更新日:2024/11/07
この記事のまとめ
「転職は30歳まで」という声をまだまだ耳にしますが、転職をする人が以前よりも増え、その市場が広がってきているのは事実です。昔に比べて転職はしやすくなりましたが、転職するときには経験が求められることがほとんどです。
ここでは、未経験職種にチャレンジする方の応募書類の例文についてご紹介します。敢えて未経験職種へ飛び込むにはアピールが必要ですのでチェックしてみてください。
目次
企業の求人票で「未経験可」「未経験者歓迎」という言葉を見かけることも少なくありません。
業界未経験者を積極的に採用しているのは、業績が好調な企業や需要が高まっている成長産業などです。具体的には、高齢化の進展に伴って今後ますますニーズが高まると予想されている「医療」「福祉」「介護業界」などが挙げられます。
企業側としては、一から育てることができ、他の業界でのスキルや経験を活かした新たな発想や貢献を期待できるといったメリットがあることから、未経験者の採用を進めていると考えられます。
募集職種の経験者であれば、その経験や実績が企業にとって、その方を採用するメリットとなります。
しかし、未経験職種の場合はそれがありません。企業が未経験者に求めていることについてまとめ、志望動機例も合わせて紹介します。
まず、企業やその業界について研究し、どのような人物が必要とされているのか考えましょう。
そして、必要とされている人物像が浮かび上がってきたら、自分の強みとのマッチングを行います。もし何もリンクするところがない場合は、志望職種を変える良いきっかけにもなります。
求職活動においては応募時期がいつであっても「いかに自分がその企業にふさわしい人材か」ということが大きなポイントですので、ここは外さないようにしましょう。
異業種であっても、パソコンスキルやビジネスマナーなど社会人として広く必要とされている汎用スキルはたくさんあります。
特定の資格を取得していない場合でも、パソコンであればメールでのやり取りや文書作成、プレゼンテーション資料作成など、どのくらいのことができるのかを明確化しておくとよいでしょう。
未経験職種への求職とはいえど、社会人としての最低限の経験があることが大前提とされていることがほとんどです。退職の理由がどうであれ、前職を通して身についていることについてアピールしましょう。
同じ部署や他部署との円滑なコミュニケーション能力、新人研修で受けたビジネスマナーなどがこれにあたります。社外の取引先や来客との関わりが多かった場合などもアピールの糸口になります。
未経験の職種や業種への転職では、履歴書にどのような志望動機を書けばいいのか悩む方も多いと思います。
ここでは、採用担当者に好印象を与えられる志望動機の書き方のポイントを紹介します。
第1のポイントは、「なぜ未経験の職種・業種に転職しようと思ったのか」を明確にしておくことです。
未経験者の転職の場合、同じ職種・業種からの転職とは異なり、自社にふさわしい人材かどうか、どのような目的や動機を持った転職なのかという点は企業側の重要なチェックポイントです。
「なぜこの職種・業種なのか」「なぜこの会社なのか」「入社したらどのようなことをしたいのか」などを具体的にまとめておきましょう。また、転職をするに至った経緯と応募先の企業を選んだ理由を論理的に結び付けられるようにするといいでしょう。
基礎的なビジネススキルやマナーをはじめ、社会人としてこれまでに培ってきた経験やスキルの多くは、未経験の職種・業種であっても活用することができます。
転職先として考えている企業が求めているのはどのような経験やスキルなのかをよく研究し、それにマッチしたアピールをしましょう。
また、これまでの経験が転職先で求められるスキルに直結していなくても、活かせる部分や共通点を探してアピールすることは重要です。具体的にどのような場面でそのスキルや経験が活用できるかを明確にすることで、採用担当者に明確に伝わる志望動機になります。
3つ目のポイントは、「仕事への積極性や適応力をアピールすること」です。
未経験者の場合は、自分が採用するに足る人物であることを示すために、新たな知識やスキルを吸収する意欲があることをアピールする必要があります。
また、「コミュニケーション能力が高い」「初めての環境や仕事になじむことに長けている」「適応力がある」といったことも大きなアピールポイントです。
4つ目のポイントは、「熱意だけでなく具体的な経験やキャリアビジョンを伝えること」です。
