関西エリア 転職市場レポート|求人・転職エージェント

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転職市場レポート

業界ごとの転職市場の動向をチェック

関西エリア

コロナウイルスの影響で一時的に大幅な求人の減少も、緊急事態宣言解除後から回復基調となっています。

厚生労働省 一般職業紹介状況について

引用:厚生労働省 一般職業紹介状況について

東京も関西エリアも、3年前と比べて若干ではあるが全体的に底上げされています。現在もっとも倍率の低いのが兵庫県、ついで奈良、京都の順になっています。

より細かく見ていきますと、まずIT関連についていえば、「ビッググデータ」や「AI」などがキーワードとなる昨今、事業会社のIT導入はますます積極的となる傾向にあります。

これまで、関西のIT市場はどうしても東京をメインで事業展開していましたが、東京の大手IT企業が関西支社のボリュームアップを図り、現地採用を進める動きも見られます。関西に本社を構える製造業や製薬メーカー等の大規模企業が、時代の流れとともにITをより積極的に導入し、事業領域を広げていく動きが活発になっているため、IT業界全体として求人のボリュームは増えているようです。

また、製造業に関しては、大阪府では産業機械、部品や家電メーカー、京都府では電子部品、兵庫県では重工、重電関連などがそれぞれ発展していますが、近年では、米中貿易摩擦や日韓国交関係悪化に伴って、景気の先行き不安から製造業では厳選採用になる傾向が強まっています。

この傾向は特に大手企業で顕著ですが、人材ニーズが高い中小企業やベンチャー企業では依然として採用温度感が高い状況にあるといえます。

コロナ禍の状況を見てみると、全体として3月以降徐々に求人倍率は下がっています。6月の段階では、奈良県を除く3府県で前年比60%台まで落ち込んでおり、今後の推移が注目されます。

以下では、注目ポイントを弊社キャリアアドバイザーが解説します。

Point01

緊急事態宣言が解除され始めた5月中旬からは求人を再オープンする企業が増加する傾向ですが、経験者を求めるケースが増えています。

コロナウイルスの影響で関西のIT業界の転職市場も大きな転換期を迎えました。「IoT」「ビッグデータ」「AI」などのキーワードを元に2019年から2020年3月まではリーマンショック以降過去最高クラスの求人数があり、売り手市場が過熱化していました。

実務未経験でも年収を下げることなく新しい職種に就くことが容易にできた売り手市場から、コロナウイルスの影響で多くの求人が採用ストップしてしまうなど冷え切った転職マーケットに激変しました。

実務未経験採用求人のクローズだけではなく、即戦力の採用も躊躇う企業が多く転職希望者にとって厳しい状況が続きました。その後緊急事態宣言が解除され始めた5月中旬からは求人を再オープンする企業が増加する傾向となりました。

ただ、選考ハードルは以前のような実務未経験者を採用するような基準ではなく、経験者を求めるケースが増える傾向となりました。リーマンショックの時と同じ傾向であれば、また売り手市場に転じるのは数年後になるのではないかと推測されます。

経験者の採用に関しては緊急事態宣言明けからは以前にも増して温度感が高くなっているIT関連企業もでてきています。背景としては在宅・リモートワークの普及、巣ごもり需要に合わせたIT関連企業の人材ニーズがあります。これまでは在宅・リモートワークやWEB会議に消極的だった会社も“Withコロナ”を意識してIT投資に積極的になりだし社内SEの採用ニーズなどもでてきています。

巣ごもり特需では、ネットショッピングやゲーム、ネット情報配信サービスなどの業界が活発になりだしています。今後数年をかけて行われるであろうと言われていた業界の変化が一瞬で訪れたと言っても過言ではないでしょう。

また、コンサルティングファームや監査法人などの採用熱は高い傾向を維持している状況です。コロナウイルスにより前例のない対応を求められた企業の相談先としてコンサルティングファームや監査法人が選ばれるからだと推測されます。

“Withコロナ”の世界に向けてどういった経営戦略をとるのか、判断が難しい状況で存在感を放つコンサルティングファームや監査法人が今後も関西ではニーズが高まっていくことが予想されます。

