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私たちが開発しているのは
自動運転「車型ロボット」。
モビリティで日本の地方を復活させる

株式会社ZMP
代表取締役社長 谷口恒

私たちが開発しているのは
自動運転「車型ロボット」。
モビリティで日本の地方を復活させる 私たちが開発しているのは
自動運転「車型ロボット」。
モビリティで日本の地方を復活させる
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住 所 東京都文京区小石川五丁目41番10号 住友不動産小石川ビル
URL https://www.zmp.co.jp/
株式会社ZMP代表取締役社長 谷口恒
制御機器メーカでアンチロックブレーキシステム開発に携わる。その後、商社で技術営業、ネットコンテンツ会社の起業などを経て、2001年にZMPを創業。家庭向け二足歩行ロボットや音楽ロボット開発・販売を手掛け、2008年から自動車分野へ進出。メーカーや研究機関向けに自律走行車両の提供を行う。現在、RoboCar® Minivan、RoboCar® Mini EV BusなどのRoboCar®シリーズ、AUTO TAXI®(無人走行)、物流支援ロボットCarriRo® 、宅配ロボットCarriRo® Deli、ドローンなど、様々な分野へのロボット技術の展開”Robot of Everything”戦略を進めている。
2019年3月 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、美術博士。
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会社がなくなってしまう危機で発想を転換、人が欲しいものを作らなければと一念発起

私たちZMPはロボットを開発しています。文部科学省の技術移転事業を受けて、2001年に人型ロボットの研究開発をすることからスタートしました。ZMPとはゼロモーメントポイントの略で、動力学的な重心を示す言葉で、二足歩行ロボットでは重要な考え方です。

ところが、2008年にリーマンショックが起こると、研究開発資金を集めることが難しくなり、ZMPは倒産寸前にまで追い込まれました。役員はすべて辞職し、社員も大半が離職したのです。それまでは、私自身が欲しいと思う人型ロボットを開発する会社でした。それが、当座預金残高が1000万円を切るというところまで追い詰められたのです。社員の給料は意地でもきちんと支払っていましたが、創業者の私は無給状態になっていました。

これではいけない。会社がなくなってしまう。これまでは自分が欲しいものを作ってきましたが、これからは人が欲しいものを作らなければならないと考え方を変えたのです。

私は地方都市の出身で、実家に久々に帰る機会がありました。しかし、駅を降りてみると、バスもタクシーもなくなっていました。過疎の町というわけでもないのに、タクシー会社の経営がもはや成り立たないのです。地方の毛細血管のような公共交通は、一度切れてしまうともう元には戻りません。公共交通がないからマイカーを使う、マイカーを使うから公共交通が成り立たない。高齢になっても自動車を運転しなければならない。この悪いスパイラルをどこかで止めなければなりません。

昔の地方は、それぞれがそれぞれに栄えていました。それが疲弊してしまったのはモビリティの欠如が最大の原因です。地方には素晴らしい日本の風景があり、豊かな文化があり、夕方になると薪でお米を炊く独特の香りがあります。それが失われてしまったら、もう取り戻すことはできません。

公共交通の減少で衰退する地方、無人自動運転のタクシーの開発を決意

そこで、私は無人自動運転のタクシーを開発しようと考えたのです。

私たちZMPは自動車の開発をしているという意識はありません。自動車の形をしたロボットを開発しているのです。人型ロボット開発で培った技術を棚卸して、環境を検知するRoboVision®(ロボビジョン)、判断し運転制御をする人工知能IZAC®(アイザック)を開発し、最初は実車の1/10サイズのミニチュアカーに搭載しました。これを研究用キットとして2009年に発売したところ、大学や自動車メーカーが購入してくれ、倒産寸前だったZMPはV字回復をしました。さらに1人乗りのEVにRoboVision®とIZAC®を搭載したRoboCar®(ロボカー)も好調に売れました。次いで、2012年にプリウスにRoboVision®、IZAC®を搭載したRoboCar®を発売したところ、グーグルが自動運転技術の開発を発表したこともあって、急にZMPが注目されることになりました。

(※自動運転タクシー公道サービス実証動画はこちら)

でも、私たちが作っているのは、自動車ではなくロボットです。以前は人型ロボット、今は車型ロボットというだけです。なので、半自動運転車ではなく、最初から完全無人運転車を目指しています。