「熱意」はもちろん大切なのですが、「やる気は誰にも負けません!」だけでは採用担当者へのアピールが弱くなってしまいます。これまでの職場で得てきた経験をどのように活かし、新たな業界でどういったキャリアビジョンを描いていこうとしているかを具体的にアピールすることが大切です。
未経験であることのマイナス面を払拭し、「この人物を採用したい」と思ってもらえるように心がけましょう。
未経験の業界への転職にチャレンジする場合、その業界で活かせるスキルやキャリアがない点はデメリットになりかねません。そのような場合は、資格の取得に向けて勉強中であること、業界研究を進めていることなどをアピールすると良いでしょう。
このように、意欲の高さや前向きな姿勢があることを積極的に打ち出していくことで、採用担当者の印象が良くなるはずです。
同じ職種・業種へ転職をする場合、その目的には明確な理由があると思います。 「ステップアップのため」「これまでの経験を活かし、仕事の幅を広げたい」といった風に、志望動機はかなり具体的だといえます。
これに対し、未経験の職種・業種への転職の場合は「なぜ、この職種へ転職するのか?」という理由が曖昧になってしまいがちです。
志望動機は、採用側が「この人なら採用したい」と思えるかどうかを判断する際の重要なポイントです。未経験業種へ転職する場合は、特に具体性を意識してみましょう。
まずは、未経験職種への応募で注意したい志望動機のポイントについて、介護職を例にご紹介します。
まずは、志望動機の一例を見てみましょう。
「私はとにかく体力に自信があります。学生時代はトライアスロン部に所属しており、毎日自転車やランニングなどのトレーニングを欠かさず行っていました。
長いレースを戦い抜く上で不可欠なのが体力と精神力です。その必ずやり遂げようという思いは、現在の目の前にある仕事に対しても同じです。
お年寄りと毎日接する介護職でも、体を使う業務やさまざまなことが起こる状況を、体力や柔軟性のある精神力をもって対応することで、生かしていきたいです。
採用していただけましたら、介護福祉士やケアマネージャーを目指してがんばります。」
転職ですので、未経験とはいえ社会人としての経験をもっているはずです。そのため、やる気や情熱だけでは不十分といえます。
前職が短期間であっても、社会人としての経験や身につけたスキルを活かしたアピールができると良いでしょう。
「なぜ敢えて未経験職種なのか」というところをアピールするのも効果的です。
上記の自己PRでは前職が何なのか想定することができませんが、介護職に興味を持ったきっかけ、介護職に今後携わっていきたいと思った理由などが具体的に述べられていると魅力的です。単に「好きだから」「おもしろそうだから」ではアピール度としては低いとみなされます。
上記の自己PRでも資格取得への意欲やトライアスロンの経験を活かした体力面のアピールについて述べられていますが、「採用が決まってから」では働く意欲が感じられません。
もちろん資格取得には時間と費用がかかるので、採用後でもよいのかもしれませんが、せめて業界研究をしていることや気になったニュースなどを絡めて記載することは可能でしょう。通信講座やセミナーなど、業界研究や資格取得など取り組んでいることがあれば良いアピールになりますので利用しましょう。
「学生時代に所属していたトライアスロン部で培った体力と気力を、介護職で発揮したいと考えております。
長いレースを戦い抜くために毎日自転車やランニングなどのトレーニングを行い、レース中に諦めそうになったときは、そんな練習の日々を思い出すようにして乗り越えることができました。
前職とは畑違いの業界となりますが、少子高齢化となった昨今では、体力と精神力のある人間が介護現場に必要と考えています。
また前職で60歳以上の方を対象に営業をしていたことも、コミュニケーションの面で強みになると考えております。現在、資格は取得しておりませんが介護職員初任者研修のカリキュラムを受講しており、来月に修了予定です。」
改善例では、より具体的になぜ介護職に就きたいのか、また仕事を通しての目標や将来像が具体的になりました。
また、未経験職種でありながらも現在のスキルや経験も生かすことができるとアピールされています。
何よりも大切なポイントは、「自分こそ介護職にぴったりだ」と確信を持てていることです。採用側としても「この人は未経験だけど、体力と気力は十分だし活躍している姿が目に浮かぶようだから来てもらおう」という思いになります。
ここまでさまざまなポイントについてご紹介してきましたが、それらを踏まえた自己PRと志望動機の例をご紹介します。
