更新日:2024/05/17
この記事のまとめ
「スキルや成果を正しく評価してくれる」「働き方の自由度が高い」などの理由で外資系企業への転職を検討している女性も多いのではないでしょうか。転職後の後悔を防ぐには、事前に外資系企業の特徴や向いている人の特徴をつかんでおくことが欠かせません。
そこでこの記事では、外資系企業への転職がおすすめの理由と適性のある人の特徴、転職を目指す際に習得しておきたいスキルを解説します。外資系企業への転職を検討している方は、本当に自分に適した選択肢なのかを判断するためにもひととおりチェックしておくことをおすすめします。
目次
外資系企業への転職を希望する女性の理由はさまざまです。外資系企業は「ハードな仕事」というイメージを持つ方もいますが、実際には年齢や性別にかかわらず活躍できる環境が整っています。ここでは、外資系企業の特徴について詳しく紹介します。
外資系企業の評価制度は、実力主義や成果主義が基本です。年齢や性別を問わず、成果を出せば適切に評価される仕組みです。スキルアップに励んで成果を残せば、年収アップの実現も不可能ではありません。
自分の能力を正しく評価してもらいたいと感じている方にとっては、魅力的な環境といえるでしょう。キャリアアップを目的とした転職を考えている方にもおすすめです。
日本の企業と風土が異なる外資系企業は、比較的自由なワークスタイルが特徴です。勤務時間や服装の自由度の高さに魅力を感じ、転職を決める方もいるでしょう。制服を採用している外資系企業は少なく、多くの企業ではコーディネートの幅が広い「ビジネスカジュアル」が基本です。
髪色やネイルなども自由度が高い傾向にあるため、会社にいながら日々のファッションも楽しめます。フレックス制度を導入している企業では勤務時間も調整できるため、仕事とプライベートの両立を目指せるでしょう。
女性に多い転職理由のひとつが、結婚や出産による「家庭環境の変化」です。いままでどおりの勤務時間を確保できず、時短勤務なども認められないために転職を余儀なくされるケースもあるでしょう。
しかし、多くの外資系企業では子育てをしながら働く環境が整っており、結婚や出産で退職したくない方に向いているといえます。
産後休暇や育児休暇の取得へ向けて積極的なサポートがある企業も多く、休暇期間の希望もとおりやすい傾向にあります。子育て中は「短時間勤務」も可能なため、子どもとの時間を確保しながら働けることも大きな魅力でしょう。
ただし具体的な制度は企業によって大きく異なるため、ミスマッチを防ぐには事前に細かくチェックしておくことが大切です。
さまざまな魅力がある外資系企業への転職ですが、適性があるかどうかは人によって異なります。ここでは、外資系企業が向いている方に共通する主な3つの特徴を見ていきましょう。
下記で紹介するポイントについて考え、自分に適性があると感じるのであれば外資系企業を転職先の候補に含めてみることをおすすめします。
成果主義を採用している企業で評価してもらうには、常に求められる成果を出し続けなければなりません。そのためには、自分で掲げた目標の実現へ向けた努力が求められます。
日々の業務では、目標を達成するにはどのような取り組みが必要かを自分で考え、実行する力が必要です。思考力や実行力が求められる環境といえるでしょう。試行錯誤するのが苦手な方にとっては厳しくなりやすい環境です。
キャリアアップしながら長期的に働きたいと考えている方にとっても、魅力的な環境です。特に自分が担当している職種のスペシャリストを目指したい方に向いています。キャリアアップの基準も明確になっていることが多いため、フェアな環境といえるでしょう。
望んでいるキャリアアップを実現するには、日頃からスキルアップに励んでコンスタントに成果を出し続けることが必要です。
企業側が求める成果を出していれば、働き方に関する自由度が比較的高いのも魅力です。したがって、プライベートを重視したい方や適切なワークライフバランスを維持したい方に向いています。フレックスタイムや時短勤務制度を導入している企業を選べば、より働きやすくなるでしょう。
ただしひと口に外資系企業といっても、具体的な制度は企業ごとに異なります。ワークライフバランスを重視したい方は、入社したいと思う企業にどのような制度があるかを事前にチェックしておくことが大切です。
外資系企業は日本の企業と比較して転職の難易度が高いといわれています。理由のひとつとして挙げられるのは、外資系企業では日本の企業とは違う経営スタイルや文化を持っていることが多く、異なるスキルが求められるケースが多い点です。