人間は、乗用車だけでなく、ダンプやトラクターまで運転できるのですから、私たちZMPのIZAC®も乗用車以外の車も運転できるはずです。そこで、運搬用カートに自動運転技術を搭載した物流支援ロボットCarriRo®(キャリロ)を開発しました。人間が1台の台車を押すと、他の台車がそれに追従してついてくるというもので、1人で複数台の台車を扱えるようになります。現在、100社以上の物流企業で採用されています。

(※CarriRo (キャリロ)AD「自律移動モデル」倉庫での活用事例はこちら)

「まずは、成田空港と中部国際空港の施設内で無人運転を実現したい」

谷口氏は、「2020年五輪までに、L4無人運転を実現する」と公言しているが、法的な整備は追いついていない。そのため、「成田空港と中部国際空港の制限区域内で無人運転を実現するため、実証実験を繰り返している」という。
(※中部国際空港における小型EVバスRoboCar Mini EV Bus自動走行実証動画はこちら)

「まずは、成田空港と中部国際空港の施設内で無人運転を実現したい」

途切れてしまったモビリティを補い、連結するZMP版MaaS構想を7/23から東京・飯田橋で発表

私は以前から「2020年五輪までに、レベル4の無人運転を実現する」と公言しています。しかし、法的な整備が追いつかず、2020年の公道走行は難しい状況です。そこで、成田空港と中部国際空港の制限区域内で無人運転を実現するため、実証実験を繰り返しています。

さらにZMPのRoboCar®による自動運転タクシーを使って、日本の途切れてしまったモビリティを補い、連結するZMP版MaaS構想を、7月23日から東京・飯田橋で開催されるZMP World 2019で発表します。

このZMP版MaaSが実現すると、国際空港に着いた外国人観光客は、無人運転車で人と荷物が空港駅まで運ばれ、そこから新幹線、鉄道、バス、RoboCar®とシームレスに乗り継いで、日本のあらゆる「田舎」を訪ねることができるようになります。

私たちZMPは、日本が抱えている地方の疲弊、人手不足といった課題を、ロボット技術を使うことで解決していきたいと思っています。

私たちZMPが開発をしているのはあくまでもロボット。なので、現在の社員数は110名程度ですが、自動車業界出身、物流業界出身者は少数派です。ほとんどがコンピューター科学や人工知能のエキスパートたちです。

エンジニアチームには30カ国ほどの人がいて、外国人の割合は6割近くに

また、自動車×ロボット×治安という点では、日本の国際的な存在感は大きく、エンジニアチームには30カ国ほどの人がいて、外国人割合は6割近くになっています。なので社内公用語は英語です。といっても、欧州の人が多く、彼らにとっても英語は外国語。みな、グーグル翻訳を使って、Slackで会話をしています。専門領域を持っているエンジニアたちはそれでじゅうぶん意思疎通ができるのです。

ZMPにはもう日本の会社という感覚はありません。6時になると半分以上帰ります。仕事だけでなく、みな、早く帰って、家族との時間も大切にする。と言っても、ドライな感じでもありません。エンジニアたちは、プロジェクトの区切りには飲み会をやっています。特に欧州の人は、居酒屋の飲み放題が大好きです。年に1回のお花見は会社をあげて盛大にやりますし、バーベキュー、忘年会もやります。そういう時は、国は関係なく、みな楽しんでいます。家族との時間も大切にしますが、仲間との時間も大切にする。それがZMPの文化になっています。

ZMPは研究開発の段階を終えて、量産段階に入ります。現在の110名規模から、更に増員して行く予定です。そのため、単なる社員募集ではなく、コア社員になってくれる方に応募してほしいですね。すでに30代の社員を経営陣に抜擢して育てるということも始めています。それぞれの専門領域でコア社員をしっかりと育てることができれば、社員数が急に増えても、安定して事業を進めていけると考えています。

それぞれの専門領域で、必要とされるスキルは厳しく問います。さらに、志を持っていて、前向きな性格の人がいいですね。開発というのは必ず行き詰まることがあります。失敗もたくさんあります。そういう時に、志があり前向きの人は乗り越えることができる。

私たちZMPは、全員がこうありたいという理想的な姿を「ZMP Value」として、「たゆまぬ進化」「徹底・自律プロ」「あらゆる面での多様性」「きずな力」の4つにまとめています。自分もそうありたいと共感できる方に、コア社員として私たちの仲間に加わってほしいと思います。

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