更新日:2023/04/04
外資系企業には、日本の国内企業とは異なる様々な特徴があります。
日本の会社しか知らない方にとって、外資系企業への転職はややハードルが高いことかもしれません。しかし、外資系企業には、女性が働くメリットがたくさんあります。
転職先としての外資系企業の特徴やメリット、注意点についてまとめました。
外資系企業への転職を検討している方はもちろん、「今とは違う環境に飛び込みたい」と考えている方も、ぜひ参考にしてください。
目次
日頃、なんとなく使っている外資系企業という言葉ですが、具体的には、「海外の資本が入っている企業」を指します。外資系企業というと、海外で設立された会社を思い浮かべがちですが、外資系企業の全てが海外で設立された会社の日本法人というわけではないのです。
外資系企業は、下記の3つに分類されます。
外資系企業の大きな特徴として、成果主義であることが挙げられます。
日本の国内企業の中には、いまだに年功序列の評価制度から抜け切れていない会社がたくさんあります。また、成果だけでなく、それを達成するまでの道筋についても評価するというのが国内企業の特徴です。
しかし、外資系企業には、このような考え方はありません。あくまでも「何を成し遂げたか」という点だけが評価されることになります。そのため、外資系企業では、長時間労働や残業もあまり好まれません。
日本の国内企業では、「がんばっている」ということが評価になるかもしれませんが、外資系企業では、残業は「時間内に仕事を終わらせることができないのは能力が低い証拠」とみなされてしまう傾向があります。
女性が外資系企業に転職すると、下記のような5つのメリットを得ることができます。
外資系企業では、性別によって評価が左右されることはありません。
もちろん、日本の国内企業でも、性別で待遇に差をつけたり、昇進が妨げられたりすることがあってはならないと男女雇用機会均等法で決められています。しかし、実際の国内企業の役員を見てみると、圧倒的に男性が多いのが実情です。
一方、外資系企業では、性別関係なく、成果を上げた人が評価され、キャリアアップしていきます。
海外は女性の政治家が多いといわれることもありますが、これも性別に関係なく、意欲と能力が高い方がどんどん地位を上げていける風土があるからこそだといえるでしょう。
外資系企業の給料を決めるのは、その方がどのくらい成果を上げてきたかということです。
スキルが高く、今後の働きが期待できる方や、前年に大きな成果を上げた方は、年齢・性別・勤続年数にかかわらず、高給を提示してもらえる可能性が高いでしょう。
自分の能力を存分に発揮して、それに見合った給与をもらいたいという意欲あふれる女性にとって、成果第一主義の外資系企業はわかりやすく、やりがいのある勤務先です。
外資系企業の多くは、ワークライフバランスを大切にしています。
「家族との時間やプライベートを確保しつつ、仕事をするときは思いっきり働く」というメリハリをつけた働き方をしたい方にとって、最適な環境でしょう。
外資系企業では、やるべき仕事をしっかりこなして成果を出していれば、プライベートを拘束されることは少ないでしょう。一方、成果を出すために休日返上で働くこともありますが、あくまで自分のペースによるもので、会社から不必要な業務で拘束されることは少ないといえます。
産休(産前休業・産後休業)や育休(育児休業)は働く人の権利ですから、会社が取得を拒むことはできません。しかし、日本の国内企業の中には、マタニティハラスメントが横行している会社もあります。また、会社は制度を整えていても、実際に働く仲間の理解が足りないということもあるでしょう。
日本には、家族の用事を「身内のこと」として優先順位を低く見る傾向がありますが、欧米には「家族の時間を大切にするのは当たり前」という意識があります。そのため、出産に際して会社を休んだり、その後、時短勤務になったりすることで風当たりが強くなったり、キャリアが閉ざされたりするような心配は少ないでしょう。
成果主義の外資系企業では、「ビジネスにふさわしい服装をすること」が、それほど重視されません。女性社員に制服の着用を義務付けたり、私服であっても厳しい服装規定が設けられていたりする外資系企業は少ないでしょう。髪の色やネイル、アクセサリーなどについても、日本の国内企業に比べると自由度が高い企業が多いので、自分らしいおしゃれを楽しみながら働けます。