外資系企業への転職を目指しているのであれば、求められるスキルが何かを知り、身につけるとよいでしょう。ここでは、外資系企業への転職で必要なスキルを5つ紹介します。
多くの企業では、募集している職種のスペシャリストとして活躍できる人材を求めています。そのため、転職する段階で十分なスキルレベルを有していなければなりません。特にテクニカルスキルが重視されます。
ITエンジニアとして働きたいのであればプログラミングスキルやIT全般に関する知識を、マーケターとして働きたいのであればマーケティングスキルやデータ分析スキルを高めましょう。自分が目指す職種でどのようなスキルが必要か調べ、日頃からスキルアップに励むことが大切です。
目指す企業や職種によっては、高いレベルの語学スキルが求められます。社内の公用語が日本語以外であったり、日本国外の本社・支社とコミュニケーションを取ったりするケースもあるでしょう。プロダクトの国外展開を担うチームで働く場合も、高い語学スキルが欠かせません。
求められる言語は英語や中国語・スペイン語・アラビア語など企業によって異なります。広く使われている英語を中心にしつつ、目指している企業で求められる言語をセットで学ぶのがおすすめです。語学力は短期間で高められるものではないため、日頃から時間を取って学びましょう。
日々のビジネスでは、柔軟性や自由な発想が求められます。新しいプロダクトを開発するときは、オリジナリティーがあるものを創造するための発想が必要です。問題に直面したときには、状況に応じて柔軟に対応したり対策を考えたりしなければなりません。
日頃から積極的に最新の情報を収集し、自分のビジネスにどのように活かせるか考えるとよいでしょう。同僚とのコミュニケーションを通じて、多種多様な考え方に触れることも大切です。
外資系企業ではさまざまな国の文化、言語環境を持つ人々とコミュニケーションを取る機会があります。そのため、相手の考えを理解し円滑に意思疎通できる能力が必要です。
また、外資系企業はグローバルなビジネスを展開していることがほとんどです。異なる国や地域でのビジネスを成立させるために、既存の考え方にとらわれない意見や提案が求められます。
外資系企業では社員が自発的に行動し、周囲の社員を巻き込みながら協力して目標を達成するリーダーシップが求められます。
外資系企業は、さまざまな国籍やバックグラウンドを持つ社員がチームを組んで働くことが多い環境です。リーダーは多様性を理解し、それぞれの社員が持つ能力やスキルを引き出してチーム全体のパフォーマンスを向上させることが大事です。適切なタイミングでフィードバックし、社員の成長を促すことも重要な役割のひとつです。
外資系企業といっても業務内容はさまざまです。長く活躍し続けるには、自分に合った職種選びが欠かせません。ここでは、外資系企業への転職を検討している方へ向けて保険系・コンサルティング系・製薬系・バックオフィス系・IT系の5つの職種の特徴を紹介します。
保険を取り扱う外資系企業は、女性が活躍しやすい職場のひとつです。生命保険会社の場合には、営業部門において積極的に女性を採用する傾向にあります。また保険系の職種は、外資系であっても福利厚生を受けられるケースがあります。
未経験者を積極的に採用している企業も多く、キャリアチェンジ目的の転職にもおすすめです。具体的な業務内容として、保険サービスの新規契約を獲得する営業や事務職などが挙げられます。営業部門では、成果によって高い報酬を得ることも可能です。
コンサルタントやリサーチャーなどのコンサルティング系の職種は、多くの女性が活躍しています。年収も高い傾向にあるため、成果を出して高い収入を得たい方にも適しているでしょう。コンサルティングは、総合やIT・人事・医療など、幅広い分野があるのが特徴です。
分野によって業務内容は大きく異なるため、コンサルティング系の企業に転職する前には、どの分野に転職したいのかを明確にしましょう。
製薬系も男女関係なく活躍しやすいといわれており、特に自社製品の情報を提供する「MR(医薬情報担当)」は女性が多く活躍している職種です。数字によって評価されるシビアな一面はありますが、年齢に関係なく活躍できるのが魅力といえます。
製薬系の仕事は知識やスキルを身につけるほど大きな仕事を担当できるため、自主性を持って活躍したい方におすすめです。年収アップを目指すのであれば、インセンティブが充実している企業に転職して十分な成果を出すことに注力しましょう。
バックオフィス系は日本の企業における事務職にあたり、総務や人事・経理などの幅広い業務を指します。多くの女性が活躍しており、キャリアチェンジしやすいのも魅力です。
