更新日:2021/11/15
外資系企業への転職を考えたとき、「どのくらいの英語力が必要なのだろうか」と不安に思う方が多いでしょう。
英語が不得意であるため、「転職で不利になるかもしれない」と、心配な方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、外資系企業が求める英語力をご紹介します。
さまざまなシチュエーションで必須となる「英語力」についてもみていきましょう。
転職に役立つ勉強方法もピックアップしたので、参考にしてみてください。
目次
外資系企業では、採用基準のひとつとして英語力の項目を設けているケースがあります。
入社後も、役職の変化に応じてハイレベルな英語力を期待される可能性もあるでしょう。
同じオフィス内でも、ポストによって期待されるスキルには差があります。
そのため、「外資系企業」というくくりで求められる英語力を判断するのは困難です。
しかし全体的な傾向を把握しておくことで、スムーズに転職を進められるかもしれません。
ここでは、外資系企業が期待する英語力の目安についてご紹介します。
外資系企業では、英語力をはかる際に「TOEIC」を基準にしているケースが多くあります。
TOEICは、世界共通のコミュニケーション英語のスキルを測るテストといわれており、英語での意思疎通能力をスコアで評価する試験です。
外資系企業へ転職する際には、TOEICで700点以上のスコアを獲得していることが、ひとつの目安といわれています。
スコアが700点を上回っていると、メールや電話対応をはじめ、英語での通常業務がスムーズにできると判断されるでしょう。
転職の際に期待される英語力は、企業や職種によって大きく異なります。
たとえば海外のクライアントを対象とするビジネスの場合は、ハイレベルな英語力が必須でしょう。
また同じ企業に勤めていても、担当する部署によって必須とされる英語力が異なるかもしれません。
金融系を例に挙げると、コーポレートを担う「バックオフィス」では、国外と連携を取れるハイレベルな英語力が求められます。
しかし日本人をクライアントに持つ営業部門の場合、語学力に重きをおかないケースが大半です。
外資系企業に「英語力は不可欠」という認識を持つ方は多いでしょう。
しかし英語が不得意でも、外資系企業に転職するケースがあるのも事実です。
外資系企業では、高いポストに就くほどハイレベルな英語力を要します。
役職によっては、国際的な話し合いの場でのディスカッションや、本社への業務報告を担うケースもあるでしょう。
そのため採用時には英語が不得意でも、昇進の基準として英語力を求められるケースも珍しくはありません。
転職後に高いポストに就きたいと望んでいる方や、転職をしながらキャリアを積みたいと望んでいる方は、日々英語力を鍛える必要があるでしょう。
転職を望んでいる方の中には、英語力に不安を抱える方もいるでしょう。
「英語力の不足が評価に影響するかもしれない」と、心配する声を聞くこともあります。
しかしすべての企業において、英語に重きをおいて評価を行うわけではありません。
英語力ではなく、実力や成果を基準に評価を行うケースもあるでしょう。
数字でみえる成績はもちろん、同僚からの評価をベースに、役職やボーナスを検討する企業もあります。
外資系企業では、高いポストへ昇進したい場合には、英語力が必要です。
しかし英語力がなくても、実力しだいで評価を受けることは可能でしょう。
外資系企業に転職したあと、さまざまな場面で「英語」を必要とする場面が訪れるでしょう。
具体的には、メールや電話、資料作成などが挙げられます。
職種によっては、専門的な内容をディスカッションしなければいけません。
事前に期待される英語力を把握しておくと、入社後スムーズに業務を進められるでしょう。
ここからは、外資系企業で必要となる英語力をピックアップします。
多くの外資系企業では、メールで英語を使用します。
そのため英語で会話ができるだけでなく、ライティングスキルや読解力を身につけておく必要があるでしょう。
取引先へのメールにも作法があり、日本語同様にあいさつや結びの言葉が必要です。
会話でのコミュニケーションとは異なり、丁寧な言い回しも覚えておかなければいけません。
また会社の規模によっては、膨大な数のメールを処理する可能性もあります。
そのため英語でのメールマナーを身につけ、迅速に対応する力が必要です。
外資系企業には、英語での資料作成を行う部門もあります。
資料作成では、英語での表現力に加えて、詳細な情報と言い回しの正確さが重要視されるでしょう。
日本特有の婉曲な表現は避け、明確に情報を伝えることも大切です。
そのため英語で資料作成を行う際には、「文法の理解」が欠かせません。
正確に文章を作成できる「ライティングスキル」も要求されます。
分かりやすい資料を作成するためによい文章にふれたり、単語や言い回しを覚えたりすることも大切です。
グローバルな規模で事業展開していることが多い外資系企業では、英語での会議進行が基本です。
