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医療業界求人は堅調かつ緩やかに上昇する傾向、医薬品営業(MR)は未経験MR・経験者MRとも採用意欲が高い傾向です。医療機器業界は優秀な営業経験者に門戸が開かれています。近年ではヘルステック領域の企業も採用人数を伸ばしています。

e-Stat 一般職業紹介状況 第20表 産業・事業所規模別新規求人数(実数)(平成19年改定)(平成20年4月~)医療,福祉 医療業 新規求人数 グラフ

引用:e-Stat 一般職業紹介状況 第20表 産業・事業所規模別新規求人数(実数)(平成19年改定)(平成20年4月~)医療,福祉 医療業 新規求人数

医薬品営業(MR)は、2013年にCSO(製薬会社にMRを派遣するほか、営業・マーケティング活動を受託する機関)MRが大きく事業を伸ばした影響もあり、過去最高のMR数6万5千人を誇りましたが、直近の4年間は、外資・内資ともに医薬品メーカーを中心に早期退職者を募集したこともあって、5千人近くMRが減少したと言われています。

ただし最近では内資系製薬メーカーを中心にベテラン層で数百人規模の早期退職が実施された影響もあり、現場営業人員を補填するためCSOMRでの案件が増加しているようで、昨年2019年には2013年当時の採用規模と同水準まで、CSOの未経験MR採用が復活したと言えるかもしれません。

臨床開発系の領域は、CRO(製薬会社の治験業務を代行する開発業務受託機関)における、CRA(臨床開発モニター)の採用は昨今未経験者案件がなくなり、ほぼ経験者採用となり、3年前に比べ採用数もやや落ち着いている傾向にあります。また医療現場における治験担当であるCRC(治験コーディネーター)案件もCRA同様、3、4年前に比べ未経験者採用がほとんどなくなり、経験者採用に完全にシフトしているようです。

医薬品メーカーの新薬開発による研究開発費は引き続き増加傾向といえ、研究開発系のポジションは堅調に推移しているようです。

一方、医療機器業界は採用ニーズが高い傾向にあり、安定して緩やかに上昇しているといえるかもしれません。中でも高い成長率を有しているのが、内視鏡やMRI・CTスキャンなどの大型検査機器分野ということです。ここ最近に関しては、外資系を中心に採用数を増やしているようです。

高齢化社会が進むにつれ、予防医療が重視されるようになり、診断機器関連の需要が拡大、大手病院の他にもクリニック単位での導入が広がっているということがこの背景にあるとみられます。

また近年採用が増加している傾向にあるのは、医療にITを活かしたサービスを提供するヘルステックの領域です。患者管理や予約システム、遠隔医療、医薬品情報のオンライン管理、地域医療連携システムなど「アナログ」と言われた医療業界でもIT化が進み、そこにヘルステック企業が活躍する余地がある状況になっているようです。

新型コロナウイルスの影響がもっとも大きかったと言える4月、5月でも、他業種と比べて求人数は減少しておらず、前年比70%台で推移しています。それ以降上昇傾向にあり、6月には前年比85.2%になりました。

以下では、注目ポイントを弊社キャリアアドバイザーが解説します。

Point01

医薬品業界はスペシャリティ領域の経験者MRが中心となる傾向。CSOの未経験MR採用が活性化、医療機器業界は業界未経験者にも高いニーズがある状況です。

医薬品営業(MR)は2013年、CSO(※1)MRが大きく事業を伸ばした影響もあり、過去最高のMR数6万5千人を誇りましたが、直近の4年間は外資、内資共に医薬品メーカーを中心に早期退職者を募集したこともあり、5千人近くMRが減少したと言われております。

MRが特に減少する昨今において、医薬品メーカーは引き続き新薬の研究開発や事業買収などに費用を投下し、生き残りをかけている企業もあります。MRの減少は研究開発重視の経営戦略の中で人件費削減や営業スタイルの効率化などで引き起こされたと言えます。