バックオフィスの場合、ほかの業種よりも英語力を必要としない傾向にあります。そのため、「外資系企業に転職したいけれど英語に苦手意識を持っている」方にもおすすめの職種です。
これまでにITエンジニアの経験があれば、経験を活かしてIT系の職種に転職するとよいでしょう。プログラミングをはじめとして、ITエンジニアとして活躍するうえで必要なスキルは国を問わず通用します。そのため、外資系企業でも活躍しやすいといえるでしょう。
十分な経験を積んでプロジェクトマネージャーを目指すなど、キャリアアップの道が開かれているのも魅力です。将来性にも期待できる業界であり、長く働き続けたいと考えている方にも向いています。
外資系企業への転職方法はいくつか存在します。「ヘッドハンティング」や「リファラル採用」は外資系企業に多い採用方法です。また、転職エージェントを利用して転職活動をする方法もあります。ここからは、外資系企業への転職方法について詳しく見ていきましょう。
外資系企業でも日本の企業と同様にコーポレートサイトに求人情報を掲載する方法が広く用いられています。入社したい企業が決まっているのであれば、コーポレートサイト内の求人ページをチェックするとよいでしょう。目指しているポジションの募集を発見したら、指定された方法で応募します。
チェックしたときに求人を募集していなかったとしても、後から募集が出るケースもあります。求人ページは定期的にチェックするとよいでしょう
外資系企業へ転職する方法のひとつに、ヘッドハンティングがあります。ヘッドハンティングは海外で日常的に行われている採用方法であり、外資系企業でも珍しくありません。現職で高い成果を出した方は、その成果やスキルが評価されて、ヘッドハンティングを受ける可能性があるでしょう。
ヘッドハンティングは、基本的に現職よりもよい待遇を提示されるのが特徴です。すでにスキルや実績を高く評価されているため、有利に転職を進められます。
知人を介して採用活動をする「リファラル採用」は、転職を成功させやすく注目を集めている採用方法です。また、企業と転職者のマッチング率が高く、入社後にミスマッチが起こりにくいなどのメリットもあります。
企業の社風や風土についてもあらかじめ把握できるため、転職後に不安を感じることも少ないでしょう。外資系企業に知り合いがいる方は、担当者と話ができる機会を設けてもらうのもおすすめです。知人の紹介は、転職を成功させるチャンスになるでしょう。
転職エージェントの利用は、外資系企業への転職でおすすめの方法のひとつです。外資系企業は非公開で求人を出しているケースも多く、自分ひとりで転職を成功させるのは難しい傾向にあります。
その点、転職エージェントを利用すると非公開で求人を募集している外資系企業を紹介してもらえるほか、手厚い転職サポートも受けられます。
企業の社風や風土も事前に教えてもらえるため、転職後のミスマッチを防ぎやすいのも魅力です。ヘッドハンティングやリファラル採用が難しい方は、転職エージェントの活用をおすすめします。
転職するとライフスタイルが大きく変わる場合があります。そのため、自分の目的やキャリアに合った転職先選びが重要です。転職は、そう何度もできるものではありません。入社後のミスマッチを防ぐためにも、慎重に転職先を選びましょう。ここでは、外資系企業へ転職する際に意識したいポイントを3つ紹介します。
男女にかかわらず、ワークライフバランスを整えやすい企業選びは大切です。ワークライフバランスとは、仕事とプライベートのバランスを取って生活全体を充実させることを指します。残業が少なく、定時で上がれる会社であれば、趣味やリフレッシュの時間を十分に確保できるでしょう。家事や育児との両立もしやすくなります。
ワークライフバランスを重視するのであれば、「残業が少ないか」「通勤しやすい距離か」「テレワークやフレックスタイム制など柔軟な勤務体制を取り入れているか」などを総合的に判断することをおすすめします。
休暇制度や福利厚生は働きやすさに直結するポイントです。有給休暇や特別休暇・年末年始休暇・夏季休暇など、プライベートの時間を取るために必要な休暇がしっかりと確保されているかどうかをチェックしましょう。
また、育児休暇や介護休暇など、働き方の多様化に合わせた休暇制度が整備されているかどうかのチェックも欠かせません。求人情報やホームページに有休取得率を提示している会社は、休みを取得しやすい可能性があります。
福利厚生については、健康診断や社員旅行・社会保険制度・退職金制度などが含まれます。これらの福利厚生が充実しているかどうかは、働くうえでの安心感やモチベーションに影響するため、大切な要素のひとつです。