「OA機器の法人営業を担当し、多くの取引先の担当者の方と商談を行っていましたので、コミュニケーション能力や交渉力には自信があります。
こうした能力は、御社の新規営業部門の事務職にも活かせると考えています。これまでの経験を十分に発揮し、御社に貢献したいと思います。」
一見問題のなさそうな志望動機ですが、当たり障りがなく漠然としているため、採用担当者の印象に残らないことが懸念されます。
コミュニケーション能力や交渉力をどのように活かしていきたいのかを具体的にすると、より良い志望動機になります。
また、なぜこの会社なのかについても触れておいた方がいいでしょう。
「前職は、OA機器の法人営業に携わっておりました。営業活動の際には、お客様への提案用資料を個別に作成してわかりやすい説明を心がけ、商談をスムーズに進めることができました。
こうして培ってきたコミュニケーション能力や交渉力で、御社の新規営業部門の業務に貢献したいと考え、営業事務職に応募いたしました。
資料作成も担当していましたので、WordやExcelなどのPCスキルも身についています。これまでの経験やスキルを十分に発揮し、御社の新規営業部門の展開に貢献したく思います。」
営業で培ったコミュニケーション能力や交渉力を応募先の新規営業部門で活かしたいことが明確になり、「なぜこの会社で事務職に就きたいのか」が伝わりやすくなりました。
また、事務職につながるスキルがあることもプラスになります。
下記のページでは、営業職から未経験の事務職への転職に成功した事例を紹介しています。合わせて参考にしてください。
「前職は一般事務でした。外勤の仕事をしたいと思い、御社の営業職に応募しました。
経験のない分野ではありますが、さまざまな方にお会いして話をするのは好きなので、どこまでお役に立てるかは分かりませんが、一生懸命頑張りたいと思います。」
事務職での経験が営業職にどのように活かせるのかがわからず、人と会うのが好きという理由だけでは応募動機としてアピール度が低いでしょう。
また、企業は仕事で成果を出せる人材を求めて採用活動に取り組んでいるので、「どこまでお役に立てるかわからない」といった自分を卑下するような言葉は印象が良くありません。
採用担当者に「どう貢献してもらえるのか」が伝わるようにする必要があります。
「前職では、一般事務の仕事をしておりました。しかし、さまざまな方にお会いして話をするのが好きなので、徐々に外勤の営業職に興味を持つようになりました。
御社は幅広い業界での取引実績がありますが、未経験者でも活躍している方が多いことを知り、営業職に応募しました。
営業の仕事はお客様にわかりやすく物事を伝えたり、要望をくみ取ったりする力が必要かと思います。
前職では、接客や業務のやり取りにおいて、常に相手の方を第一に考えた円滑なコミュニケーションを心がけてきました。
そうしたコミュニケーション力は、営業職においてもお客様と良好な関係を築く上で活かせると考えております。」
事務職で培ったコミュニケーション力が営業職に活かせることをうまくリンクさせることができています。
また、なぜ応募先企業で営業職に就きたいかという点についても、明確に伝えられています。
下記のページでは、事務職から未経験の営業職に転職した方の成功事例を紹介しています。合わせて参考にしてください。
「病院の先生方と関わりを持ちながら自社の医薬品を販売する仕事をしていたことから、人と話すことが得意です。最初は気難しそうな先生も足しげく通っていると、だんだん心を許して下さるようになりました。
家電は妻がよくチラシをチェックしているので新製品については詳しい方ですが、機械をいじるのはあまり得意ではありません。販売を伸ばすために得意の話術で尽力していきます。よろしくお願いいたします。」
得意だというコミュニケーション能力をより効果的にアピールできるとよりよい志望動機になると思います。販売員であれば使い方やスペアの部品のことなど実際に機械を触ったときのことも聞かれますので、機械いじりが得意でないという点はあえて記載する必要はないでしょう。
また、なぜ家電量販店での販売員へ興味を持ったのかについて記載されているとより魅力的な文章になります。
「自社の医薬品を病院との関わりを持ちながら販売した経験から、苦手な相手とも積極的にコミュニケーションをとることができます。最初は気難しそうに感じた先生とも徐々に距離が縮まり、最終的には一番の得意先となりました。
家電を取り扱うのは得意ではありませんが、同じような立場の人の気持ちに立って商品を勧め、相談に乗ることのできるユーザー目線の販売員になれるよう尽力し、売り場の売上向上に貢献いたします。」