ただし、外資系企業でも、営業職のように他社を訪問する仕事や、受付、秘書など、職種によっては、それにふさわしい服装を求められる場合があります。
女性にとってメリットの大きい外資系企業ですが、注意点もあります。
安易に転職してしまってから後悔しないよう、あらかじめ理解しておきましょう。
外資系企業では、成果に応じた評価が得られる反面、求められる目標値も高く設定されていることがあります。繁忙期には、休日返上で働かなければ仕事が回らないという事態が起こる可能性もあるでしょう。
メリハリをつけて働けるのは前述したとおりのメリットですが、「ほどほどに働いてほどほどに稼ぎたい」と考えている方にとって、外資系企業は厳しい職場になるかもしれません。外資系企業で活躍し、評価を獲得するためには、仕事に忙殺される日々を乗り越えるだけのパワフルさも必要なのです。
本社とのミーティングや、海外の取引先とやりとりをする必要のある企業に勤めた場合、打ち合わせの時間帯が平日昼間にはならない可能性があります。
たとえば、ニューヨークと東京の時差は14時間です。この2国間で打ち合わせをしようとした場合、どうしても時間設定が変則的になってしまいます。仮に、ニューヨークの本社が17時から打ち合わせを希望している場合、日本は朝7時ですから、早朝の出勤はやむをえなくなるのです。
外資系企業では、仕事ができない社員を雇い続けるようなことはありません。
たとえ長く勤めていたからといって、成果が上がらず、給与に見合わないと判断されれば、いつでもリストラされてしまう可能性があります。自分の能力に自信がない方にとっては、外資系企業は安心して勤め続けられる職場とは言い難いでしょう。
日本の国内企業には、新卒の社員を多く採用して育てていくという考え方が根付いています。
入社後も、企業ごとの人材育成計画に基づいて、様々な研修やサポートを受けることができます。
しかし、外資系企業では、個人のスキルアップは個人が行うというのが一般的で、会社が提供する教育制度はそれほど充実していません。新しいスキルを身に付けたいのであれば、自分で考え、学んでいく必要があるでしょう。
外資系企業には、個人の目標を上司や会社が管理して導いていくという文化がありません。
良くも悪くも個人主義の外資系企業では、仕事も自分で考え、自分で進めていく必要があります。
外資系企業は、自ら考え、動いていける方が活躍できるフィールドなのです。
外資系企業で働くうえで気になるのが、「給与制度はどのようになっているのか」ということでしょう。日本の国内企業よりも高いといわれることが多い外資系企業の給与ですが、実際にはどうなのでしょうか。
外資系企業の給与は、ほとんどが年俸制です。
転職求人でも、年俸で示される場合が多くなっていますので、日本の国内企業で見られる月給制と比べると、月々の手取りがわかりづらく感じることがあるかもしれません。
しかし、年俸制ということは、1年間で実際いくらもらえるかが、あらかじめわかるということです。ボーナスや手当がいくらつくのかわからない国内企業より、明朗だともいえるでしょう。
外資系企業では、最初からボーナスも含んだ年俸が提示されます。
ボーナスなしで、年俸を単純に12で割って毎月支給される場合もあれば、年俸を17で割り、2.5ヵ月ずつを、年2回のボーナスとして月給とは別に支給される場合もあります。とはいえ、どちらの場合も1年間で支給される給与の合計額は変わりません。
その他、企業・職種によっては、インセンティブが支給されることもあります。これは、当初提示された年俸とは別に、成績に応じて支給されます。
外資系企業に転職したときの最初の給与は、基本的に前職ベースで決まります。この点は、日本の国内企業とほぼ変わらないと考えていいでしょう。給与は年俸で検討されるため、前職の給与を聞かれたときは、月収や手取り額ではなく、年収(支給額)を答えるようにしてください。
一般的なイメージとして「外資系企業は給与が高い」といわれることがありますが、外資系企業ならどこでも高給というわけではありません。実際には、年俸300万円程度ということもあります。