しかし、長期雇用や終身雇用を前提としていない外資系企業では、最低限の福利厚生しか受けられない可能性があります。求人情報を探す際は、自身が求めている福利厚生が整っているかを注意深く見るとよいでしょう。
ダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)とは、多様な人材を受け入れ、その能力を発揮させることを指します。具体的には、人種・性別・年齢・国籍・性的指向・障がいの有無など、さまざまな背景を持つ人々がともに働く環境を実現することです。
D&Iを推進している企業は誰でも平等に活躍でき、かつ働きやすくキャリアを形成しやすい職場といえるでしょう。経済産業省がダイバーシティ経営に取り組む企業を紹介しているため、気になる方はぜひチェックしてみましょう。
また、「くるみん認定」「えるぼし認定」を受けているかどうかも会社選びの判断基準としておすすめです。「くるみん認定」「えるぼし認定」は、それぞれ子育てサポート企業と女性の活躍を推進する企業を認定する制度です。
求人情報やコーポレートサイトにこれらの認定マークが掲載されていれば、女性が働きやすい職場環境が整備されているといえます。
転職するうえで、年収水準は大切な要素です。転職後の年収は、基本的に前職の年収に基づいて決まります。また、在宅勤務制度やフレックスタイム制度の適用、時短勤務の有無によっても変わる点を覚えておきましょう。
転職前には、自分が目標としている年収水準であるかを確認しておくことが大切です。入社前の面談で交渉できるケースもあるため、必要に応じて機会を活用しましょう。
外資系企業への転職を目指すにあたり、不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。安心感と自信を持って転職活動を進めるためには、事前に気になる点を調べて不安材料を解消しておくことが大切です。ここでは、外資系企業への転職でよくある疑問を3つ紹介します。
外資系企業への転職では、年齢が重視されない傾向にあります。男女を問わず転職において「年齢は重要ではない」といえるでしょう。しかし、年齢によって採用の傾向が変わる可能性はあります。
たとえば20代の場合には今後の成長を見込んだ「ポテンシャル採用」があり、スキルや経験がなくても採用に至るケースも見受けられます。30代~40代の場合には、スキルや経験・実績を重視する企業がほとんどです。
外資系企業へ転職する際に必要となる英語力は、業種や職種によって異なります。たとえば、海外との連携が必要な研究や開発業務がある製薬系では、TOEICのスコアを基準に最低ラインを設けているケースもあり、高い英語力が求められます。
同じ製薬系でも日本の医療機関をクライアントに持つ場合には、そこまで高い英語力は求められないでしょう。金融系では母国語レベル、IT系ではビジネスレベルの英語力を要求する傾向があります。また製造系では日常会話レベルができれば問題ないなど、企業によって求められる英語力はさまざまです。
しかし、どの職種においてもポジションが上がるごとに高い英語力が要求されます。そのため、転職後に高いポジションに就きたい場合には、日頃から英語を学習しておくとよいでしょう。
多くの外資系企業では前職の水準をベースに入社時の年収を設定するのが一般的です。また外資系企業では、ベース給に加えて個人の成果に対して支払われる「インセンティブ」を設けている企業もあります。インセンティブの金額は成果によって異なるため、よい成績を残せば年収が上がる可能性があります。努力しだいで給与が上がる環境は、大きなモチベーションにつながるでしょう。
しかし、インセンティブを考慮してベース給を低く設定している企業もあるため注意が必要です。また、インセンティブの金額や条件は会社の財務状況によって変動する可能性があることも理解しておきましょう。
外資系企業は人気があり、求められるスキルも高いため転職は容易ではありません。転職の成功率を上げたい方や自分に合った求人を紹介してほしい方は、早めにマイナビエージェントへご相談ください。
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外資系企業はフェアな評価制度が整備されているなど働く環境が整っているため転職先として人気があります。ワークライフバランスを重視したい方や成果をきちんと評価してほしい方にとって、魅力的な環境といえるでしょう。
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