総括をしますと、ITの転職市場として、アフターコロナの社会がどうなるか見通せない中、当然求人動向も不透明といえます。ただ、現在の求人ニーズを見る限り、満足できるキャリア形成をしようとなると、技術力やプロジェクト経験が必要不可欠となり、“個”の強さが求められると思われます。

マイナビエージェントでは今後も求められる人材になるための転職アドバイスを心掛けています。有意義なキャリアの実現の為にもぜひ、勇気をもって相談にきていただきたいです。

Point02

関西エリアの製造業は、厳選採用傾向になっています。

関西エリアの製造業は、大阪府では産業機械、部品や家電メーカー、京都府においては電子部品、兵庫県では重工、重電関連などそれぞれと土地にあわせて産業が発展しております。

転職市場においては近年の米中貿易摩擦から日韓国交関係悪化、また直近のコロナ流行に伴い人々の接触が抑制され経済が止まりました。日本の製造業においても働き方が見直され、大きな転換期を迎えています。「緊急事態宣言解除」に伴い経済も動き出し始めましたが、景気動向の先行き不透明から各社厳選採用の傾向となっています。

しかし、過去転職市場に大きな影響を与えたリーマンショックの時と比べ、採用を凍結する企業は少なく、必要な人材への採用継続をしている企業も多いといえる状況です。大手企業を中心に大量採用から厳選採用に変わり、中小企業やベンチャー企業においては継続的な採用ニーズが企業によってございます。

そういった企業は、今回の状況を優秀な人材を採用するチャンスと捉え、経験者を求めての採用熱が依然高い企業も多いです。職種別に言えば、大手企業を中心にIoT、AI等の案件ニーズが高まり、ここ数年の間に求める経験に変化が出てきておりますが、ソフトを支えるハードは依然採用が継続されているといえます。

関西市場では特定の製造業ではなく、家電・産業機械・電子部品など幅広い業界が存在し、様々な企業が求人を出しております。そのため自分の出身業界だけではなく、他の業界でいかに技術が生かせるかを棚卸しし転職活動を行うことが重要といえます。

マイナビエージェントでは業界専門のキャリアアドバイザーがおり、求職者の経験、希望に合わせたアドバイスが可能です。

Point03

コロナウイルスの影響で営業系職種の有効求人倍率は低迷しています。コロナ前の水準に戻るには相当な時間が必要といえます。

世間を騒がせているコロナウイルスの影響は営業職希望の転職にとっては非常に深刻な問題になっています。

コロナ前までは売り手市場と呼ばれる状況で、どの業界も経験者から未経験者までを幅広く受け入れ、複数名採用を行っていたにも関わらず、ここ数カ月で状況は激変しています。大手・中小問わず採用をストップする企業が相次いでいます。

緊急事態宣言当初は外出や対面での面接ができないため、選考を取りやめる企業が多かったのですが、緊急事態宣言が明けてから以降は「業績悪化のため採用見直し」の文字が目立つようになりました。先行き不透明な中、新たな人員を補充することはリスクと判断する企業が相次いだためと思われます。

特に顕著だった業界は「人材・広告」であり、経済状況に合わせて、業績が変動するマーケットでは、より一層慎重な動きをみせているようです。

一方で、コロナ状況下においても「金融・医療」のキーワードに関しては復活の兆しを見せています。特に保険会社にとっては同様の危機が訪れた際に向けてのプランが好調となっているようです。また、医療系においてはマスク特需があったように、病院・施設等のインフラ整備が急ピッチで行われている影響が大きいといえます。

上述の業界においても復調しているとはいえ、以前の水準のような「未経験・複数採用」とまではまだ至っていないのが現状です。目立つのは「業界経験者・即戦力採用」といったワードであり、将来に向けた投資ではなく、まさに”withコロナ”を生き抜くための「経験者」を求めているといえます。

どの業界にも通じることですが、これまでの自分自身の経験が最も活かせる業界、業種は何かをきちんと整理し、そのうえで、自己実現できる転職先を見つける嗅覚が必要になってきているといえるでしょう。

マイナビエージェントでは、現在のマーケット状況をタイムリーに把握し、最適なキャリアプランを提供しています。確かにコロナ以前と比較すると悲観的に捉えてしまいがちですが、今だからこそ新たな視点で次のキャリアを見つけることができるチャンスでもあります。

そのチャンスを手にするためにも、ぜひ積極的に相談に来ていただきたいと思います。

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