直近では内資系製薬メーカーを中心にベテラン層で数百人規模の早期退職が実施されました。その影響もあり、現場営業人員を補填するためCSOMRでの案件が増えてきており、2013年に大きく伸ばした当時の採用規模と同水準まで昨年2019年はCSOの未経験MR採用が復活したと言えるでしょう。

また経験者MR採用は創薬パイプラインが豊富で新薬の上市が見込まれる外資系製薬メーカーを中心にオンコロジーやCNS(中枢神経)などのスペシャリティ領域、呼吸器、循環器などのプライマリー領域共にニーズが高くなっているようです。20代のMRは他業界へキャリアチェンジするケースが多い傾向にありますが、30代半ばから40後半のMRは医薬品メーカーやCSO企業への転職をするケースが増えているようです。

臨床開発系の領域は、CRO(※2)における、CRA(臨床開発モニター)の採用は昨今未経験者案件が少なくなり、ほぼ経験者採用となる傾向で、3年前に比べ採用数もやや落ち着いているといえます。

これは一部の医薬品メーカーがCRAを自社で内製化した影響も考えられます。また医療現場における治験担当であるCRC(治験コーディネーター)案件もCRA同様、3、4年前に比べ未経験者採用がほとんどなくなったようで、経験者採用に完全にシフトする傾向が高くなりました。

医薬品メーカーの新薬開発による研究開発費は引き続き増加傾向で、研究開発系のポジションは堅調に推移しているようです。

一方、医療機器業界は常に採用ニーズがある傾向で、安定して緩やかに上昇しているようです。特に高い成長率を有しているのは、内視鏡やMRI・CTスキャンなどの大型検査機器分野といえます。

ここ最近に関しては、外資系を中心に採用数を増やして様相で、市場は活況といえるかもしれません。背景として、高齢化が進むにつれ、予防医療が重視されるようになり、診断機器関連の需要が拡大するとともに、大手病院の他にもクリニック単位での導入が広がっているようです。

一方で、身体の傷口を小さくして、患者の短期間での退院を可能とする「低侵襲領域」の医療機器や整形外科領域も順調に業績を伸ばす傾向にあります。

循環器領域であるカテーテルが低侵襲治療の代表例となっており、それに付随するディーラー(販売会社)企業の採用温度も年々高まる傾向にあります。この領域では近年「不整脈」患者が年々増加していることから、それに対処するカテーテルアブレーション機器を扱う医療機器メーカーが旺盛に営業職を募集する例が見られました。

また整形外科領域においても採用意欲が数年安定して高い傾向にあります。高齢化社会の影響から日常生活での骨折事故が増えているため、関節の劣化による人工関節の使用例が年々増加しており、業績が堅調に推移するケースが多いです。

医療機器全体として営業職を中心に治療機器に強みを持つ外資系企業が採用数を伸ばす傾向にあり、検査機器や医療IT商材が強い内資系メーカーも外資よりは多くないものの、通年採用を継続的に行っているようです。医療機器業界の特徴としてはMR同様、初年度想定年収が他業界に比べ高い場合が多く、年収アップを転職軸にされる方にとってはうってつけと言えるかもしれません。

また近年採用が増加している傾向にあるのは、医療にITを活かしたサービスを提供するヘルステックの領域といえます。患者管理や予約システム、遠隔医療、医薬品情報のオンライン管理、地域医療連携システムなど「アナログ」と言われた医療業界がどんどんIT化が進み、そこにヘルステック企業が活躍する余地がある状況です。

ITを強みとした大手コンサルタント会社も医療分野への投資、参入が多くあることから今後ヘルステック領域が医療業界の中で一番伸びるポテンシャルを有していると言えるかもしれません。新しい事業にチャレンジしたいというベンチャー志向の方、やや年収も高いことから、営業として新規性の高い分野にステップアップしたい方に合っている分野といえるでしょう。