日本人が多く出席しているケースであっても、日本語が分からない人がいる場合、会議では英語を用います。
会議では、英語でディスカッションするシーンもあるでしょう。
そのため、高い意思疎通能力が期待されます。
リスニング力に加えて、業種ごとの専門的知識について、英語で理解しておくことも大切です。
同じオフィスで働く仲間が外国人の場合、普段の意思疎通にも英語が必要です。
チーム内での会議やミーティングはもちろん、ランチの時間のたわいもない会話も英語の可能性が高いでしょう。
席が近い同僚と雑談をしたり、休憩中に上司と会話をしたりする場合もあります。
ときには、メンバーとプライベートな会話を楽しむこともあるでしょう。
雑談を交わすことは、働きやすい環境作りにもつながります。
積極的に交流を行うためには、意思疎通ができる程度の英語力が必要です。
英語で研修が行われる頻度が高いことも、外資系企業の特徴です。
多くの外資系企業では、新人研修や勉強会が英語で行われます。
企業によっては、国外の本社で研修が開催されるケースもあるでしょう。
長期的な研修を実施する企業もあり、ときには1週間程度から数か月に及ぶ研修もあります。
研修の内容は、事業の理解や社内コミュニティの構築など、多岐に渡るのが特徴です。
研修内容を正確に理解することは、事業への知識を深め、スキルの向上に役立ちます。
そのため研修内容が理解できないと、周りと差をつくることにもなりかねません。
研修を受ける際には、内容を正確に理解できる高い英語力が必要です。
外資系企業で昇進の機会に恵まれた時、ほとんどの場合で導入されているのが英語による昇進面接です。
昇進面接では、転職時に受けた採用面接よりいっそうの英語力が必要になると考えておきましょう。
具体的には、自分が昇進することによってどのようなかたちで会社に貢献できるかをプレゼンしなければなりません。
その根拠も提示しなければならないため、幅広い業務内容を細部まで理解した内容を英語でまとめ上げる準備が必要です。
また、昇進面接では面接官から繰り出される質疑も厳しくなります。
質問に答えるためには専門用語を英語で使いこなす必要もあるでしょう。
グローバル化が進む近年は、外資系企業に限らず、日本企業でも英語力を期待されます。
中には、英語を公用語に指定している企業や、国外にパートナーを置く企業もあり、日本企業での英語力を発揮する場は拡大傾向です。
またこれから海外進出を目指している企業においても、社員の英語力が重視されます。
近年は、「国外で活躍できる人材」を求める日本企業も多いのが現状です。
そのため英語力を高めておくことは、将来的にも役立つといえます。
「グローバルな環境で働きたい」という意思がある場合、転職先の対象を外資系企業へ絞ることは、もったいないかもしれません。
転職へ向けて英語を勉強したいと思っている場合、効率のよい方法で学習することが大切です。
具体的にはアプリでの学習や、オンライン英会話、英会話スクールに通う方法などが挙げられます。
また短期間で英語力をつけたい場合には、コーチングスクールに通うのもおすすめです。
ここでは、英語力を身につけるための勉強方法をご紹介します。
転職へ向けて英語を勉強する際には、英語学習アプリの活用がおすすめです。
近年はさまざまなアプリがあるため、自分に合うものを探してみるとよいでしょう。
「1日3分」「リスニング重視」「単語力アップ」など、アプリによって特色が異なります。
英語学習アプリのメリットは、スクールに通う場合と比較し、低予算で英語学習ができることでしょう。
気軽に始められて、隙間時間を有効的に活用できることも、英語学習アプリの魅力です。
コミュニケーション力を高めたいと望んでいる方は、オンライン英会話を利用するとよいでしょう。
オンライン英会話では、ビジネスの会話を中心に学習を行うこともできます。
さまざまな形態でレッスンを受けられることも、オンライン英会話の特徴です。
具体的には、グループレッスンが中心のオンライン英会話の場合、集団の中での対応力を身につけることができます。
グループコミュニケーションでの英語対応に慣れることで、会議でのディスカッションにも役立つでしょう。
個人レッスンでは、自分のペースでレッスンを進められるほか、苦手な部分を集中的に学べるのがポイントです。
スクールによっては、プレゼンの内容を確認してもらうこともできます。
英語力を身につけるために、英会話スクールに通う方法もおすすめです。
一般英会話スクールの中には、ビジネス英語を中心にレッスンをするクラスを設けているスクールもあります。
さまざまなコースがあり、自分に合ったレッスンを受けられることも、一般英会話スクールの特徴でしょう。
スクールによっては、TOEICの試験対策を中心に学べる場合もあります。
ハイスコア獲得までサポートするスクールもあるため、自分のペースでハイレベルな英語力を身につけたいときにもおすすめです。
短期間で英語力をつけたい場合には、英語のコーチングスクールを検討してみましょう。
コーチングスクールとは、パーソナルコーチやトレーナーとともに二人三脚体制で英語力向上を図る教室です。
