売する販売職もおすすめです。販売職の仕事にはコミュニケーションスキルやビジネスマナーが求められますが、未経験でも転職しやすい職種といえます。美容系、ファッション系、食品系など店舗によっては専門的な知識が求められることもあります。
販売職の魅力は、接客のスキルが磨けることです。接客スキルには、コミュニケーションスキル、ビジネスマナー、提案力など、さまざまなスキルが含まれています。そういったスキルは、営業職をはじめほかの職種でも活かせるでしょう。また、店長やエリアマネージャーなどにキャリアアップすれば、実務を通じてマネジメントスキルも学べます。「将来、自分で店舗を経営したい」といった人にも向いているといえるでしょう。
荷物を届ける配送ドライバー、人を目的地に送り届けるタクシードライバーなどもおすすめです。ドライバーの仕事はロボットに奪われる心配が少なく、将来的にも安定して働けます。また、インターネットの発展によってネットショッピングを利用する人が増えていることから、ドライバーの需要も増加しています。
中型免許や大型免許などの資格を取得すれば、キャリアの幅を広げられる点も魅力です。車の運転が好きな人、ひとりで黙々と仕事をしたい人はぜひドライバーの仕事に挑戦してみてください。
同じ24歳でも、高卒と大卒とではキャリアに差があるため、転職の進め方やポイントが異なる点に留意する必要があります。高卒が大卒と同じように転職活動を進め、選考対策を行っても失敗してしまう可能性が少なくありません。ここでは、学歴別に転職を成功させるポイントを紹介します。
24歳の高卒は、社会人経験が5年以上ある点が強みです。選考では、仕事の役割や責任感を十分に理解していることや、ビジネスマナーを備えていることをアピールするとよいでしょう。実務を通じて専門的なスキルが身についている場合には、その旨もしっかりと伝えることがポイントです。
転職では即戦力が求められるため、専門学校卒の場合は学校で学んだ知識や身につけたスキルを活かせる仕事を選ぶのが一般的です。仮に異業種へ転職する場合であっても、専門学校で得た知識を活かせる仕事を選ぶと成功率を上げられます。
たとえば、介護の専門学校を出て介護職として働いていたもののキャリアチェンジしたい場合には、介護用品を扱う営業や介護業界向けのシステム開発を担うITエンジニアを選ぶとよいでしょう。
大卒、院卒は社会人経験が短いことから、「またすぐに辞めるのではないか」と早期退職を懸念される可能性があります。そのため、選考では企業が抱える不安を先回りして解消できるよう、ネガティブな転職理由であってもポジティブな内容に変換して伝えるのがポイントです。
たとえば「給料が低かった」といった転職理由の場合、「実績を評価してくれる会社に転職したい」といった内容に変換可能です。転職理由をポジティブな内容に変換することで、新たな仕事への前向きな姿勢もアピールできます。
転職は新卒時の就職活動と違って期限が決まっているわけではなく、学校側のサポートも得られません。自分で計画を立てて進める必要がありますが、人によっては転職が思うように決まらず、長期化してしまう可能性があります。転職のタイミングを逃さないためにも、以下で紹介する転職をスムーズに進める方法を押さえておきましょう。
キャリアプランとは、理想のキャリア実現に向けた計画のことです。5年後、10年後、15年後に自分がどうなっていたいのかを設計します。こうしてキャリアプランを立てることで、「いま自分が何をしたらよいのか」が明確になるでしょう。
また転職の軸も定まり、キャリアに一貫性が生まれて転職を繰り返すことも防止できます。キャリアプランは面接で聞かれることもあるため、言語化できるようにしてみてください。
転職先に求める条件を明確にすると、求人選びがスムーズに進みます。給与や労働条件などの希望条件を書き出して整理してみましょう。
とはいえ、自分の希望条件をすべて満たす職場を見つけるのは難しいため、妥協できる条件を決めたり、条件に優先順位をつけたりするのがおすすめです。たとえば「通勤時間が30分以内であれば、残業が多くてもよい」「テレワークが可能であれば、土日出勤でもよい」などです。
企業研究とは、志望先企業の情報を入念に調べることです。転職活動において重要なステップであり、企業研究が甘いと入社後のミスマッチが発生してしまう恐れがあります。
また、企業研究は選考対策においても欠かせません。面接では「数ある企業の中から、なぜ自社を志望したのですか」と志望動機について聞かれることがあります。企業研究によって志望先企業独自の特徴や強みを知っていれば、説得力のある志望動機を話すことができ、入社意欲をアピールできます。
24歳は若くて転職で有利な年齢ですが、選考対策を怠れば採用はされません。また転職が初めての場合、選考において就職活動のときとは見られている部分が異なる点に留意する必要があります。
中途採用の場合は、ビジネスマナーを注意深く見られます。そのため、身だしなみや入退室のマナーが社会人として不適切だと採用を敬遠されてしまいかねません。応募書類の作成や面接対策などに時間をかけ、万全の態勢で選考に臨みましょう。
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24歳は若さゆえの将来性に期待され、ポテンシャル採用が狙えます。未経験の業種にも挑戦できるため、やりたい仕事がある場合は若いうちに挑戦するとよいでしょう。
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