どんな人とも積極的にコミュニケーションをとって人間関係を構築することができるという強みを、家電量販店に来るお客さんの目線に立って商品をすすめるという志望職種に沿った目標の人物像に絡ませることができています。
機械いじりが苦手だというデメリットもお客様目線に立った販売員に転換することができています。
志望動機に次いで、自己PRも転職では重要となります。前職の経験をいかに未経験職種につなげられるかがポイントです。
ここからは自己PRの事例を見ていきましょう。
「誰かのために尽くすという気持ちが人一倍強いです。新郎新婦にとって忘れられない1日になるようにこだわりや理想を聞き、いろいろなパターンの演出や衣装の提案をしてきました。
当日無事に全てのスケジュールが終わった時にはとてもやりがいを感じました。役職秘書という大きな役割が自分に務まるかどうかはわかりませんが、精一杯がんばりますのでよろしくお願いいたします。」
ウェディングプランナーと役職秘書という異なる職種とのつながりが感じられません。
前職のウェディングプランナーでの経験が、今回の求職職種である役職秘書に役立つのかがアピールされていないため、「そのままウェディングプランナーを続けては?」と思う採用担当者もいるでしょう。
また、謙虚さの表れだと思いますが、「自分に務まるかどうかわからない」では仮に採用したとしても役職秘書という会社全体にも関わる仕事を安心して任せることが難しいのではないでしょうか。
具体的にどんな仕事ぶりをしたいのかアピールすることをおすすめします。
「クライアントの人生最良の日作りのサポートを3年行って参りましたが、その中でも大切にしてきたのは「相手のニーズをくみ取る」ことです。
限られた期間と打ち合わせ回数の中で、新郎新婦が望む結婚式や披露宴のビジョンにいかに近づくことができるか、理想的なビジョンを見つけていただくかに注力してきました。
その結果、披露宴後でも会いに来て下さる方がいらっしゃり、その際に当日の楽しかったひと時についてお話してくださるのが励みでした。
また分刻みで行われる結婚式、披露宴を管理してきた実績は、スケジュール管理や書類の準備など御社での役職秘書にも活かしていける能力だと思います。」
役職秘書とウェディングプランナーでは描く仕事のイメージ像が大きく異なります。
その中から「関わる人のニーズのくみ取り」や「提案力」「時間や機会をマネージメントする」といった共通項を見出しました。
自分の強みを未経験の職場でも活かせることをアピールした自己PRになっています。
「SEは、顧客の要望に応じたシステムを構築するのが仕事です。お客様が必要とするシステムをつくり上げるという達成感や喜びがあります。
営業の仕事も、売上目標を達成するというやりがいがあります。営業職は全くの未経験ですが、お役に立てる自信はあります。一生懸命頑張りますので、よろしくお願いいたします。」
SEの仕事と営業の仕事とのつながり、共通項が感じられません。SEとしての経験を営業職でどう役立てるのかをアピールする必要があるでしょう。
役に立てる自信があるのはいいのですが、その裏付けとなるエピソードもほしいところです。
「私はこれまでSEとして経験と実績を積み上げてきましたが、昔から営業職にチャレンジしてみたいという気持ちが強く、その想いを実現するため転職を決意しました。
SEは、新しいシステムを構築する際に先頭に立って作業を進めていくプロジェクトリーダーであり、現場監督のような存在です。SEとして身に付けたスキルや経験は、営業職にも通じるところがあると感じています。
また、SEはクライアントの要望やイメージを納期の中で形作っていく仕事です。クライアントの要望に応えるために目標を設定し、それを達成していくという仕事の進め方は、営業の仕事にも共通するものだと考えます。
毎月の売上目標を設定して、それを確実に達成するために行動していくプロセスにおいて、SE職での経験が役立つことは確かだと思います。
お客様との会議やチームメンバーとの議論を重ねることによって、コミュニケーションスキルを高めてきたことも自信につながっています。こうした経験と実績を営業職にも、活かしていきたいと考えています。」
SEと営業職の共通点をどのように仕事に活かしていくかが明確になり、より説得力のある自己PRになっています。また、自信につながるエピソードが加わったことも、採用担当者へのアピール度アップにつながっています。