個人に合わせたカリキュラムを組むスクールが一般的ですが、中には独自のメソッドを活用しているケースもあります。
コーチングスクールの魅力は、自分の目標を明確にし、目標に向けたカリキュラムを受けられることでしょう。
「少ない期間で高い目標をクリアしたい」と考えている方には、おすすめの英語学習法です。
TOEICのスコアアップに向けたプログラムを行うスクールもあるため、転職に向けて英語力を磨きたい方にも向いています。
外資系企業へ転職する際には、資格があると有利に働く可能性があります。
特に英語力を測れるTOEICやTOEFLは、高いスコアを保持していればそれだけ選択の幅も広げられるかもしれません。
そのほかにも、実用英語技能検定や国際連合公用語英語検定試験なども、アピールポイントにできるでしょう。
ここからは、転職に役立つ資格をご紹介します。
外資系企業への転職を望んでいる方は、TOEICの資格を取得しておくとよいでしょう。
TOEICとは、「一般財団法人 国際ビジネス コミュニケーション協会」が主催している試験です。
TOEICでは、英語を使用したコミュニケーション力をはかるテストが実施されています。
合否ではなく、スコアによって評価を受けることも、TOEICの大きな特徴です。
またTOEICでは、ビジネスにおけるコミュニケーション問題が出題されます。
そのため高スコア獲得に向けて勉強を行うことで、ビジネス英語を学ぶこともできるでしょう。
転職を有利に進めたいと考えている方は、TOEFLの資格が役立つかもしれません。
TOEFLは、「英語を母国語としない人」を対象とした試験で、スコアの良しあしで英語の実力を示します。
英語での読み書きはもちろん、スピーキング能力を問われることも、TOEFLの特徴です。
TOEFLでは、通常の会話では使用しない言い回しを求められることもあります。
そのため、より専門的な英語力を取得したい方におすすめです。
転職時に英語力を提示できることはもちろん、海外への大学進学へ向けてのスコア取得を目指す方も多いでしょう。
外資系企業への転職に向けて、実用英語技能検定が役立つ場合もあるでしょう。
実用英語技能検定とは、「公益財団法人 日本英語検定協会」が主催する英語検定です。
近年は学校などで受験を行うケースも多いため、学生時代に試験を受けたとこがある方も多いのではないでしょうか。
実用英語技能検定では、英語の理解力を中心に、幅広いコミュニケーションスキルが評価されます。
リーディングやリスニングだけでなく、スピーキングテストがあることも、実用英語技能検定の特徴です。
転職する企業にもよりますが、2級以上を取得していることで、転職に有利だといわれています。
日本商工会議所が主催する「日商ビジネス英語検定試験」も、外資系企業への転職の際にアピールできる資格になるでしょう。
日商ビジネス英語検定試験は、各級によって必要な英語力が大きく異なります。
具体的には、3級は就職へ向けてのビジネスコミュニケーション、2級では就職後2年程度を基準に必要になる英語スキルを取得できるのが特徴です。
1級になると、高いコミュニケーション力と幅広いビジネス英語力が必要でしょう。
日商ビジネス英語検定試験では、基本的にライティングスキルが求められます。
計画書や契約書、企画書の作成など、実務で役立つ能力を学べるのもポイントです。
海外との取引が多い職場への転職を望んでいる場合には、非常に役立つ資格でしょう。
国際連合公用語英語検定試験は、6つのレベルに分かれており、幅広い層へ向けて試験を実施しているのが特徴です。
国際的な人材の育成をコンセプトにしているため、試験では主にコミュニケーション力を問われます。
基本はリスニング問題です。
ただし、級に応じて面接試験も設けられています。
試験内容には時事問題も多く出題されるため、英語力に加えて、国際理解の高さをアピールできるでしょう。
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「グローバルな企業」での活躍を中心に転職先を探している場合には、外資系企業に限らず、幅広い企業をご紹介できるのが特徴です。
キャリアアップを含めて、さまざまな企業を検討することで、今後のビジョンが描きやすくなるのではないでしょうか。
外資系企業には英語力が必須という固定観念を持ちがちですが、企業によって求める英語力には差があります。
英語力よりも、コミュニケーション力や実務経験を重視する企業もあるでしょう。
英語が求められるシーンも、職場によってさまざまです。
役職によっても、英語を使う頻度が大きく変わるでしょう。
これからグローバルな環境で活躍したいと考えている方には、資格の取得もおすすめです。
TOEICやTOEFLをはじめ、英語力を測る検定試験は多くあります。
自分の希望する職種に求められる英語力をアピールしやすいものをチョイスして、転職を有利に進めましょう。
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