(※1 CSO:製薬会社にMRを派遣する他、営業・マーケティング活動を受託する機関)
(※2 CRO:製薬会社の治験業務を代行する開発業務受託機関。CRAは臨床開発モニターを指す)

Point02

医療業界で求められるのは、医療業界への動機、そして営業としての能力・介在価値といえます。

製薬会社からCSOに対するMR派遣要請は依然として高いようで、CSOはMR経験者を求める場合がほとんどといえるでしょう。したがって経験者は売り手市場といえ、年齢も50代前半くらいまで採用ニーズがある傾向にあります。

未経験MR採用も12年~14年の大幅な増加からしばらくは落ち着いておりましたが、18年ごろから徐々に案件数も増えてきており、昨年19年には完全に採用意欲を取り戻したといってもいい状況です。

スキルアップを望む人には、さまざまなプロジェクトに挑戦できるCSOは魅力的といえるかもしれません。さらにキャリア形成においてもマネージャークラスのポジションを目指せる上、トレーナーなど他職種のキャリアチェンジも可能といえるでしょう。

外資系企業も多く、ダイバーシティが浸透していることから、女性が働きやすい制度の整備や、管理職登用にも積極的で、キャリア志向の女性(MR経験者)にもお勧めといえます。

医療機器業界は、メーカー・商社ともに人材要件が比較的緩やかで、医療業界未経験者にも門戸を開いている状況といえます。異業界では大きな金額を取り扱うハウスメーカーや銀行・証券、メーカー、広告やBtoCがメインである新車ディーラーに至るまで、多くの成功事例がございます。

医療のIT化が進み、情報提供の手段が限られてくる一方で、目に見える有形物として機器の専門家の立場から、依然ドクターからのニーズは高く、医療現場において必要不可欠とされているのが医療機器営業と言えるでしょう。

内資系・外資系企業とも採用意欲は高水準のようですが、採用の規模感でいうと外資系企業の方が大きいといえます。若手は30歳前後まで基本ポテンシャル採用で、30代半ば以上になると経験者採用となるようです。

外資系といえども、国内営業となることが多いため、英語力が求められることはまずありませんが、将来のキャリアとしてマネージャーやディレクターを意識するならば、本国とのやり取りが発生するので、英語力はあるに越したことはないでしょう。

医療機器の営業も、高収入、会社の安定性、成長性、そして専門的な知識が身に付くなど魅力はたくさんありますが、何より大きいのは医療に貢献している手応え・やりがいを目の前の患者さんから感じることが出来ることです。

医療機器は患者さんの命に関わるものなので、扱うにあたり製品知識を正確に理解する必要性が高いです。医師への説明や、時には手術にも立ち会うので、責任の重さ、倫理観の高さも含めて、使命感に近い覚悟が求められるでしょう。

医療機器業界での面接での重要指標は営業力といえます。営業未経験者の場合は、面接内でのコミュニケーション力や業務における目標を達成する意欲といった“素養”を採用側は見極める傾向にあります。

経験者の場合は過去の実績や目標達成率、数字に対する意識などをアピールすることが大切です。特に自身の主体性が分かるような、具体的な実体験・実績を根拠にしたお話が非常に有効となっており、分かりやすさや話す雰囲気から営業としての能力を企業はしっかり判断するようです。

マイナビエージェントでは、MR・メディカル専任のキャリアアドバイザーが、採用決定に向けて求職者の方を手厚く支援しています。特に面接が重視される医療機器営業では、先に述べたようなポイントを整理して、効果的なプレゼンテーションができるかどうかが合否の分かれ目となります。

各社の面接傾向を熟知しているマイナビのキャリアアドバイザーなら、“プレゼン”の内容を一緒に検討するとともに、面接の通過精度が高まるアドバイスが可能です。医療機器業界に関する疑問や不明点などぜひご相談ください。

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