ただし、中にはかなりの高年収(年俸)を提示している求人もあります。中途採用でも、スキルがあって会社に貢献できる人材だと認められれば、高い年俸を実現することもできるでしょう。
また、入社後に活躍をすれば、それだけ給与アップを望むこともできます。
外資系企業にもいろいろな会社がありますから、希望する年俸があるのであれば、自分のスキルを磨いた上で、条件を満たせる企業を探しましょう。
外資系企業に勤める上では、どのくらいの英語力が必要なのでしょうか。
外資系企業の仕事と英語力の関係についてご説明します。
まず、最低ラインとして、「英語が嫌い」「英語は使いたくない」という方は、外資系企業への転職はあきらめたほうがいいでしょう。外資系企業では、直接の仕事で英語を使わない場合でも、英語のメールが届いたり、海外からの電話を受けたりする機会が、日本の国内企業より多いと予想されます。
海外資本で運営されている企業に就職する以上、ある程度は海外の文化や言語に対しても学ぶ姿勢を持つ必要があります。英語に対する苦手意識が強い方は、日系企業を目指すのがおすすめです。
募集の中には、「英語力不問」という外資系企業の求人もあります。
たとえば、日本国内の企業向けの営業職であれば、外資系企業だとしても、仕事で英語を使う機会は少ないでしょう。
英語があまり得意ではないが、自分のスキルを外資系企業で活用したいという方は、英語力を問わない求人を探してみてください。ただし、前述のとおり英語にふれる機会は、国内企業に比べたら高い可能性があります。「英語への苦手意識」はないほうがいいでしょう。
英語力が高くなくても応募できる外資系企業の求人は確かにありますが、多くの場合、外資系企業ではある程度の英語力が求められます。
面接でも、英語力がどの程度あるのかを確認される可能性が高いでしょう。
外資系企業に応募するのであれば、事前にTOEICなどを受験しておきましょう。高得点をアピールすることができれば、採用にもつながりやすくなります。
スキルが重視される外資系企業では、まったく未経験の職種への転職は難しいといえるでしょう。
同様に、フレッシュさを武器にする第二新卒での求人もそれほど多くありません。
反対に、外資系企業が初めてでも、同業の日本の国内企業でスキルを身に付けてきたという方や、語学力が高く、すぐに活躍できる方であれば、年齢にかかわらず有利な転職ができる可能性が高まります。
外資系企業に就職している方が転職したいと思ったとき、「友人・知人に紹介してもらう」「求人を探して応募する」といった方法が、まず思い浮かぶのではないでしょうか。
友人や知人からの紹介は、個人の資質を重視する外資系企業にとってもメリットの大きい採用方法です。しかし、このようなコネクションを持っている方は限られているでしょう。
一方、自分で求人情報を探して応募する場合、企業の内情がわかりづらいといった問題があります。
そこでおすすめなのが、外資系企業に詳しい転職エージェントを利用して転職先を探す方法です。
エージェントを通すことで、応募者は企業の内情を詳しく知ることができますし、企業側は事前に求職者のスキルを十分理解することができます。
未経験で外資系企業に転職したいと考えている方も、転職エージェントを利用するのがおすすめです。海外に強い転職サービスサイトなどもありますが、膨大な求人情報の中から、未経験でも応募ができて自分の条件に合致する求人を探すのは大変です。
転職エージェントであれば、最初に条件を伝えておけば、それにマッチする求人情報を紹介してもらえますから、転職活動にかかる労力を大幅に減らすことができるでしょう。
未公開求人を持っているエージェントを利用すれば、さらに転職先の幅が広がります。
マイナビエージェントでは、一人ひとりのご希望に沿った外資系企業をご紹介しています。
外資系企業への転職を希望している方はもちろん、不安に感じていることや、疑問点などがあって一歩を踏み出せないという方も、ぜひ一度、マイナビエージェントのキャリアアドバイザーにご相談ください。
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