下記のページでは、SEからITコンサルタントへの転職した方の成功事例を紹介しています。合わせて参考にしてください。
「これまでは営業事務の仕事に従事し、パソコン作業で在庫管理を行っていましたが、システム開発の勉強も始めました。したがって、未経験のシステムエンジニアの仕事にも対応できると考えております。」
事務職とシステムエンジニアのつながりが弱いため、説得力がある自己PRとなっていません。
もう少し具体的なエピソードを加え、説得力を高める必要があるでしょう。
「前職では、営業事務を3年間担当していました。在庫管理システムの導入によって業務効率がアップした経験からシステム開発に興味を持ち、プログラミング言語の勉強を始めました。簡単なアプリケーション作りも行っています。
システムエンジニアの仕事は未経験ですが、こうした経験を活かして対応できると考えております。よろしくお願いいたします。」
事務の仕事とシステムエンジニアの関連性がより明確になり、転職に向けて勉強していることなども盛り込んだことから、採用担当者へのアピール度が高まった自己PRとなっています。
下記のページでは、事務職から未経験の品質コンサルタントへの転職成功事例を紹介しています。合わせて参考にしてください。
「大手アパレル会社で、店長の仕事をしていました。アパレル業は競争も激しく、いかにお客様にリピーターになっていただくかを考えるのが大きな仕事の一つです。
経営コンサルタントは未経験ですが、同じくお客様の満足度を高める仕事だと思いますので、頑張りたいと思います。」
アパレルの仕事と経営コンサルタントの仕事の共通点が具体的に示されていません。
アパレル会社でやってきたことが、経営コンサルタントの仕事にどう結び付くのかを明確にする必要があります。
「大手アパレル会社で、店長の仕事をしておりました。
店長として、商品管理や在庫管理のほか、お客様の情報やニーズに基づいた商品やサービスを提供して満足度を高めることにより、ファンとなって下さるお客様を増やすことができました。
経営コンサルタントの業務も、お客様に関する経営課題を解決し、企業の売上げや利益の向上を支援する仕事ですので、前職で培った顧客戦略が活かせると考えております。」
アパレル業と経営コンサルタントは、一見全く異なる職種のように思えます。しかし、アパレルの店長とCRM部門の経営コンサルタントには、いかにして顧客満足度を高め、常連客を増やしていくかという共通項があります。
その点を踏まえて、未経験の経営コンサルタントでも能力が活かせることをアピールできる自己PRになっています。
「これまで、葬祭会社で3年間勤務してきました。
ご遺族のご要望に沿った葬儀のご提案をするという仕事は、マーケティング職でも活かせると考えています。マーケティング職は未経験ですが、頑張りたいと思います。」
冠婚葬祭業の経験をマーケティング職にどのように活かしていきたいかが明確になっていません。
具体的なつながりがわかるようにしたいところです。
「これまでは、葬祭会社に3年間勤務しておりました。
葬儀はご遺族のご要望に耳を傾け、人生の最期を納得して見送ることができるようにお手伝いする仕事です。そのために、どうすればお客様に満足していただけるかを常に意識してきました。
こうした経験は、製品やサービスがより売れるためにはどうすればいいかを考えるマーケティング職にも活かすことができると思います。」
葬祭業とマーケティング職は、職種としてかけ離れているように見えます。しかし、どうすれば製品やサービスをお客様に満足して受け入れてもらえるかを考える点は共通しています。
そうしたポイントに着目し、未経験のマーケティング職でも経験が活かせることを伝えられる自己PRになっています。
下記のページでは、冠婚葬祭関連の仕事から販売促進(プロモーション)の仕事に転職した方の成功事例を紹介しています。合わせて参考にしてください。
未経験職種への志望動機は、応募書類の中でも特に大切なアピールポイントです。
「なぜ未経験の職種に就きたいのか」「これまでの経験やスキルを活かしてどういった貢献ができるか」といった点を盛り込んでしっかりとまとめ上げる必要があります。
志望動機は、応募する企業やあなた自身の状況によって異なるものですから、複数の企業に応募する場合にはそれぞれに合った応募動機にしなければなりません。
書き方に迷うことがないよう、転職エージェントに登録し、担当のアドバイザーと一緒に作り上げると良いでしょう。
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